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2024.8.31

「アゾリウス・ミッドレンジ」 | 黒田正城のスタンDojo!

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「アゾリウス・ミッドレンジ」 | 黒田正城のスタンDojo!
目次

はじめに

みなさん、こんにちは。BIG MAGIC ELDERの黒田です。


新環境のスタンダード、楽しんでいますか?

先週末はストアチャンピオンシップが全国で開催され、各店舗で信じられないような盛り上がりを見せていましたね! 《ウルザの物語》、恐るべしです。


私も久々に2日間どっぷりスタンダードに浸かりましたが、新環境が始まったばかりということも相まってめちゃくちゃ楽しい環境だと思いました。


いろんなカードがまだ研究されていない状態ですから、びっくりするようなデッキが活躍する可能性も高いです。

ぜひ、この機会に素晴らしいスタンダードを楽しんでほしいと思います。足りないカードのお買い物はドラゴンスターさんでお願いします笑


さて、それでは今回のデッキ紹介に入りましょう。

アーティファクトを軸にした【アゾリウス・ミッドレンジ】です。

メインデッキ

4

4

4

4

4

4

2

3

4

1

3

5

5

2

4

4

3

サイドボード

2

2

3

2

2

2

2

アゾリウス・ミッドレンジの基本的な動き

【アゾリウス・ミッドレンジ】にはいくつかのバリエーションがありますが、今回はアーティファクトのトークンを活用するバージョンを紹介します。

【アゾリウス・アーティファクト】と書くと《身代わり合成機》なんかが入ったタイプを想像しますし、【アゾリウス・アグロ】と書くと兵士や招集と誤解されそうで、難しいです笑


このデッキは《ひよっこ捜査員》《遠眼鏡のセイレーン》が生み出す手がかりや地図トークンに《生命ある象形》を貼って5/4のアタッカーにするのが基本戦術です。


《生命ある象形》は、先祖である《アーティファクトの魂込め》のイラストを引用して、通称ハサミと呼ばれています。

「ハサミ」を貼る前のトークンはクリーチャーではないので除去が効かず、クリーチャーになった後も《切り崩し》《喉首狙い》のどちらも受け付けないため

一番使われている黒除去に対して安心して動けるところが強みです。

除去されても発見の能力があるため、損をしないのがとても優秀です。

もう一つの軸が《威厳あるバニコーン》です。

《ひよっこ捜査員》《遠眼鏡のセイレーン》は、1枚で複数のパーマネントを生み出す優秀なカードです。

そのためこの2マナクリーチャーは、あっという間に5/5以上のサイズに成長します。


ハサミもバニコーンも、青白とは思えないサイズのハードパンチャーです。

そしてこのアタッカーをバックアップするのが《鋼の熾天使》です。

激しいライフレースになる場合は絆魂を付けて大きくライフを回復しましょう。

また、相手の場にブロッカーが多いときは飛行で突破することができます。

この天使も黒の除去をほぼ受け付けないので、どんなゲームでも引きたい重要なパーツです。


他にも、このデッキには《内なる空の管理人》という優秀なアタッカーが存在します。

手がかりや地図を活用すると、あっという間に4/5以上の飛行・警戒持ちに成長し、攻防一体で活躍してくれるでしょう。


ここまで、白と青の大変優秀なクリーチャーを紹介してきましたが、最後にもう一枚有望な新人について触れておきましょう。

《マネドリ》です。


ブルームバロウ』の発売当初から話題になっていたこのクリーチャーは、盤面に出ている一番強いカードになることができます。

序盤であれば1マナクリーチャーの増員として横展開に寄与しますし、《威厳あるバニコーン》が2倍になると相当なプレッシャーをかけることができます。

しかも飛行が付いた状態なので、一瞬で大ダメージを与えることが可能です。


中盤以降であれば、《鋼の熾天使》を増やすだけでライフレースを一気に優位な状態に持っていくことができます。

試作の状態であれば、《マネドリ》も3マナでコピーできますのでとても使い勝手が良いと思います。

デッキの特徴

青白のアグロといえば、小型のクリーチャーを大量に展開して少しずつ圧力をかける繊細なイメージがありますが、このデッキは一発が重く、絆魂もあるため殴り合いに強いです。

メイン戦では単体除去も効きにくく、殴り合いになるような展開であれば有利な戦いが期待できると思います。


一方、攻め手を充実させるために妨害手段の品揃えは手薄になっています。

《太陽降下》はもっともわかりやすい天敵で、打ち消す手段もほぼ皆無です。

そのため、コントロールとの対戦では戦力をセーブしながら、盤面をリセットされても息切れしないような戦い方が重要です。


また、サイド後については色々と注意すべきポイントが増えます。

特に《解呪》系のカードは悩みのタネになるでしょう。

最近のスタンダードでは、《亭主の才能》《豆の木をのぼれ》《力戦の束縛》など、強力なエンチャントが各所で活躍しています。

対処できないと負けに直結することも多々あるため、多くのデッキがサイドボードにエンチャント対策を入れています。

そういった対策カードは大体アーティファクトも破壊できるため、このデッキはとばっちりを受けてしまうことが多いです。


特に流行中の【ゴルガリ・ミッドレンジ】など、緑の呪文を使うデッキは《羅利骨灰》《温厚な襞背》を連打してきます。

そうなるとメイン戦で頼りになった軍勢もあっさり対処され、戦線が崩壊するケースが多いです。

私も先日開催されたストアチャンピオンシップでは、2マナ浮いている相手が《喉首狙い》を持っていると予測して

ドヤ顔で《鋼の熾天使》を出したのですが、返しのターンに《温厚な襞背》で割られてしまいました笑


また、サイドボード後は《ぎらつく氾濫》というキラーカードを常に意識しましょう。

《威厳あるバニコーン》が巨大なサイズであっても、取り巻きが全滅すると一気にしぼんでしまい、一緒に墓地送りになってしまいます。

とはいえ、相手のデッキもアグロだった場合《否認》を入れて構えるようなヒマはありませんのでプレイングが難しいですね。


これらの理由からサイド後は各デッキとの相性も大きく変わると思いますので、戦い方について十分研究する必要があると思います。


このデッキは青白というテクニカルなイメージの色ですが、クリーチャーの攻撃でしかライフを削ることができないデッキなので、意外と猪突猛進タイプです。

例えばサイドにプレインズウォーカーを採用して除去耐性を付けるなど、変化球を仕込む必要があるかもしれません。

さいごに

【アゾリウス・ミッドレンジ】は、序盤から打点の高いクリーチャーを用意することができ、しかも相手の地上戦力を飛び越えてライフを攻めることができます。


2色デッキなのでタップインランドもほとんど使う必要がなく、1ターン目からテンポよく動くこともできますので、理想の展開ができれば大変爽快感のあるデッキだと思います。

また、中核となるクリーチャーは黒除去に耐性があるため、黒除去全盛の環境にマッチしているところも魅力です。


派手なデッキが好きな方にぜひ一度回してほしい、おすすめのデッキです。

それではまた次回、お会いしましょう!

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このコラムのライター

黒田正城

黒田正城