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2024.4.6

「青白コントロール」 | 黒田正城のスタンDojo!

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「青白コントロール」 | 黒田正城のスタンDojo!
目次

はじめに

みなさん、こんにちは。BIG MAGIC ELDERの黒田です。

気がつけば、もう新セットの足音が聞こえてくる時期になりましたね!

プレリリースを控え、次々と新しいカードのプレビューが回ってきています。

毎回そうですが、「ウソでしょ?!」と声が出てしまうような強力カードも公開されており、デッキを組むのがとても楽しみです。


5月の常滑に向けて、いよいよ本格的にスタンダードが盛り上がろうとしています!


それでは今回のデッキ紹介に入りましょう。

コントロール】です。

メインデッキ

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3

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サイドボード

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1

青白コントロールの基本的な動き

序盤は軽いインスタント呪文(打ち消し+除去)を駆使し、できる限り盤面に何も残らない、フラットな状態を維持します。

とにかく長期戦に持ち込むことが最初の目的です。


手札が減って息切れしてきたら、《推理》《記憶の氾濫》で手札を補充し、大きなマナが出せるぐらいに土地を並べていきます。

順調にゲームが進めば相手がガス欠に陥りますので、《放浪皇》《不穏な投錨地》などで反撃に入り、とどめを刺すというのが理想的な展開です。

【青白コントロール】は『イクサラン:失われし洞窟』や『カルロフ邸殺人事件』で強力なカードを次々と手に入れ、非常に強力なデッキになりました。


まずマナベースを見ると優秀な土地がたくさんあり、パイオニアの青白と比較しても遜色ないほどになっています。

基本的には長いターンをかけて戦うデッキですから、タップイン率が高くなる《金属海の沿岸》は使わず、《さびれた浜》が重視されます。


タップインランドの枠は前述の《不穏な投錨地》に任せましょう。2色出る上にかなりのダメージを稼いでくれる優秀な土地です。

《ミレックス》も、序盤の色マナを支えながら後半ヒマになればダニを生み出すナイスカードです。

ミラーマッチでは、このカードの有無が勝敗を決することも多いです。


大量に搭載された《廃墟の地》も重要な存在です。

サンダー・ジャンクションで大量のファストランドが追加投入され、多くのデッキが基本土地をますます使わなくなると思います。

青白の《廃墟の地》はそこに刺さります。基本土地をたくさん使える、2色デッキならではの魅力と言えるでしょう。

もちろん、天敵である《魂の洞窟》やミシュラランドもこれで破壊できます。




次に、青白を支える大量のインスタント呪文です。

イクサランで追加された《失せろ》の存在は非常に大きく、クリーチャーだけでなくプレインズウォーカーにも触れます。

このおかげで、例えば《ヴェールのリリアナ》のように青白にとって致命的なカードが打ち消せなくても、後で対処できるようになりました。


また、カルロフ邸で参入した《喝破》はこのデッキにとって最高の強化ポイントだと思います。

これまでは《かき消し》が使われていましたが、青白にはクリーチャーがほとんど入っていないため犠牲でプレイする機会が少なく、賞味期限切れになりやすいところが難点でした。

しかし《喝破》の3マナ要求は大抵の場合ヒットしますので、大幅なアップグレードだと思います。

追放の効果も《しつこい負け犬》や相手の《記憶の氾濫》に刺さりますので、痒いところに手が届く性能です。


《推理》は一見地味ですが、4マナ2ドローを分割で好きなときに使える優秀なカードです。

手掛かりトークンが《攪乱プロトコル》と相性抜群なところも見逃せません。

誰だってスタンダードで《対抗呪文》を使いたいですよね笑


《記憶の氾濫》も、パイオニアでも普通に4枚使われている強力なドローサポートです。

安全な状態でフラッシュバックをプレイできれば、勝ったも同然でしょう。《墓地の侵入者》には注意しましょう。


こういったインスタント以外にも、青白には3マナ域に相手の出鼻をくじく《一時的封鎖》、5マナ域に最強の全体除去である《太陽降下》があり、間の4ターン目には《放浪皇》が控えています。

抜群のディフェンス力です。


よく見ると、《太陽降下》《至高の評決》に変えて、どこかの枠に《ドミナリアの英雄、テフェリー》を入れたらほとんどパイオニアと同じですね。

それぐらい充実した布陣を使えるようになっています。

デッキ相性

青白は打ち消しと全体除去を有しているため、どんなデッキに対してもそれなりに良い勝負をします。


クリーチャーがほとんど入っていないため相手の除去が腐りやすく、そういった呪文をたくさん使っている中速~低速のミッドレンジやコントロールには有利です。

私が愛するドメインランプなどはお客さんと言えるでしょうし、戦績を見る限りはエスパー・ミッドレンジにも有利なようです。

(もちろん、これらのデッキもサイド後の相性は変化します)


ファストランドの追加で、今後大きく増えそうなボロス招集にも有利です。

《一時的封鎖》から本命の全体除去につながる流れが非常に強力です。


赤単に対してはガードを下げないよう、常に意識しておきましょう。

ダメージ呪文の存在があるため、クリーチャーだけを抑えても勝てません。

《痛烈な一撃》をちゃんと用意しておかなければ、不利が付く印象です。


序盤から攻めてくるデッキが手札破壊や打ち消し呪文を備えていると、厳しい展開が予想されます。

青黒ミッドレンジやゴルガリミッドレンジ、ダニなどが該当します。

大抵の場合、サイド後に除去を減らして妨害呪文が入ってくるため、その裏をかいて《探偵社社長、エズリム》などの強力なクリーチャーを入れると効果的です。

《婚礼の発表》を4枚突っ込むのも面白いと思います。


もう一つ、忘れてはいけないのが最近活躍中のティムールランプです。

相手のキーカードを打ち消しながら墓地の掃除もしなければなりません。

そう簡単にいくわけもなく、かなり苦しい戦いが予想されます。

多少《否認》を積んだぐらいではどうにもならないので、対策を怠らないようにしましょう。

さいごに

カードが追加されるたびに強くなっていく青白コントロールは、これからもメタの一角を担うと思います。


他のデッキとは全く違う戦い方になりますので、「こういうデッキはあまり好きじゃなくて・・・」という方も、是非一度触ってみてください。

相手側の視点を知っておくことは、とても大事なことだと思いますし、もしかしたら食わず嫌いなだけでハマってしまうかもしれませんよ笑


前述のとおり、サイドボード後にクリーチャーでいきなり攻勢に出るなど、全く違った戦略を取れるのも青白の醍醐味です。

除去を持っていない相手に《船砕きの怪物》を出すときの楽しさはたまりません。


サイド後の駆け引きも含めて、青白の楽しさを実感していただければ嬉しいです。

おまけ

いつも通り、本編に入らない小ネタを入れたいと思います。


・「受ける」デッキには定石がありません。

盤面、手札の状況、相手の盤面など、あらゆる状況を踏まえて次の行動を決めていく必要があり、ここがコントロールを使う上で一番難しいポイントだと思います。

打ち消しを持っていても、フルタップで動くときも多いです。

上手な人を見つけたら後ろに張り付いてプレイを盗みましょう。


・相手がどのようなサイドボーディングをしていたか、記録を取っていくと除去の抜け方、手札破壊や打消しの入り方がわかってきます。

とても重要な情報になりますので、ゲームに負けてしまっても情報収集を意識しましょう。


・デッキの性格上、1ゲームが長いです。

のんびりやっていたらまず3本終わりません。早いプレイを常に心がけましょう

初手を7枚並べて、1枚ずつめくるように見ている暇などありませんし、ゲーム前のシャッフルも必要以上に念入りにしている余裕はないと考えてください。

「勝ちそうなのに、このままだと延長ターンに入ってしまう!」という状況のプレイ速度を維持するイメージです。

慣れてくると、普段いかにのんびりプレイしているかがわかると思います笑


・ミラーマッチは《放浪皇》が肝です。

《記憶の氾濫》を4ターン目に気楽に打ったせいで大変なことに・・・という展開はよくありますので、4マナ揃ったタイミングの攻防を意識すると良いと思います。

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このコラムのライター

黒田正城

黒田正城