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2024.10.26

超電ブレイカー発売! 新カード採用注目デッキ!! | 今津の研究

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超電ブレイカー発売! 新カード採用注目デッキ!! | 今津の研究

新カード注目デッキ4選

目次

はじめに

こんにちは! 今津です。


シティリーグのシーズン1がつい先日始まったかと思えば、もうシーズン2の受付が始まり、時間が過ぎる速さに驚いています。


さて、今回は「超電ブレイカー」発売後のシティリーグで活躍したデッキのうち、新しい構築や個性的な内容など、気になったデッキを紹介していこうと思います。

【ハピナスマシマシラ+《ピカチュウex》

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まず最初は《ピカチュウex》です。


《ピカチュウex》はたねポケモンながら、わずか3つのエネルギーで300ダメージを出せるワザ「トパーズボルト」とHPがまんたんの状態であれば、どんなダメージを受けてもHPが「10」残る「がんばりハート」という特性を持っています。


しかし、3つのエネルギーはすべてタイプの指定がされていたり、攻撃するとついているエネルギーを3個選びトラッシュすると言うデメリットがあります。


こうしたことから、エネルギーをどう加速するかで発売前から様々なデッキが考えられてきました。

そんな中、発売初週最も入賞数が多かったのが【ハピナス型】でした。

このデッキは【ハピナスマシマシラ】というデッキに《ピカチュウex》を入れたデッキになります。


元々、【ハピナスマシマシラ】というデッキは

《ハピナスex》の高耐久とエネルギーを付け替える事ができる特性「ハッピースイッチ」

・ダメージを受けた無色のポケモンを手札に戻す《チェレンの気くばり》

《マシマシラ》の特性「アドレナブレイン」によるダメカンのせ替え効果

こうした特徴を活かして、《ハピナスex》を一回のワザできぜつさせられない中打点のデッキに対して強く出られる構築でした。


しかし《ハピナスex》の進化前である《ラッキー》《マシマシラ》のHPが高く、《なかよしポフィン》の対象外であるため盤面を作る要求値が高いこと。

《ハピナスex》を一回のワザできぜつさせられる【《タケルライコex》+《オーガポン みどりのめんex》(以下:ライコポン)】が環境に増えたこと。

これらの理由から競技シーンで目にする機会は多くありませんでした。

ところが、《ピカチュウex》の登場とACESPEC《プレシャスキャリー》によって青天井系統のデッキに対しての解答と初動の展開力を手にしました。

また、テラスタルポケモンをベンチに置けるようになったおかげで《ガラスのラッパ》を使うことができ、《ワザマシン エナジーターボ》を使わなくても継続して攻撃できるようになりました。


青天井デッキには《ピカチュウex》

中打点デッキには《ハピナスex》《マシマシラ》

というように相手のデッキに対してアタッカーを使い分ける事ができるようになり、かなり強いデッキになっていると感じます。


加えて、新カードの《グラビティーマウンテン》と合わせることで、HPが300を超える2進化デッキに対しても《ピカチュウex》が強く、競技シーンでも見る機会が増えそうです。


ちなみに練習中、欲張って特性「ラッキーボーナス」の《ラッキー》にしていた結果、【レジドラゴ】に「トライフロフト」を使われて壊滅したのでラッキーのHPは120がおすすめです。

《ラッキー》

特性
ラッキーボーナス
自分の番に、ウラになっている自分のサイドからこのカードをとったとき、自分のベンチに空きがあるなら、手札に加える前に使える。このポケモンを自分のベンチに出す。その後、コインを1回投げオモテなら、さらにサイドを1枚とる。

ワザ
無無無 ひっぱたく70

この《ラッキー》を採用しているリストもあるため、相手にするときは特性「ラッキーボーナス」も考慮する必要がありそうです。

【ガケガニモモワロウ】

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2つ目は【ガケガニモモワロウ】です!


このデッキはレギュレーション変更前に使われていた【ガケガニマルマイン】というデッキをベースに作られたデッキです。

当時と比べると、自分のポケモンを特殊状態にする手段がかなり減ってしまい、《ヒスイマルマインV》で火力が出しにくくなってしまいました。


しかし代わりに新しく《モモワロウ》を獲得し、《かがやくヒスイオオニューラ》《危険な密林》と合わせることで先攻1ターン目にして最大100ダメージを相手のバトルポケモンに与えられるようになり、苦手な2進化デッキとも渡り合えるようになりました。

また、《危険な密林》が入っているおかげで

《ガケガニ》ワザ「ヒステリックシザー」190

《ダブルターボエネルギー》−20

《くさりもち》+40

どく+10

《かがやくヒスイオオニューラ》+20

《危険な密林》+20

ワザのダメージと毒のダメージで合計260ダメージまで与えられることができるため、環境に多い《タケルライコex》などを1回のワザ+どくのダメージできぜつさせられます。

さらにどくのダメージできぜつさせていることから、相手の《キチキギスex》の特性「さかてにとる」が使えないことも大きいです。


正直、自分で使ってみるまでは序盤に勝ちきれないと後半の失速で負けてしまうタイプのデッキかなと思っていたのですが

・手札干渉を頻繁にしてくる【リザードン】や【ドラパルト】のような2進化デッキに対しては序盤の《モモワロウ》を絡めた速攻で盤面を制圧

・【ライコポン】のような手札干渉が少ないデッキには普通にサイドを取り合う

こうした柔軟な戦い方ができ、想像よりもしっかりと戦えるデッキであることにびっくりしました。


母数自体はまだ多くありませんが、有名なプレイヤーさんが使って入賞していたこともあり、今後は警戒してスタート時点でたねポケモンを複数並べることが大事になってくるかもしれません。

【ミロカロス+α】

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3つ目は《ミロカロスex》です!


《ミロカロスex》は特性「きらめくウロコ」によりテラスタルポケモンからワザのダメージや効果を受けないという特徴を持っています。

ざっと考えてみただけでも、テラスタルのポケモンは多数存在しており、特性「きらめくウロコ」は、これらすべてのポケモンから一切のワザを受け付けないという強力な特性です。


しかし、一方で攻撃性能は高くなく、相手のポケモンをねむりにするという追加効果はありますがダメージは160と控えめな数字しかありません。


そのため、テラスタル以外のポケモンとの勝負になると《ミロカロスex》で戦うのはかなり厳しいものがあります。

環境にテラスタルのポケモン以外で攻撃してくるデッキがあるとそのデッキに対して対策を講じなければなりません。


今の環境で言うと、【ライコポン】、【レジドラゴ】、【ルギア】、【サーナイト】、【トドロクツキ】、【テツノイバラ単】、【ブリジュラス】、【ミライドン】などがあります。

書き始めて改めて整理していましたが意外と多いですね…。


それだけたくさんのデッキがあるということはどんなデッキでもプレイングや構築次第で輝ける可能性があるということで個人的にはいい環境だと思っています。




話が逸れてしまいましたが、このデッキはこれらのデッキに対してもかなり戦える要素が入っているデッキになっています。

まず《オンバーンex》です。


これは【ライコポン】や【ミライドン】などたねポケモン主体のデッキに対して、ワザ「おんみつひこう」によってダメージを受けずに戦うことが出来ます。


人によって、この枠を特性「テイルアーマー」でたねポケモンのポケモンexからダメージを受けない《リキキリンex》にしている人も見かけます。

この場合、ポケモンex以外のたねポケモンからはダメージを受けてしまう点に注意が必要です。

次に《オーガポン いしずえのめんex》です。


相手の特性を持つポケモンからワザのダメージを受けない特性「いしずえのかまえ」を持っており、【レジドラゴ】や【ブリジュラス】、【リザードン】に対して強く出ることができます。


【レジドラゴ】は《キャンセルコロン》、【リザードン】は《ヨノワール》《サマヨール》の特性「カースドボム」があったりと出せば勝ちとはならないので使う際には注意が必要です。

その他にも《アーケオス》《サーナイトex》の特性を止めることができる《トリトドン》が入っていたり、不利な【サーナイト】などに対しては早めにワザ「げっこうしゅりけん」を使えるような構築になっており、環境読みの精度の高さが現れていると感じます。


まだ新環境が始まって間もないので、これから環境は変わっていくと思いますが、【ミロカロス】は中身を少しずつ変えながら競技シーンで見るデッキになりそうです。

【サザンドラ】

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最後は【サザンドラ】です!


《サザンドラex》は2エネルギーで相手の山札を2枚トラッシュしながら200ダメージを与えるワザ「クラッシュヘッド」と、4エネルギー必要ですが、3体に130ダメージを与えるワザ「オブシディアン」を持っています。


《サザンドラex》自体のスペックはかなり高く、今も活躍している《ドラパルドex》と似たものを感じていますが、《ドラパルドex》と違い、ワザを使うために必要なエネルギーに無色エネルギーが含まれているため、《カウンターゲイン》が使いやすく、ACESPECに《ネオアッパーエネルギー》を採用しているリストが多く見られます。

実際、サイドが負けている状態であれば

《ネオアッパーエネルギー》《アカマツ》《カウンターゲイン》で0エネから3体に130ダメージを与えるワザ「オブシディアン」を使うことが出来たりします。


また、このリストではありませんが、《モモワロウex》《くさりもち》を採用してワザのダメージを240まで上げたり、【カビゴンLO】などのデッキに対して強く出ることができたりもします。


今は既存の2進化デッキのメインの枠を《サザンドラex》に置き換えたリストが多いですが、悪タイプをサポートするカードも多いためこれから新しい構築が出てくるのでは? と期待しています。


個人的に【サザンドラ】はゲームの方で思い入れのあるポケモンなので上手く使える構築がないか探していこうと思います。

終わりに

いかがだったでしょうか?


新弾が出てすぐの環境で新しいカードをメインに採用したデッキがこれだけ入賞するというのはなかなか記憶にないので、それだけ「超電ブレイカー」は使い方が分かりやすい強さをしているカードが多かったのかなという印象です。


僕自身、こう言った入賞レシピなどのデータを見比べることが好きなので、これからどんどん洗練されて行くリストやそれによって変わる環境が楽しみです。

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このコラムのライター

今津

今津