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2023.5.9

Vol.56「闇単【アビス】Ver.3」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!

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Vol.56「闇単【アビス】Ver.3」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!
目次

はじめに

 初めましての方は初めまして、『yk800』です。


 このコラムでは、直近で話題となったデッキや筆者である私yk800が個人的に気になったデッキを紹介していきます!


 今回の特集は闇単【アビス】


 アビス・レボリューション第1弾「双竜戦記」でも【アビス】はさらにアップデート。今回は前回ほどの劇的な強化はなかったものの、既存の戦術の足回りを補強するカードや新ギミックを取り入れられるカードを中心に、少しずつできることを増やしています。


 どんどん充実していく主人公デッキ・闇単【アビス】について、最新弾のリリースでどんな部分が強化されたのかに触れつつ紹介していきたいと思います!

闇単【アビス】のサンプル構築

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Ver.2からのアップデート内容

 「轟炎の竜皇」リリース直後に紹介したときから、新商品としては「闇のキリフダたち」と「双竜戦記」がリリース。どちらにもアビスの新カードが収録されており、構築に変化をもたらしました。

「ヒーローズ・ダークサイド・パック 闇のキリフダたち」

 「闇のキリフダたち」で登場した《漆黒の深淵 ジャシン帝》は小型の《ハンマ=ダンマ》のような除去能力を持ったACEクリーチャー。


 できることを増やすカードではありませんが、軽くて取り回しの良い除去が追加されたおかげでメタクリーチャーへの耐性が一段上がり天敵の《若き大長老 アプル》《とこしえの超人》に対してある程度対抗しやすくなりました。


 タマシード/クリーチャーの常としてコスト比の打点・パワーが高く、シンプルに打点として優秀。能力を使い終わってバトルゾーンに残るだけで相手にとってはプレッシャーですし、詰めの局面で《アビスベル=ジャシン帝》からアビスラッシュさせる打点としても頼れる1枚です。




 今回のサンプル構築には入りきらなかったものの《深淵秘伝アビス・インベージョン》も小型クリーチャーを処理する手段として強力です。


 手札から唱えて墓地から再度アタック・チャンスで詠唱、とすれば-3000の振り分け除去。単なる火力ではなくパワー低下なのでバトルのサポートをしたり、-3000を二重に重ねて-6000したりと、非常に柔軟な除去として機能します。


 若干気になる点があるとすれば、現在墓地メタとして最も有力な《とこしえの超人》を一発で除去できない点は泣き所でしょう。《若き大長老 アプル》には比較的強いので、あちらが帰ってくればさらに出番が増えるやも。

「双竜戦記」

 「双竜戦記」からはアビスの眷属として「ノワールアビス」が登場。


 中でも注目を集めているのが、《ド:ノラテップ》《グ:ルナグーシ》《ノラディ:ド:スルーザ》の3体です。




 《ド:ノラテップ》は各ターン1度だけアビスのコストを1少なく使える「アシスター」サイクルのアビス担当。


 最初期のアビスに採用されることがあった《Re:奪取 ブラッドレイン》をアビスにしたようなカードで、G・ストライクこそないものの単純に様々なシナジーの恩恵を受けられる点が非常に便利です。


 アビスはコスト4帯に強力なカードが多数揃っているため、1ターン早く到達できるカードが《邪侵入》と合わせて8枚採れるのは再現性の面で大きな進歩です。




 《グ:ルナグーシ》は登場時と自分のターン開始時に墓地が5枚以下なら、5枚になるまで墓地を肥やしてくれるノワールアビス。


 初速での使い勝手と墓地リセットへの耐性は破格。それほど墓地が多くない段階では最も効率の良い墓地肥やし要員として働いてくれます。ターン開始時に墓地が0枚であれば自動的に5枚まで修復してくれるのも《お清めシャラップ》《堕呪 ブラッドゥ》で墓地掃除をしてくる相手には心強い能力です。


 生き残ればドローソースとしても機能するのが嬉しいですね。




 《ノラディ:ド:スルーザ》は登場時・相手に選ばれた時のランダムハンデスが特徴的な「双竜戦記」のスーパーレア。「轟炎の竜皇」から少しずつ増えてきた【アビス】のハンデス戦略に加わった新戦力です。


 《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》は相手の手札を確認して好きなカードを捨てさせるいわゆるピーピングハンデスが非常に強力ですが、クリーチャーかタマシードしか抜けないため呪文は別の手段で捨てさせる必要がありました。


 除去としてもハンデスとしても強力で墓地からの再詠唱がデッキと噛み合う《絶望と反魂と滅殺の決断》はここ最近の【アビス】では定番のカードでしたが、さらにランダムに手札を捨てさせるカードが登場して相手のリソースを攻める戦略がより強力になったといえるでしょう。

闇単【アビス】に採用されるカードについて

 アビスのコストを1ターンに1度だけ軽減できる、新種族・「ノワールアビス」の尖兵。


 2→4のマナカーブで《アビスベル=ジャシン帝》《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》《ノラディ:ド:スルーザ》といった強力な4マナ域に3ターン目からアクセスできる点が何よりの魅力です。


 《アビスベル=ジャシン帝》でアビスラッシュさせるカードとしても悪くはなく、類似能力を持った《一撃奪取》サイクルとは違って「1体目」という制限ではないため、このカードを1マナでアビスラッシュさせた後に、《アビスベル=ジャシン帝》とこのクリーチャーの軽減能力を合わせて4マナのクリーチャーを3軽減させた1マナでアビスラッシュさせられます。


 スレイヤーも攻め手の能力としては強力。システムクリーチャーでありながら殴り返されづらいため積極的に攻撃しやすいのは言うまでもなく強力ですし、アビスラッシュする上でもブロッカーや強制バトルに阻まれた際に場にバトル相手のクリーチャーを残しません。

 召喚せずに出てきた相手クリーチャーを破壊する、アビス界を代表するメタクリーチャー。


 環境の最上位に位置する火単【ブランド】や【サガループ】にはそれほど有効ではないものの、それゆえにこの手のメタクリーチャーは環境から減少傾向。その他のデッキはこの手のメタクリーチャーの存在をあまり意識しておらず、思わぬ形で刺さるデッキが多いカードです。


 最低限の墓地肥やし性能もありがたく、特に3ターン目の《漆黒の深淵 ジャシン帝》でコスト2のメタクリーチャーを破壊しようとすると、2ターン目にはこのカードをプレイして墓地を1枚増やしておく必要があります。

 デッキトップからの墓地肥やしに依存するため運は絡むものの、3ターン目にアビスの強力な4マナ域に繋がる踏み倒し呪文。


 シンプルに3マナで4枚という墓地肥やし効率の良さも魅力で、踏み倒し先が多少弱くとも十分な仕事をしてくれるカードです。


 すでに墓地にあるクリーチャーも踏み倒せるため、中盤以降は狙ったカードを蘇生可能。墓地を肥やしながら1マナ軽く《アビスベル=ジャシン帝》を出せるメリットは計り知れません。

 墓地のカードをコストとして利用するカードとの相性に特化した墓地肥やしサポーター。


 アドバンテージ源にもなる3マナ域の墓地肥やしということで、目下最大のライバルとなるのは《レター=ジェンゲガー》でしょう。


 あちらは3ターン目にポン置きして即リソースを回収できるため返しの除去に強く、ブロッカーを持つことからビートダウンデッキに対して役割を持てるのが特徴。


 対してこちらは墓地リセットからのリカバリが早く、最序盤の墓地肥やし効率が非常に高いのが強みです。墓地を一気に減らすことがある《邪龍 ジャブラッド》との噛み合わせのよさも特筆すべき点でしょう。


 リソース源としてはランダム要素があるかわりに即効性があり置いておくだけでいい《レター=ジェンゲガー》、即効性にやや乏しく毎ターンの行動が制限されるかわりにアビスラッシュをプレイするだけで確実にドローできる《グ:ルナグーシ》、といった関係性。


 サンプル構築は新カードとしてこちらを採用していますが、基本的には《レター=ジェンゲガー》の方が取り回しが良い印象です。墓地リセットが多い環境では《グ:ルナグーシ》も一考の余地あり。

 比較的軽いコストでメタクリーチャーを除去できる、【アビス】待望の1枚。


 ACEクリーチャーならではのコスト比打点の高さも文句なしに優秀で、能力を使ったあと場に残ってプレッシャーを掛けられるのはもちろん、《アビスベル=ジャシン帝》下で1マナでアビスラッシュできるW・ブレイカーとして終盤まで活躍できます。


 単独では墓地を1枚しか肥やせないため、《ハンマ=ダンマ》よりも事前の墓地肥やしが必要なことには注意しましょう。

 味方のアビス全員に墓地をコストとした除去耐性を付与する【アビス】のフィニッシャー代表。破壊だけでなくバトルゾーンから離れること全てを置換できるため、十分に回った【アビス】を除去トリガーで受け切るのは至難の業でしょう。


 除去耐性を機能させるには墓地4枚を山札の下に戻す必要がありますが、登場時とアビスの攻撃時に2枚ずつ墓地を肥やせるため、2体揃えばアビスが攻撃するたびに除去耐性1回分の墓地を確保できます。フィニッシュの際はまず《邪龍 ジャブラッド》2体の盤面を作るのがセオリーです。


 詰めの局面ばかりではなく、除去耐性を付与して墓地も肥やせる置物として序中盤に置いておくだけでも十分に強力。2ターン目に《ド:ノラテップ》《ブルーム=プルーフ》を召喚して3ターン目に《邪龍 ジャブラッド》をプレイ、そのまま2ターン目に出したクリーチャーで攻撃すると同時に墓地肥やしを行い、墓地の枚数を除去耐性1回分確保する流れは鉄板です。

 墓地にあるアビス全員を2マナ軽くアビスラッシュさせられる、【アビス】デッキの絶対的リーダー。変則的に盤面を作って勝ちに行くこともありますが、ほとんどのゲームではこのクリーチャーでアビスを複数体アビスラッシュさせて過剰打点を形成して勝利します。


 上手く軽減などを噛ませれば出したターン中に勝ち切りも狙えますが、出してから1ターン耐え凌いでマナをフルオープンで使える体勢に持ち込む方がフィニッシュの確実性は高まります。


 最速で出して自前の除去耐性で突っ張ったり、《邪龍 ジャブラッド》で別軸の除去耐性を付与したり、一度除去される前提でプレイしてリソースを吐かせた後に《絶望と反魂と滅殺の決断》で蘇生して次の1ターンを見据えたり、それまでに引いたカードと相手の戦術に合わせて様々な「通し方」を検討していきましょう。


 ハンデスは単純に相手にやりたいことをやらせないのはもちろん、対処札を抜き去って間接的に《アビスベル=ジャシン帝》を守る手段にもなり得るため、速度は落ちるもののデッキを総合的に見た相性は良好です。


 ただ速く《アビスベル=ジャシン帝》を出して対処されないことを祈るデッキではなく、しっかりと消耗戦をした後に対処されない《アビスベル=ジャシン帝》を出せるデッキになったのはVer.2〜Ver.3の間で追加されたカードたちのおかげと言えるでしょう。

 登場時にクリーチャー限定ながらピーピングハンデスを放てる「轟炎の竜皇」収録のアビスロイヤル。


 相手の手札を見て選ぶピーピングハンデスはハンデスとしての質が高いのはもちろん、他の手段では得られない情報アドバンテージを得られます。


 同じように対象は限られるものの、最序盤に軽量カードを抜いて相手の出鼻を挫きつつハンドキープを確認できる《ウォズレックの審問》を採用したアビスも「双竜戦記」リリース直前ごろに登場し、現在に至るまで一定の結果を残しています。


 《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》に話を戻して、シビルカウント3の能力コピーは時として【アビス】にはない勝ちパターンを発掘できるジョーカー的な存在です。


 環境の最前線で活躍するカードでは、《CRYMAX ジャオウガ》のシールド焼却を使って実質3打点として運用したり、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の呪文ロックで《百鬼の邪王門》を止めたりするのが代表例。


 他にも《奇天烈 シャッフ》で呪文や盤面のブロッカーを停止させたり、ジャストダイバーで選ばれなくなったりと、相手の墓地次第で不可能を可能にできる唯一無二の能力です。

 【アビス】のハンデス戦略を後押ししてくれる1枚。相手選択のハンデスとクリーチャー限定のピーピングハンデスが主だったところに、小回りの利くランダムハンデスが追加されたのは嬉しいトピックです。


 有力なアビスが軒並み自前のアビスラッシュを持たない中で《アビスベル=ジャシン帝》に依存せずアビスラッシュできる点も優秀で、詰めの打点としてはもちろん、「手札を消費せずに4マナでハンデスしてターンエンド」という小型の《絶望と反魂と滅殺の決断》のような使い方も。


 攻撃時のアビス・メクレイド8は現状オマケですが、3ターン目に置いた《ノラディ:ド:スルーザ》が盤面を殴り返しながら横にアビスを広げられれば十分に強力です。


 アビスラッシュで出てきたクリーチャーがメクレイドすれば盤面に何かしらのクリーチャーを残せることも含め、大型アビスに繋げてゲームを決める手段ではなく単にリソース損失を補填する能力と考えれば悪くはないでしょう。メクレイドしない場合も4枚墓地を肥やせるため完全に無駄にはならず、汎用性に優れています。


 総じて消耗戦に強く、状況を選ばずある程度の仕事を見込めるのがこのカードの強み。ハンデス戦略を重く見るのであれば採用の余地があるカードです。

 墓地を3枚肥やしながら除去を飛ばせる、アビスの頼れる受けトリガー。


 墓地0からでも最低限コスト2のクリーチャーまでは除去の射程圏内に入れられるため、環境で主要な「墓地からのクリーチャー登場」を阻止するカードはほとんど単独で対処できます。


 メタクリーチャーを多用してくる相手には《漆黒の深淵 ジャシン帝》と合わせてアバウトに使わず手札に抱えておきたいところ。


 中盤以降しっかり墓地が肥えればコスト7〜8、さらにはそれ以上のクリーチャーに手が届くことも珍しくはありません。4マナで墓地を増やしながら実質的に確定除去じみた除去を飛ばせてトリガーまで持っているのは破格です。

 最低でも2面、シビルカウントで最大3面ストップ可能な、防御力◎の大型アビス。


 攻める際には重さが気になるため使い道がやや狭いですが、新ギミック・メクレイドで出すカードのオプションとしてはなかなかに強力。おまけのように2面除去が降って来るのは当然ながら凶悪です。


 他の防御トリガーの選択肢としては《撃髄医 スパイナー》が有力。火単【ブランド】などのパワー3000以下の小型クリーチャーで攻めてくるデッキに対してはパワー低下3面除去の通りが非常に良く、こちらは相手のクリーチャーのパワーがどれだけ高くとも「相手のパワーが一番小さいクリーチャー」は確実に破壊できるのが強みです。


 環境に合わせて選択となりますが、今回のサンプルリストでは《ノラディ:ド:スルーザ》のアビス・メクレイド8を意識してこちらをピックアップしています。

 現在の闇文明を代表するカードのひとつ。


 蘇生・ハンデス・パワー低下のどれをとってもコストパフォーマンスが高く、墓地肥やしの過程で落ちたとしても墓地からキャストできる点が非常によく噛み合っています。【アビス】は闇単色のデッキかつコスト4帯に強力なクリーチャーがひしめいているため、完全に相手のリソースを制圧した後も蘇生モードがまず腐らないのが嬉しいですね。


 環境から《若き大長老 アプル》が数を減らしてより使い勝手の良い《とこしえの超人》に移行しているのが追い風で、現環境では墓地からの呪文プレイを咎められることがほとんどありません。


 墓地からメタクリーチャーを除去できるか否かの差は非常に大きく、メタクリーチャーが登場したターンにまずはハンデスして相手の選択肢を奪い、次のターンにパワー低下モードで墓地から唱えて盤面を制圧していく流れは強力無比です。


 コストパフォーマンスは高いもののカードアドバンテージとしては1:2交換できるカードが少ないアビスにおいて、最大で1:4交換まで見込める《絶望と反魂と滅殺の決断》は心強い存在です。最低でも2枚。できれば3枚は欲しい、というのが筆者の個人的な考えです。

おわりに

 というわけで、今回は闇単【アビス】のアップデートポイントについて解説していきました。


 軽い除去の追加、ハンデス戦略の後押しと、どんどんと懐が深くなっていく闇単【アビス】。個人的にはなんでも落とせるランダムハンデスの評価がかなり高いので、《ノラディ:ド:スルーザ》をアクセントに組み込んだ構築が好みですね! メクレイドもメインとして使うのは難しいですが、できるに越したことはないですし。


 最近は墓地メタが分厚い環境が続いていたためなかなか活躍ができませんでしたが、メタの傾向が変わったことでまた戦える環境になってきています。


 スタートWIN・スーパーデッキのリリースも2週後に控えていますし、今後も注目していきたいですね。


 それでは、また来週お会いしましょう。お相手はyk800でした! 記事が面白かったらぜひTwitterでのシェアをお願いします!

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このコラムのライター

yk800

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