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2024.9.13

「楽園ドラゴーナ」のシールド戦を考えよう | ミナナセポケカレポート

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「楽園ドラゴーナ」のシールド戦を考えよう | ミナナセポケカレポート
目次

はじめに

はじめましての方もそうでない方もこのコラムを読んでくれてありがとうございます。

シールド戦、独特の思考が必要で逆にムズい。

TCG大好きバーチャルYouTuberの三七瀬なくりです。


いよいよ新弾楽園ドラゴーナが発売になりました!


今回のパックはシールド戦に対応した内容になっており、チャンピオンズリーグ東京のサイドイベントでもシールド戦が開催されるそうです。

そこで、今回はシールド戦という特殊な環境とルールを考えつつ注目カードを紹介していこうと思います。


対戦よろしくおねがいします。

シールド戦のルールをおさらい!

シールド戦とは、購入したパックをその場で開封し、パックから出たカードだけでデッキを組んで対戦する特殊なレギュレーションで行われる対戦です。


シールド戦独自ルールとして『デッキは40枚』『サイドは4枚』という縛りがあり、通常の構築戦とは大きく異なる対戦環境になります。

なお、基本エネルギーは会場で貸し出されるため、自由に入れることができます。


ポケモンカード公式サイトでも紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

これまでのシールド戦の定石とは?

ルールを持つポケモンを軸に構築を考える

ルールを持つポケモン(今回の場合はポケモンex)は全体的にカードパワーが高く、デッキの主軸として活躍をしてくれる強力なカード群です。

狙ったポケモンを引けるわけではありませんが、15パック開けると大体2~3枚程度は引くことができるでしょう


当たったポケモンexを中心に全体の構成を考えていくとデッキ構築がスムーズになります。

トレーナーズはとりあえず全部デッキに入れる

シールド戦ではトレーナーズはとても貴重なカードです。

特に今までのシールド戦では過去の汎用グッズが再録されることも多く、ひとまず何も考えずにトレーナーズは全部デッキに入れる想定で問題ありませんでした。


ただし、楽園ドラゴーナでは少しだけ考慮が必要そうなので、後々解説しようと思います。

エネルギーは18枚±2枚以内を基準に

シールド戦では毎ターン手札からエネルギーをつけることが非常に重要になるため、デッキ40枚の半分となる20枚はエネルギーを入れたいところです。最低でも16枚程度はほしいですね。


なぜ多くのエネルギーが必要なのかというと、シールド戦では通常の構築戦と比べてエネルギーを場のポケモンにつけたり手札に加えるといった効果を持つカードが圧倒的に少ないためです。


とにかく「エネを手貼りしてワザを使う」という最低限の行動が安定するようにエネルギーは多めに入れましょう。

今回のシールド戦のポイント

さて、ここまでの定石を踏まえて、「楽園ドラゴーナ」でのシールド戦のポイントを考えてみます。


これはあくまでもミナナセの私見ですが、「楽園ドラゴーナ」はここ1,2年のシールド戦対応パックの中でも独特なカードが多く、デッキ構築やプレイングが難しそうな印象です。

ポイント1:汎用グッズが少ないことを意識しよう

前回のシールド戦対応パック「クリムゾンヘイズ」では、汎用トレーナーズとして《ポケモンキャッチャー》《ポケモンいれかえ》が再録された他、シールド戦のルール上比較的使いやすい《ラブラブボール》等のグッズが収録されていました。


エーススペックも《アンフェアスタンプ》《ハイパーアロマ》《サバイブギプス》と扱いやすいものが揃っており、パックから引いたトレーナーズは全部デッキに入れておけばOK! といった内容でした。


ところが、「楽園ドラゴーナ」では、後攻プレイヤーの最初の番しか使えない《おたすけベル》ドラゴンポケモン専用の回復グッズである《竜の秘薬》水ポケモンからのワザのダメージを軽減する《イトケのみ》など、使えるシーンが限定的なトレーナーズが多く、汎用グッズの再録もありません。


逆にサポートの枠に汎用的な効果を持ったカードが集中しているため、サポートに関しては引き続き当たったカードは全部採用するのがよさそうです。

エーススペックも《エネルギー転送PRO》《リッチエネルギー》は使いやすいのですが、《メガトンブロアー》はシールド戦で強く使うのがやや難しい性能になっています。


このあたりはパックから如何に使いやすいカードを引くことができるかという運の比重が大きいのですが、それも含めてシールド戦の醍醐味ではありますね!

ポイント2:タイプ相性の非対称性を意識しよう

シールド戦対応パックには全てのタイプのポケモンが収録されるわけではありません。


今回の「楽園ドラゴーナ」には、ドラゴン、無色の8タイプが収録されており、のポケモンは1枚も入っていないんですよね。

そのため、雷弱点を持つ水タイプや悪弱点を持つ超タイプのポケモンは弱点を突かれることがありません。


超タイプに至っては大半が闘への抵抗力すら持ち合わせており、シールド戦においては一方的に有利なタイプになっています。

なお、水とは例外的に鋼弱点を持つパターンもありますので、必ず弱点欄は確認しましょう。

ポイント3:山札からポケモンを出せるポケモンを採用しよう

シールド戦ではデッキに入れられるボールがほとんどないため、相対的に山札からポケモンを場に出したり手札に加える効果のワザや特性はとても強力です。


そのため、伝統的にポケモンを場に出すことができるワザを持ったポケモンが収録されるのですが、今回の「楽園ドラゴーナ」ではワザ「なかまをよぶ」を持った《ナックラー》がそれに該当します。


もしパックから引けた場合、進化先の《ビブラーバ》《フライゴンex》がいなかったとしてもデッキに入れることを検討してみてください。

シールド戦注目カード

メインアタッカー

《ブリジュラスex》


シールド戦におけるエネ加速特性は最強と言っても過言ではありません。

1進化HP300という耐久力と3エネ220点という高火力を併せ持つ優秀なアタッカーです。


シールド戦において220ダメージを耐えられるポケモンは《ブリジュラスex》《フライゴンex》《アローラナッシーex》の3体しかいないため、ほとんどの相手を一撃できぜつさせることができます《ブラックキュレムex》はHPが230あるのですが鋼弱点なんじゃよね……)




《タマタマ》《アローラナッシーex》


今回の看板ポケモンである《アローラナッシーex》の進化ライン。


進化前の《タマタマ》先攻1ターン目でも山札から進化することができるワザを持っています。

ポケモンをサーチする手段に乏しいシールド戦では非常に強力な効果ですね。


進化後の《アローラナッシーex》は2エネ150点+手札からのエネ加速という使い勝手の良いワザ「トロピカルフィーバー」と、コイン次第で相手のバトル場かベンチのどちらかを強制的にきぜつさせるクセの強いワザ「ブンブンスフェーン」を打ち分けることができます。

基本的には「トロピカルフィーバー」で戦っていくことになりますが、相手の盤面にポケモンexが並んだタイミングで「ブンブンスフェーン」を使えると大きなアドバンテージを得られそうですね。




《モトトカゲex》


無色3エネでバトル場に130点、ベンチに30点のダメージを飛ばせるワザ「ブレイクスルー」と、草炎超の3エネで180点を出しながら山札を5枚引くワザ「ジルコンロード」を持ったアタッカーです。


エネを準備する方法が難しいですが、5ドローという強力な追加効果を持った「ジルコンロード」が使えると一気に手札を増やせるため、うまく狙っていきたいところですね。




《テツノカシラ》


条件付きではありますが2エネで120ダメージを出せるワザ「デリートスラッシュ」が強力です。

貴重な非ルールアタッカーであり、たねポケモンの中ではHPも高いため、《ブリジュラスex》と一緒に引きたい1枚です。




《ウガツホムラ》


相手のサイドが4枚以下なら3エネで170ダメージを出すことができるワザ「えんじょうとつげき」を持った非ルールたねアタッカーです。
シールド戦ではサイド4枚で試合が始まるため、最初から追加ダメージを含む170ダメージを出すことができます。
《ハルクジラ》以外の全ての非ルールポケモンをきぜつさせることができる打点ですね。

上ワザも1エネ30点と地味に優秀です。

サブアタッカー

《フリージオ》


水1エネで30ダメージを与えつつ、コイン次第で相手をマヒさせることができます。


今回のシールド戦では入れ替え手段がサポート「《サーファー》」しか存在しないため、相手をマヒさせると高確率で何もできないターンを生むことができそうです。




《タルップル》


上ワザ「スイートメルト」は無色2エネで50点のダメージを与えつつ、このワザを受けたポケモンは次の番にワザが使えなくなるという効果を持っています。

入れ替え手段が少ないシールド戦では、この追加効果をリセットする手段がほとんど存在しません。


もちろんにげて別のポケモンをバトル場に出せばよいのですが、にげるためにエネルギーを使わせることで相手のリソースを削ぐことができます。




《サーフゴー》


《コレクレー》から進化した番限定で1エネ120点を出すことができる1進化アタッカーです。

継続的に火力を出すのは難しいですが、ワザのコストパフォーマンスがいいので使い勝手が良さそうです。


進化前の《コレクレー》も山札からエネルギーを手札に加えるワザを持っているため、補助的に採用することで助かる場面があるかもしれません。

サポーター

《ラティアスex》


とりあえずベンチに出しておけば特性「スカイライン」によってたねポケモンの逃げるためのエネルギーを0にしてくれる優秀なサポーターです。


ワザも3エネ200点と高い火力を出すことができるため、後述の《ムチュール》と合わせてアタッカーとして使うこともできそうですね。




《ムチュール》


にげエネなし、ワザの必要エネなし、代わりにHPが30しかないというベイビィポケモン枠で、ワザの効果でベンチに超エネを2枚供給できます。


《ラティアスex》にエネを加速していく動きが強力ですが、ワザの要求エネが重い《ブラックキュレムex》をサポートするためにも使えたりします。




《ディアルガ》


山札のトップ2枚を好きなカードに固定できる「タイムコントロール」が強力です。

今回のシールド戦には《ジャッジマン》《ツツジ》のように相手の山札をシャッフルさせる効果が存在しないため、確実に1~2ターンは好きな動きができるようになります。




《ナックラー》


シールド戦における「なかまをよぶ」は最も強力なワザです。


グッズ

《おたすけベル》


後攻1ターン目にしか使えないものの、確定でサポートを持ってこれる強力なカードです。

とりあえず引いたら入れるで問題ないと思います。




《ダークボール》


下から数えるスーパーボールです。

シールド戦においてはどんな性能でもボールは全部デッキに採用してください。




《ぼうがいレター》


相手の手札を総入れ替えする妨害グッズです。

唯一の手札干渉手段なので、これも引いたら入れるで間違いないでしょう。




《竜の秘薬》


バトル場のドラゴンポケモンのHPを回復してくれるグッズです。

ドラゴンポケモンをアタッカーに採用していれば使えますが、そうではない場合はデッキに入れない方がいいでしょう。

ポケモンのどうぐ

《イトケのみ》


今回のパックでは水ポケモンがそこまで強くはないのですが、一応つけておけば役に立つシーンがあるかも? という感じです。


《ラティアスex》《モトトカゲex》などのポケモンexが《ブラックキュレムex》の大火力を耐えられるようにお守り的につけておくような使い方になりそうですね。




《カウンターゲイン》


今回のパックではワザで無色エネを要求する大型アタッカーが《ブラックキュレムex》《ラティアスex》《モトトカゲex》しかいないのですが、ワザの要求エネを減らすことができる効果は非常に強力。


実質的に手貼り1回分を稼いでいることになるわけですが、エネ加速の手段に乏しいシールド戦では1ターン分のアドバンテージを得ることができると言っても過言ではないでしょう。

サポート

引いたサポートは全部デッキに入れればOKです。


それぞれサーチ、入れ替え、ドロー、相手のベンチポケモン呼び出しと、他のカードでは代用不可能なテキストになっています。

エーススペック

《エネルギー転送PRO》


テラスタルポケモンを運用する上では必須級に強力な1枚。

《アローラナッシーex》の上ワザと合わせて使えると盤面に大量のエネを供給することができます。


それ以外の場合でも山札からエネを1~3枚は引いてこれるため、今回のエーススペックの中では使いやすいグッズですね。




《メガトンブロアー》


相手の場のポケモンのどうぐ、特殊エネルギーと場に出ているスタジアムを全てトラッシュする強力なエーススペックですが、シールド戦では役割の薄いカードです。


何しろ今回のパックにはスタジアム収録なし、ポケモンのどうぐは2種、特殊エネは1種しか入っていません。

エーススペックなのでデッキに入れない選択肢はないのですが、有効に使えない場面も出てきそうなグッズではあります。




《リッチエネルギー》


手貼りするだけで4枚ドローできる強力なエーススペックです。

どんなデッキにも入れられるため、エーススペックの中では一番の当たり枠かもしれません。


ちなみにポケカでは無条件の4ドローは破格の性能で、サポートでも4枚以上ドローできる場合は何かしらの条件やデメリットがついています。

おわりに

ということで、今回のシールド戦で気になるカードを紹介してみました。


「クリムゾンヘイズ」や「レイジングサーフ」と比べると少し扱いが難しいカードが多い印象なので、デッキ構築力が試される奥が深いシールド戦環境になりそう! 今から楽しみですね!


それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。

対戦ありがとうございました。

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このコラムのライター

三七瀬
なくり

三七瀬<br />なくり