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2023.11.15

【第49章】暴君 | プラズマの未開地探求録

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【第49章】暴君 | プラズマの未開地探求録

騎士道は不滅

目次

新たな魔光大帝

《魔光大帝ネロ・グリフィス》といえば、今から15年ほど前に発売された構築済みデッキに収録されていた目玉カードの1枚だ。


《魔弾グローリー・ゲート》《魔弾アルカディア・エッグ》という2枚を組み合わせて早期に戦場へと送り込むことが可能で、自分のナイト・クリーチャーが破壊されると、呪文を唱える事が可能という、防御面で非常に優秀な能力を持っている。


当時から環境で活躍する事はあまり無かったが、《魔光王機デ・バウラ伯》《インフェルノ・サイン》との組み合わせは、プレイヤー間では鉄壁の組み合わせとして活躍したことだろう。


そんな《魔光大帝ネロ・グリフィス》は、根強いファンが居るためか、最近でも新規カードが増えてきている。


そして今回、新たなネロ・グリフィスが登場した。

それが、この《真紅の魔光大帝ネロ・グリフィス・マイヤー》だ。


複数の能力を持っているが、中でも注目すべきは、自分の他のナイト・クリーチャーに「ウルトラ・セイバー:ナイト」を与えるというもの。


これは、《魔光大帝ネロ・グリフィス》あるいは《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》と組み合わせる事で、従来より格段に硬い守りが形成であることを示している。


そのうえ、このカードの登場は、かつて存在した「ナイトループ」と呼ばれるギミックを格段に容易なものへと変貌させたのだ。


今回は、新たなナイトループをご紹介しよう。

ナイトループとは?

ナイトループというデッキは、2年前に《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》が収録された際に登場した、ナイトを軸にしたループデッキである。


ループの種類は数種類あるが、共通しているのは《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》《デ・バウラ伯》の組み合わせを使い回す事で《アルカディア・スパーク》を連打するという点だ。

自身のナイトを破壊する必要はあるが、この点は《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》《トラップ・コミューン》、あるいは《百発人形マグナム》を使うタイプが主流である。

元祖《魔光大帝ネロ・グリフィス》は、唱える呪文にコストや文明の制限があった。


しかし、《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》はシールド・トリガー呪文かナイト・呪文であれば、文明もコストも制限なく唱える事が可能となっている。


そのため、ループが完成したら、この能力で《アルカディア・スパーク》を好きなだけ唱え、相手にカードを引かせ続ける事で勝利を狙う、というコンセプトである。


《魔弾アルカディア・エッグ》《ヘブンズ・ゲート》により《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》をバトルゾーンに送り込む事も簡単なため、攻撃的な相手にも受けて返す事が可能だ。




さて、勘の良い人なら気付いたかもしれないが、このループは非常にパーツが多い。


受けて返す事も可能だが、《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》だけではコンボの始動にならないため、他の起爆剤が必要になってくる。


つまり、《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》を戦場に送り込んでも、それだけでは受けにしかならず、相手には猶予を与えてしまっているのだ。


そのうえ、《ネロ・グリフィスⅡ世》だけを立てても、墓地以外のゾーンへ送られると何の能力もトリガーしない、という部分も弱点となっている。


その他にも、《煉獄魔弾グレイテスト・ゲート》でパーツを墓地から釣り上げるにも、そもそも墓地に落とす手段が限られるため、裏技のような方法でコンボパーツを揃える手段も安定しない。


このような理由から、登場した瞬間にはCSでも結果を残したものの、その後は全く音沙汰の無いデッキとなってしまっていた。


以上が、かつてのナイトループの概要である。




上述した通り、実際に環境で見られたのは、登場してから数週間の間だけであり、今となっては過去のデッキとなってしまっている。


次は、今回登場した《真紅の魔光大帝ネロ・グリフィス・マイヤー》によって、このナイトループがどう進化したかを説明していこう。

新たなナイトループ

今回の説明の前に、《真紅の魔光大帝ネロ・グリフィス・マイヤー》の能力をおさらいしておこう。

コスト8
パワー12000

■ブロッカー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の墓地にある呪文1枚につき、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、それらのクリーチャーはアンタップしない。
■自分が呪文を唱えた時、その呪文のコスト以下のナイトを1枚、自分の墓地から出してもよい。
■自分の他のナイト・クリーチャーに「ウルトラ・セイバー:ナイト」を与える。

長々と書かれているが


①出た時に墓地の呪文の数だけ相手のクリーチャーをフリーズ

②呪文を唱えると、そのコスト以下のナイトを蘇生

③他のナイト・クリーチャーに「ウルトラ・セイバー:ナイト」を与える


以上、3つの能力である。


自分の墓地の呪文の数だけ相手クリーチャーの動きを止めてくれるうえ、自身もブロッカーのため、相手がクリーチャーを並べても確実に食い止めてくれるだろう。


さらに、呪文を唱えると墓地から打点を増やし、その打点を自身の身代わりに出来るという、自己完結した能力を持っている。


ナイトという種族であるため、呪文を唱える事には苦労せず、かつナイトの欠点だった打点不足も一気に解消してくれるだろう。


それだけでなく、2年前に増えたナイトはツインパクトであるため、呪文側のコストが大きいツインパクトのナイト呪文を唱えると、そのクリーチャー側を墓地から出すことだって可能になっている。


まさに、ナイトが求めていたクリーチャーと言えるだろう。




この《真紅の魔光大帝ネロ・グリフィス・マイヤー》の登場で、ナイトループに足りていなかった要素が加えられた。


それは《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》を破壊する手段である。


従来、《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》を破壊するには、《百発人形マグナム》《トラップ・コミューン》、あるいは2枚目の《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》を使う必要があった。


しかし、《真紅の魔光大帝ネロ・グリフィス・マイヤー》によって、《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》1枚だけで、自爆させる事が可能になったのである。


これを理解するには、置き換えのルールを理解する必要がある。


《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》により他のナイトを破壊する際、「ウルトラ・セイバー:ナイト」の置き換え効果を使い、破壊しようとしているナイトの代わりに《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》を破壊する事が可能だ。


また、これによって本来破壊するはずだったナイトはバトルゾーンに残る事になるが、《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》の選択肢を持つ能力は、問題なく使う事が可能となる。


結果的に《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》自身を自爆させ、コスト4以下のクリーチャーを墓地から釣り上げる事が可能になるのだ。


この動きが可能になったことで、《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》を破壊するためのカードをデッキに入れる必要が無くなった。


それだけではなく、《真紅の魔光大帝ネロ・グリフィス・マイヤー》には、呪文を唱えた際に墓地のナイトを釣り上げる能力がある。


《アルカディア・スパーク》はコスト8であるため、《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》を墓地から釣り上げる事が可能になる。


これによって、墓地から《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》を戻すためのカードすら必要無くなったのだ。




つまり、コンボパーツは


《真紅の魔光大帝ネロ・グリフィス・マイヤー》

《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》

《魔光王機デ・バウラ伯》

《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》

《アルカディア・スパーク》


の5枚のみとなる。


以前のループでは《デ・バウラ伯》が2枚必要だったり、他にも自爆させるためのカードが必要だったりしたが、《ネロ・グリフィス・マイヤー》1枚を追加するだけで、それらのパーツが必要無くなるのである。


特に、自身のクリーチャーを破壊するカードはコンボ以外の場面では弱い事が多かったため、ここが抜けることは大きなメリットと言えるだろう。




ループの完成形は、以下の動きとなる。


初期バトルゾーン:

《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》

《真紅の魔光大帝ネロ・グリフィス・マイヤー》

《魔光王機デ・バウラ伯》

《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》

手札または墓地:

《アルカディア・スパーク》


この状況で《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》の能力が1回使える状態が初期盤面になる。


《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》の能力で《魔光王機デ・バウラ伯》《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》の破壊を指定。


《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》の代わりに《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》を破壊。

 (結果的に《邪眼の祈禱師ザビ・ミラⅣ世》《魔光王機デ・バウラ伯》が破壊される)

 《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》の能力が2回トリガーする。


コスト4以下のクリーチャー蘇生を2回選択し、《魔光王機デ・バウラ伯》を蘇生する。


《魔光王機デ・バウラ伯》の能力で《アルカディア・スパーク》を手札に回収


《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》の能力で《アルカディア・スパーク》を唱え、相手のクリーチャーを1体デッキに戻し、カードを1枚引かせる。

 相手のクリーチャーが居ない場合は、相手にカードを1枚引かせる、のみが処理される。


コスト8の呪文を唱えたため、《真紅の魔光大帝ネロ・グリフィス・マイヤー》の能力により《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》を蘇生する。

初期盤面

【バトルゾーン】

【墓地または手札】

《アルカディア・スパーク》が手札にある場合は、④と⑤の順序が逆になる。


このコンボが完成すれば、相手のデッキが無くなるまでカードを引かせる事で勝利となる。


また、《アルカディア・スパーク》が無い場合は、代わりにコスト7以上の呪文を唱える事で、パーツを揃える動きも可能だ。


コスト7以上の呪文を唱えて《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》を蘇生したら、コスト4以下のクリーチャー蘇生を1回と、1枚引いて1枚捨てさせるを1回、選ぼう。


蘇生させるクリーチャーは《デ・バウラ伯》1体だけで問題ないので、残り1回をドローに変更するということだ。


これを繰り返す事でデッキを1枚ずつドローできるので、いつかは《アルカディア・スパーク》に辿り着けるだろう。


続いては、デッキリストと動かし方の解説だ。

デッキリスト

1

4

4

4

4

1

3

2

2

4

4

3

4

従来のナイトループと同じく、光・闇の2色での構築とした。


水文明を入れると《エマージェンシー・タイフーン》を搭載できるというメリットがあるが、デッキの色配分が難しくなるうえ、どうやっても多色の枚数が増えすぎるため、2色に絞っている。


そもそも、コンボパーツの時点でデッキの枠を圧迫しているため、他の文明を入れる余裕があまり無いというのが現実だ。


デッキの狙いは、《ヘブンズ・ゲート》などから《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》《真紅の魔光大帝ネロ・グリフィス・マイヤー》の2体を揃え、そこから《魔光王機デ・バウラ伯》を含めたループに突入することだ。


ループの始動には、《零誕祭》で自分のナイトを破壊するか、《ネロ・グリフィス・マイヤー》でタップした相手の大型に自爆特攻する方法がある。


もちろん、無理にループに突入しなくても、「ウルトラ・セイバー:ナイト」がある限り、相手が除去を打ってくるのを待ち続けるのも良いだろう。


この場合は、ループすることなく攻撃してゲームを終わらせるということも視野に入れる事が可能だ。


相手にしてみれば、打点を減らそうとしたらループされ、打点を減らさなければ攻撃されて負けるという、最悪の選択を迫られる事になる。


この状況を作り出せば、勝利は目前だろう。




本来、《ヘブンズ・ゲート》を主軸とするデッキは、手札補充が不可欠であった。


そのため、光・闇という2色だけでは手札が足りなくなり、ジリ貧に陥る事が多かった。


しかし、《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》は、登場時に大量の手札を補充する事が可能となっている。


このデッキには、呪文ではないカードは11枚しか入っておらず、3枚以上の手札は稼げるだろう。


とりあえず《魔光大帝ネロ・グリフィスⅡ世》を出せさえすればパーツを引き込めるため、早期にこれを着地させるために《スターゲイズ・ゲート》まで採用した。


また、これらを採用するにあたり、相性の良い《ギャラクシー・チャージャー》も採用することで、デッキの高速化まで図る事に成功している。


手札のキープ基準だが、《ネロ・グリフィス・マイヤー》は複数使う事がないので、手札で重複している場合は、1枚はマナに置いて構わないだろう。


逆に《ネロ・グリフィスⅡ世》は手札を補給する役割があるため、複数キープしてパーツを引き込めるようにした方が良い場面が多い。


それらに加え、《煉獄魔弾グレイテスト・ゲート》は、《ネロ・グリフィスⅡ世》を墓地から呼び戻せる唯一のカードのため、可能なら手札に温存するようにしよう。


コンボパーツである《アルカディア・スパーク》《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》は、序盤で手札に来た場合、1枚であればマナに置いても構わない。


デッキに3枚入っており、いずれも1枚あればループが可能なうえ、後半はデッキを掘り下げる事が可能・長期戦にも対応できるという事から、後半で引くのを待つという手が十分に使えるからだ。


ちなみに、このデッキは光文明のカードだけで機能するため、他の文明のカードを無理にマナに揃える必要が無い。


《ヘブンズ・ゲート》《スターゲイズ・ゲート》からの展開が可能なので、闇マナが必要になるのは、何とか《零誕祭》《ザビ・ミラⅣ世》を手札から召喚する時くらいだ。


《アルカディア・エッグ》でネロ・グリフィスを踏み倒すというルートもあるが、このルートを選択することは、あまりない。


どちらかというと、シールド・トリガーで出る事を祈る方が多い。そして何より、《アヴァラルド公》の方で手札補充に使う方が良いだろう。


これらは基本的な動かし方であり、対面によって多少は変化するだろうが、おおよその目的は《ネロ・グリフィスⅡ世》《ネロ・グリフィス・マイヤー》を揃える事なので、その点を意識して動かそう。

終わりに

今回は割と真面目に考えてたナイトループのご紹介であった。


以前と違い、を削ぎ落せたうえ、「ウルトラ・セイバー:ナイト」と《ネロ・グリフィスⅡ世》の相性が半端では無く強力なので、この鉄壁を、是非とも体験して欲しい。


ループするもよし、攻めるも守るもよしと、万全な状態を作り出してくれるだろう。


相手にとっては迂闊な除去が出来なくなるので、どっしりと構えた戦いが可能だ。


ネロ・グリフィスといえば、デュエル・マスターズ・プレイスの方では環境で活躍していたが、紙媒体の方では、あまり活躍を耳にしたことは無い。


無いのだが、このカードが初出した際の構築済みデッキには《聖霊王アルファディオス》《聖鎧亜キング・アルカディアス》《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》が収録されているという豪華っぷりのため、知っている人も多いだろう。


今回はアルカディアス要素が抜けた構築になってしまっているが、いつかどこかで、またアルカディアス要素を含めたサポートカードが出てくれると、更に一段上の強さを見せてくれるだろう。

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このコラムのライター

プラズマ

プラズマ