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2024.11.6

「ディミーア・デーモン」 | 黒田正城のスタンDojo!

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「ディミーア・デーモン」 | 黒田正城のスタンDojo!
目次

はじめに

みなさん、こんにちは。BIG MAGIC ELDERSの黒田です。


世紀の熱戦が繰り広げられた「第30回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権」から一週間。

先週の興奮冷めやらぬタイミングで記事を書いています。


今回は公式配信でDay1、Day2と解説もさせていただき、めちゃくちゃ熱い対戦を目の当たりにすることができました。


それにしても、改めて『ダスクモーン:戦慄の館』で登場したカードの強さを実感した大会でした。

多くの既存デッキが大幅にパワーアップしていましたし、新しいアーキタイプもちらほら。

先日開催されたチャンピオンズカップ静岡では、パイオニアで多くの新カードが活躍していましたが、世界選手権のスタンダード環境でも存在感を見せつけていましたね。


なんにせよ、今回の世界選手権は必見です。過去動画も3日分残っていますので、時間のあるときに是非見てほしいと思います!


さて、それではデッキ紹介に入りましょう。

世界王者の使用した【ディミーア・デーモン】です。

メインデッキ

4

2

4

2

4

1

2

4

2

3

4

2

8

3

4

4

4

1

2

サイドボード

2

2

2

1

1

1

1

1

1

2

1

ディミーア・デーモンの基本的な動き

【ディミーア・デーモン】はスタンダード屈指の強さを誇る黒単色の構築に、青の優秀な妨害呪文を加えたデッキです。


基本的に今のスタンダードは黒が飛びぬけて強く、それを他の色が追うような図式だと思っています。

やはり《喉首狙い》の強さが際立っており、ほぼすべてのクリーチャーを2マナで対処できることが大きいですね。

そして最近のセットではアタッカーやドロースペルも充実してきているので、向かうところ敵なしといった状態です。


今回紹介するデッキは、そこに青の打ち消し呪文が合わせたディミーアカラーの構築です。

インスタントをフル活用することで、相手のターンに動くことなく、後出しで相手の脅威に対処することができます。


地味なところですが、《グルームレイクの境界》のような2色土地はデッキの安定性を大きく高めました。

今まで2色デッキなのに《寓話の小道》をしぶしぶ使っていたことから考えると、信じられないような強化です笑

前評判通りの実績を残したため、どのデッキでも4枚使われるようになりましたね。

グルールなども、この土地のおかげで大幅にパワーアップしています。


さて、このデッキには2つの勝ち手段があります。

ひとつめは「真面目にデーモンを呼び出して殴り勝つ」です。


《ドロスの魔神》《祭儀室》から出てくるトークンによって、6/6という大きなクロックをぶつけていきます。

デーモンのお供である《不浄な別室》の効果でライフを2点でも削っていれば、わずか3回の攻撃でゲームに勝利することができます。




もうひとつの勝ち方は、《終末の加虐者》《完成化した精神、ジェイス》のタッグによるライブラリーアウト戦略です。


ジェイスを先に着地させて、次のターンに加虐者→ジェイスのマイナス能力を起動、で相手のライブラリーが突然吹き飛ぶコンボです。

こちらは長期戦になったときの別プランですが、《強迫》4枚のバックアップも控えているので

意外とハマるタイミングは多いと思います。


このデッキでは採用されていませんでしたが

パイオニアで猛威を振るった《止められぬ斬鬼》《アクロゾズの放血者》による

即死コンボを内蔵したバージョンも活躍していました。


とにかく黒いカードは布陣が充実しすぎで、選びきれないのが悩ましいところです笑

デッキの特徴

序盤を妨害呪文で乗り切り、《不浄な別室》でカードを補充しながら徐々に差をつけて戦うデッキです。


黒除去は2マナのインスタントが大半ですから、3マナ以上のクリーチャーを除去すると得をしているといえます。

相手の呪文を《呪文どもり》でカウンターするのも、着地してから《喉首狙い》で除去するのも実質同じことですね。

重い呪文にめっぽう強い構成なので、3マナ~4マナのクリーチャーが中核になるミッドレンジ全般に対していい戦いをするでしょう。

除去とカウンターとドロー呪文で埋め尽くされているデッキなので、ライフ損失を抑えるように序盤を丁寧に凌げば自然と勝利が近づいてきます。

2マナで除去を構えながらデーモンを呼び出すタイミングで、ライフが10ぐらい残っていれば勝ちそうな盤面が想像できます。


とにかくクロックが大きいので、このデッキは攻めに転じてからの決着が非常に早いです。

攻めている側も常に逆転の恐怖を感じているような状態です。1匹目のデーモンを押しのけられるかどうか、が勝負の分かれ目になりそうです。




このデッキの優秀なドローエンジンである《不浄な別室》は大変優秀なカードです。

ただ、ライフを失い続けて自爆してしまうパターンもしばしば発生します。パイオニアの黒単と比べると《変わり谷》が無い分、デーモンの数が少ないことも一因です。


そのため赤単のように、最序盤から一直線にライフを狙ってくるようなデッキには、このカードを貼ることが非常に悩ましく、苦戦すると思われます。

1マナのクリーチャーに2マナの除去を打っているとマナ的には損をしているので、そう言ったテンポの差もあると思います。


前のめりなアグロデッキに対しては、サイドボードでしっかりと対策をしておきたいところです。

もちろん、《ウラブラスクの溶鉱炉》対策もお忘れなく!

さいごに

今回は世界選手権を制した優勝デッキの紹介でしたが

トップ8に残ったデッキはどれも本当に素晴らしい完成度で、紹介しがいのあるものばかりです。

これから順番に拾っていこうと思います。


ストアチャンピオンシップやスタンダードショーダウン、PWFMなどスタンダードのイベントが各地で絶賛開催中です。

何度も同じことを言っていますが、スタンダードは本当によくできたフォーマットなので、このタイミングに是非遊んでみてください。

もちろん、足りないカードはドラゴンスターさんで購入をお願いします笑


それではまた、次回お会いしましょう!

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このコラムのライター

黒田正城

黒田正城