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2022.9.6

Vol.27「水闇【シヴァンリンネ】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!

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Vol.27「水闇【シヴァンリンネ】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!
目次

はじめに

 初めましての方は初めまして、『yk800』です。


 このコラムでは、直近で話題となったデッキや筆者である私yk800が個人的に気になったデッキを紹介していきます!


 今回の特集は【シヴァンリンネ】


 超CSⅣ京都において関東のプレイヤーを中心にこぞって持ち込まれ、これまで見なかったオリジナルのデッキとして大きな話題となりました。


 手札入れ替え呪文を連打してコスト軽減されたクリーチャーを起点に、墓地から大量のカードを使ってワンショットを叩き込む……。高い再現性と幅広いプレイプランを取れる点が強力で、今後も環境で一定の存在感を発揮するであろうデッキタイプです。


 今回は超CS京都の公式カバレージでピックアップされた構築を参考に、水闇【シヴァンリンネ】について基礎から解説していきたいと思います!

水闇【シヴァンリンネ】のサンプル構築

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水闇【シヴァンリンネ】ってどんなデッキ?

 大量の墓地によってコスト軽減された大型クリーチャーを元手に《不死の墓守 シヴァンリンネ》を呼び出し、さらに何らかの手段でバトルゾーンから離して、呪文トリガーを封じる《奇天烈 シャッフ》を含んだコスト4以下のクリーチャーを爆発的に蘇生。


 呼び出されたクリーチャーたちに《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》でスピードアタッカーを付与し、一気に打点を形成して勝負を決めるコンボデッキです。


 回し方は非常にシンプル。


 序盤は《ブラッディ・タイフーン》《エマージェンシー・タイフーン》など、墓地効率に優れた手札入れ替え呪文を連打して《龍頭星雲人》《龍装鬼 オブザ08号》を1マナで召喚できる10枚前後まで真っ直ぐに墓地肥やし。


 普通にプレイするだけでは一筋縄ではいかない部分があるものの、《一なる部隊 イワシン》《ダムダム・ジョーカーズ》といった高効率のカードがうまく噛み合えば3ターンでの達成も十分に現実的です。


 十分な墓地の枚数が貯まったら、大型クリーチャーを召喚し、流れるように《不死の墓守 シヴァンリンネ》へとフシギバース。さらに《不死の墓守 シヴァンリンネ》《死積人形ブラッディ》などでフシギバースして、《不死の墓守 シヴァンリンネ》の「離れた時」能力を起動します。


 あとは《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》を代替コストで召喚して全軍の召喚酔いを解除し、相手のシールドを割り切っての勝利を目指します。《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》《戯具 グリボックリ》で拾ってもいいため、手札になくとも安心です。




 【シヴァンリンネ】は4〜5ターン前後でのフィニッシュを狙える十分な速度を持ったコンボデッキです。大量の手札入れ替え手段によって動きの再現性が高く、自分よりも遅い相手には安定して勝つことができるでしょう。


 その一方で、《零誕祭》《秩序の意志》といった優秀な受け札を無理なくデッキに組み込めるため一定のビートダウン耐性を持ち、《奇天烈 シャッフ》による呪文ロックや《龍頭星雲人》のハンデスといった妨害手段も兼ね備えているため、コンボの達成を邪魔してくる相手にも違った角度からの切り返しが狙えます。


 また、コンボデッキでありながらほとんどの展開を墓地から作ることができ、パーツさえ揃っていれば手札に必要なのはフシギバースのタネとなる大型クリーチャーのみ。ハンデスへの耐性も十分に高く、トップから全てを解決できる可能性がある点は見逃せません。


 墓地利用を封殺される展開には悩まされるものの、妨害手段や《龍装鬼 オブザ08号》による除去を駆使して立ち回ればある程度までの対抗もできうるなど、強固な基盤を有しています。

水闇【シヴァンリンネ】に採用されるカードについて

 わずか1マナで自分の山札を2枚削り、墓地利用の選択肢を広げながら《ダムダム・ジョーカーズ》自身と合わせて《龍頭星雲人》のコストを永続的に3下げ続ける呪文です。


 1ターン目にプレイするのはもちろんのことながら、軽さのおかげで《エマージェンシー・タイフーン》などの軽量ルーティング呪文とのくっつきが非常によく、マナが余ったタイミングでプレイするにはもってこいの1枚。

 手札を整えながら墓地を肥やす、優秀なコスト2の初動陣。


 《ブラッディ・タイフーン》は山札を見れる枚数が《エマージェンシー・タイフーン》よりも1枚多く、単体で墓地を2枚肥やせる極めて高効率な呪文です。


 フシギバースを活用するデッキとしては手札のキーカードを墓地に捨てられない点がネックにはなるものの、《一なる部隊 イワシン》を墓地に落とすことができればある程度までは緩和される部分です。




 《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》は優秀な初動でありながら、カードとしてはコスト4のクリーチャー。


 コンボ成立後は《不死の墓守 シヴァンリンネ》から蘇って最終的な打点要員となってくれる、最初から最後まで美味しい1枚です。


 クリーチャーである利点はそれだけでなく、《終焉の開闢》で墓地から釣り上げて次ターンの動きを確保できることも覚えておきましょう。

 墓地に落としさえすればノーコストで山札を掘り進めながらキーカードを落とせる、墓地利用デッキにおけるボーナスカード的な存在。


 《ブラッディ・タイフーン》《終焉の開闢》のようなランダムでの墓地肥やしを手札入れ替えに変換してくれるため、キーカードを墓地に用意しやすくなるのもこのカードならではの利点のひとつです。


 もちろんこのカードもコンボ成立後にはわらわらと蘇り、相手のシールドを割り切ってくれる心強い打点となります。


 手札入れ替え効果が任意なのも嬉しく、相手に破壊されて強制的に山札切れしてしまう心配もありません。様々な点でメリットしかないため、このカードが見えたらとりあえず墓地に落としましょう。

 《不死の墓守 シヴァンリンネ》からフシギバースして、《不死の墓守 シヴァンリンネ》の「離れた時」能力を誘発させる起爆要員。


 軽量の墓地肥やしということで初動や道中の山札削りに使えないこともないですが、コンボ始動の際に墓地にあってほしい点や手札入れ替え系のカードとは異なり手札を1枚減らしてしまう点が気にかかるため、基本的には温存しておいた方が何かと利のあるカードです


 どうしても他の初動が引けていなかったり、このカードをプレイして次のターンに《龍装鬼 オブザ08号》《龍頭星雲人》を出せるようにしたかったり、といった目的のある状況でプレイしていきましょう。

 上面・下面ともに墓地利用デッキでは無類の強さを発揮する、強力なツインパクト。


 《龍装鬼 オブザ08号》は、大量のクリーチャーを墓地に用意できれば、軽いコストで除去を放てます。


 狙って構築すれば1マナで召喚することも容易で、墓地利用デッキにとっては天敵となる《若き大長老 アプル》のようなメタクリーチャーに対して簡単に切り返せます。


 元コストが9と大きく、フシギバース元としても有用です。




 《終焉の開闢》は3マナで山札の上から3枚を墓地に置き、その後に墓地からクリーチャーを1体手札に戻す呪文。


 3マナ支払って差し引き3枚の墓地肥やしと、墓地効率は決して良くありません。


 が、《龍頭星雲人》《暗黒鎧ダースシスK》のような手札からプレイしたいカードを抱えておいたり、《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》やもう1枚の《龍装鬼 オブザ08号》などの呪文面が潤滑剤となるツインパクトを拾って再度唱えたりと、豊富な選択肢から柔軟な対応を取れる点が強力です。


 その他の細かなコンボとして、この呪文の効果で《一なる部隊 イワシン》が墓地に落ちた場合、他に手札に持っておきたいカードが特になければ《一なる部隊 イワシン》を回収しましょう。


 《終焉の開闢》の効果を全て解決した後に墓地に置かれた《一なる部隊 イワシン》の効果が解決されますが、この時カードを引いて今手札に戻した《一なる部隊 イワシン》を捨てれば、追加でもう1枚のカードを引いて捨てられます。


 かつて水/闇/火の3色で構成された【墓地ソース】が主流だった時代には頻出していたテクニックですが、最近はめっきり見る機会が減った小テクです。ついでに覚えて帰っていただければ。

 メタクリーチャーやブロッカーの一時的な排除と墓地回収を1枚で行う便利屋。


 コンボの起点となる《龍頭星雲人》を拾い上げてプレイしたり、《龍装鬼 オブザ08号》と合わせて盤面を徹底的に攻めたりと中盤戦の攻防でも便利。


 ですが、何よりも輝くのが《不死の墓守 シヴァンリンネ》で大量のクリーチャーをまとめて引っ張り出した時。全体にスピードアタッカーを付与する《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》を回収してスムーズにフィニッシュに移行できます。

 《不死の墓守 シヴァンリンネ》で踏み倒し、相手の呪文をほぼ封殺してトリガーを止めての詰め切りを狙う実質的なフィニッシャー。


 もちろん呪文をメインコンセプトに据えたデッキに対しては手札から召喚しても強く、例えば《闇王ゼーロ》をキーカードとしているデッキに8を宣言すると相手はまともに動けなくなってしまいます。


 ビートダウンに対して盤面を止める目的で使用することも十分に強く、このカードを無理なく活用できる点も水闇【シヴァンリンネ】の強みのひとつです。

 バトルゾーンを離れた際に自分の墓地のコスト4以下のクリーチャーを全てバトルゾーンに蘇らせる、本デッキのメインギミックを担うカードです。


 基本的にはそれ以上でも以下でもなく、蘇生能力でひたすらにアドバンテージを稼ぎ、そのまま勝ちに向かっていくカードです。出すだけで終わりではなく、バトルゾーンを離すところまでセットで考えなければいけない点は体に叩き込みましょう。

 墓地にある闇と水のカードの数だけコストが軽減され、登場するだけで相手の手札を2枚もぎ取っていく、クロニクル・ダークサイド・デッキ「零誕」の新カードです。


 《不死の墓守 シヴァンリンネ》のコストを大幅に軽減できるのはもちろんですが、単純に軽量で取り回しのいい妨害要員としてシンプルに強力。打点も十分に大きく、このクリーチャーと《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》、後は横に小型クリーチャーが数体揃っていれば《不死の墓守 シヴァンリンネ》なしで勝ちに行くこともしばしば起こりえます。




 下面の《零誕祭》もシンプルな確定除去トリガーということで使いやすさ◎。


 頭数を減らしてしまいますが、墓地のカードを活用するこのデッキにとってはそれほど痛手ではありません。


 また、自分のクリーチャーも破壊できるため、いざという時には《不死の墓守 シヴァンリンネ》を破壊し蘇生能力を起動できます。そうそう起こるシチュエーションではありませんが、プレイの幅を広げられるため覚えておきましょう。

 墓地の闇または火のカード8枚を代償としてマナコストを支払わずに召喚でき、自軍全体にスピードアタッカーを与えるフィニッシャー。


 《不死の墓守 シヴァンリンネ》で踏み倒したクリーチャーたちをまとめてスピードアタッカーに仕立てあげ、大量の打点でもって押し切りを狙います。


 もちろん状況次第では《不死の墓守 シヴァンリンネ》がなくとも大丈夫です。《龍頭星雲人》《龍装鬼 オブザ08号》などの軽量かつ優れた打点を持ったクリーチャーと共に攻めかかり、鋭角にフィニッシュまで向かうことも。


 自軍全体へのスピードアタッカー付与ということで、《奇天烈 シャッフ》《龍頭星雲人》のような登場時・攻撃時の両方に誘発する能力を持つカードとの相性が良好。


 特に、《龍頭星雲人》と同時にプレイして相手のタップされているクリーチャーを殴り返しながら手札を4枚奪い去り、盤面に3打点と全体スピードアタッカー付与持ちの2打点を並べるアクションは非常に強烈です。


 ルール上の注意点として、デュエル・マスターズにおいては代替コストの支払いを求められる際に何らかの理由で行えないアクションで置換することはできず、《鬼ヶ邪王 ジャオウガ》もその例に漏れません。

 →デュエル・マスターズ公式 よくある質問


 実際に起こりうる具体例として、《若き大長老 アプル》によって「自分のカードが墓地を離れない」状態となっている時には《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》の代替コストを支払って召喚することはできません。


 これは「離れるかわりにとどまる」時には置換効果の連鎖適用ができないため起こらず、「離れない」時にのみ起こる特殊な例です。現環境において頻繁に登場する《若き大長老 アプル》との相互作用として、覚えておきましょう。

 主に【火単ブランド】に対する強烈なカウンターパートとなるほか、その他のデッキに対しても腐りづらい汎用性の高い受け札です。封印による擬似的な除去が通らない相手は非常に少なく、確実に殴り手1体を止める手段として多くの場面で重宝します。


 手札入れ替えの豊富なデッキの性質と手札に抱える受け札であるS・バックの噛み合わせがよく、使うだけで墓地に闇のカードが2枚貯まるため《龍頭星雲人》のコスト軽減もテンポ良く行えます。総じてデッキと相性の良い受け札だと言えるでしょう。

 主に《不死の墓守 シヴァンリンネ》の起爆剤として非常に優秀な殿堂カード。


 このデッキで唯一マナコストを支払わずに《不死の墓守 シヴァンリンネ》をバトルゾーンから離すことができ、このカードの有無で相手の計算を大きくズラす可能性を秘めています。


 起動と同時に手札から任意のクリーチャーを墓地に落とせる点も文句なし。殿堂入りしているため叶いませんが、可能なら2枚以上採用したい程のカードです。

 こちらも追加のフシギバースとして、《不死の墓守 シヴァンリンネ》の起動を担うクリーチャー。


 コスト4以下の踏み倒しはフィニッシュにおいてはそれほど影響がないものの、コンボ達成前に《奇天烈 シャッフ》《戯具 グリボックリ》を効率よく活用する手段として重要です。


 《龍装鬼 オブザ08号》などを元手にすれば素のコストを支払って召喚するよりも取り回しが良く、1マナ増えるおかげで次のターン以降のアクションの幅を向上させることにも繋がります。


 横に出てくるクリーチャーと合わせて1枚で3打点広がるのも、《不死の墓守 シヴァンリンネ》に依存しないプランを取る上で嬉しいポイントです。

おわりに

 というわけで今回は水闇【シヴァンリンネ】について解説していきました。


 大量の手札入れ替え手段で山札をぶん回し、コストが大幅に軽減された大型クリーチャーを叩き込んでゲームを決着させる再現性の高い動きは、さながら在りし日の【カリヤドネループ】のよう。コンボデッキでありながら受けが硬く、妨害手段が豊富に搭載されている点も近しいものを感じます。


 また、このデッキに限らずとも《龍頭星雲人/零誕祭》というカードのポテンシャルは高く、様々なデッキでの活躍が見込めます。


 特に、2枚の組み合わせだけで4枚の手札を刈り取りながらバトルゾーンに合計5打点が残り、後続も全てスピードアタッカーと化す《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》とのコンビは、非常に応用範囲が広そうに見えますね。


 今後この組み合わせをフィーチャーした、このデッキとはまた異なる軸のデッキが登場してもなんら不思議ではありません。筆者も色々とデッキを組んで遊んでみたいと思います!


 それでは、また来週お会いしましょう。お相手はyk800でした! 記事が面白かったらぜひTwitterでのシェアをお願いします!

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このコラムのライター

yk800

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