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2024.9.28

楽園ドラゴーナ期待の星! ブリジュラスexでデッキを組んでみよう | なかねのポケラボ

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楽園ドラゴーナ期待の星! ブリジュラスexでデッキを組んでみよう | なかねのポケラボ
目次

はじめに

アローラ! なかねです。


巷では拡張パック「ステラミラクル」の発売や世界大会の開催を通り越し、強化拡張パック「楽園ドラゴーナ」が発売されましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。


私はもっぱらポケモンカード……というわけではなく、諸事情によりあまりカードを触れない日々を過ごしておりました。


最近はようやく都合がつくようになったので、リハビリも兼ねて様々なデッキについて必死に勉強しているところです。

「ステラミラクル」以降も様々なデッキタイプが登場していますが、なんだかんだ《リザードンex》《ピジョットex》が色々出来てお気に入り!




さて前置きはこれくらいにして、今回のポケラボでは「楽園ドラゴーナ」から飛び出してきた新カード、《ブリジュラスex》をフィーチャーしたデッキを紹介したいと思います。

高水準のスタッツにエネルギー加速の特性がついているのであれば、《ブリジュラスex》なかなか期待できるんじゃないでしょうか!


いつもは競技志向で環境デッキに対するアプローチを紹介しているのですが、今回は趣向を変えて、「コンセプト実現のためのデッキ構築」に焦点を当てた内容をお届けしたいと思います。


もちろん、コラムの中ではデッキリストに加えてデッキの回し方や小技についても述べているので、ぜひ最後まで読んでいってください!

構築のたねを考える

コンセプト実現のためのデッキ構築ということで、まずは《ブリジュラスex》のテキストをしっかりと確認し、構築の軸となるアイデアを探ってみましょう。

《ブリジュラスex》

・サポートカードが多数ある1進化
・高水準のHP
・鋼タイプ
・エネルギー加速が行える強力な特性
・オマケ効果ありの中打点ワザ

特筆すべきはやはりエネルギー加速を行う特性「ごうきんビルド」でしょうか。
鋼タイプ限定とはいえ、トラッシュからエネルギーをつけるというのは取り回しがよく、様々な使い道が検討できます。
また、1進化ポケモンである点や鋼タイプであることから《フルメタルラボ》などの耐久系トレーナーズとも高相性かもしれません。


これらの特徴から

強力な特性を活かした重量級アタッカーの育成

《フルメタルラボ》《ガチガチバンド》といったトレーナーズを組み合わせた耐久

といったコンセプトが思い浮かんできます。

エネルギー加速に振り切って《ディアルガVSTAR》などと組み合わせるのも魅力的ですが、特性「メタルメーカー」の《メタング》でもそちらは実現可能です。


せっかく新カードの《ブリジュラスex》を主役に出来る機会なので、今回は「耐久」をコンセプトにデッキ構築をしていきたいと思います!

コンセプトを実現するために

デッキ構築のコンセプトが決まったところで、次はその「耐久」をどう実現するかを具体的な採用カードまで落としこんでいきます。


ひと口に耐久といっても考え方はいくつかあり、《ブリジュラスex》が「バトル場で相手が使うワザを耐える」という前提こそありますが

・「攻撃を何度も耐える」のか

《フトゥー博士のシナリオ》《ポケモン回収サイクロン》といったトレーナーズを使用して、「受けたダメージを帳消しにする」のか

で採用カードも変化していきます。

(実際にはどちらのプランも取れるように構築することになりそうですが、そこはデッキスロットと相談です)


最近は《タケルライコex》《パオジアンex》などの所謂「青天井系」のワザを持つポケモンがいることもあり、前者の複数回攻撃を耐えるという方針は少々厳しいかもしれません。

なので、「どこかで攻撃を1回耐え、それを帳消しにしていく」というのが現実的なデッキ構築の指針になりそうです。

受けたダメージを帳消しにするという方針が決まったところで、現在のスタンダードレギュレーションで組み合わせることが可能なカードたちを見繕ってみました。

《フトゥー博士のシナリオ》以外にも、探してみると意外にもダメージを帳消しにできるカードはありますね。


ただ、《ブリジュラスex》の特性が手札から出して進化させたときにのみ使用できることもあって、実際に使用できるシーンが思い浮かぶのは《フトゥー博士のシナリオ》《ポケモン回収サイクロン》あたりでしょうか。

今回は上記のカードを用いて、「ダメージを受け流す」ことでアドバンテージを取っていくゲームを目指していきます。

足腰が大事

コンセプトとそれに合ったカードも見当がついたので、ここからはデッキを回す部分について練っていきましょう!


ポケモンカードはデッキ枚数に60枚という制約があるため、やりたいことを詰め込みすぎるとそもそも何も出来ずにゲームに負けてしまう、なんて事がよくあります。

なので、60枚の中で「やりたいこと」と「それを実現するための足腰」のバランスがデッキ構築を行ううえで非常に重要です。


今回のように一からデッキを作る場合、メインとなるポケモン以外にも

①サブアタッカーや特性でデッキを回すサポートをするポケモン

②各種ボールやゲームの流れを決めるトレーナーズ

③エネルギー

の3種類の組み合わせを考えなければいけません。



上達への道のりとしてこの無限とも言える組み合わせを一つ一つ試していく……

なんてことをわざわざする必要はありません!


実績のあるデッキリストを参考に、楽できるところはしてしまいましょう。

私は今回、1〜2年前に流行していた《アルセウスVSTAR》軸のデッキから各種カードの枚数を参考にしてみました。

《アルセウスVSTAR》《ギラティナVSTAR》です。もはや懐かしい!


《ブリジュラスex》というメインポケモンを軸に、デッキを回すサポートとなる《ビーダル》ライン、そしてしっかりと詰め込まれた各種ボールとサポートカードの枚数がイメージにぴったりでした。


ただし《アルセウスVSTAR》と異なり、《ブリジュラスex》はエネルギーをトラッシュに落とすという準備が必要になってくるため、《大地の器》《博士の研究》といったカードは積極的に採用していかなければいけない気がします。


とりあえずこれでデッキの大枠は見えてきました!

ここまで考えた内容をリストに表すとこんな感じです。

デッキリスト ver1

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1

1

1

1

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1

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3

3

2

10

けっこうそれっぽい60枚が出力出来ました。


《ブリジュラスex》の特性を活かすためのかがやくゲッコウガ》《博士の研究》を採用し、サポートポケモンには《ビーダル》を据えています。

加えて、サブアタッカーとして「かたきうち」が強力な《ザマゼンタ》を採用してみました。


おしゃれポイントは特性「きおくにもぐる」の《ジーランス》《ジュラルドン》の組み合わせです。

《ジュラルドン》のワザ「レイジングハンマー」は自身にのっているダメカンの数を参照してダメージを増やすため、《ブリジュラスex》が攻撃を一度耐えた場合に切り替えすことができます。

仮想敵に合わせたチューニング

たたき台となる60枚が出来たので、次はこの構築を様々なデッキとぶつけることで最適な組み合わせを探していきます。


記事執筆にあたって、今回は「楽園ドラゴーナ」発売前に勢いのあった《ドラパルトex》《タケルライコex》などの環境デッキとぶつけてみました。

結果としてはいずれにも負け越してしまい、様々な課題が見える形となりました。


浮き彫りになった課題の中で特に気になったポイントは以下の2点です。


・そもそもの打点が足りず、バトル場のポケモンとワザの応酬をしていると間に合わない

 →《カウンターキャッチャー》などのグッズを用いて的確にベンチのポケモンを呼び出し、効率よくサイドを取り進める必要がある


《ワザマシン デヴォリューション》などと絡めてベンチのポケモンと一緒にバトル場の《ブリジュラスex》が倒されてしまう

 →《ベラカス》《マシマシラ》といった特性持ちの対策ポケモンを採用する


磨き抜かれた環境デッキと真正面からぶつかり続けるのはやはり厳しい……

見えてきた課題への対策を打ち、チューニングを繰り返しましょう!

また、課題とは対になる形で構築の幅を広げてくれるフィードバックも得ることが出来ました。


《ブリジュラスex》が攻撃を耐えることで、意外と手札からエネルギーをつける権利が余る

《フルメタルラボ》《ガチガチバンド》強力だが、効果的な場面がそこまで多くない

《ハイパーボール》《ビーダル》《キチキギスex》のギミックで、ゲーム中盤にはかなり山札を掘ることができる


これらのフィードバックのおかげで足腰を支えていたカードの枚数を調整し、「ゲームに勝つ」ことができるカードを入れることが検討出来ました。

やはり机上論だけではなく実践から得られるものは大きいですね。


そんなこんなでいよいよデッキ構築も大詰めです。

見えてきた課題とフィードバックを糧に、改めて60枚をまとめましょう!

デッキリスト

幾度かのチューニングを経て、今回のコラムの中で最終稿となる60枚が完成しました!


デッキコードはこちら→ 51kkk5-prAbi9-dFfwFk

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2

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2

ver1のデッキリストと異なる点として、「アドレナブレイン」を持つ《マシマシラ》の採用と、ACE SPEC《プライムキャッチャー》への変更が挙げられます。


特に《マシマシラ》は感触が良く、ダメージを反射することで足りない打点の補助まで出来る良い相棒となりました。


また、ACE SPECを《プライムキャッチャー》に変更したことで《博士の研究》などの縦引きサポートと併用する形でベンチを呼び出すことができ、望んだゲームプランを通しやすくなったように感じています。

デッキ解説

最後に、このデッキの大まかな回し方と対戦中に役立つ小技を紹介して今回のコラムを締めていきたいと思います。

VS 2進化ex

まずは《ドラパルトex》《リザードンex》が代表となる2進化ex系統への戦い方です。

2進化ex系統と戦う上で大事なポイントは「的確にサイドを取り進める」ことです。


《ブリジュラスex》は単体では220ダメージを与える事しかできず、対戦相手のバトル場にいる2進化ポケモンと殴り合った場合にはややビハインドがついてしまいがちです。

そこで、相手のベンチに控える《ロトムV》《キチキギスex》といったポケモンをどのタイミングで倒すかを意識してゲームを進めていきましょう。


2進化デッキによく採用される《ピジョットex》《ジュラルドン》のワザ「レイジングハンマー」で倒せるHPラインのため、《ブリジュラスex》がダメージを負ったタイミングでこちらのベンチに《ジーランス》を準備し、一撃できぜつさせることでゲームの展開をグッと有利に向けることができます。


その際、《カウンターキャッチャー》《ナンジャモ》を組み合わせることができれば、対戦相手は《崩れたスタジアム》などを使用してベンチを整えることが難しくなるため、最後に相手のベンチの《キチキギスex》を倒してゲームを終わらせることが出来ます。

加えて、一度《ブリジュラスex》が相手の攻撃を耐えた場合には《マシマシラ》の特性を使用することでダメージを反射することが可能です。

対戦相手のベンチにサポートポケモンがおらず、こちらのベンチポケモンを呼び出すことが困難に見える場合は手負いの《ブリジュラスex》をベンチに下げ、継続的な「アドレナブレイン」の使用を視野にいれましょう。


さらに、手札に《夜のタンカ》《大地の器》が余っている場合は《フトゥー博士のシナリオ》の対象に特性使用後の《マシマシラ》を選ぶことで「アドレナブレイン」の再使用も可能です。

《フルメタルラボ》などと組み合わせることで《ブリジュラスex》が攻撃を複数回耐えることも出来るため、ベンチに《ジュラルドン》がいない場合などは覚えておくとよいかと思います。

VS たねex

続いて、《タケルライコex》を筆頭にしたたねex系統のデッキタイプに対する立ち回りを紹介します。

VS たねexでは今回のコンセプトである耐久をかなぐり捨て、スピード勝負を仕掛けることがゲームの要点です。

《ブリジュラスex》側は相手のベンチポケモンを呼び出す、もしくは《まけんきハチマキ》を使用してバトル場のアタッカーを倒すことで2枚ずつサイドを取り進めていくことが目標になります。


こちらの場には《ブリジュラスex》が登場するまでは基本的にサイドが1枚のポケモンしかいないため、場に《ジュラルドン》をなるべく用意し、継続的にアタッカーを投げ続けましょう。


逆に、対戦相手の視点からするとサイドを1枚取るだけの動きはあまり強くなく、手札干渉などと合わせて溜めてくる展開を仕掛けられることがあります。

その際は《ジュラルドン》のワザ「ぶちかます」を使用し相手のアタッカーを倒すための要求を下げ、どっしりと構えていればOKです。

また、こちらの展開がサイド複数枚分遅れてしまった場合には、《ザマゼンタ》を利用する展開が有効です。

《ブリジュラスex》の「ごうきんビルド」で《ザマゼンタ》にエネルギーを加速し《フトゥー博士のシナリオ》《ブリジュラスex》を場から消すことで、サイドを複数枚取られる展開を防止出来ます。


一度《ザマゼンタ》の押し付けに成功してしまえば、あとは《ブリジュラスex》でサイドを取りきってゲームを終わらせてしまいましょう。

まとめ

デッキ構築のまとめはこの4つ!

どんな中身でもアイデアを形にするのが大事!


①コンセプトを考える

②デッキの大枠を作る

③サボれるところはサボる

④実践とフィードバックを繰り返す

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました!

今回はデッキ構築の過程をテーマにしてみましたが、こういった内容がどれくらい望まれているのか私としても分かっておりません。

なので感想をぜひぜひ聞かせていただけると嬉しいです!


次回の更新は……未定!

おそらく10月に発売される拡張パック「超電ブレイカー」関連の内容になるかと思います。

それでは、次回のポケラボでお会いしましょう!

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このコラムのライター

なかね

なかね