はじめに
前回のコラムを読んでくれた方はこんにちは! はじめましての人はようこそ!
九龍拓実です!
前回のデラックスの記事はもう読んでいただけたでしょうか?
みなさんのデッキ選択の一助になれば幸いです。
さて今回は、大会コラムシリーズ(仮)第三弾と称して、『スリーブ』について取り上げたいと思います。
以前、大会参加の手引きを書いた際にこういったコメントをいただきました。
「デッキに使うスリーブは、単色のモノでもいいですか?」
「スリーブについての詳細なルールなどはありますか?」
「キャラスリーブ使いたいんですけど、サイズが合わないと使えませんか?」
という事で、今回はヴァンガード公式が定めている『スリーブ』に関するファイターズルールと、それに準じたオススメスリーブ達を紹介していきます!
スリーブに関するルールをおさらい!
基本的にヴァンガードにおいてメインデッキのスリーブは『3重まで』という前提があります。
ではどのような組み合わせがルール内になるのでしょうか?
出典:カードファイト!! ヴァンガード公式サイトより引用:【ファイターズルール:スリーブについて】より
公式の地区大会や全国大会を含む、さまざまな大会で使用できるスリーブの組み合わせの例は上記の通りです。
一見するとわかりにくいのですが、「中のカードが動かない状態を作る」と考えてもらえればと思います。
一般的なキャラクタースリーブ(レギュラーサイズ)は約67㎜×92㎜であるのに対し、ヴァンガードのカードは59㎜×86㎜と、かなりサイズ差があります。
これではスリーブに入れた時、スリーブの中でカードが動いてしまいます。
この状態ではシャッフルやカードを揃えたときなどにカードが偏ってしまい、カードの区別がつくと判断される状態になってしまうかもしれません。
なので、ミニサイズ(約62㎜×90㎜)のスリーブを間に挟む事で、擬似的なサイズアップをして固定をする必要があります。
ミニサイズのキャラクタースリーブならカードが動くなどの問題はありませんが、その上からオーバースリーブを使う時にはピッタリサイズの物を用意して、各スリーブには『折れ』や『裂け』がないかもを確認しましょう。
大会で使える! オススメスリーブ紹介!
ここからは、大会によく参加するプレイヤー達がよく使うスリーブの『種類』と、その中で筆者が実際に使った事があってオススメの製品を挙げてみました!
皆さんの参考になればと思いますのでぜひ最後まで読んでみてください!
早速行ってみましょう!
単色無地系スリーブ
用途
・1重スリーブの1重目
・2〜3重スリーブの1重目(2重目にレギュラーサイズを使用する場合)
・2〜3重スリーブの2重目
カードゲームを始めてから、まず手にするスリーブ第1位(個人比)
種類が豊富で、価格や品質、加工など様々な要素から自分に合ったものを選べます。
使い勝手の良さから、最終的にここに落ち着くユーザーも少なくないです。
またカラーバリエーションも多く、スリーブの色でデッキを管理することもできます。
ただし1重で使うことも多く、その耐久性にはかなり気を遣わなければなりません。
角が少し折れているだけでも、カードの区別がつく状態になってしまいますので、大型イベントに参加する際は新品にした上で、予備のスリーブを1セット用意するのがいいでしょう。
ハイパーマットミニ
メーカー:KMC
メーカー希望小売価格:462円(税込)
枚数:60枚入り
サイズ:62×89㎜
今回紹介する単色無地系スリーブ4種類の中で、最も安価でありながら、品質もよく、コストパフォーマンスに優れている商品。
発売が2014年ということもあり、多くのプレイヤーに愛されていると言えるでしょう。
背面はマット加工(細かい砂をまぶしたような触り心地)でシャッフルした際の感触が心地よいのも特徴です。
どうしても耐久面では少し不安があるので、普段のフリーファイトや練習での使用が中心になるでしょう。
もし、大会で使う際には複数セット持参することを推奨します。
Dragon Shield Mattes
メーカー:Arcane Tinmen
メーカー希望小売価格:海外メーカーの為記載なし
枚数:60枚入り
サイズ: 公式サイトに記載なし
海外メーカーの商品で、4種類の中でもお値段は少し高めであるものの、値段に相応しい高品質。
価格的な事情も相まって、日本上陸から年齢層高めのユーザーを中心に利用されている印象で、固定ファンも多くいらっしゃるイメージです。
背面はマット加工なのでファローシャッフル等をスムーズに行えます。
上述の通り、高品質で使い心地も良いのですが
単色無地系共通の悩みとして、やはりスリーブ端が裂けに少し弱い印象がありますので、普段使いもいいのですが、ここぞというときの大会用としての使用がメインとなりそうです。
KING スリーブ(ミニサイズ)
メーカー:TOYGER
メーカー希望小売価格:998円
枚数:80枚入り
サイズ: 62×89㎜
TCGの様々なオリジナルサプライを取り扱うTOYGERから販売されている商品。国内製品にしては若干高めです。
特徴的なのはスリーブの内側が黒色になっています。
通常の単色スリーブの場合、色によってはカードの裏側が透けてしまう可能性があり、大会シーンでは注意が必要なのですが、この商品は両面カラー加工のおかげで透ける事なく使えます。
耐久性もかなり高く、使い方次第でかなり長く使えるような品物です。
KATANA スリーブ(Japanese Size)
メーカー: Ultimate Guard
メーカー希望小売価格:990円
枚数:60枚入り
サイズ: 62×89㎜
マグネットローダー等、様々なサプライ用品を取り扱うUltimate Guard社のスリーブ。
ドラゴンシールドやKINGスリーブなどが登場するまでの間、無地スリーブの中ではKMCと並んで、昔からの愛用者も多い一品。
『KATANA』の名前に偽りなく、特に横入れシャッフルをする際、その入れやすさは正に刀のような切れ味と言えます。
耐久性もよく、普段使いから大会用まで様々なシチュエーションで使える商品でしょう。
キャラクタースリーブ(イラスト系スリーブ)
用途
・2重スリーブの2重目
・3重スリーブの2~3重目
好きなものを使え!!!
(クソデカボイス)
ただし、ルールの部分で上述した通り、スリーブのサイズがカードと違いすぎるとカードの位置が不安定になり、カードの区別がつくと判断される状態となってしまいますので、使いたいキャラクタースリーブがレギュラーサイズの時は1重目に無地ミニサイズ向け基本スリーブを必ず付けてください。
キャラクタースリーブを一番外側にして、そのまま使っているとイラストが印刷されている部分が剥がれてきてしまうので、個人的には後述のオーバースリーブを被せて使うことをオススメします。
※主な商品紹介は割愛します。公序良俗とルールを守りつつ、好きな絵柄を使ってください。
オーバースリーブ
用途
・2重スリーブの2重目
・3重スリーブの3重目
主にスリーブを保護する目的で使用される対応するサイズより一回り大きめのスリーブ。単体では使いません。
基本的に無色透明だが、たまに文字や柄がついている物も。
※ヴァンガード公式ルールでは、カードの情報が見づらくなったり、カードの区別がついたりする可能性があるため、使用を避けるように書かれています。
背面の加工も大きく分けて3種類あります。
クリア加工:ツルツルとした肌触り。
マット加工:細かい砂粒をまぶしたようなサラサラとした肌触り。
エンボス加工:マット加工より粗めのザラザラ感。
どれを使うかは好みがかなり分かれるので、自分の手に合うものを選びましょう。
カードプロテクターオーバーガードZL Jr.
オーバーガードZL Jr.
メーカー: やのまん
メーカー希望小売価格:605円
枚数:50枚入り
サイズ: 64×91㎜
オーバースリーブといえば? と聞かれたらこのシリーズが頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか?
老舗メーカーである『やのまん』の人気シリーズだった『オーバーガードZ』シリーズが2024年1月に『ZL』として新装登場しました。
最硬だった耐久性はそのままに、厚さをできるだけ削り落とし、「硬さ×使いやすさ」を実現。
『Z』シリーズよりもデッキの扱いが容易になりました。
数少ないデメリットを挙げるとすれば、50枚入りなのでヴァンガードで使う場合、スリーブにトラブルが発生すると1セット買い直さなければいけない事と、角の鋭さは前シリーズと同様に注意が必要で、気をつけなければ手をケガしてしまう事にあるでしょう。
KINGs Outer Sleeve (オーバースリーブ)
メーカー: TOYGER
メーカー希望小売価格:780円
枚数:80枚入り
サイズ: 65×92㎜
KINGスリーブと同じ、サプライメーカーTOYGERから販売されているオーバースリーブ。
他のオーバースリーブと比較しても安価な方で、枚数も多く入っているので、予備として置いておけるのは助かる人もいるのではないでしょうか?
背面もマット加工とエンボス加工の2種類から選べるのもオススメポイントです。
『KINGスリーブ』同様、耐久性に優れており、普段使いにはピッタリだと思います。
ドラスリ【M】ハード/NEWザラスリ[M]
ドラスリ【M】ハード / NEWザラスリ[M]
メーカー: ドラゴンスター
メーカー希望小売価格:ドラスリ【M】ハード:418円 / NEWザラスリ[M]:50枚入440円 100枚入780円
枚数:63枚 / 50〜100枚
サイズ: 65×92㎜ / 64.5×91.5㎜
最後に紹介するのは、我らが(?)ドラゴンスターのドラスリとザラスリ。
いわゆるプライベートブランド商品と呼ばれるシリーズになります。
背面はドラスリがクリア加工、ザラスリがマット加工と、好みによって使い分ける事もできます。
枚数もドラスリなら63枚、ザラスリなら50枚と100枚から選ぶ事ができ、様々な需要に合わせられるのも便利ですね。
スリーブ全般に言えることですが、どうしてもサイドの耐久性がさほど強くなく、裂けてしまう事もあるのですが、コストパフォーマンス的には他を圧倒しているといっても過言ではないでしょう。
まとめ
以上がフロアルールで定められているスリーブのルールと、それに合わせたオススメスリーブでした!
いかがだったでしょうか?
スリーブに関してはドラゴンスター等のカードショップに行った際に店員さんに質問してみるのもいい方法かなと思います。
ぜひ自分とルールに合ったスリーブを見つけてみてください!
では今回はここまで!
次回の更新をお待ちください!