はじめに
前回のコラムを読んでくれた方はこんにちは! はじめましての人はようこそ!
九龍拓実です!
前回のStride Decksetの記事は、もう読んでいただけたでしょうか?
皆さんの参考になれば幸いです。
今回は『オーバートリガー』について解説しようと思います!
デッキに16枚あるトリガーの中でも1枚しか入れる事が出来ない『超』絶怒涛の効果を持つ『オーバートリガー』も種類がかなり増えてきました。
トリガー効果である1億のパワーアップと1枚ドローに加え、追加効果も多種多様です。
選択肢が増えた結果「自分のデッキには、どのオーバートリガーが合うのか」といった質問が、新規ユーザーさんを中心によく出てきます。
なので今回は、各国家専用(コラボを除く6種)+ 全国家共通の5種の計11種のオーバートリガーについて紹介していきます!
皆さんがデッキを作る際の参考になればと思います!
では早速いきましょう!
国家専用オーバートリガー
①再起の竜神王 ドラグヴェーダ
初登場:2021年4月17日
「五大世紀の黎明」
パック・デッキでの再録回数:3回
ドラゴンエンパイア専用のオーバートリガー。
追加効果は『あなたのヴァンガードを1枚選び、【スタンド】させる!』
つまり、ヴァンガードによる再攻撃が可能になります!
しかもドライブも減らないので純粋な手札が増えるだけではなく、さらなるトリガーにも期待が出来ます。
加えて、ヴァンガードのアタック時に効果を発動するユニットがいるのであれば、ターンに1回の効果でない限り再度反応するため、更なるアドバンテージを得られることになります。
専用ということもあり、ドラゴンエンパイアのデッキであればおおむね相性がいいでしょう。
またファイターズルールにも記載の通り、スタンダードでは《魔忍竜 シラヌイ “朧”》と組み合わせられないので、構築の際は注意しましょう。
自身の効果でスタンドして、再度アタック出来るカードだが、ドラグヴェーダとは捲るタイミング次第。
②怨恨の冥竜神 ゴルマギエルド
初登場:2021年4月17日
「五大世紀の黎明」
パック・デッキでの再録回数:5回
ダークステイツ専用のオーバートリガー。
追加効果は『このファイト中、あなたは「あなたのターン中、あなたのヴァンガードすべてのパワー+10000/クリティカル+1」を得る!』
自分のターン中であれば、永続的に攻撃力を引き上げる事ができます。
ヴァンガードではなく、『プレイヤー自身』に付与される能力なのもポイントですね。
例えば、後攻1ターン目にグレード1のユニットのドライブチェックで《ゴルマギエルド》をトリガーすると、グレード2、グレード3……とその後に出てくるユニット達にも引き続き適用されます。
序盤でトリガーすると相手にとっては脅威になることでしょう。
追加効果の汎用性から相性が良い悪いデッキというのはあてはまりづらく、ダークステイツならまず選択肢に入れてもいいのではないでしょうか?
オススメとしては《クロノジェット》や《ブラグドマイヤー》のような、ヴァンガードのアタック時に守護者を制限するデッキならその威力を発揮できそうです。
③無窮の星竜帝 エルドブレアス
初登場:2021年4月17日
「五大世紀の黎明」
パック・デッキでの再録回数:5回
ブラントゲートの専用オーバートリガー。
追加効果は『そのターン中、あなたの前列のユニットすべてのパワーとクリティカルを2倍にする!(発動した時点でのパワーとクリティカルが2倍に増える)』
パワーだけでなくクリティカルも倍にする、まさに一撃必殺の効果をもちます。
超トリガーのパワー+1億と1枚ドローと追加効果はプレイヤーが処理する順番を決める事が出来るので、パワー1億を振ってから追加効果を使用すると+2億になり、相手のダメージチェックでオーバートリガーをめくり返されても攻撃が届くようになります。
ドライブチェックで捲れた時に、一撃でゲームが決まる可能性も高く、使うデッキがブラントゲートであれば、優先順位は高いといえるでしょう。
④栄典の光竜神 アマルティノア
初登場:2021年4月17日
「五大世紀の黎明」
パック・デッキでの再録回数:5回
ケテルサンクチュアリ専用のオーバートリガー。
追加効果は『そのターン中、あなたはリアガードがアタックしたバトルでもドライブチェックを行う!』
ヴァンガードのアタックを凌いでもリアガードによる2撃目、3撃目のアタックでもドライブチェックによるパワーアップが望めるようになります。
通常、リアガードがドライブチェックを行うにはかなりのコストを必要としますが、《アマルティノア》はコストを必要としないため、手札も滅茶苦茶に増えるので、攻防に優れた効果と言えます!
山上を操作したり、トリガーに反応するデッキとの相性は抜群だと言えます!
⑤天恵の源竜王 ブレスファボール
初登場:2021年4月17日
「五大世紀の黎明」
パック・デッキでの再録回数:4回
ストイケイア専用のオーバートリガー。
追加効果は『1枚引く! あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、クリティカル+1! あなたの前列のユニットすべてのパワー+10000! あなたのダメージゾーンの枚数が相手以上なら、あなたのダメージゾーンから1枚選び、回復する!』
まとめてしまうと4種のトリガー効果がこの一枚ですべて発動するという能力です。
1枚で4枚+αの仕事をするので、不利だった状況も一気にひっくり返す事ができるでしょう。
超トリガーの共通効果のドローに加えて、追加効果のドローが出来たり、ダメージを回復できる事から、長期戦が得意なデッキでの採用がよく見られます。
⑥神恩天唱 グリザエル
初登場:2021年8月20日
「Lyrical Melody」
パック・デッキでの再録回数:3回
リリカルモナステリオ専用のオーバートリガー。
追加効果は『このファイト中、あなたは『あなたのターン中、あなたのリアガードすべてのパワー+10000』を得る!』
捲れたその瞬間からすべてのリアガード全員が+10000になります。
もちろんヴァンガードをブーストしているユニットも対象になりますし、後から出てくるユニット達も対象になるので、トンデモないパワーでアタックされ続けられることも……
今回は《グリザエル》で紹介していますが、同じ効果で別名別イラストのカードはたくさんあるので、ぜひともお気に入りの1枚をデッキに入れましょう!
全国家共通オーバートリガー
①決意の精霊王 オルバリア
初登場:2021年3月25日
「スタートデッキ3種」
パック・デッキでの再録回数:10回(同時発売のスタートデッキ込み)
Dスタンのレギュレーションになって一番最初に登場したオーバートリガー。
追加効果は『あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+1億!』
トリガー効果での1億に加え、さらにもう1億をユニットに付与することが出来ます。
1体のユニットに2億パワーを振って、超トリガーを捲り返されても大丈夫なように備えるのも良し。
2体に1億ずつ振り分けて手厚い追撃にするも良し。
状況に応じて、パワーが振り分けれるのもポイントです。
また《オルバリア》にも同効果の別イラストが多く存在しているので、こちらもお気に入りの1枚を使うのもいいでしょう。
(本当に多いので、公式HPのカードリストで検索してみてください……)
②焼尽の精霊王 ヴァルナート
初登場:2023年5月12日
「フェスティバルブースター2023」
パック・デッキでの再録回数:1
「フェスティバルブースター 2023」で初登場したオーバートリガー。
追加効果は『【スタンド】しているあなたのリアガードを1枚選び、そのターン中、『【自】【(R)】【ターン1回】:このユニットがアタックしたバトル終了時、このユニットを【スタンド】させる。』を与える。選ばなかったら、1枚引き、あなたの手札からユニットカードを1枚まで選び、(R)にコールする』
効果がとても長いように感じますが、まずスタンドしているユニットが場にいるのであれば、そのユニットにアタック終了時にもう一度アタックできる効果を付与します。
もし、場にスタンドしているユニットがいない場合のみ、ドローと手札からコールをする事ができます。
((公式サイトのカードリスト:焼尽の精霊王 ヴァルナートのQ&A:Q9839を参照))
この追加効果の強みは、やはりデメリットやコストなしで再度攻撃ができるようになることです。
《ヴァルナート》をトリガーした後に続けてクリティカルトリガーが捲れるとパワー1億クリティカル2の悶絶級の攻撃が2回飛んでくることもあります。
そうなると、相手が完全ガードを持っていなければ、ゲームを一気に決めかねない事もあり得る、そんな破壊力を持った一枚でしょう。
ターン1回の制限がないアタック時効果を持つユニットであるなら、更に効果の発動が出来るので、アドバンテージ差を大きく広げる事も可能でしょう。
《ヴァルナート》は『デラックス2024』の上位景品として各国家専用の絵違いイラストも登場しています。
上位景品とある通り、入手方法は限られていますが、もし手に入れたらぜひとも使ってみたいですね。
③水界の精霊王 イドスファロ
初登場:2023年5月12日
「フェスティバルブースター2023」
パック・デッキでの再録回数:1
こちらも「フェスティバルブースター 2023」で初登場したオーバートリガー。
追加効果は『あなたのドロップから1枚選び、手札に加え、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、クリティカル+1』
一読すると、1枚回収+クリティカルトリガーのようで、他のオーバートリガーと比べると地味に見えてしまいます。
しかし回収できるカードに指定がないのが、このカードの強みです。
状況に応じて、完全ガードやオーダーカード、次のターンのペルソナなど広い選択肢を持ちます。
もちろん「ドロップから」なので捲れる前に落としておく必要がありますが、安定感としてはオーバートリガーの中ではNo.1と言えるでしょう。
④光天の精霊王 メルゼンブリア
初登場:2024年5月17日
「フェスティバルブースター2024」
パック・デッキでの再録回数:なし
「フェスティバルブースター2024」で初登場したオーバートリガー。
追加効果は『ユニットのいない相手の、(R)と(G)の合計2つにつき、1枚まで引く。その後、相手のリアガードすべてと相手のガーディアンすべてを退却させる』
手札補充と全体除去を合わせた効果です。
このカードが輝くのは、守護者を封じるカードと合わせた時でしょう。
例えば《零の運命者 ブラグドマイヤー》のディヴァインスキルを使用したターン中、相手は守護者をコールやプレイできないため、基本的にガード値で守る事になります。
そのタイミングで、《メルゼンブリア》がトリガーすると、パワー1億をヴァンガードに付与しなくてもガーディアンがすべて退却するのでほとんどのケースで攻撃が通る事になります。
パワーアップもリアガードに振れば、そのユニットのアタックもほぼ通る強烈な攻撃になります。
また、序盤などで盤面が空いている状況でトリガーすれば超トリガー本来の1ドローと合わせて最大4ドローまでする事ができる点も魅力的と言えるでしょう。
⑤夜天の精霊王 ニクラスゼリア
初登場:2024年5月17日
「フェスティバルブースター2024」
パック・デッキでの再録回数:なし
「フェスティバルブースター2024」で初登場したオーバートリガー。
追加効果は『あなたのダメージゾーンから1枚まで選び、手札に加え、あなたの手札からユニットカードを1枚まで選び、(R)にコールし、そのターン中、パワー+10000』
ダメージゾーンから1枚手札に回収しながら(実質ヒールトリガー)、追撃ができるユニットを呼び出す事ができる効果です。
ポイントはダメージゾーンから回収するカードと、手札からコールするユニットは同じカードである必要がない点です。
表でも裏でも、守護者でもトリガーでもオーダーカードでもダメージゾーンに置かれたカードならなんでも手札に加えられます。
現在のカードプールだと、ダメージゾーンから回収できるカードは貴重なので、選択肢として挙がることも多いはずです。
まとめ
以上が、オーバートリガーの種類とその特徴の紹介でした!
もし今後のデッキ構築の参考になればと思います!
気になるカードが見つかったら、ドラゴンスター各店をはじめカードショップなどに問い合わせてみましょう!
では本日はここまで!
次回の更新をお待ちください!