緑単恐竜ストンピィを組もう ダイノストンピィと名付けよう
●ストンピィ組みてぇ・・・
諸君はマジック:ザ・ギャザリングの【ストンピィ】というアーキタイプをご存知だろうか。
ものすごくざっくり説明すると、1マナクリーチャーからマナレシオ高めの生物を高速で召喚して対戦相手を踏み潰すマジック黎明期から存在するゴキゲンなビートダウンだ。
歴史はかなり古く、平安時代くらいから存在していた気がする。
平安時代の貴族がマジックで遊んでいるのを描いたと言われている絵
『魔法座集合札遊戯絵巻』(民明書房)
では【ストンピィ】が何なのか理解していただけたところで、『ファウンデーションズ』のこのカードを見ていただきたい。
●これが令和のストンピィ「緑単恐竜ストンピィ」だ
緑単恐竜ストンピィとはアーキタイプ、概念でしかない。
デッキに真名-まな-を与えることで、画竜点睛となりデッキは完成する。というわけでこのデッキにはダイノストンピィと名付けよう。かっこいいだろう。
●各カード解説
クリーチャー
《ギガントサウルス/Gigantosaurus》
ギガントサウルス5マナ10/10。ロックンロールである。
そのあまりにもシンプルな暴力性で数多くの緑愛好家を魅了した。
スタンダードを去ってからはEテレに活躍の場を移した気がするが、このたびスタンダードに帰ってきた。おかえり。
断言するが、このデッキはマナクリーチャーで加速して《ギガントサウルス》を4ターン目に召喚して気持ちよくなりたいデッキである。
《巨体の猛竜/Hulking Raptor》
4マナ域の恐竜である。巨体と謳っているが、採用している恐竜の中では《打ち壊すブロントドン》の次に小さい。
本人はそのことを露骨にめちゃくちゃ気にしているのでメンバーは気を遣って「4マナくん」と呼ばれているとかいないとか。
除去耐性があったり、後続を支援するマナ加速能力をもっていたりとサポート性能が高いのがGood。
後述するが、2マナ出す能力がとても役に立つ。
《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》
2マナ12/12である(真っ直ぐな瞳)。
クリーチャー一体一体のサイズが凄まじいのがこのデッキのチャームポイントなので、かなりの頻度で2マナ12/12になる。
初手に来ると扱いに困るので採用枚数は控えめ。
これだけのパワーがあればドラスタ本社ビルも破壊できるはず。
(編注:おまわりさんこいつです)
その他採用カード
《狩人の才能/Hunter's Talent》
「あー、除去にもなってトランプルも付与できてカードも引ける置物ないかなぁ」とぼやいていたらあった。夢かな?
見てわかる通りウィザーズが緑単恐竜ストンピィを最強にするためにデザインしたオリカである。
恐竜はサイズの割に回避能力が無いので、トランプル付与がめちゃくちゃ偉い。それ以外にも全部の能力が噛み合っている。本当にオリカかもしれない。
こちらも《巨体の猛竜》先輩との相性が非常に良い。
《森/Forest》
万物の根源、最高の土地である。基本土地の中で唯一眺めるだけで目に対する負荷が優しいことが特徴で、疲れた現代社会で貴重な癒やしである。
しかし一度牙を向けば強大なエネルギーで全てを破壊する恐ろしい一面も持つ。
そんな純粋な力-Power-を22枚も採用するということがどういうことか。最強ってことだよ。
●おわりに
以上が緑単恐竜ストンピィ「ダイノストンピィ」の全貌である。
過去のストンピィと比較すると
・マナクリーチャーが2種類いるので安定感がすごい
・緑単なのに除去が充実
・優秀な新人が手札の息切れ防いでくれる
・ほしいサポート全部やってくれるオリカが存在してる
とあんなこといいなできたらいいなの要素を全部持っているので、もしかしたら本当に過去最強のストンピィなのかもしれない。
それでも除去デッキは相性的にしんどいかもしれないが、《ギガントサウルス》がいた『基本セット2019』の発売日が6年以上前という事実と比べたら屁でもない。涙をぐっとこらえて圧倒的サイズの恐竜達で対戦相手のライフに牙を立てよう。
さぁ、君も『ファウンデーションズ』でストンピィデビュー!