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2024.3.10

カビゴンLOに対しての考察 | 今津の研究

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カビゴンLOに対しての考察 | 今津の研究

カビゴンLOに対しての考察

目次

はじめに

 みなさんこんにちは、今津です!


 突然ですが、【カビゴンLO】というデッキについてどこまで知っていますか?


 なんとなくこんなデッキ、ということは分かっていても、なかなか勝てない、そもそもどう立ち回ればいいのかなど、分からないという人が多いです。


 ということで、今回はそんな最近(?)いろんな意味で話題になっている【カビゴンLO】について、なぜ強いのか、どうすれば勝ちやすいのか、を考えていきたいと思います。

カビゴンLOとは

 まず、【カビゴンLO】とはどういうデッキなのかという説明から入ります。


 【カビゴンLO】の【LO】、これは【ライブラリーアウト】と言って、山札が引けなくなって負けることを意味します。


 そして【カビゴン】というのは

《カビゴン》

特性
とおせんぼ
このポケモンがバトル場にいるかぎり、相手のバトルポケモンは、にげられない。

ワザ
無無無無 たおれこむ150
このポケモンをねむりにする。

 こちら《カビゴン》のことを指します。


 特性「とおせんぼ」によって、相手のバトル場に攻撃性能が高くないポケモンを呼び出して、にげられないようにすることで、ターン数を稼ぎ、相手の山札が無くなるまで耐えるというデッキになります。

なぜ流行っているのか

 次に、なぜこのデッキが流行っているのかを説明します。


 結論から言うと「強いから」です。


 カードゲームの強いには、ざっくりと2種類の意味があります。


 1つ目が、単純に強い、ということです。

 こちらはそのままの意味で、カードやデッキとしての総合力が高く、強いということです。

 このタイプでは【ピジョット型リザードン】や【ロストギラティナ】などが挙げられます。


 2つ目が、環境的に強い、と言うことです。

 対して、こちらはカードやデッキとしての地力や効果などでは少し引けを取るものの、有利なデッキが多いことや、強いデッキに対して弱点を突ける、などの強さがあります。

 このタイプでは【ビーダル型リザードン】や【ロストバレット】などが挙げられます。


 【カビゴンLO】は後者に該当します。

 環境的に勝てるデッキが多く、不利マッチが少ないことが流行っている理由であると考えます。

環境デッキとの相性

 では、そんな【カビゴンLO】の環境デッキとの有利不利はどうなのか、という話になると思います。


 あくまで私の感覚ですが

有利

【リザードン】

 縛れる対象が多く、《リザードンex》のワザ「バーニングダーク」を《勇気のおまもり》が付いた《カビゴン》が耐える。

 ポケモンを入れ替えるカード(《ポケモンいれかえ》《いれかえカート》)の採用枚数が少なく、《ボタン》《カウンターキャッチャー》でターン数を稼ぎやすく、環境に多い【リザードン】に対してハッキリと有利と言える。




【ロストバレット】

 縛れる対象が多い。

 前述の【リザードン】と違い、入れ替えるカードが多いため《ビワ》《野盗三姉妹》を適宜使用し、入れ替えるカードをトラッシュする必要がある。

 入れ替えるカードは約7枚採用されていることが多く、サイドを6枚取りきられる前に縛れるようになることが多い。




【カウンターカイナ】

 主に《テツノカシラex》を縛ることとなる。

 超エネルギーが何枚か入っていることがあり、《テツノカシラex》を縛ったから勝ちと言うわけではないが、ダメージ量が少なく、ターン数を稼ぎやすい。

 また、入れ替えるカードが《プライムキャッチャー》のみの構築が多い。




【ロストギラティナ】

 【ロストバレット】と比べ、入れ替えるカードの枚数は少ないが《ギラティナV》のワザ「アビスシーク」で入れ替えるカードを使わなくてもロストゾーンを溜めることができる。

 ただ、【ロストバレット】同様、縛れる対象が多く、《エリカの招待》等で縛れる対象を呼びやすい。

微有利〜微不利

【古代バレット】

 入れ替えるカードが少なく、打点も高くないポケモンが多くターン数を稼ぎやすい。

 ただ、攻撃できないポケモンは少なく、縛ったから勝つというプランは通しにくい。




【パオジアン】

 入れ替えるカードは少ないが、《セグレイブ》単騎で攻撃されるとしんどい。

 縛れる対象が少ないわけではないので、早い段階から《エリカの招待》で縛れるポケモンを出したい。

 《マンタイン》のワザ「きしにはこぶ」でポケモンをトラッシュから出しても《テツノカイナex》のワザ「ごっつあんプリファイ」で返されてしまうとサイドを2枚進められてしまうため、《マンタイン》も序盤以外では使いづらい。




【イダイナキバLO】

 もともとは不利なマッチアップだったが、CL福岡を経て、《ミミッキュ》《クチート》などが採用されている形がメインとなった。

 【カビゴンLO】にとっては追い風で、縛れる対象が増えたことを意味している。

 入れ替えるカードも《ジェットエネルギー》しか入っていないことが多く、一度縛れてしまえば勝てるケースが多い。

不利

【ルギア】

 《ルギアVSTAR》《勇気のおまもり》をつけた《カビゴン》を1回の攻撃できぜつさせられること、縛れるポケモンが少ないこと、《ジェットエネルギー》が4枚入っていることなど不利な要素がこれでもかと詰まっている。

 CL福岡や竜王戦で大活躍したデッキだが、【カウンターカイナ】や【ロストバレット】の増加によって数自体はそこまで増えていない印象。




【アルセウス系統】

・【アルセウスギラティナ】

 《アルセウスVSTAR》が【ルギア】と同じく1回の攻撃で《勇気のおまもり》が付いた《カビゴン》をきぜつさせてくるのでターン数を稼ぎづらい。

 また《ホシガリス》が入っているためルール上勝ち切ることが難しい。


・【アルセウスロコン】

 CL福岡で準優勝したデッキ。

 《アルセウスVSTAR》がきついことは前述の通り、さらに、ポケモンがかなり絞られており、縛れる対象が《かがやくゲッコウガ》くらいしかなく、さらには《フトゥー博士のシナリオ》が複数枚採用されており、縛れる対象を手札に戻されてしまう。

 それぞれ、このような認識になっています。

対策方法

 では、次に【カビゴンLO】に対して、どうすれば勝ちやすくなるのかを考えていこうと思います。


 カードゲームには【プレイによる対策】と【構築による対策】の2つがあります。

プレイによる対策

 まず、【プレイによる対策】です。


 これは【カビゴンLO】と当たったときに気をつけることのようなイメージです。


・攻撃出来ない(攻撃性能が低い)ポケモンを極力出さない。出させない。

 【カビゴンLO】には相手の手札とトラッシュからたねポケモンを出せるカードが採用されています。それがこの2枚です。

《マンタイン》

ワザ
無 きしにはこぶ 
自分または相手のトラッシュからたねポケモンを1枚選び、持ち主のベンチに出す。

水水無 アクアエッジ100
《エリカの招待》

相手の手札を見て、その中からたねポケモンを1枚選び、相手のベンチに出す。その後、そのポケモンをバトルポケモンと入れ替える。

 自分から出さないことはもちろん、この2枚に出させないようにすることが重要になってきます。


 この2枚は手札かトラッシュからポケモンを出すので


・出されたくないポケモンを引いたタイミングで《ナンジャモ》を打つ。

《ナンジャモ》を打つタイミングで手札のボール系統で出されたくないポケモンを出来るだけ持ってきて山札の下に送る。

・出されたくないポケモンをトラッシュに送って《すごいつりざお》で山札に戻す。


 と言うようなことを意識すると縛られるポケモンを出されにくくなります。


 また、サイドレース的に《マンタイン》を相手が使いづらいときはトラッシュに送ることも重要です。




・トラッシュされたくないグッズは使えるタイミングで使っておく。

 【カビゴンLO】には相手のグッズをトラッシュに送るカードが2枚存在します。それが、この2枚です。


《ビワ》

相手の手札を見て、その中からグッズを2枚まで選び、トラッシュする。
《野盗三姉妹》

相手の山札を上から5枚見て、その中からグッズを好きなだけ選び、トラッシュする。残りのカードは山札にもどして切る。

 《ビワ》は手札から、《野盗三姉妹》は山札からグッズをトラッシュしてくるので安全なところがありません。


 例えば、《ミラージュゲート》《スーパーエネルギー回収》など、トラッシュされたらしんどくなるカードは少し弱い動きになっても早めに使っておいた方がいいシーンが多いです。

構築による対策

 次に【構築による対策】です。

 こちらは先程の【プレイによる対策】とは違い、【カビゴンLO】に強いカードを入れるという対策方法です。


 例として

《メテノ》

特性
ぶっとびメテオ
自分の番に、このポケモンがベンチにいるなら、自分の手札からエネルギーをこのポケモンにつけるたび、1回使える。このポケモンをバトルポケモンと入れ替える。

ワザ
無 じゅうりょくタックル20×
相手のバトルポケモンのにげるためのエネルギーの数×20ダメージ。

━━━━━━━━━━

特性、ワザともに対【カビゴンLO】のために作られたようなカード。
どんなポケモンが逃げられなくなっても、エネルギーをつけるだけでバトル場と入れ替えることができ、道具がついていない《カビゴン》を簡単にきぜつさせることができる。

最近では【カビゴンLO】対策として【ロストバレット】や【パオジアン】に入っていたりすることも。
《フトゥー博士のシナリオ》

自分の場のポケモンを1匹選び、手札にもどす。(ポケモン以外のカードは、すべてトラッシュする。)

━━━━━━━━━━

相手に出されたポケモンを回収することができる。
もう一度《エリカの招待》を打たれたらまた縛られてしまうので回収したポケモンをトラッシュや山札に送りたい。

 このようなカードがあります。


 対策カードに枠を割くことは、もともと入っているカードを抜くということであり、デッキのパワー自体を下げてしまうことになります。

 なので、どのデッキにも対策カードを入れればいいと言うわけではないですが、【カビゴンLO】以外には勝てる! どうしても【カビゴンLO】に勝ちたい! というときは採用を検討してもいいと思います。


終わりに

 いかがだったでしょうか?


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 今後もデッキの考察、解説などのコラムを書いていきますのでぜひよろしくお願いいたします!

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このコラムのライター

今津

今津