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2024.12.26

【第76章】悪魔的メリークリスマス | プラズマの未開地探求録

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【第76章】悪魔的メリークリスマス | プラズマの未開地探求録
目次

クリスマスを超えて年末が近づく

毎年、その年の最後にあたる記事ではクリスマス仕様のデッキを紹介している。


どこにクリスマス要素があるんだという疑問はさておき、とりあず、という、サンタクロースぽい色合いのデッキだ。


今年はこの記事が公開されてる頃は、ちょうどクリスマスっぽい頃のはずなので、時期的にはピッタリなのではないだろうか。


で、今年もそういうデッキを考えていたのだが、なんと今回の最新弾「悪魔神、復活」では、デーモン・コマンドがフィーチャーされるというセットになっている。


果たして悪魔にサンタクロースが微笑んでくれるのか? という疑問は大々的に残ってしまうが、デュエル・マスターズでは光のデーモン・コマンドとか闇のエンジェル・コマンドとかも居るので、細かいことは気にしない方向でいこう。


実際、主人公側に立ったデーモン・コマンドも居るのだし、誤差だ。


たぶん。


前置きはさておいて、せっかくのクリスマスなのだし、コンセプトとしてはプレゼントを運んでくるクリーチャーを軸にしたデッキを作りたい。


今弾で、プレゼントを運んできてくれそうなクリーチャーとは、何だろうか?

それは間違いなく、この2枚だ。


《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》は、出た時にマナゾーンから後続のクリーチャーというプレゼントを供給してくれる。


そのうえ、バラバラエティ5を達成すると、自分のクリーチャーは破壊以外の方法で離れなくなるのだ。


自身の能力で、コストが違うクリーチャーが2~3は揃うはずなので、達成はそこまで難しくないだろう。


もう1枚の《魔誕の邪将クエイクス》も、アタック時に後続のクリーチャーというプレゼントを供給してくれる能力を持つ。


そして、こちらもバラバラエティ5を持っている。


その能力は強力で、簡単に言えば、プレイヤーへの無限アタックを可能にしてくれるのだ。


ただの無限アタックではなく、なんとクリーチャーがプレイヤーに攻撃した際にトリガーするので、相手クリーチャーが自分へアタックしてきた時にも、その能力がトリガーしてくれるのである。


この2枚、エンジェル・コマンドとデーモン・コマンドという相反する2種族にもかかわらず、その相性は抜群である。


《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》は、マナゾーンにある《魔誕の邪将クエイクス》を呼び出す事ができるうえ、《魔誕の邪将クエイクス》のバラバラエティ5の能力は、自分への攻撃を《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》で延々と止める事を可能にしてくれる。


ちょうど色合いも光・火というサンタクロース仕様なので、これは公式からの「今年のクリスマスはコレだ」というメッセージに違いない。


公式からの秘めたるプレゼントに気付いてしまったので、今回はこの2体の組み合わせをコンセプトに、デッキを組む事にした。

バラバラに揃えて構築するべし

このデッキの肝は、いかにしてバラバラエティを達成するか、である。


今のところ、《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》《魔誕の邪将クエイクス》の2枚により、コスト8と7が並ぶことは確定している。


そして、《魔誕の邪将クエイクス》の能力により、更にクリーチャーが並ぶ事も確定している。


しかし、《魔誕の邪将クエイクス》では、バラバラエティを達成できるクリーチャーが並ぶとは限らない


そのため、《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》《魔誕の邪将クエイクス》のほかに、条件の達成に貢献してくれるカードをある程度並べておく必要があるのだ。




では、バラバラエティの達成に貢献してくれるカードとは、どんなカードだろうか?


その答えは簡単で、《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》から《魔誕の邪将クエイクス》を出す事により異なるコストが並ぶのであれば、コストが7でも8でもないクリーチャーで、《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》を出してしまえば良いのである。


そんな条件を完璧にクリアしてしまうカード、それは《光開の精霊サイフォゲート》だ。

このクリーチャーの能力で《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》を出し、そこから《魔誕の邪将クエイクス》を出せば、コスト6~8が揃う事になる。


さて、それでは、更に間に1枚嚙ませたらどうなるだろうか?


《光開の精霊サイフォゲート》《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》の間に、さらに1枚、クリーチャーを噛ませる事が出来る。


それも、今度はコスト9だ。

《光開の精霊サイフォゲート》《闘門の精霊ウェルキウス》《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》《魔誕の邪将クエイクス》と連鎖的に出していくことで、一気にコスト6~9までを揃えてしまう事が可能になるのだ。


この流れが決まったのなら、バラバラエティ5の達成には、コスト5以下のクリーチャーを1体でも出せば良いだけとなる。


これであれば、《魔誕の邪将クエイクス》の能力でも、十分に達成を狙う事が可能だろう。


上記の4種類を4枚ずつ入れたとして、残る枠は24枚。


それらをできるだけコストが散るように構築していけば、おおよそデッキになりそうだ。


次は、残りの枠を埋めるカードを検討していく。

残る24枠を巡って

どうでも良いが、24というと、12月24日がクリスマスイブだ。


もしかしたら、これも運命なのかもしれない。


そんな運命はさておき、残りの24枚の枠は、できればコスト5以下のカードで、極力コストを散らす形にしたい。


ただし、序盤の安定性を上げるため、2~3コスト帯は少し多めになる事だろう。


となると、コスト4~5のカードは、せいぜい4枚、多くとも5枚程度に留める事になりそうだ。




まずは、序盤の足回りを固めていこう。ここが固まらない事には、中堅の採用候補も絞り込む事ができない。


序盤の足回りとしては、マナ加速が必要だ。更に言うなら、2コスト帯のマナ加速が欲しい。


確かに無限アタックは強力だが、それが6ターン目始動では、現代デュエル・マスターズにおいてはいささか遅すぎる。


せめて5ターン、最速4ターン辺りを狙える構築である必要があるだろう。


では、どういったマナ加速が必要かというと、バトルゾーンに居座るマナ加速が良い。


使いきりの呪文や《霞み妖精ジャスミン》のようなカードでは、バトルゾーンに残らないため、バラバラエティの達成に貢献することができない。


なので、バトルゾーンに残る、というのは重要な条件になる。


しかし、バトルゾーンに居座るクリーチャーで、2ターン目にマナ加速をしてくれるようなカードはあるのだろうか?


居るには居るが、ほとんどが何かしらのデメリットを持っている。

しかし、ここで注目したいのは、バラバラエティを達成するための条件だ。


バラバラエティは、ハイパーエナジーと同時期に出ているため勘違いしがちだが、条件達成にはコストが異なるエレメントが揃っていれば良い。


そう、タマシードやフィールドでも、バラバラエティに貢献してくれるのである。


という訳で、2コスト帯のカードには《ジャスミンの地版》が最適だろう。

やっとコスト2が決まった。残る枠はまだ20枚分ある。


とはいえ、少なからず方向は見えてきている。


ある程度リソースを確保しつつ、コストが異なり、出来ればスピードアタッカーを持つクリーチャーだ。


《魔誕の邪将クエイクス》のアタック時に出てきたクリーチャーでバラバラエティを達成しても、追撃のクリーチャーが居なければ、全体をアンタップする能力は活かせない。


そのため、後続のクリーチャーも、即座に動ける事が求められるのだ。


そうなってくると、3と5のコスト帯も、候補が見えてくる。

この2種類であれば、マナ加速にも貢献しつつ、スピードアタッカーで即座に攻め込むことも可能になる。


特に《王道の革命 ドギラゴン》は手札を確保しつつ、光のブロッカーなので《サイフォゲート》で出す事も可能だ。




残った枠は、コスト1と4だ。


ここで、今出ているカードの文明を考えると、そろそろ火文明を増量したい。


《風波の1号 ハムカツマン》を使う関係上、火文明は15枚ほど欲しい。今現在で12枚なので、最低でもあと3枚だ。


コスト1の火文明のクリーチャーたちは少しクセがあるので、確保するのであれば、コスト4の枠で確保する必要がある。


では、コスト4で火文明、そしてこのデッキと相性の良さそうなカードとは?

一見すると噛み合いがよく分からない、《ブランド-MAX》だ。


このカードの利点は、

《魔誕の邪将クエイクス》で出てくるスピードアタッカーであるという点

・アタック時に《魔誕の邪将クエイクス》をアンタップする事が出来るという点

・敗北回避を持つため《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》で出す事で受け札になるという点

である。


アタック時に《魔誕の邪将クエイクス》をアンタップするのは、どうしてもバラバラエティを達成できなかった場合、追撃を加える事が可能となる。


そのため、万が一の保険としても機能するのだ。


そして、敗北回避により、相手ターンに《サイフォゲート》から《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》を出し、その能力で《ブランド-MAX》を出せば、たとえブロックできないクリーチャーが攻め込んできても、1度だけ耐える事が可能になる。


攻撃面だけでなく防御面でも役立つ、このデッキにおいてはまさに究極の1枚なのだ。


残る1コストの枠は、環境によって使い分けが必要になるが《ベイB・セガーレ》《とこしえの超人》になるだろう。


前者は早期の大型に対して有効で、後者は各種ゾーンを跨いだコンボに強くかつ受け札にもなる。


残りの枠は4枚になったが、この枠は序盤の安定剤や、各種積みたいカードに割り振る事となるので、割愛しよう。


最後に完成形と、ちょっとしたテクニックの紹介だ。

デッキリスト

4

4

1

4

4

4

4

3

4

4

4

今回のリストが、こちらだ。


狙う事は、バラバラエティを達成し、《魔誕の邪将クエイクス》《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》の強力な能力を発揮させる事である。


《魔誕の邪将クエイクス》がひとたび動き出せば、相手は瞬く間に敗北を受け取る事になるだろう。


バラバラエティを達成させるには、当然だが、異なるエレメントを並べていかなければならない。


しかし、現代デュエル・マスターズでは、悠長に少しずつ並べているような余裕は無い。


そのため、一気にバラバラエティを達成させるため、《光開の精霊サイフォゲート》《闘門の精霊ウェルキウス》《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》《魔誕の邪将クエイクス》という流れで展開が出来るギミックを採用している。


この動きができれば、バトルゾーンには一気に4枚もの、コストが異なるエレメントが並ぶことになる。


あと1つは、あらかじめ出して置いた軽量~中量級クリーチャーで補うか、《魔誕の邪将クエイクス》のアタック時能力で供給しよう。


このデッキには、コスト6以下で、出て即座にアタックが可能なカードが12枚も採用されている。


その中のいずれかでバラバラエティを達成したら、そのクリーチャーのアタックに合わせて、自分のクリーチャーは全てアンタップ、容赦ない無限アタックの始まりとなるのだ。




とはいえ、かなり苦しい状況に追い込まれる事もあるだろう。


そんな時でも、《魔誕の邪将クエイクス》《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》が居れば、わずかな可能性ではあるが、逆転が可能だ


《魔誕の邪将クエイクス》のアタック時能力は、《サイフォゲート》を出す事も出来る。


こうなると、手札から《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》を出し、その能力でコスト3とコスト4のクリーチャーを出せば、一気にバラバラエティを達成できるのである。

(コスト3・4・6・7・8が揃う)


コスト3と4はスピードアタッカーを持つクリーチャーが採用されているので、そのクリーチャーのアタック時に無限アタックが始まり、そのままダイレクトアタック、という事も可能になっているのだ。


また、《魔誕の邪将クエイクス》のバラバラエティは、防御面でも活用できる


このクリーチャーの能力は「クリーチャーがプレイヤーを攻撃する時」のため、相手クリーチャーが自分をアタックする時にもトリガーする。


要するに、相手のクリーチャーが自分をアタックするのであれば、何度でも《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》でブロックが可能になる、という事だ。


バトルゾーンにコスト5以下のエレメントが1枚ある状態で、相手のブレイクしたシールドから《サイフォゲート》が飛び出したら、《ウェルキウス》《シェバ・エリクシア》《魔誕の邪将クエイクス》と出す事で、いきなり強固な盤面が出来上がるのである。


そのため、《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》は、最低でも1枚は手札にキープするようにしよう


攻める時も守るときも、これが手札にあるだけで、その威力は段違いになるのである。


一見統一性のないカードを相手に見せていきながら、混乱する相手に急襲を仕掛け、無限アタックで一気に勝負を掴む。


そうして、相手に敗北をプレゼントしてやろう。メリークリスマスだ。

終わりに

今回のデッキだが、メインのギミックとして採用した動きはヘブンズ・ゲート系のデッキで使われる動きだ。


現に光水天門において、さっそく《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》が採用されている。


バラバラエティを達成すると破壊以外で自軍が離れなくなるので、《悪魔神バロム・ナイトメア》に対して有効に機能してくれるのだ。


そのため、天門とデーモン・コマンドの相性は、今回でひっくり返ったとさえ言われている。


では、今回のデッキは果たして下位互換なのかというと、そうでもない。


そもそも、今回のデッキは《魔誕の邪将クエイクス》がメインであって、《サイフォゲート》からの展開は手段に過ぎないのだ。


いざとなれば、コスト5以下のエレメントを並べて《魔誕の邪将クエイクス》のバラバラエティを起動させても良いのである。


ところで、このデッキのどこにクリスマス要素があるのかって?


それは君の手で見つけてみよう!

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このコラムのライター

プラズマ

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