天盃龍解体新書
はじめに
皆さんおはこんばんにちはかっつーです。
いや~~ほんと前回の記事からかなり期間が開いちゃってすいません。
えっっ、理由!!
すぅ~~~~まぁ、その、、、あの、、、ねっ!! ほら!!! いろいろあったのですよ。
(日本選手権の練習にマスターデュエルと色々してたなんて言えね~~)
まぁ、そのことはおいといて
今回は現在ランキングデュエルで流行している
《天盃龍》デッキについて詳しく解説していこうと思います。
天盃龍とは
1.テーマカードの枚数が少ないがしっかりと方向性が定まっている
なんと《天盃龍》は記事執筆時点(2024/4/16)では、モンスター5種(内シンクロモンスター2種)と魔法2種の7種類のカードのみです。
一見すると
『7種類で大丈夫?』
と不安になってしまいます。
ですが、その7種の内6種が
『バトルフェイズ中にシンクロ召喚や特殊召喚を行う』
という効果を有しています。
そのためメインデッキ内の《天盃龍》カードは平均で14枚程になることが多く
空いた26枚の枠は流行や好みに合わせて変えられることから、様々な考え方のもと、《天盃龍》デッキが作られています。
2.1ターンで勝負を決めることができる連続攻撃と強力な効果
さて、ざっくりとした《天盃龍》解説の
次は『1ターンで勝負を決める』についてより具体的に
基本的な動き方と共に紹介していきます。
基本的な動き
これから行う基本的な動きの条件は
・相手フィールドにモンスターが居ない
・自分が後攻
で解説していきます。
メインフェイズ
バトルフェイズ
え~~~めっちゃ長いですけど合計で
(1700×3)+1500+1600+(2600×2)+(3000×2)+(6000×3)
=37400!!
のダメージを相手へ与えることができます。
ざっくり4デュエル分のダメージですね(;^_^A
メインフェイズ
バトルフェイズ
メインフェイズ
バトルフェイズ
天盃龍が流行する理由
さて、ここまで読んでいただいて、こんなことを思った決闘者の方もいらっしゃるのではないでしょうか
「なぜ、後攻に特化した《天盃龍》が流行るのか?」
その答えは
「今《天盃龍》以外で流行しているデッキは、先攻に特化したデッキが少ない」
からではないでしょうか。
これまでのランキングデュエルなどでは
『先攻で相手の手札を5枚除外または墓地へ送る』
『8000以上の効果ダメージを与える』
『相手に何もさせない布陣を作る』
といったデッキがちらほらといました。
しかし今の流行デッキにはそういったデッキとは異なり
2~3ターンで勝負を決めるものが多かったり、布陣も突破できないほど強固ではありません。
そこに《天盃龍》の「1ターンで勝負を決める」が上手くかみ合ったため流行っていると考えられます。
裏を返せば《ピュアリィ》のようなデッキが流行れば、また変わってくる可能性がありうる。ということです。
《焔征竜-ブラスター》
このカード名の①~④の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:手札からこのカードと炎属性モンスター1体を墓地へ捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。それを破壊する。
②:ドラゴン族か炎属性のモンスターを自分の手札・墓地から2体除外して発動できる。このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
③:このカードが特殊召喚されている場合、相手エンドフェイズに発動する。このカードを手札に戻す。
④:このカードが除外された場合に発動できる。デッキからドラゴン族・炎属性モンスター1体を手札に加える。
《深淵の獣マグナムート》
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分または相手の墓地の、光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、自分のデッキ・墓地から「深淵の獣マグナムート」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで手札に加える。
デッキ紹介
『誘発即時効果』マシマシデッキ
メインデッキ
エクストラデッキ
《幻創龍ファンタズメイ》
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手がリンクモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、自分は相手フィールドのリンクモンスターの数+1枚をデッキからドローし、相手フィールドのリンクモンスターの数だけ自分の手札を選んでデッキに戻す。
②:自分フィールドのモンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
《幻創龍ファンタズメイ》は①の効果で手札をある程度リセットすることができるので
最初の手札があまり理想通りじゃなくても、挽回のチャンスをくれる1枚です。
さらに②の効果で「自分フィールドのモンスターを対象とする魔法・罠・モンスター効果」を相手が発動したとき、手札1枚捨てることで無効にし破壊できるところは、相手にとってはかなり厄介だと思います。
この『誘発即時効果』マシマシデッキはランキングデュエルの流行デッキに合わせて採用するカードを調整できますので、リサーチ力を鍛えておきましょう!
『魔法カード』マシマシデッキ
メインデッキ
エクストラデッキ
『魔法カード』マシマシデッキは先述の『誘発即時効果』マシマシデッキと同じ後攻を選択することを前提としています。
ですが、『誘発即時効果』マシマシと違うところは相手の完成した布陣を強力な魔法カードで突破することに重きをおいている点です。
そのため《ライトニング・ストーム》《大嵐》《超融合》《禁じられた一滴》《発禁令》などの強力な魔法カードを多くデッキに入れています。
折衷系
メインデッキ
エクストラデッキ
折衷系は先攻でも戦えるように先攻である程度の布陣を作れるように構築されたものです。
《天盃龍》がドラゴン族であることに注目し
《竜の渓谷》などのドラゴン族サポートカードを活用。
先攻で《ヴァレルエンド・ドラゴン》《ヴァレルロード・S・ドラゴン》《ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン》の3体で相手を牽制しつつ
仮に先攻での布陣が突破されても《天盃龍》からの動きで勝利を目指す構築です。
このデッキの優れたポイントはマッチ戦での3本目にあります。
先攻後攻の選択を相手ができる状態で
相手目線で考えると「どっちのプランで攻めてくる」のか分からず悩まされます。
理由としてこういった構築の多くは
サイドデッキは後攻に寄せたカードが多く
1本目の折衷案か2本目の後攻特化型か判断がつきづらいので悩まされます。
また個人的な感覚ですが
この構築をされている決闘者はコチラのデッキに対して3本目はこのプラン!
と研究したうえで進めてくることが多いので、相手の思うツボにハマってしまう感じがあります。
ランキングデュエルなどで見かけるデッキは主にこの3種類です。
他にも《ドラゴンメイド》などと組み合わせる構築もありますが、今回は割愛させていただきます。
さて
ここまで3つのデッキレシピを見ていて
皆さん、あるカードに気づきませんでしたか?
そう!
《涅槃の超魔導剣士》
《涅槃の超魔導剣士》
ペンデュラム効果
①:自分のPモンスターが攻撃する場合、そのモンスターはその戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
②:自分のPモンスターが攻撃したダメージステップ終了時に発動する。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、攻撃したそのモンスターの攻撃力分ダウンする。
モンスター効果
このカードをS召喚する場合、自分フィールドのP召喚したPモンスター1体をチューナーとして扱う事ができる。
①:このカードがP召喚したPモンスターをチューナーとしてS召喚に成功した場合、自分の墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。相手のLPを半分にする。
③:モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを自分のPゾーンに置く。
どうしてこのカードが入っているのかと言いますと
「シンクロ召喚できる魔法使い族だから」
です。
えっ?
となるのもわかります。
自分も初めて見た時は
「うん? なぜ《涅槃の超魔導剣士》? 《天盃龍》と相性いいの?」
と思いました。
でもその後に発動されたカードを見て、合点がいきました。
それがコチラ
《魔法族の里》
①:自分フィールドにのみ魔法使い族モンスターが存在する場合、相手は魔法カードを発動できない。
②:自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在しない場合、自分は魔法カードを発動できない。
《魔法族の里》です。
この記事をご覧の決闘者の皆さんもこのカードには悲喜こもごも様々な思い出があると思うのですが
ここ最近《天盃龍》のデッキでは《魔法族の里》と《涅槃の超魔導剣士》が採用されるようになってきています。
その理由は《天盃龍》のネックであった
「先攻1ターン目で強力な動きを取りづらい」
こうしたウィークポイントをこの2枚の組み合わせることで解決しようということです。
《涅槃の超魔導剣士》は魔法使い族モンスターなので
先攻で《魔法族の里》を発動し《涅槃の超魔導剣士》がフィールドにいると
相手は魔法使い族モンスターがフィールドにいないと魔法カードを発動できなくなってしまうからです。
もちろん最近の流行デッキには、レベル7or10のシンクロモンスターで魔法使い族が存在します。
ですが、どれも容易にシンクロ召喚しづらいモンスターであることが多い印象です。
一方で《涅槃の超魔導剣士》は《天盃龍》だと比較的シンクロ召喚を行いやすい構築となります。
さらにこのカードを採用することで
《天盃龍》が苦手としている《神碑》に対して優位にゲームを進められます。
これは《神碑》のデッキ構築上、魔法カードが中心であり
メインおよびエクストラデッキ内に魔法使い族モンスターが入れられていないので
こちらが《魔法族の里》を発動することで、相手はかなり厳しいデュエルを強いられるでしょう。
対策カード
ここからは、《天盃龍》を相手として対戦する場合
どういった対策が効果的かをいくつかご紹介します。
《天盃龍》の動きとして魔法カードが肝になっているのでそこを止めてしまおうという1枚です。
特に魔法に寄せた構築のデッキだと、相手は一気に難しくなるのでオススメです。
さいごに
いかがだったでしょうか?
《天盃龍》は4月27日発売の『INFINITE FORBIDDEN』に新規カードが3種収録が発表されましたね。
収録予定のカードによって先攻でもできることが増えそうなので、今後ますます期待されるテーマになりました。
今回基本的な動きが中心となり、めちゃくちゃ長くなってしまったので
「ここまでたどり着いてくれると嬉しいな」
と執筆中思っています。
各テーマを詳しく解説している「解体新書」シリーズですが
今回の『天盃龍解体新書』と漢字のみなので
《天盃龍》の元ネタである「麻雀」感がでてきて個人的に結構気に入っています。
(『四暗刻単騎』みたいな感じです。私自身、麻雀をやったことがないのでよく分かってないのですが)
皆さんはどうでしょうか?
さいごにここまで読んでいただきありがとうございます。
それではまた次回の記事で会いましょう。