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2024.3.3

D&D限定! 統率者デッキ ~Deadly March~ | 妄想殿下の『統率者をめぐる冒険』

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D&D限定! 統率者デッキ ~Deadly March~ | 妄想殿下の『統率者をめぐる冒険』
目次

辺境の砦

5月14日、ディサンパー砦は突如現れた軍隊に包囲されていた。
エルターガルドの首都エルタレルからも遠く離れ、重要では無いと見做されていたこの砦を攻略しようというのだろうか。


謎の軍は、一夜のうちに砦を取り囲み、日も昇らぬうちに要求を突きつけてきた。
砦の即時譲渡、武装、物資その他、城内のものに関してはすべて渡すこと。


謎の軍隊の中から進み出てきたエルフが高らかな声でそう叫ぶと
なんの権利があってそのような要求が為されたのか、砦の責任者である、ガベイ・シトリックス子爵は混乱に包まれた。
いずれにしても、砦を明け渡す必要などない。

砦の常設軍は、即時防御の体制が取られた。
跳ね橋が上げられ、胸壁に武装した戦士たちが立ち並ぶ。


砦は、岩肌を削って作られており、正面からの攻撃以外に対しては堅牢と言えた。
しかし、地勢的には鉱山を防衛するということにはなっていたが、この鉱山は採掘が終わっており、砦も存在意義がなくなっていた。


常備軍の引き上げかと思われた矢先のこの包囲事件である。


シトリックス子爵は役目の解任という一種の開放を待つだけであった。
領地へ戻って暮らすことになるか、と故郷に思いを馳せていた。
あと一ヶ月……いや数日待つだけで労せず砦に入れたものを、と考えなくもなかった。


しかし、おめおめと砦を明け渡すほど、怠惰ではなかった。
「篝火をかかげよ! 矢を配れ! 砦へ近づけるな!!」

緒戦、武装した人間とオーク、ゴブリンからなる混成部隊が矢をいかけ始め、戦いの火蓋は切って落とされた。
5時間に渡る城壁をめぐる攻防は、防御の堅いエルターガルド軍が優勢であった。


敵方には損耗が認められたが、それでも、遠距離戦が中心であり、双方は矢の損失が中心である。
防衛としては成功である。


だが、交戦するとしたら、目的を持って行わなければならない。
ディサンパー砦軍の目指すところは、敵の打倒、撃滅である。
砦にこもり、防衛のために矢を射掛けるだけでは、目的を達成することはできない。


戦闘が終わって、シトリックス子爵は動揺した。
交戦に対しての備えがなさ過ぎであった。

戦術レベルでは勝利を収めたが、戦略レベルでの目的がないことに気がついたのだ。

その夜、大広間では、この軍事的衝突についての軍議がなされた。
ディサンパー砦の戦力では、砦から打って出るには心もとなかった。


そもそも包囲された時点でディサンパー砦軍の取れる戦術に制限を受けている。
敵軍の総数も、装備も、戦術も、すべてが不明であった。偵察を行う余地がなかったのだ。
砦の正面に続く街道、その脇にある深き森に敵軍は伏せている。全容は不明であった。


「偵察を行うのはもちろんだが……」
手勢では足りなさすぎる。救援を求めねばならなかった。

問題はどこに求めるか、ということである。


首都エルタレルに求めるのが常道ではあるが……。
「それでは間に合わぬ」

むしろ、この砦からはバルダーズ・ゲートが近い。


しかし、仮にも敵国であるバルダーズ・ゲートに助けを求めることがあるだろうか。
普通ならそのような要求、はねつけられて終わりである。


されど、自分の、そして常備軍の団員すべての命を守ろうと思うなら、不可能を可能にせねばならなかった。
軍議に出ていた幹部たちは、反対した。
当然である。


それでも、シトリックス子爵は、バルダーズ・ゲートこそがこの衝突を打開してくれること。
そして何より状況は悪化していき、長く持たないであろうことを説いた。
幹部たちもじっとテーブルを見つめて黙ってしまった。
「なれば……」
と全ては決したのだ。

そして、その夜、密命を受けた部隊が、ひっそりと砦を抜け出した……。

死への行列(D&D限定構築統率者デッキ)

みなさん、こんにちは!

ラヴニカ・リマスター」、「カルロフ邸殺人事件」とワクワクするラインナップで始まった2024年、いかがおすごしでしょうか!


カルロフ邸殺人事件……一体、誰が犯人なんだ……とみんなが大好きなミステリー風の世界観でラヴニカを冒険できちゃう! と探偵で統率者デッキを組んだ方も多いのではないでしょうか。


私もプレビュー記事を書きましたから、まだ読んでいない方はぜひ読んでくださいね。


ミステリー(謎)……ミステリーといったら……。

統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い」ですよね!!


そんなバルダーズ・ゲートの戦いから今回は《無慈悲な魂、ミンタラ》を統率者にしたD&D限定構築デッキを紹介します!!

《無慈悲な魂、ミンタラ / Minthara, Merciless Soul》 (2)(白)(黒)

伝説のクリーチャー — エルフ(Elf) クレリック(Cleric)

護法(X)、Xはあなたが持っている経験カウンターの個数に等しい。

あなたの終了ステップの開始時に、このターンにあなたがコントロールしているパーマネントが戦場を離れていた場合、あなたは経験カウンター1個を得る。
あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは、あなたが持っている経験カウンター1個につき+1/+0の修整を受ける。

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デッキリスト

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死への行列のキーカードたち

さて、なんでまだバルダーズ・ゲートの戦いで統率者デッキを組んでいるのか? についてですが……。


わからねえ……私もなんでバルダーズ・ゲートの戦いで統率者デッキ組むのがやめられないのか全くわからねえ……。


それだけ魅力的な伝説のクリーチャーがぎゅう詰めになっている、それがバルダーズ・ゲートの戦いなんですね!!


さて、今回の《無慈悲な魂、ミンタラ》デッキですが、やはり統率者の持つ全体強化、これを全面に押し出して行きたいところです。

経験カウンターは1ターンに1つづつの獲得となりますが、正直なところ、+2/+0の修正が入るだけで大分強力な攻撃軍が用意できます。


そして、全体強化を有効に活用するには横並び戦術……ということでクリーチャー・トークンを出してくれる今回のキーカードをチョイス!


もっと色々あったらなー! というところもありますが

D&D限定構築はクリーチャーが主体にならざるをえないところもありますので、

クリーチャーを唱えて戦線を構築しながらミンタラの全体強化でジワジワ押し切りましょう!!

そして、マリガンのキープ基準ですが、上記のようなリソースをもたらしてくれるカードを重視してください。


白黒というカラーの都合上、リソース確保が得意ではなく、特定のカードに依存気味になってしまうところが難しいのですが

バルダーズ・ゲートの戦いには上記3枚のようなリソースをもたらしてくれるカードが収録されているのです、よかったね。


特に、《闇市の人脈》は、毎ターンリソースを大量に得ることができるのでオススメです。

調子にのってライフを払いすぎないように注意する必要はありますが……。

終わりに

今回は《無慈悲な魂、ミンタラ》を使用した統率者デッキを紹介しました。

経験カウンターによる護法と全体強化って、これめちゃくちゃ強いんじゃ……と思って気がついたらリストができていました。


限定解除版のデッキについては、実はまだ検討中でどうするのが正解なんやろと思って試行錯誤しているところなんですよね。

でも、《刃砦の英雄》《選定された行進》などのトークンがパラパラ出てくるデッキにすると楽しそうだなと思っています。

面白いデッキが構築できたらぜひ教えてください!


それではまた、「統率者をめぐる冒険」でお会いいたしましょう。

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このコラムのライター

妄想殿下

妄想殿下