はじめに
みなさんこんにちは、せるぷーです。
エボルヴも無事1周年を迎え、第5弾環境へと移ってまいりました。
今回のコラムではGWに行われた各イベントやCSの結果から
メタゲームと各クラスのデッキについて紹介していこうと思います。
デッキリストは主にエボルヴフェスから引用しています。
そこからCSを経てどのような変化が加えられてるのか、コメントにて説明していきます。
※デッキのクラス『タイトル構築・ウマ娘 プリティーダービー』は、以下『ウマ娘』と表記します。
※一部カードに略称を用いています。
メタゲーム展望
Tier1 |
ビショップ(卵) ロイヤル(簒奪) |
Tier2 |
ナイトメア(ハンデス/コントロール、アグロ) ドラゴン(侮蔑) ウィッチ(リーシェナ、超越) ウマ娘 エルフ(コンボ、白銀) |
第5弾の絶傑達がポテンシャルを発揮。メタゲームはウマ娘一強環境から激変しました。
エボルヴフェスのときには上位4チームのデッキに全クラスいるくらい横並びの環境となっていましたが
GW終盤のCS結果を見る感じでは、おおよそ上の表のようなメタになっています。
上位2つが1コストのフォロワーから殴っていく構成になっていることもあって
低コスト除去、特に《エンジェルスナイプ》がこれ以上なく使われている環境になっているのが特徴。
1コストフォロワーを狙う《爆砕の傭兵・フィーナ》の採用率も高くなってます。
これらを踏まえて各クラスのデッキを見ていきましょう。
各クラス展望
ビショップ
メインデッキ(卵童話型)
エボルヴデッキ
ロイヤル
※エボルヴフェスのリストが簒奪タイプではなかったため、説明用に作ったデッキリストになります。
メインデッキ(簒奪)
エボルヴデッキ
《簒奪の絶傑・オクトリス》を筆頭に
1コストでありながら、攻撃力3以上で攻めてくることのある《簒奪の従者》
ロイヤル待望の優秀除去スペル《簒奪の蛇剣》
全部の絶傑カードが優秀で、瞬く間にロイヤルをメタの一角に押し上げました。
とにかく《オクトリス》の進化時能力が強力なのですが
どれを簒奪するかを含めて使用者の腕が問われます。
ルール込みでいくつか注意点を挙げると
・EXエリアを経由する&コストが-2される
→《ブリキの兵隊》に童話カウンターが乗って場に出る
→《リーシェナ》の白黒アーティファクト展開のコストが掛からない
→《マッハナイト》が疾走する
・場から離れて別の場所に移動する場合、オーナーのところに戻る
→《ウルズ》の能力で移動するEXエリアはマスターではなくオーナー
簒奪以外のカードに何を採用するかについては色々模索されているところ。
《フローラルフェンサー》《レオニダス》といったイツメンを加えた上で
《マッハナイト》などのヒーロー軸も加えたタイプや
《メイドリーダー》から各種進化フォロワーを持ってくるクラシックタイプなどがあります。
メタ的にミラーマッチも考えたいところなのですが
オクトリスの能力の関係で
ミラーに強いカードを使おうとすると相手にも利用されてしまうというジレンマがあります。
オクトリスをなるべく有効利用されないようにする手段としては
・エボルヴデッキは簒奪できないので、進化前提の強力カードを使う
・『出走』など、ロイヤルでは有効利用しにくい要素を利用する
・《ブラックスワン・オディール》や《7センチの先へ》などで墓場を増やしてくれることを逆利用する
等が考えられます。
ドラゴン
メインデッキ(侮蔑+原初型)
エボルヴデッキ
侮蔑シリーズが入ったことによる傾向としては以下の点。
・除去のダメージが小さくなった代わりに手数が明らかに増えたので(構成によるが)横並び対応しやすくなった。
→2・3・4ダメージが入り乱れているので、この体力なら倒しにくいと言う安全圏が分かりにくい。
→→逆に体力5が倒しにくくなってることも。
・ガルミーユや《侮蔑の使徒》などでリーダーへの直接ダメージが多くなった。
・侮蔑カード内でのコンボを成立させる必要がるので、ドローに左右されやすい。
ドラゴンは派生パターンが多く、上記サンプルの「侮蔑+《原初の竜使い》」型の他にも
・侮蔑+ディスカード(《竜巫女の儀式》)
鉄板パターンの1つ。リーダーの体力を直接狙える竜巫女の儀式とガルミーユの相性はグッド。
・侮蔑+飢餓(《ギルネリーゼ》)
《侮蔑の使徒》の進化後サーチが「絶傑・カード」なので《ギルネリーゼ》系列をサーチできる。
・ランプドラゴン+飢餓
《ギルネリーゼ》のドレインを採用して回復量を確保するタイプ。
といったものがあります。
母数に対して勝ち切れてないのが現状ですが
侮蔑の爆発力が高いこともあり、今後メタにあったカードの採用次第で上位に浮上することはありそうです。
ナイトメア-ハンデスコントロール
ナイトメアは絶傑が2種類いる関係で、アグロとハンデスコントロールの二つに分かれています。
とはいえ《ルルナイ》さんはどちらにも使われていますが。
このクラスのみ、2通りのデッキを紹介します。
メインデッキ
エボルヴデッキ
一つ目は《轟》など、ハンデス要素を組み込んだコントロールデッキ。
場の脅威を捌きながら相手の手札を枯らすことを目標としてます。
捌く速度が間に合う相手(ドラゴンやウィッチ)には優位に立ち回れます。
ハンデスの定めとして「トップデッキは止められない」ことに加え
除去&ハンデスカードは軒並みコストが重くてアグロを捌くのが難しいことが課題です。
盤面を捌くプランが《イスラーフィール》&《死の祝福》に頼っているので
引いていないと押し切られることもしばしば。
卵ビショップのようにEXエリアを使うデッキも苦手です。
特性上メタ的に噛み合うタイミングはあって、そうなると大勝ちできるのですが……
ナイトメア-アグロ
メインデッキ
エボルヴデッキ
もう一つは《ヴァーナレク》を中心としたアグロデッキ。
リーダーに直接ダメージを与える手段が豊富なのが特徴で
序盤の除去が薄かったり、体力回復手段が少ないデッキを得意とします。
ただ、自分から体力を減らす必要があるため
ロイヤルやビショップとの斬り合いを挑まれてしまうと体力負けすることも。
適度に相手のフォロワーを落とすため《フィーナ》はあったほうがいいかなと思います。
ウィッチ
メインデッキ(リーシェナ)
エボルヴデッキ
ウィッチの新作は《リーシェナ》デッキ。
白アーティファクトで体力を回復させるのでコントロールと思いきや
その実はバーンデッキ(※リーダーに直接ダメージを与えるカードを使って倒すデッキ)です。
リーシェナと白黒アーティファクトを並べる7PPをいかに取り返すかが課題で
リーシェナを出した後のプレイングがすごく難しいデッキです。
白黒アーティファクトがないとデッキが回らないこともあり
リーシェナ自体は無理やりにでも出したほうがいいことが多いです。
《白の章・黒の章》でひたすら回復と盤面処理とバーンダメージを狙いたく
《マーリン》や《アグネスタキオン》で酷使していくことになります。
リーシェナのパーツ以外、特に除去に関してはメタに合わせて適宜調整。
環境に体力2が増えたので《デモンフレイムメイジ》の採用もあります。
あと、ミラーがあまりに特殊なデッキなので使う場合は一度経験しておきましょう。
エルフ
メインデッキ
エボルヴデッキ
第5弾のエルフ担当の絶傑が既存デッキと噛み合わないこともあり
大幅強化された他クラスにやや勢いが押されているのがエルフ。
ロイヤルの勢いが一気に上がったせいで
捌ききれずに押し切られることも多くなっているようです。
とはいえ第4弾時点のカードパワーがウマ娘の次に高かったこともあり
CS上位にもちょこちょこ入っていますし、デッキに入れるカードの取捨をし直せば十分戦えるようです。
コンボを支えてきた《スクナ》が《フィーナ》で取られてしまうため、コンボよりは《白銀の矢》タイプが多いでしょうか?
その他《スピネ》を採用した《リノセウス》型も登場していて、グランプリまでにどんなデッキが仕上ってくるのか楽しみです。
ウマ娘
メインデッキ
エボルヴデッキ
各種絶傑のカードパワーが流石に高く、第5弾にしてようやく他クラスに追いつかれた感じのウマ娘。
《飢餓の輝き》や《簒奪の使徒》など4ダメージ除去が増えたことで
《エイシンフラッシュ》など体力4フォロワーがそこまで威張れなくなったことなどが影響しています。
とはいえウマ娘の強みは全クラス横断して使えることによる汎用力。
前の構成が同型ミラーを相当意識していたため
他クラスを倒すための構成へと変化が始まっています。
・《タマモクロス》などの小回りの利く除去フォロワー
・お茶会やレオニダスの意志への対応用《マチカネタンホイザ》
・スペルだけでなく上記フォロワー回収したいので《サクラチヨノオー》
などなど、小型フォロワーを捌く能力に長けていることもあり
メタがロイヤル・ビショップに傾きすぎるようなら再び頂点を取っていくことでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日に日にメタが変わっていくこともあり
ここで書いた内容がグランプリまで持つとはとても思えないのですが
第5弾環境を整理する手助けとなれば幸いです。
次回はグランプリ横浜の総括を中心にお届けする予定です。
それでは、また次回コラムでお会いしましょう。