宿命決戦終結! 「宿命者」達を振り返ろう
はじめに
皆さまこんにちは、宮浦⑨と申します。
私のコラムでは主にこれからヴァンガードをはじめてみたい、あるいは始めたばかりでまだわからないことが多い。
そんな方がもっと楽しく、もっと強くなれるような内容をお伝えしていきたいと思っています。
今回のテーマは「宿命者を振り返ろう」というものです。
テレビアニメ「カードファイト!! ヴァンガード Divainz season2」 も最終回が放送され、見事な大団円を迎えました。
『運命者』と『宿命者』の戦いもひと段落したわけですが、「天智覚命」の発売で6枚の《宿命者》カードが揃ったことを記念し、前回の《運命者》紹介にならい、《宿命者》達を
①背景ストーリーでのユニット説明
②ディヴァインスキルの解説
③その運命者のデッキ紹介
の構成で振り返っていこうと思います。
アニメ Divinez season2から登場した《運命者》の対として邪竜シヴィルトが生み出した6枚のカード。
背景ストーリーでは運命者達に対して下記の予言の形で対立が示唆され、各々の思惑や因縁の元に一対一の戦いが繰り広げられました。
『零の旅の行方、朱の霧のかなたに彼を待つ者あり』
『標、秤の憤りに備えよ。それは北より来たる』
『禁忌、聖都にて守護の剣が待つ』
『万化、至高の座を懸け競うべし』
『無双は最強の挑戦を受けるであろう』
『汝らが出会うのは宿命者。運命力を懸ける闘争が始まる。奇跡よ、今こそ時の怒りと罪の深さを知れ』
出典:カードファイト!! ヴァンガード公式読み物サイトより
151 宿命決戦第1話「奇跡の運命者 レザエル IV《最後の託宣》」から引用
ストイケイアにある秘境の森、その奥深くに棲む100億歳を超えるフォレストドラゴン。
知識欲の塊のような人物で「知らない、わからない」が許せないタイプ
背景ストーリーでは
背景ストーリーでは最初に登場した宿命者であり、同時に宿命者達の中心人物。
「無限鱗粉(インフィニット・アイズ)」と呼ばれる粒子状の感覚器官を惑星クレイ全土に散布しており、あらゆる情報、あらゆる知識を収集している物知りお爺ちゃん。
ディヴァインスキル
《レヴィドラス》のディヴァインスキルは『お互いのRサークルに一つずつ無限鱗粉マーカーを配置し、自身のパワー+5000/クリティカル+1』というもの。
アニメでの発動時のセリフは「無限覚醒」
無限鱗粉マーカーとは、そのマーカー上のユニットがアタックした時に「パワー+10000」か「パワー-10000」のどちらかを選んで与え、相手ユニットのパワーを下げた時はマーカーを取り除いて追加で1ドローする。という代物。
《レヴィドラス》デッキは『無限鱗粉マーカー』を展開し、自分は高パワーで攻撃し、相手には低パワーでの攻撃を強いるテクニカルなプレイが特徴。
ストイケイア特有の『ドロップからの展開による速攻』と『無限鱗粉による耐久とカウンター』という二つの個性を併せ持つ
「変幻自在なバトルスタイル」
が売りのデッキでしょうか。
ドラゴンエンパイア帝国軍の指揮官である「均衡の番人」の異名を持つフレイムドラゴン。
謹厳実直な軍人を絵に描いたよう性格
背景ストーリーでは
帝国所属でありながらも「世界の均衡のために」をモットーに自らの率いる部隊と共に独自行動を許されている異端な軍人でもあります。
ディヴァインスキル
《アルグリーヴラ》のディヴァインスキルは『リアガードの2体のパワーを+5000』と『相手のダメージが4点以下なら直接1ダメ―ジを与える』二つの能力の複合スキル。
アニメでの発動時のセリフは「秤執行」
さらに、この直接ダメージではダメージトリガーのパワー上昇値が打ち消される追加効果もあります。
(「パワー上昇を-10000に変える」のではなく「ダメージトリガーの上昇の後にパワーを改めて下げる」という処理なので、オーバートリガーだと「パワー+9999万」となります)
《アルグリーヴラ》デッキは《世界に秤の均衡を》というドロップから『過充填』スキルを持つユニットを2体呼び出す強力な専用オーダーカードが特徴。
このカードの存在により、リアガードの殴り返しを恐れずに序盤から展開しつつ、ディヴァインスキルと併せてダメージレースを常に有利に進めていくことができる攻撃的なデッキです。
いわば
「展開による制圧」
を得意とするデッキといった感じでしょうか。
背景ストーリーでは
Dシリーズの第一弾から存在するユニットであり、メインV化を経て、遂にディヴァインスキルを有する宿命者にまで大出世しました。
今回は、ストイケイアのネオネクタール領にて《ゾルガ》率いる幽霊船リグレイン号の検閲を行う役割を任せられました。
ディヴァインスキル
《オールデン》のディヴァインスキルは『山札の上7枚から2枚までユニットを選びリアガードとしてコールし、そのユニットは相手のターン終了時まで相手の効果で退却しないようになる』というもの。
アニメでの発動時のセリフは「守護展開」
退却無効化能力により、退却を主体としたデッキなどに対しては無類の強さを誇るスキルです。
《オールデン》デッキは序盤からリアガードを展開して速攻をしかけ、G3にライドした後にディヴァインスキルと自身の永続能力を組み合わせ、減った手札を回復させるという序盤の速攻と後半の防御を両立した展開を得意とするデッキです。
特にこの永続能力は様々な応用が可能で代表的なものだと
・本来なら「ガード用に温存したい」守護者や、超トリガーを場に出して攻撃に参加させつつ、ディヴァインスキルで押し出して手札に回収する。
・強力な登場時能力を持つカードを再利用する。
といった動きがあります。
どんな手札でも攻撃の手が緩まらない
「安定した速攻」
が《オールデン》デッキの魅力です。
他のリリカルモナステリオのユニット達と同じく、学園の生徒であるワービーストのアイドル候補生。
部屋の半分以上(ルームメイトのパーソナルスペースまで侵食済み)を『クリスレイン様グッズ』で埋め尽くすほどの熱狂的なクリスレインファンでもある少女。
背景ストーリーでは
フレーバーテキストから高慢な性格かと思いきや、実はルームメイトには『お人よし』と称される性格の大人しめな性格。
宿命者となったことで、その性格が少し苛烈になってしまっている状態の様子。
ディヴァインスキル
《リシアフェール》のディヴァインスキルは『自身のアタック終了後にドライブを-2してスタンド』さらに『このファイト中永続的にパワー+5000/クリティカル+1』を獲得する能力。
アニメでの発動時のセリフは「至高到達」
ディヴァインスキルの中でも希少な、永続的に効果を発揮し続けるディヴァインスキルの持ち主。更に相手ターンにも効果は続く攻防一体の能力です。
《リシアフェール》デッキは基本的にはドロー能力のある汎用カードで手札を増やしつつ、《あの輝きをもう一度 エルベリーナ》と共に並んで、安定した連続攻撃を続けていく。というシンプルな動きが主体のデッキです。
しかし、ディヴァインスキルによる永続的なヴァンガードのクリティカル上昇の圧力は高く、またトリプルドライブによってトリガー率も高いため、その攻撃を守護者無しでの防御は非常に困難です。
そういった
「常に予断を許さないプレッシャー」
が《リシアフェール》の強みと言えます。
宿命者騒動のさなか突如として稼働し始めた、ブラントゲートの遺跡で眠っていたはずの超古代兵器。
誰が作ったのか、何のために作ったのか、全てが不明。
ちなみにインバルディオのボイスは女性のものだとか。
背景ストーリーでは
「この世界の最強を倒す」ことだけを目的としており、ブラントゲートの人々も一切制御できない要監視対象。
現在はヴェルストラが主導し、ブラントゲート内に専用のスタジアムを作って《インバルディオ》の対戦相手を招き入れることで彼の闘争欲求を満たしつつ隔離、監視している状態です。
ディヴァインスキル
《インバルディオ》のディヴァインスキルは『自身のクリティカル+1/ドライブ+2』というシンプル極まりないながらも凶悪な一手。
アニメでの発動時のセリフは「凌駕開始」
清々しいまでのシンプルイズベストなディヴァインスキルですが、「高パワーのノーガードを許さない」という自身の戦略に非常に合致したディヴァインスキルでもあります。
(ただし、4ドライブで0トリガーだと一気に厳しくなる諸刃の剣ではありますが……)
《インバルディオ》デッキは昨今のヴァンガードの流行である連続攻撃による攻めではなく、「圧倒的なパワー」という独自性を有するデッキです。
更に《飛空変形 ヴィンスター》というリアガードでのドライブチェックを可能とするユニットもあり、3回しか攻撃してこないこのデッキ相手では『安全に1ダメージを受けられる』タイミングがほとんどありません。
最終的には守護者も使い切らせた果てに、10万を超えるパワーでトドメの一撃を決める様はまさに
「圧倒的なパワーで圧し潰す」
と表現するにふさわしいコンセプトです。
背景ストーリーでは
ディヴァインスキル
《リィエル=オディウム》のディヴァインスキルは『このユニットのバトル終了時、追加1ターンを得る。ただし、ライドフェイズとメインフェイズは行われず、このユニットのドライブは-1される』というもの。
アニメでの発動時のセリフは「時よ歪め」
いわゆる、「エクストラターン」と呼ばれる能力ですが、色々と通常のターン進行とは異なるため要注意。
簡単に言い換えると「1ドローしつつ、トリガーなどの補正をお互いに一旦リセットして、バトルフェイズをもう一度行う」といった感じの能力です。
《リィエル=オディウム》デッキは専用のトークンオーダーとノーマルオーダー《因果歪曲・断罪》の組み合わせにより、試合が進むごとに前列のパワーが永続的に上がるという、超越デッキのクレストを彷彿とさせる能力が象徴的です。
《オディウム》自身のアタック時能力もSB1と手札かリアガード1枚と非常にローコストであり、《アモルタ》よりも攻撃的な意味で
「終盤戦の押し合いに強い」
デッキと言えるでしょう。
さいごに
《宿命者》達の紹介は以上となります。
《運命者》と対をなす新たな存在《宿命者》
敵役ではありましたが、アニメでもユニットストーリーでも皆、最終的に運命者達と和解し新たな仲間となったために今後も強化が期待されていたりもします。
そして、《運命者》と《宿命者》の物語が幕を閉じ、次の新たな物語が始まろうとしています。
果たして彼らの次なる物語はいったいどうなってしまうのか、今から楽しみですね。
それでは最後までご清覧ありがとうございました。