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2024.10.24

【第72章】八咫烏 | プラズマの未開地探求録

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【第72章】八咫烏 | プラズマの未開地探求録
目次

全てを奪えたら

デュエル・マスターズにおいて、手札とマナは非常に重要なリソースだ。


それらを全て奪い去れるカードは、もちろん非常に強力だ。

特にマナを奪い去ってしまう戦術は、相手の手札すら使い物ならなくしてしまうという点において、非常に危険視されている印象だ


クロスギアというタイプを含め、今の環境では活躍が難しいと思われる《バジュラズ・ソウル》ですら、未だに殿堂入りしたままである点を考えると、どれだけ注視されているかが分かるだろう。

手札破壊に関しては、マナさえ残っていればある程度のリカバリーが効くためか、比較的、許容されているイメージだ。


しかし、手札を全て捨てさせるという行為は、相手の選択肢を一気に狭めてしまうという点において、強力である事に変わりは無い


早期に叩き込む事が出来れば、相手はマナというリソースを確保する事にも注力する必要があるため、大きな遅れをとることになる。


それでは、マナと手札を同時に吹き飛ばす事が出来れば、どうだろうか?


答えは簡単で、相手は逆転の道を閉ざされてしまう。


手札も無く、マナも無ければ、デュエル・マスターズは出来ないのである。


さて、そんな事が可能なのか?




そんな無茶苦茶を可能にするのが、この《呪烏竜 ACE-Curase》


完全に全てを吹き飛ばせるわけではないが、なんと、お互いの手札を全て超次元ゾーンに封じ込めたうえ、お互いのマナからクリーチャー全てを手札に回収してしまう


物凄く豪快な能力だが、なんとパワーも驚愕の3万。


それだけではない。そのコストも圧倒的で、なんと《引き裂かれし永劫、エムラクール》と同じ15だ。


もう何もかもが無茶苦茶なのだが、呪文面は非常に堅実で、中盤のリソース確保として活躍してくれるカードでもある


とんでもないスペックのクリーチャー面に対し、真逆とも言える堅実な呪文面。


そんな2面性を持つこのクリーチャーだが、どうやって使えば良いのかが見えてこない。


ある人曰く

《神歌の悪夢 ナイトメア・キリコ》と組み合わせ、デッキの中にある呪文の比率を下げるために使われるカード

だという。


種族にオリジンも含まれているため、この説が有力だと思われる。


が、その使い方以外にも、闇文明特有のリアニメイト(墓地からバトルゾーンへ直接踏み倒すこと)戦術で出す方法もあるだろう


という訳で今回は《呪烏竜 ACE-Curase》を使ったデッキを3つご紹介しよう。

その1

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《ACE-Curase》は、呪文面で唱える事により、墓地へ落ちる事ができる。


しかも、それで手札を整える事が出来るのだから、あとは墓地から釣る事も簡単なはずだ。


というわけで、最新弾「天下夢双!!デュエキングDreaM2024」で登場した《インフェルノ・ポータル》を使ったタイプ。

先にも述べたように、《ACE-Curase》は呪文側で唱える事で簡単に墓地に落とす事ができるうえ、マナカーブも綺麗に繋がるため、非常に相性が良いのだ


これであれば、そこそこ安定して4ターン目に踏み倒す事が可能であり、そうなれば、相手の戦略をガタガタにする事も出来る。


そのうえ、バトルゾーンに残るのはパワー3万のワールドブレイカー。


そう簡単には対処できないだろう。


デッキの基盤は、俗に言うアナカラーマルルと同じものを採用している。


故に、弱点も一緒であるという点は理解しておこう


あちらがビッグマナ戦略をとっているのに対し、こちらはリアニメイトに寄せている。


「とりあえず大型を踏み倒して圧倒したい」という人にはオススメだ

その2

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もはやメインコンセプトが《ACE-Curase》では無くなってきている気がするが、気のせいだ。


一見しただけでは何をやりたいのか分かりにくいデッキなので、解説しよう。


《蒼狼の巫女 ツクヨミテラス》を召喚する。

②そうすると、ヨビニオンによりデッキから《爆竜兵 ドラグストライク》が出てくる。

③これが2体目のクリーチャーのため、《ツクヨミテラス》の能力により、手札からコスト4以下の呪文として《ブータン転生》を唱える。

《ブータン転生》《ドラグストライク》を破壊し、デッキから《ACE-Curase》を手札に持ってくる。

《ドラグストライク》の破壊された時の能力で、手札に加えた《ACE-Curase》を踏み倒す。


である。

手札に《ツクヨミテラス》《ブータン転生》があれば、いきなり《ACE-Curase》を踏み倒す事が出来るのだ


序盤にマナ加速兼手札調整として唱えて墓地にある場合、《魔龍バベルギヌス》経由で踏み倒す事も可能だ。


クリーチャー軸のデッキであれば、これでマナはズタボロになるはず。


しかし、呪文軸のデッキの場合、マナはあまり減らず、逆転の余地を与えてしまう


そんな時は《海龍神クリスド》を出すことで、相手の動きを縛り上げてやろう


マナを奪うのは、その後でも十分だ。

その3

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他に《ACE-Curase》を踏み倒す方法が無いかを検討したところ、《夢幻の無》というカードを思い出した


相手の選択による不確定な要素に加え、唱えるためのコストが非常に重いものの、決まってしまえば一撃必殺級の破壊力を誇るカードだ。


さらにこの呪文は連続して唱え続けると、相手の選択次第では踏み倒しが出来ずとも延々とターンを取り続ける事が出来る

それを何とかして可能にするためにも、《バブル・ボール》 《ツイン・シックス》といった、継続的なドローを可能にする軽量クリーチャーを採用している。


ターンを取り続けるという事はマナが増えるという事であり、結果的に追加ターンを獲得しながら攻撃していく事が可能になるのだ


しかし、それを危惧して相手が踏み倒しを許そうとすると、いきなり《ACE-Curase》という超大型クリーチャーが登場する、という事になる。


これでは、追加ターンなど無くとも敗北は目前になってしまう。


素晴らしい事に、このデッキで《ACE-Curase》を出すと、自分のマナも消し飛んでしまう


自分まで追い込まれるのだ。


こうなったら仕方ないので、パワー3万のフィニッシャーで一気に攻め込もう。


打点は足りてるので、あとは何とでもなれの精神で突っ込むのだ。

終わりに

最後のデッキは無茶苦茶だが、やっている事は強力な事に変わりないので、とりあえず形にしてみたものだ。


確かに、《ACE-Curase》を踏み倒した瞬間に自分まで追い込まれるという点だけ見ると、そもそもデッキにする必要があるのか? と思ってしまうほどの諸刃の剣だ。


しかし、ダメもとでデッキを組んでみる事で、見えてこなかった新たな可能性を見つける事にもなるのだ。


実際、このデッキを組み上げていくなかで、《夢幻の無》を使い回すためのドローソースが大幅に増えている事にも気付く事ができた。


《ACE-Curase》に執着せず《夢幻の無》を軸にしてデッキを組めば、更に良い何かが作れるかもしれないのである。


他のデッキの中では、一番最初に紹介したものが、一番無難な使い方かもしれない。


2番目のデッキについては、このコンボをつかって他のドラゴンを踏み倒すアプローチもある。


また、自壊する事で踏み倒しが可能なクリーチャーと組み合わせるという点も応用が効くだろう。


いずれにしても、まず形にしてみて、そこから新しいインスピレーションを受けるというのは大切だ。


この記事を見ている人も、形にしていないアイデアがあるなら、一度形にしてみると良いだろう。

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このコラムのライター

プラズマ

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