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2021.11.29

追放者たちと小さな出会い | カニ丸の遊戯こばなし

コラム 遊戯王
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追放者たちと小さな出会い | カニ丸の遊戯こばなし

追放者たちと小さな出会い

目次

はじめに

こんにちは、もしくははじめまして。カニ丸です。

先日はYUDTも開催されていましたが、皆さんはご参加などされましたでしょうか?

カニ丸は残念ながら抽選に落ちてしまいましたので、会場で遊戯王OCG商品を1000円以上購入し、特典のプロテクターだけもらってきました!

気になるYUDT生放送のアーカイブはこちら!

さて、来る12月4日に「遊戯王OCG デュエルモンスターズストラクチャーデッキ ALBA STRIKE」が発売されます!


先日のYUDT生放送でも新規のカード情報が公開されたばかりですが

基本的な内容は《アルバスの落胤》を中心とした収録となりそうですね。

今回は、以前掲載しました《アルバスの落胤》《教導の聖女エクレシア》の始まったばかりの旅路の行方について、細かく解説していこうと思います。

第1回目:エクレシアとアルバス

第2回目:続★アルバスとエクレシア!二人の旅の始まり!


遊戯王OCG デュエルモンスターズストラクチャーデッキ ALBA STRIKE」の発売を楽しみにしつつ

こちらの記事でよりこのストラクチャーデッキについて理解を深めて頂けたら幸いです。


◆前回までのあらすじ

極北の土地で、奇跡の力で人々を導かんとする《教導国家ドラグマ》とそれに反する者達とで繰り返される争いが絶えない世界。

《教導国家ドラグマ》に属する少女《教導の聖女エクレシア》は、ある日謎の少年《アルバスの落胤》と出会ってしまう。

《ドラグマ》はその異質な少年を排除しようとするが、《教導の聖女エクレシア》はその優しさからかばってしまい、二人は共に《教導国家ドラグマ》から追われる身となってしまった。

《ドラグマ》の対抗勢力でもあった《鉄獣戦線》(トライブリゲード)の協力を得て二人は無事に脱出し、その案内もあって《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》へ。


しかしその道中、何者かが二人を監視しているのだった・・・

《ドラグマ》の追手から逃げ延びたものの、対抗するために戦い続ける《鉄獣戦線》たちとは共にいることもできず

《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》へ向かった《アルバスの落胤》《教導の聖女エクレシア》

《エクレシア》はというと、あのままの格好ではいけないと、《鉄獣戦線》のひとり《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》によって、動きやすいフランクな衣装へと華麗にチェンジしています。

残念ながら、この状態の《エクレシア》は遊戯王OCGには個別のモンスターとしては存在せず

《スプリガンズ・ウォッチ》やほかの複数の魔法カードや罠カードでイラストとして描かれるのみとなっておりますので

いつかもっと大きな・・・たとえば遊戯王OCGグッズなどになってくれると拡大されたりして見易くなるのですが・・・


遊戯王OCG デュエルモンスターズストラクチャーデッキ ALBA STRIKE」に収録予定のトークンとして《追放者エクレシア》という表記があります。

そちらも楽しみではありますが、今回は表記統一のため「《エクレシア》」と呼ぶことにします。  


砂の海を渡るこの旅は、まだ出会って間もない2人が立ち向かうにはあまりにも過酷であったことは火を見るより明らかでしたが、そこへ謎の存在が現れます。

それは《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》へ向かうよう指示した《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》からしてみれば、恩人とも言うべき《スプリガンズ》たちでした。

ミサイルに変形し、船から飛び出しては派手に打ちあがる奴ら――それが《スプリガンズ》

賑やかな外見とは裏腹に、その正体は燃えてはくべられを繰り返してきた「スス(煤)」です。

スス(煤)・・・物が燃えた時に残る炭素の粒子のこと。

煙突や暖炉を黒く汚しているのはこれ。


「スス」が自らの意思を持っているなんて不思議ですよね。

本来の姿は、真っ黒なモヤモヤしたものの集合体です。

映画「となりのトトロ(スタジオジブリ/1988年)」に出てくる「まっくろくろすけ」のようなイメージで思い浮かべて頂けるといいでしょう。

あちらも「ススワタリ」という別称があるので、もしかしたらなにかのインスピレーションを受けているのかもしれません。

尚、「ススワタリ」に関しては「付喪神」(長い間存在することで物に命が宿って妖怪になるもの)に近いものだとされています。


《スプリガンズ》については、「どうして生まれたのか」といった記述はまだありませんが、固有の意思を持ち、理想の”燃え”を求めて自身の国を飛び出した、という事実が明かされています。  


放浪の末、《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》へ辿り着き、新天地として住処にしているようです。

広大な砂海とどこまでも広がる空、そしてここには大きなバケモノも暮らしているので、彼らの退屈だった日々はド派手な「爆発」の生活にかわってゆきます。

この世界観に大きく関わる『ホール』という現象によって、様々な機械や素材が見つかるため、それらを繋ぎ合わせ、今の姿になっているようですね。

発掘した素材と自身を融合させ、限界までドンパチを繰り広げ、より高く派手に”燃える”チャレンジをずっとしているのです。

大型戦艦《スプリガンズ・シップ エクスブロウラー》に乗り、《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》でトレジャーハンターをしている彼らは《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》と旧知の仲でした。

彼らは《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》から、とある「預かりもの」をしているのですが

そのおかげで砂海のトレジャーハンターの中でも群を抜く強力な存在へと進化していくのです。


ちなみに我々の世界にも「スプリガン」という言葉がありますが、こちらは妖精の一種で、ドワーフのような姿をしています。

体の大きさを変えることができ、財宝を守っている妖精なのだとか。


◆捕らわれの身になってしまった2人

話を戻しますが、そんな強力な存在が突然現れて「こんにちは、いい天気ですね」などという展開は在り得ません。

明らかに異質な《アルバス》と「《ドラグマ》の刻印が刻まれた《エクレシア》」は《スプリガンズ》に対して友好的なはずもなく、あっという間に捕まってしまいます。


《スプリガンズ》のデザインが可愛いせいもあって、カードのイラストでは緊張感があまりありませんが、圧倒的ピンチです。

捕まってる二人がかわいいので、この記事の筆者・カニ丸はこのイラストを引き延ばしたクリアファイルとかがものすごく欲しいです。


少し奥の角が生えた《スプリガンズ》がオロオロしているのも、彼らの性格が個性的であることを表わしていていいですね。

《スプリガンズ・ピード》にも似ていますが、何せ色違いもたくさんいるので同じかどうか・・・

おそらくは《スプリガンズ・ブラザーズ》に描かれているモンスターでしょう。


さて、こんな窮地を救ったのは、その後ろの方にちょっぴり顔を出している見慣れない少女でした。

彼女こそ、《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》《スプリガンズ》に預けたものだったのです。

そして彼女《鉄獣戦線キット》の技術によって、《スプリガンズ》のド派手な生活がより爆発的なものになったのでした。


《アルバス》《エクレシア》の周囲を飛翔していた《鉄獣鳥 メルクーリエ》に気づいた《鉄獣戦線キット》によって2人のピンチは回避されます。

《スプリガンズ・コール!》もまたいいイラストですよね。

《鉄獣戦線キット》のその細腕にどれだけの力があるんだ? という気もするのですが

あのような小柄な姿であっても獣人はパワフルなのかもしれません。

こちらも是非グッズになって欲しいイラストですね。


ところで《鉄獣鳥 メルクーリエ》は12月4日発売の「遊戯王OCG デュエルモンスターズストラクチャーデッキ ALBA STRIKE」に収録される新規カードですが、元々は《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》の所有物でした。

◆怒涛の展開「入団テスト」!

さて、こうして身分も証明された2人でしたが、《スプリガンズ》はまだ納得していません。

彼らには彼らなりの「歓迎」がありました。

ド派手な彼らの手荒な歓迎は、「入団テスト」でした。

おそらくは《鉄獣戦線キット》の発明品であろう《鉄駆竜スプリンド》に乗せられた2人はド派手な「入団テスト」に挑むことになるのです。

テストは無事合格!

こうして《スプリガンズ》の仲間として迎えられた2人だったのですが、なんとそのド派手なテストによって、あるバケモノが呼び寄せられてしまいました!

地中から現れた巨大な生物は凄まじいエネルギーに溢れていました。

その出現によって、《アルバス》《烙印》の力を抑えられず「竜化」し暴走してしまいます!!

突如始まる大怪獣バトル!


《スプリガンズ》はおろか、《鉄獣戦線キット》も自らの発明品《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》に乗り込み対抗しますが、まったく歯が立ちません。

砂海をゆるがす攻防に《エクレシア》《スプリガンズ》も絶対絶命…!


その瞬間!

天から轟くひとつの雷撃が《烙印竜アルビオン》もろとも《覇蛇大公ゴルゴンダ》を貫き、戦いを終わらせたのでした。

それは、意外にも《エクレシア》たちのすぐ近くから放たれた一撃で・・・


そう、「あの」《烙印竜アルビオン》をも一撃で倒せるのは―――


次なる出番に期待!

LIGHTNING OVERDRIVE」(ライトニング・オーバードライブ/2021年1月16日発売)にて登場した《スプリガンズ》が大きくシナリオに関わるのはこの砂海編とも言うべきシナリオ部分でした。

暗くなりかけたシナリオを一転、そのコミカルなデザインとやんちゃな性格で明るく盛り上げてくれたテーマです。


現在は新規カードも少なく、今後もシナリオに登場するのかどうかは不明ですが

物語も佳境になってまいりましたので、そろそろもう一度くらい出番がこないかな? と期待しています。

デッキ構築としては《ドラグマ》などを採用する場合も多いようなので、もし気になった方がいたら是非組んでみてください。  


ところで、《アルバスの落胤》《アルバス》という部分、どうやら《エクレシア》がその名前を贈ったそうですね。

そんな一場面を含んだオリジナルトークンも封入された12月4日の「遊戯王OCG デュエルモンスターズストラクチャーデッキ ALBA STRIKE」発売が待ち遠しいばかりです。


個人的には、このストラクチャー収録トークンで素顔が明かされた《デスピアの導化アルベル》も気になるところです。

おわりに

《アルバス》に良く似たこの男の素顔とは!?
他にも書き下ろしとおぼしきトークンはどれも素晴らしいので、是非お手に取って見てくださいませ!
私はコンプリートを目指したいと思います…!!


以上、カニ丸でした🦀

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このコラムのライター

鍋野カニ丸

鍋野カニ丸