火は無くとも何とかなる
その問題をデュエル・マスターズ・プレイスからの刺客が解決してくれた。
この《無頼妖精ワイルド・リリィ》は、進化クリーチャー1体を山札からマナゾーンへ送る事ができる。
似たようなカードに《進化の化身》が存在するが、こちらは手札に加えるという点で相違している。
この特性を最大限に活かせるのは、何を隠そう、水自然アポロヌスなのだ。
今回はこのカードを使い、新しい水自然アポロヌスを紹介していこう。
マナから太陽を射出する
しかし、《神秘の宝箱》では《SSS級天災 デッドダムド》を持ってくる事はできないし、《グラスパー<チェインレック.Star>》も当然持ってくる事ができない。
後者をマナに置く事は少ないが、《母なる星域》と組み合わせるルートを考えるのであれば、マナに置くルートも考える必要もある。
さらに《神秘の宝箱》のようなカードでは、進化元を用意する事ができない。
ところが、《無頼妖精ワイルド・リリィ》はクリーチャーであるため、コンボパーツを探しつつ、進化元になれるのである。
上述したように近い能力を持つクリーチャーとして《進化の化身》があるが、《進化の化身》は進化クリーチャーを手札に加えることに対し、《無頼妖精ワイルド・リリィ》はマナゾーンに置くという点が異なっている。
確かに手札に持ってくる能力であっても、手札からマナに置いてしまえば同じ事だ。
だが、それには1ターンのラグが発生してしまう。
その間に手札破壊などを食らってしまったら、コンボパーツを叩き落とされる事になってしまう。これは問題だ。
それに、足りていないパーツが《SSS級天災 デッドダムド》であった場合、次のターンはマナをタップ状態で置く必要も出てくる。
そんなわけで、《無頼妖精ワイルド・リリィ》は、このデッキにとって最高のカードなのである。
とはいえ、あちらは《グラスパー<チェインレック.Star>》を手札に持ってこられるという役割もあるので、明確にどちらが上、と言い難いのも事実だ。
であれば、両方入れるというのも手だろう。
やりたい事は出来上がったが、デッキとして仕上げるには、デッキの”流れ”を考える必要がある。
このデッキでは《無頼妖精ワイルド・リリィ》を出し、次のターンには攻め込む構成を考えたい。
また、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》を使うという関係上、ゲームは早い段階で畳むのが良いだろう。
そういう訳で、2、4、6とマナを伸ばしていく構築が良いはずだ。
ここで考えなければならないのは、2ターン目のマナ加速として何を採用するか、である。
このデッキは、コンボデッキであり、進化クリーチャーを軸としたデッキだ。
となると、採用すべきマナ加速は、必然的にこの2種類がフィーチャーされる。
必要なカードを探しにいける《地龍神の魔陣》と、進化元になりつつマナ加速が可能な《ジャスミンの地版》だ。
前者はコンボパーツを探す事ができるため、たとえマナ加速が必要なくなる後半になっても、十分に性能を発揮することができる。
後者はマナ加速に加え、対処が困難な進化元としてバトルゾーンに居座るため、進化クリーチャーを出すための基盤としては十分な活躍をしてくれる。
2ターン目のマナ加速は必ず行いたいため、2コスト帯のマナ加速は10枚入れる事にしよう。
かつて、2ターン目のマナ加速は8枚が主流であった。
だが、今は違う。
環境の高速化に伴い、2ターン目のアクションの重要性が高まった事で、10枚もの採用が許容されているのである。
かつてのデッキ基盤をベースにすれば、おおむねデッキとして形になりそうだ。
デッキリスト・・・?
改めて、デッキリスト
終わりに
かつての水闇自然のアポロは、どういうわけか、どこかのCSで入賞したらしい。
その情報をもとに構築を進化させたのが、水自然アポロヌスである。
よりコンボに特化する事で再現性を高め、一撃必殺に全てを賭けたのが、水自然アポロヌスだ。
これもまた、どういうわけか、超CSで予選抜けを果たした実績もある。
実はこの実績を作ったのも私だったりする。
と名乗り出てみたものの、過去の栄光はあくまでも過去に過ぎない。
が、今回《無頼妖精ワイルド・リリィ》という相性抜群のカードが出てきたので、久しぶりに引っ張り出してみた。
なお、闇文明を入れるメリットは、コントロール性が極端に高まる事である。
《天災デドダム》《絶望と反魂と滅殺の決断》といったリソース確保・除去や手札破壊に加え、今であれば《深淵の逆転撃》の採用も出来るだろう。
コンボ一辺倒なデッキでは馴染まないという人には、闇文明を入れて、これらの要素を強化したデッキにしてみれば、馴染むのかもしれない。
何より、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》を使わずとも詰める事が容易になる事、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》までの時間稼ぎや妨害が非常にやりやすくなる事が、最大のメリットになる。
他にも改造の余地は大いにありそうなので、気になった人、気に入ってる人は、また試してもらいたい一品だ。