はじめに
前回のコラムを読んでくれた方はこんにちは! はじめましての人はようこそ!
九龍拓実です!
前回のレザエルの解説記事はもう読んでいただけましたでしょうか?
みなさんの構築の一助になれば幸いです!
今回も『運命大戦』から、《夢刃の剣姫 ラスカリア・ヴェレーノ》のデッキレシピについて解説していこうと思います!
母より受け継がれし、ヴェレーノ組を切り盛りする女組長ラスカリアと義侠を重んじる組員達で構成されており、今までになかったブリッツオーダーを軸に戦うデッキとなっています!
一体どんな戦いをしていくでしょうか?
早速、解説を始めて行きましょう!
※今回の記事にあるカードの評価や解説は筆者の独自目線になります。
『夢刃の剣姫 ラスカリア・ヴェレーノ』のデッキ分析
《夢刃の剣姫 ラスカリア・ヴェレーノ》
デッキ性質
攻・・・・・・・★・・守
構築自由度
高・・・・・・・・・★低
プレイ難度
難・・★・・・・・・・易
前述した通り、ブリッツオーダーを駆使して戦うので、かなり守りに寄ったデッキになります。
ヴァンガードサークルに《夢刃の剣姫 ラスカリア・ヴェレーノ》がいると、ブリッツオーダーを使ったガードを成功させることで手札補充とリソース回復で後続に繋げることができます。
更にほぼ専用ブリッツオーダーともいえる《夢刃泡影》は20000のガード値に加え、追加でもう一枚ブリッツオーダーを使う事が可能になります。(通常は各ターンに1回)
しかし構築面では、かなりの縛りがあり、《ラスカリア》本人が《ヴェレーノ》名称が場に何体いるかの要求をされるので、構築も必然的に《ヴェレーノ》名称が多くなります。
現在の《ヴェレーノ》名称はメインデッキに入れれる物で4種15枚が最大です(《夢刃の剣姫 ラスカリア・ヴェレーノ》自身が1枚ライドデッキにはいるため)
それらに加えて《夢刃泡影》が4枚入るとなれば、19枚が必ず入れなければならないカードとなります。
ここに完全ガード4枚とトリガー16枚を追加すると39枚がすでに埋まる計算になります。
残りの自由枠がかなり限られてくるので、この枠で上手くサポートできるカード達を入れることが出来れば、しっかりと戦えるデッキになるのではないでしょうか?
では早速、そんな《ラスカリア》を支えるユニットを紹介していきます。
運命大戦収録のラスカリア関連カード
《夢刃の剣姫 ラスカリア・ヴェレーノ》
『運命大戦』に収録されているストイケイアのヴァンガードユニット。
アニメ等に出て来ないものの、運命者相手にもしっかり闘えるスペックを持っている。
「ブリッツオーダー」を使ったガードに成功するとアドバンテージを得ることが出来る、今までのヴァンガードにいなかったタイプでもある。
このデッキの主役。
《ヴェレーノ》名称が自身を含めて3体以上いると+5000を全ての《ヴェレーノ》ユニットに与え、更に《ヴェレーノ》名称が自身含めて5体以上いると自身のクリティカル+1と守備寄りのデッキながら、しっかりと相手に圧力をかけることができる効果を持っています。
更に相手の攻撃にブリッツオーダーを使ってアタックがヒットしなかった時に、1枚ドローとターンに1度カウンターチャージができ、後続を確保することが可能となります。
攻撃と防御を兼ね備えた効果を持っており、非常にバランスが良いカードではないでしょうか?
《ヴェレーノ・カポレジューム エラフス》
ラスカリアデッキのメインアタッカー。
注意点としては『アタック終了時』にスタンドする効果なので、スタンドしているユニットを指定する効果はタイミングによっては逃してしまう。
2回目のアタックは+5000が入るので、相手がトリガーを乗せたとしても、《ラスカリア》と合わせて+10000になるので相殺になる。
ヴァンガードがアタックしたバトル終了時にコストを払うことで、スタンドするラスカリアデッキのメインアタッカー。
+5000のパンプもあるので、更に相手を攻めたてることができるでしょう。
2体並べる事で5回のアタックも可能ですので、長くこのデッキでの活躍が期待できるのではないでしょうか?
ラスカリアデッキのリサイクル要員です。
手札1枚をコストに、ドロップから別名の《ヴェレーノ》名称ユニットかブリッツオーダーを釣り上げる事ができるので、ドロップに落ちてしまった《エラフス》や前にターンに使った《夢刃泡影》など再利用できるなど、使う機会は多いでしょう!
他のカードとコスト面で被らないのも評価として◎でしょう。
《ラスカリア》の効果を使えば、自身の弱点である攻撃力も補えるでしょう。
《ヴェレーノ・ファミリア フィオリエ》
ラスカリアデッキのメインエンジン。
このカードが引けないとゲームプラン組み立てが難しいので、マリガンの際は優先順位がかなり高くなると思われる。
地味なパワーパンプ効果もありがたい1枚。
ラスカリアデッキのメインエンジンです。
登場時にカウンターブラストをする事で、山上5枚の中から《ヴェレーノ》カードかブリッツオーダーを1枚手札に加えることができます。
この効果を使うことにより、盤面に5体の《ヴェレーノ》ユニットを並べたり、ブリッツオーダーを持ってきて次の相手の攻撃に備えたりと、幅広い選択肢か選ぶことができる一枚です。
さらに効果で10000ブーストが出来るので、その後も役割がある一枚となるでしょう。
《夢刃泡影》
『運命大戦』では「エネルギーをコストにする汎用ブリッツオーダー」の類であるカード。
イラストからしてラスカリアをかなり意識していると思われる1枚。
ストイケイアなら、使い所も多く、入手も容易な一枚と言える。
『運命大戦』にて、各国家に配布された「エネルギーブリッツオーダー」の一種。
アタックされているユニットに+20000に加え、そのターン、もう一度ブリッツオーダーを使えるようになります。
ヴァンガードのルールとして、オーダーは何であろうと基本的にはターンに1度のみしか使用できません。(自ターン相手ターンそれぞれで1回)
しかし、《夢刃泡影》を使うことで、この制限を破ることが可能です。
《四精織り成す清浄の盾》や《艱難遮る碧の結界》など強力なオーダーカードも同一ターンで重ねて使える利点があり、ブリッツオーダーを使ってガード成功した際にリソースを回復する《ラスカリア》との相性は非常に良いと言えるでしょう。
以上が『運命大戦』におけるラスカリア関連パーツになります。
では早速、これらを使ったデッキレシピを2つ紹介していきます。
ラスカリアの構築レシピ
レシピ1 攻撃力アップver
ライドデッキ
メインデッキ
ラスカリアデッキは守りが硬い反面、攻撃面では控えめにデザインされており、相手に致命的なアタックを決めるのがなかなか難しく、試合が長引きがちになってしまいます。
《扇情の蜜》
Dレギュレーションになってからの第2弾『伝説との邂逅』にて収録されたノーマルオーダー。
ドロップの枚数を参照し、リアガードのパワーやクリティカルを上昇させる能力を持つため長期戦になった時に真価を発揮できる。
ノーコストで使える貴重な1枚。
そこで《扇状の蜜》を採用することで2回アタックできる《エラフス》に更なるパワーとクリティカル追加で相手にR→V→Rとクリティカル2の攻撃を3回打ち込む事ができます。
ドロップ15枚の状況も長期戦になりがちな、ラスカリアデッキだからこそ、相性がいいと思います。
《海鳴のブレイブ・シューター》
いわゆるサイクルカード(どの国家でも似たような効果を持つユニット群を指す)の一つ。
ライドコストやガードに使うとエネルギーを使って、1ドロー。
ペルソナライドした時に盤面に出せばドロップ回収と、状況に応じて幅広く使える。
他にも《海鳴のブレイブ・シューター》を採用することにより、オーダーカードの使い回しが出来るので複数ターンに渡って圧力をかけ続ける事も容易でしょう。
コスト面も《夢刃泡影》と被らないようにカウンターブラストをすることができたり、応用が効く一枚といえます。
また防御面でも《甘やかな蜜に誘われて》などブリッツオーダーを4種10枚搭載しており、ガッチリと守れるようになっています。
『しっかり守って、しっかり攻める』
ヴァンガードにおいて当たり前の事ですが、それを明確にコンセプト化された構築と言えるでしょう。
レシピ2 硬い守りをさらにver
ライドデッキ
メインデッキ
ベースはほとんど同じですが、ブリッツオーダーを少し多めに増やしています。
《明日に香る蕾を信じて》
ブースターパック第13弾『天輪飛翔』に収録されていたブリッツオーダーサイクルの一枚。
条件付きだが、ノーコストで使える上に相手ヴァンガードがそのターン、カードの効果で登場していればガード値が上がる。
超越等に有効な一枚。
《非業の死を乗り越えて》
ドロップにあるオーダーを2枚回収できるノーマルオーダー。
回収するオーダーに指定はなく、セットオーダーやブリッツオーダー、レガリスピースも回収できるので、ドロップを肥やせるデッキなどでは、選択肢が非常に広がる1枚。
また《非業の死を乗り越えて》を使用しているため、レシピ1よりもオーダーの回収効率がグッと上がっており、更に防御態勢を整える事ができます。
手札にブリッツオーダーを貯めて、しっかりと守った後に、攻め疲れさせた相手からカウンターを取るのがこの構築の肝ではないでしょうか?
今後、構築次第では相性良さそうなカード達
ここからは、今回のレシピに採用はされなかったものの、組み合わせても良さそうなカード達を簡単に解説していきます。
試しに構築を変えたい時の参考にしてください。
《寄る辺亡き魂よ、我が身に集え》
手札のオーダーカードをコストにヴァンガードのドライブを+1することができるノーマルオーダー。
ヴァンガードにおいてドライブ追加は純粋にトリガーを捲る確率が上がるだけでなく、その後の守りにも有効になる。
ただし、手札コストがオーダーカードのみなので、運用するにはこのカード以外に最低でももう一種オーダーカードを採用したいところ。
手札のオーダーカードを捨てる事により、ヴァンガードのドライブをプラス1にするカード。
ブリッツオーダーもコストに出来るうえに《ラスカリア》デッキは回収手段も豊富なので、実質のコストは無いと言えます。
《霊体凝縮》
ソウルをコストに、ドロップからヴァンガードのグレード以下のユニットを呼び出せるノーマルオーダー。
比較的コストも軽く、呼び出したユニットに+5000も入るので、空いた枠に入れても活躍できると思われる1枚。
ドロップに落ちてしまった《ヴェレーノ》ユニットを引っ張り上げるノーマルオーダー。
《ラスカリア》デッキはコストにソウルを使うカードが現在は少なく、コストが被らない点で採用できるかもしれません。
+5000のパンプ効果も相手への圧力に一役買いそうです。
《ゴースト・チェイス》
ガード値+5000と控えめなブリッツオーダーだが、効果な処理として場にいるリアガードを一枚手札に戻すことができる。
何かしらの効果でドロップから守護者を出して回収したり、出たとき効果が強いユニットを手札に回収して使いまわしたり出来る。
枠があるなら一枚入れても面白いかもしれない。
ノーコストで5000のシールド値と、アタックされていないリアガードを1枚手札に戻す効果を持つブリッツオーダーです。
前列のユニットを戻して、相手に攻撃されない様にしたり、出た時効果が強いユニットを使いまわせたりと様々な選択肢を取れます。
《海鳴のブレイブ・シューター》を手札に戻してそのままガードに出すと、1枚ドローの効果が使えるので、手札消費無く1万のガード値を用意することが出来ます。(インターセプトだと使えない)
この動きでガード成功をすると《ラスカリア》の効果でドローが出来るので、相手は一度攻撃しただけで2ドローされる事になります。
《パフォーミングペタル ディアンサ》
カウンターブラストを使用する事で、ドロップにいる、ヴァンガードのグレード以下のユニットをコールすることができるユニット。
さらに後列にグレード1以下が2体(自身を含めて良い)と+5000のパンプも入るため、ブースターとしても優秀な一枚。
ドロップから必要なユニットを釣り上げるためのサルベージ要員。
先ほどの《霊体凝縮》と違いユニットなので、効果を使った後もブースターとして活用できます。(条件でパワーパンプも入る)
まとめ
いかがだったでしょうか?
《ラスカリア》は、今までのヴァンガードでは珍しい「ブリッツオーダー」を駆使して守り勝つデッキです。
これからのブリッツオーダーの追加から目が離せなくなるのではないでしょうか?
《四精織り成す清浄の盾》
このコラム2度目の登場、守護者ブリッツオーダー。
様々なガード制限も貫通するので、ガードが切れない状態を回避するためにぜひ入れておきたいカード。