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2024.11.3

緑単恐竜ストンピィを組もう ダイノストンピィと名付けよう | 気軽にゆるふわマジックであそぼう

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緑単恐竜ストンピィを組もう ダイノストンピィと名付けよう | 気軽にゆるふわマジックであそぼう

緑単恐竜ストンピィを組もう ダイノストンピィと名付けよう

●ストンピィ組みてぇ・・・

諸君はマジック:ザ・ギャザリングの【ストンピィ】というアーキタイプをご存知だろうか。


ものすごくざっくり説明すると、1マナクリーチャーからマナレシオ高めの生物を高速で召喚して対戦相手を踏み潰すマジック黎明期から存在するゴキゲンなビートダウンだ。

歴史はかなり古く、平安時代くらいから存在していた気がする。


平安時代の貴族がマジックで遊んでいるのを描いたと言われている絵

『魔法座集合札遊戯絵巻』(民明書房)




では【ストンピィ】が何なのか理解していただけたところで、『ファウンデーションズ』のこのカードを見ていただきたい。

《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》


ストンピィのカードじゃん!


《ギガントサウルス/Gigantosaurus》


ストンピィのカードじゃん!!!


《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》


ストンピィのカードじゃん!!!!






『基本セット2019』あたりのスタンダードをプレイしていたユーザーならこの組み合わせでテンションがブチあがっただろう。

なんと『ファウンデーションズ』には当時(だいたいMTGアリーナが登場した頃あたり)の【緑単ストンピィ】の主要カードがガッツリ再録されているのだ。


しかし当時も比較的扱いやすいデッキではあったが、緑単の宿命である除去デッキへの弱さと、《ラノワールのエルフ》を引かなかった時にスピードが落ちる不安定さ等の欠点が存在したため環境を定義するデッキになることはできなかった。


安定感を出すため、せめて1ターン目に出せるマナクリーチャーがもう1種類いれば・・・


《イクサーリの伝承守り/Ixalli's Lorekeeper》


いるじゃん!!


確かに《ギガントサウルス》《原初の飢え、ガルタ》もクリーチャー・タイプは恐竜なので《イクサーリの伝承守り》のマナが使用できる。

しかし1ターン目のマナクリーチャーが本領を発揮するのは2ターン目に3マナの強力なアクション、当時なら《鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Champion》のようなクリーチャーを召喚できるからである。


そんな3マナでマナレシオが高い強力な恐竜なんて都合のいいカードあるわけが・・・


《好戦的な槌頭/Pugnacious Hammerskull》


いるじゃん!!!!


まさか令和のスタンダードで8マナクリから2ターン目に6/6のクリーチャーを召喚できるとは思ってもみなかった。

いや、むしろこれは「緑単ストンピィを組め」というウィザーズからのメッセージに違いない。《ブランチウッドの鎧/Blanchwood Armor》も再録されているし。


組むしかないだろう。緑単恐竜ストンピィを。

●これが令和のストンピィ「緑単恐竜ストンピィ」だ

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緑単恐竜ストンピィとはアーキタイプ、概念でしかない。


デッキに真名-まな-を与えることで、画竜点睛となりデッキは完成する。というわけでこのデッキにはダイノストンピィと名付けよう。かっこいいだろう。

●各カード解説

クリーチャー

《ラノワールのエルフ》

《イクサーリの伝承守り》


デッキの核であるマナクリーチャー2種である。

1マナのマナクリーチャーがスタンダードに2種類いることは非常に稀で、《極楽鳥/Birds of Paradise》がスタンダードから去ってから以降は《金のガチョウ/Gilded Goose》《ラノワールのエルフ》が僅かな期間だけ共存したくらいである。


古の緑を愛するマジックプレイヤーは「1マナのマナクリーチャーがスタンダードに2種類いる」というワードだけで情緒が抑えきれない。

《好戦的な槌頭/Pugnacious Hammerskull》

《鉄葉のチャンピオン》に代わる1マナのマナクリーチャーから2ターン目に出したいクリーチャー筆頭である。
2ターン目に出せばやべ~勢いですげー盛り上がること間違いない。絵柄も敵に突っ込むダンプカーみたいな見た目している。
《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》

5枚目以降の《好戦的な槌頭》である。
3/4というサイズは6/6と比べるとロックンロールさに欠けるがブロントドンくんの首の長さに免じて許してほしい。
自身を生け贄にすることでメインから置物を破壊できるので、きっと役に立つこともあるはずだ。なんならサイドに追加のブロントドンくんを入れてもいい。

メタ次第では《温厚な襞背/Tranquil Frillback》に変えるのも戦略である。
《ギガントサウルス/Gigantosaurus》

ギガントサウルス5マナ10/10。ロックンロールである。
そのあまりにもシンプルな暴力性で数多くの緑愛好家を魅了した。

スタンダードを去ってからはEテレに活躍の場を移した気がするが、このたびスタンダードに帰ってきた。おかえり。

断言するが、このデッキはマナクリーチャーで加速して《ギガントサウルス》を4ターン目に召喚して気持ちよくなりたいデッキである。
《巨体の猛竜/Hulking Raptor》

4マナ域の恐竜である。巨体と謳っているが、採用している恐竜の中では《打ち壊すブロントドン》の次に小さい。
本人はそのことを露骨にめちゃくちゃ気にしているのでメンバーは気を遣って「4マナくん」と呼ばれているとかいないとか。

除去耐性があったり、後続を支援するマナ加速能力をもっていたりとサポート性能が高いのがGood。

後述するが、2マナ出す能力がとても役に立つ。
《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》

2マナ12/12である(真っ直ぐな瞳)。

クリーチャー一体一体のサイズが凄まじいのがこのデッキのチャームポイントなので、かなりの頻度で2マナ12/12になる。
初手に来ると扱いに困るので採用枚数は控えめ。

これだけのパワーがあればドラスタ本社ビルも破壊できるはず。
(編注:おまわりさんこいつです)
《目ざとい新人/Sharp-Eyed Rookie》

恐竜の横でものすごい勢いで成長と調査をしまくる期待の新人。
手がかり・トークンの起動に必要なマナは《巨体の猛竜》先輩が奢ってくれるはず。

その他採用カード

《薮打ち/Bushwhack》

《地勢/Lay of the Land》と除去を兼ねる非常に優秀なカード。
かつて《ギガントサウルス》が現役だった頃にはこんな優秀な除去カード無かったので泣いて喜んでいる。
《タイヴァーの抵抗/Tyvar's Stand》

緑単ビートダウンはいつの時代も除去デッキに弱いので除去からクリーチャーを守るカードが必須であった。
その中でもサイズアップまで兼ねるこの強さは別格。もう《黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse》相手にモジモジしなくていいんだ・・・!
《狩人の才能/Hunter's Talent》

「あー、除去にもなってトランプルも付与できてカードも引ける置物ないかなぁ」とぼやいていたらあった。夢かな?
見てわかる通りウィザーズが緑単恐竜ストンピィを最強にするためにデザインしたオリカである。

恐竜はサイズの割に回避能力が無いので、トランプル付与がめちゃくちゃ偉い。それ以外にも全部の能力が噛み合っている。本当にオリカかもしれない。
こちらも《巨体の猛竜》先輩との相性が非常に良い。
《森/Forest》

万物の根源、最高の土地である。基本土地の中で唯一眺めるだけで目に対する負荷が優しいことが特徴で、疲れた現代社会で貴重な癒やしである。
しかし一度牙を向けば強大なエネルギーで全てを破壊する恐ろしい一面も持つ。

そんな純粋な力-Power-を22枚も採用するということがどういうことか。最強ってことだよ。

●おわりに

以上が緑単恐竜ストンピィ「ダイノストンピィ」の全貌である。


過去のストンピィと比較すると

・マナクリーチャーが2種類いるので安定感がすごい

・緑単なのに除去が充実

・優秀な新人が手札の息切れ防いでくれる

・ほしいサポート全部やってくれるオリカが存在してる

とあんなこといいなできたらいいなの要素を全部持っているので、もしかしたら本当に過去最強のストンピィなのかもしれない。


それでも除去デッキは相性的にしんどいかもしれないが、《ギガントサウルス》がいた『基本セット2019』の発売日が6年以上前という事実と比べたら屁でもない。涙をぐっとこらえて圧倒的サイズの恐竜達で対戦相手のライフに牙を立てよう


さぁ、君も『ファウンデーションズ』でストンピィデビュー!

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このコラムのライター

めぐすけ

めぐすけ