デッキビルドパック 「グランド・クリエイターズ」!!
はじめに
はじめまして!もしくはこんにちは!カニ丸です。
盆も明けて、そろそろ秋の雰囲気が感じられるようになってきましたね。
前回は「デッキビルドパック ヒドゥン・サモナーズ(2018年8月4日発売)」に収録されていた《魔妖》(まやかし)とそれに紐づいた《不知火》(しらぬい)についての記事でした。
もしそちらにも興味がありましたら是非読んでみてくださいね!
※前回の記事はこちら
(後編は9月に掲載予定ですので、今回は別の小話です。)
さて、先日の2021年8月28日に「デッキビルドパック グランド・クリエイターズ」が発売されました!
筆者は同日に開催される「遊戯王の日」も楽しみにしていたのですが、緊急事態宣言もありまして、今回はKONAMI社の英断により次回以降にお預けになりました。
(こういう柔軟な対応をして頂けると私共ユーザーとしては有難い限りです)
そう、こんな時はリモートデュエルで満足しようぜ!!!
というわけで、
今回のパックで増えたテーマはこちらの3種類!
今回はこちらをご紹介していきたいと思います。
どれを組もうか迷ってる方は是非ご覧になってくださいね!
極彩色なモンスターが眩しい《P.U.N.K.》ですが、よく見ると「着物」のようなものを着ているモンスターが目を惹きます。
そう、実は《P.U.N.K.》は【和】テーマなのです!
それぞれが日本の古典芸能や、浮世絵などが元になっているかと思われます。
※日本の古典芸能…伝統芸能。
日本に古くから存在し、今もなお継承や実演、保存が成されている芸能の事。
「世界無形遺産」なども含まれる。
ちなみに、カード名の頭についている英語の2文字がモチーフの芸術や芸能を示しています。
フリガナを見ると明らかですね。
●Uk(ウキヨエ)…浮世絵(Ukiyoe)
●Ga(ガガク)…雅楽(Gagaku)
●No(ノウ)…能(Nou)
●Jo(ジョウルリ)…人形浄瑠璃(ningyou Joururi)
どれか1つは聞いたり見たことがあるのではないでしょうか?
「サイバーパンク」と呼ばれるSFのジャンルがありますが、《P.U.N.K.》はそのデザイン性からも「サイバージャパンク」とでも呼ぶべきデザインをしています。
そういう意味では「サイバーパンク作品」と分類されることも多い『遊☆戯☆王5D’s』の時期から登場したシンクロ召喚との相性はバツグンのように思います。
《娑楽斎》は名前から察するに、浮世絵師の「東洲斎 写楽(とうしゅうさい しゃらく)」がモチーフだと考えられます。
▽「東洲斎 写楽」
江戸時代に約10か月という短い期間にだけ現れ、経歴や出自も不明、その正体には諸説あるので未だに研究されているという謎の人物です。
役者絵(当時の舞台役者を描いたもの)が主な作品で、その華やかな題材から《P.U.N.K.》の主要人物として抜擢されたのかもしれませんね。
研究者の間では、「日本のシェイクスピア」だという表現をされていた時期もあったようです。
マンガ家の巨匠・手塚治虫の「三つ目がとおる」という有名な作品でも、主人公の名前は「写楽」となっていまして、このキャラクターは「武藤遊戯」のように二つの人格を持っていました。
これらは複数人で「東洲斎 写楽」という絵師を名乗っていたのではないか、という説からきています。
ちなみに、先日遊戯王OCGのTwitterにて公開された《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》の貴重な設定画はこちらです!
RPG(ロールプレイングゲーム)をしたことがない人はいるでしょうか?
もしくは、「勇者」という単語で一体何をイメージするでしょうか?
《アラメシア》はまさにその「みんながイメージする勇者」をトークンという形で召喚するテーマです!
▽「異世界転生モノ」
現実世界の主人公が、ある日突然何かの事情でファンタジーな異世界(もしくは歴史的な事件が起きる時代)やゲームの世界に召喚されて、勇者や英雄などの運命を背負うことになるというのが王道でしょう。
(今は派生で魔王側になったり、途中で死ぬサブキャラの運命を変える物語になったりと様々です。)
だいたいその場合は、主人公が秘めた力に目覚めたり、才能を開花させ困難を乗り越えていくケースが多いように思います。
大昔からこのジャンルは存在していましたが、今は特に何かの事故や病気などで絶命した後に第二の人生として再スタートするタイプの物語が流行しているようですね。
俗に「トラック衝突モノ」(物語の始まりとしてトラック事故に巻き込まれるという分かりやすい導入作品が流行ったため)とも呼ばれます。
「強くてニューゲーム」などという言葉もあるくらいです。
余談ですが、筆者は物語の悪女に転生する系のにハマっています。
《アラメシア》は儀式によって異世界に召喚された《勇者》が、《運命の旅路》を経て世界を救う物語ではないかと推測できます。
《アラメシア》というのはおそらく「メシア(救世主の意味)」からきているので、《勇者》という存在がこの世界観の言語では《アラメシア》という呼称になるのでしょう。
ところで、肝心の《勇者トークン》のそのビジュアルというものは一切描かれていません。
容姿は美形イケメン!?それともムキムキマッチョなお兄さん!?はたまた美しい女性なのか!?
《運命の旅路》のイラストを見ても仲間達がまるでプレイヤーを手招きしているかのようなデザインになっています。
ということは…もしかしたら私達プレイヤーを《勇者》として想定しているのでは…?
だとすれば《勇者トークン》と言う名称なのも納得がいきますね!
盤上にいるのが自分自身のトークンであるのかと思うと、思い入れができてしまいます。
\ \ 我 ら 頼 れ る 仲 間 達 ! / /
逆に言えば、好きなキャラクターの《トークン》を用意して自分だけのオリジナル創作をするのも楽しいかもしれません。
エクシーズテーマでもある《エクソシスター》は「グランドクリエイターズ」収録の3テーマの中で最後に満を持して公開されました。
可愛らしい外見をよそに、レベル4以下の効果モンスターの共通の効果として「自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に」という条件で効果を持っています。
これは名前の元となっているであろう「エクソシスト(悪魔祓い)」+「シスター(修道女)」というのが由来していそうですね。
「魂を救う」というフレーズで告知などが行われたのも、そういった動きをイメージしているものと思われます。
また「墓地から離れた」という表現は長い遊戯王OCGの歴史の中でも初めてらしく、今後出てくるカードにも同様の表現がでてくるのかどうなのかが楽しみな所でもあります。
さらに《エクソシスター》のモンスターは2枚のカードがセットになっているのも特徴です。
《エクソシスター・イレーヌ》と《エクソシスター・ソフィア》のセットで
「効果が発動した時にお互いがフィールドに揃っていると800LPを回復」という効果があります。
セットになっているカードは効果も、「特殊召喚」の効果と「ドロー」する効果という形で二分しているところから見ても、どうやらバディ(相棒)として二人一組で行動しているようです。
こちらのカードを見るに、名前はまだ判明していませんが、謎の存在と戦う少女たちの物語といったところでしょう。
こうした、少女が2人ずつでセットになっているのを見ると《六花》や《Evil★Twin》を彷彿とさせますね。
レベル4以下の効果モンスターを見ると穏やかな表情で日常を送っているように見えますが、実は彼女たちは敵対しているらしき謎の存在を前にすると…
共通でペンダントを所持しているのですが、どうやらそれが変身アイテムのようです。
《エクソシスター》はレベル4以下のカードは全て「魔法使い族」ですが、エクシーズの《エクソシスター》は全てが「戦士族」になっているので、これが変身した姿なのだということがうかがえます。
ちなみに、遊戯王OCG公式Twitterによると、
『終末に集え、救乙女(エクソシスター)! 加護の奇跡で魔を祓え!!』
というフレーズで紹介されています。
「救乙女」で《エクソシスター》というルビをあてておりますので、この世界観ではこの名を授けられた立場の少女たちが、人々救済に従事しているということなのでしょうか。
フレーズから分かるのは、危機的状況に世界が陥っており、それを彼女たちが『(何かの)加護の力』で変身して戦っているということです。
一体何と戦っているのか、今後明かされていくことに期待したいですね!
何でデッキを組むのか、それが問題だ
さて、今回の3つのテーマをそれぞれ詳しく紹介していきましたが、いかがだったでしょうか?
「デッキビルドパック」は基本的にはそのパックだけでテーマのデッキを組みやすいようになっているので、新しいデッキに手を出したい人、初めてデッキを組んでみたい人にはオススメのシリーズとなっております。
デッキそれぞれの特色やカードデザインも高く、根強い人気があるのもうなずけます。
どれか1つを組むもよし!
3つとも組むもよし!
あとは、お財布と相談だ!!!!
夏の終わりなので、皆さん体調にも気を付けてね!