新年といえば
明けましておめでとう。
今年も未知のカードで未知のデッキを組むべく、日々精進していきたい次第だ。
さて、正月と言えば、毎年恒例のアレだ。
初日の出
新年一発目は3年連続でこのネタを使っているため、今年もこのネタである。
なお、今年もデュエル・マスターズをしながら新年を迎えたため、初日の出は拝んでいない。
ところで、初日の出と言えば太陽だが、昨年の主役であったボルシャックの輝きも、さすがに落ち着きつつある。
そのうえ、既に《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》《オールサンライズ》と日の出らしいカードは使い果たしてしまったため、もう”日の出”と言えるカードはほとんど残されていない。
といったところで、色々頭を捻り、太陽らしく、そしてデッキの主役を担えるようなカードを探した結果、ある種族へと行きついた。
それは、”ルナーズ・サンガイザー”だ。
聞いたことの無い種族だが、これは究極進化MAXを持つクリーチャーの種族である。
一番有名なカードで言えば、《超神羅ギュンター・ペガサス》だろうか。
この種族、名前に「サン」とつく事から分かる通り、太陽なのだ。
こじつけと思うなかれ、神化編の超神羅はテキスト欄の背景に月と太陽のシンボルがあるため、太陽であることは間違いないようだ。
では、どのルナーズ・サンガイザーを使うのか、という話になってくる。
一番有名な《ギュンター・ペガサス》を使うのは、わざわざ私が考える必要も無い。
となると、他のカードになってくるが、《ギャラクシー・デスティニー》も《ロマノフカイザー・NEX》も、過去にYoutuberの方々や他の記事などで使われた形跡がある。
究極進化MAXを持つクリーチャーは少ない。残っているのは、あのカードだけだ。
《超神羅ギャラクシー・オペレーションθ》だ。
初めて見る人も居るだろう。
少なくとも自分の周囲にはこのカードを活かした構築を組み上げようとした人は、自分以外には知らないのだ。
自分以外には。
そう、かつてこのカードが出た直後は、対戦の場に持ち込み、何とか使えないと試行錯誤したものだ。
当時は大型呪文を唱えるという構成ではなく、手打ちも可能な呪文を採用し、それを唱えるという堅実な構築をしていた。
しかし、当然デッキとして機能させるのは容易ではなく、結果的に安定しないまま終わりを迎えてしまった。
あれから13年以上が経過した今、再びこのカードを軸に据えたデッキ構築に挑んでみるのだ。
新たな年の幕開けとして、これほど相応しい物は無い。昨年までの知識を総動員して、このカードを上手に使えるデッキを考えてみよう。
初日の出をお見舞いする
この手のカードを使うには、まずカードのスペックを確認しておく事。
というわけで、まずはカードの詳細を確認していこう。
コスト7の究極進化MAX、パワーは14000でTブレイカーと、必要な前準備の難易度の割にスペックは控えめ。
アタック時に山札から呪文1枚を唱える事が出来る。これを一番活かした構築にすべきだろう。
バトルゾーンを離れると、墓地の呪文を全て手札に戻す事が出来る。このカードで呪文を連打し、離れた後も手打ちで呪文を連打する、という構築も可能だ。
このカードを使ううえで真っ先に考えなければならないのは、どうやってバトルゾーンに送り込むか、である。
アタック時に呪文を唱える事が出来るため、どの呪文を唱えようか、という点から考えがちだが、そうではない。
そもそも、バトルゾーンに送り込めなければ、どんな強力なコンボを考えたとしても、活かすことができないのである。
幸い、他の究極進化MAXを持つクリーチャーの中には、実際に環境で戦えている《超神羅ギュンター・ペガサス》というカードが存在している。
この1枚が、どうやってバトルゾーンに出ているかを見直してみたら、何か糸口があるかもしれない。
と思ったが、こちらはクリーチャー軸にしており、《ギュンター・ペガサス》は「出たら良いな」くらいの枠だったので、出す時も普通に究極進化クリーチャーから進化しており、あまり参考にならないようだ。
となると、《超神羅ギャラクシー・デスティニー》であれば、どうだろうか。
こちらを使うデッキでは、《超神羅ギャラクシー・デスティニー》を、マナ退化という方法でバトルゾーンに送り込んでいる。
マナ退化とは、マナ進化で出したいクリーチャーを進化元にしてバトルゾーンに送り込み、《龍脈術 落城の計》などで上のカードを剥がし、進化元にしていたカードをバトルゾーンに出現させるという方法である。
この方法を応用すれば、バトルゾーンに送り込むことが難しい《超神羅ギャラクシー・オペレーションθ》を出す事も出来るかもしれない。
が、ここで問題が起こる。
《超神羅ギャラクシー・オペレーションθ》を進化元に出来るマナ進化は、ほとんど居ないのだ。
居てもせいぜい《超神星グランドクロス・アブソリュートキュア》くらいである。
退化させる事は可能であっても、コストが非常にかかってしまう。コストに対するリターンが見合わない。
という事は、マナ進化では無く、別の方法で退化を目指さなければならない、という事になる。
それでは墓地進化ではどうだろうか?
残念ながら、こちらの方が更にハードルは高い。
墓地進化を使った退化には、《死神術士デスマーチ》を使ったものが、かつて環境で猛威を振るっていた事もあった。
今では影を潜めてはいるが、それでも強力なコンボに違いはない。
《ギャラクシー・オペレーションθ》は確かに強力だが、既存の墓地退化と呼ばれるデッキと同じアプローチで戦えば、間違いなくあちらに軍配が上がるだろう。
退化というアプローチは、果たして間違いなのだろうか・・・?
いや、まだある。マナ進化でも、墓地進化でもない特殊な進化方法。
それは、手札進化だ。
手札進化で《ギャラクシー・オペレーションθ》を進化元として送り込み、上のカードを剥がして出現させるのだ。
この方法であれば、《ギャラクシー・オペレーションθ》をバトルゾーンに送り込む事が出来る。
問題は、その工程だ。
手札進化を送り込み、それを退化させるというアプローチは決まった。
しかし、《落城の計》を使ったとしても、合計で7ものマナが必要となる。
墓地退化やマナ退化は、カードの組み合わせにもよるが、3~4マナで退化して攻撃を仕掛けてくる事を考えると、あまりにコストがかかり過ぎている。
せめて、あと1コスト軽く動けないものか? 1だけでも軽ければ、1ターン早く動いたり、必要な手札の枚数なども大きく違ってくる。
贅沢を言えば、《魔皇アンドラージ》を踏み倒しつつ、《落城の計》を唱える事ができる、そんなカードがあれば一番助かる。
初日の出は一度きり
続いて何を唱えるか、が問題となる。しかも、この1枚でゲームを終わらせる必要がある。
デッキのパーツを考えると、そんなに多くの枚数は積めない、というのは見て分かるだろう。
入って、せいぜい4枚程度だ。
ということは、一撃で相手を沈めてしまえるような、そんなヘビー級の呪文が必要となるのがお分かりだろう。
一番最初に思い浮かぶのは《オール・デリート》だろうが、これでは《ギャラクシー・オペレーションθ》もろとも吹き飛んでしまい、相手にとどめを刺すまでには至らない。
そういう訳で、一撃で相手を沈める呪文として、《ティラノ・リンク・ノヴァ》が適任だろう。
アタック中に唱えるため、実質的に《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》と同じような動きが可能になる。
あちらと違い、手札に全てのパーツを揃えてから攻撃を仕掛けるため、奇襲性はこちらの方が遥かに高い。
とはいえ、やはりシールド・トリガーで逆転される可能性は大いにあるうえ、このデッキでは、一度でも息切れしてしまうと、もはや何も打つ手が無くなってしまう。
やはり、何か絡め手が必要だ。一撃必殺に至らずとも、反撃を許さない、あるいは反撃を意に介さないような攻撃方法を検討しなければならない。
そうなると、次に思いつくのは《月下卍壊 ガ・リュミーズ卍》だ。
《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》であれば、簡単に墓地に落ちた呪文を山札に戻す事ができる。
このカードを何とかして墓地に落とさないといけないのでは? と思う人も居る事だろうが、そこは《魔皇アンドラージ》の能力により、《ガ・リュミーズ》と一緒に捨てる事で解決する事が出来る。退化によって手札に戻っているという点が、ここでメリットとして働くのだ。
戻せるのはせいぜい1枚に留まるだろうが、1枚あるだけでも、追撃としては十分である。
コンセプトがおおむね固まったので、最後に形にしてみる事にする。
デッキリスト
終わりに
全く新年感のないデッキな気がするが、とりあえず今年は、これで幕開けという事で。
いつも最新弾のカードを使ったデッキを考えているが、今回のように、何かテーマを決めてデッキを組むというのも、非常に難しいものである。
使うカードを決めて、それを軸にするデッキ構築とは違い、まずは使うカードを探すところからスタートになるので、ひと手間多くかかってしまうのだ。
特に今回は、初日の出というテーマに似合うカードが全然見つからなかったので、ここが一番苦労した。
今年は苦労の年になりそうな気配を感じているが、なる時はなるし、ならない時はならない。
なので、今は気にしても仕方ないので、出来る事からやっていこう。
まずは、新年早々に風邪をひいたので、寝ることからスタートだ。