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2024.8.23

第11弾「宿命の魔弾」解剖録 | せるぷーのエボルヴ研究室

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第11弾「宿命の魔弾」解剖録 | せるぷーのエボルヴ研究室
目次

はじめに

こんにちは、せるぷーです。


今回のコラムは第11弾「宿命の弾丸」の考察です。


ヴァンガードコラボでかげろう一色に染め上がった環境、新弾追加でどのように変化するのか。

キーとなるカードをピックアップして紹介していきたいと思います。

総論

■弾固有のテーマは「荒野」
 童話や自然・機械と同じような感じの構成。
 ただ自然・機械に比べるとカードの絶対枚数が足りないため、既存のカードやデッキタイプと融合させる必要がある。

■各種「乗物」アミュレット
 乗物は合計5種類。
 すべてトークン・アミュレットで、他カードの能力によって場やEXエリアに出る。

 能力としては大きく分けて2パターン。

・他のフォロワーを強化するもの(荒野・フォロワーだとボーナス)
『従順な駿馬』:タイミングを計っての+1/+1のバフの強さは《アンドゥー》で散々思い知ったはず。

 早めのほうが有効な効果でもあるので、理想は3~4ターン目に使って対処しにくいサイズまで育てたい。


『機動二輪車』:こちらは【突進】を付与できるため、《オディール》などの【攻撃時】効果を発揮させやすくなる。

 《ゼルガネイア》ももう一仕事。


『魔導装甲車』:【守護】を付与できる乗物。

・「操縦」フォロワーをアクトすることで一時的にアミュレットからフォロワーになるもの
 攻撃力/体力は操縦時に設定されので、前にフォロワー化したときに乗せたバフや、受けたダメージは毎回リセットされる。
 【オーラ】など攻撃力/体力以外の効果は残る。

■荒野以外は単体でのデッキテーマはなく、過去のテーマをほんのり強化するカードとなる。

各クラス概要

ニュートラル

「荒野」関係

 先にどれくらい乗物を用意できるのかを見るため、今回はニュートラルから紹介。

《自由なる冒険者》《ワイルドリザード》
 ニュートラルで乗り物を用意できるのはこの2種。

 人形デッキでいう《ジャンク》のような枠なので大事にしてあげたい。

《放浪する料理人》
 2/2/2のスタッツに、進化時4枚見て荒野・カードを1枚手札にというお馴染みの能力。
 他のこのシリーズとの違いはリーダーの体力回復が付いていること。

 後手2ターン目に条件を満たせるかはクラスによって難易度が変わる。

《レヴィールの無法者》
 ニュートラルの荒野持ちはこのカードを含めて4種。意外と少ない。
 《アナスタシア》など乗物以外のバフでも疾走効果を持つので何か抜け道を探したい。

 ニュートラルなので各クラスのバフの対象にできることから、可能性の塊ともいえる。

その他

《均衡の刃・シルヴィア》
 ニュートラルに登場した先手2/3/3。

 進化枠を使うのでデッキは選ぶが、環境にこちらが入るデッキは常に存在しそうなので頭の片隅に起きつつ、自身のデッキとも要検討。

《氷獄の顕現》
 初の2コスト確定除去。

 ただエボルヴにおける自分のリーダーへの3ダメージは相当に重いため、おいそれとは使えない。


 魔界サーチはほぼナイトメア用。過去の弾だと《ミルティオ》《真紅のローズクイーン》あたりが対象か。

 サーチ効果に関して、記述に誤りがありましたので、当該記述については近日中に削除させていただきます。(8/23 21時30分追記)

エルフ

「荒野」関係

《開拓のロデオガイ・ロキサス》
 「場やEXエリアに3枚以上乗り物・カード」を満たした状態から
 5PP+進化で1ドロー&2点回復&(1体破壊or+3/+3)

 ついでに5/5が残り、EXエリアに3種の乗り物も出来上がるので2連続で決めやすい。
 突進しておいて《自然の導き》で戻して次のターン再展開もあり。


 また進化前なら乗り物を出すのにPPを使わずコンボも4稼げるので

 《優美な猫姉妹・シャム&シャマ》を出して【コンボ_5】で攻めていける。

 但し進化を伴うので、同じく【コンボ】を稼ぎたい《スクナ》とは相性が良くない。


 先に出てきた《レヴィールの無法者》に+3/+3を乗せて走らせることも。

《ギガントパスチャー》
 EXエリアの乗物枚数、相手全体+リーダーにダメージ。
 ロキサスの次のターンの動きだと5点になって超強力。

 逆にいえば体力6以上のフォロワーはロキサスでしっかり取る必要がある。

《ヴァーミンハンター》《サボテンカウボーイ》
 上記2枚以外で、乗物を出せるフォロワー。ロキサスの前座担当。

ロイヤル

「荒野」関係

 SP枠含めあらゆる意味で《カースドクイーン・ナハト・ナハト》を中心としたクラス。
 【箱詰め】という特殊なアクト状態の的を作れるのが一つ。

 アクト状態は次のターンまで持続するので、《レオニダス》を出すターンを別に作れるのが優秀。


 もう一つは1コストサーチ。

 《タイラントオーダー》からナハトお代わりも含む荒野サーチもできるし

 《カゲミツ》《セリア》とかの優秀フォロワーを控えさせることもできる。

 《タイラントオーダー》は対象がなくても使えるので、ナハトのサーチもこなせる。


 進化を使わないで動けることもあり、多くのカードとの相互作用がある。

 スタッツも3/5と体力が多く、『従順な駿馬』などで体力6以上にしておくと相当倒されにくくてgood。


 4PPでも箱詰めは出来るが、まともに動き出すのは5PPから。




 もう一つの目玉枠《ファントムデュオ・バニー&バロン》は実質『魔導四輪車・V』引換券。


 とはいえこの乗物、条件付きとはいえドローまでついている化け物。

 《星の鎧》で【オーラ】を持たせて無敵マシンを作るのも楽しそう。

 先にも書いたがバフやダメージは操縦の度にリセットされるのに注意。

その他

《劇的な撤退》
 ロイヤル初の0コストスペル。そして自分のターン中プレイできない都合上、クイックでしか使用不可。
 攻撃をうまくかわす他、面ロックを仕掛けてきた相手にも有効に作用する。
 カードを戻している=アドバンテージも失わないので、クイック特有の使うタイミングが難しいこと以外は優秀と言える。

《前線の教官》
 歴代でも最強クラスのブロンズレアではないだろうか。3~6コストのどこで使っても強い。

 先手4ターン目のスティールナイト2体展開から5ターン目《元帥》進化はゲームの終わりが見えるレベル。

 まとめて【指定攻撃】を与える能力も強烈で、今までのロイヤルが出来なかったことをできるようにするスーパー教官。

ウィッチ

「荒野」関係

 直接乗物を要求しているカードは少ないが、《ピースキーパー・ヴィンセント》の進化条件にバフが必要なので、最低限の枚数は必要になる。
 テーマとしては過去に何枚か登場している「墓場のコストの種類」を見るもの。


 かなりデッキの作り方が難しいので、最初は公式のサンプルデッキを参照にして進めていくと良さそう。

その他

《アーティストメイジ》
 秘術デッキに登場した新顔。

 《お菓子の家》の殿堂入りからまさか【ドレイン】を渡してくるとは思わなかった。

 墓場から釣り上げた《ライリー》に付与して一気に体力を戻そう。


 進化前から【突進】【必殺】【ドレイン】を持っていて自己完結してるのも高評価。

ドラゴン

「荒野」関係

 LG枠《烈覇のアルチザン・レジー》が前のめりな性能なので、このクラスで荒野をやるならアグロ系になりそう。

 《燎火のレンチスミス》含め全部2コスト以下なのもやりやすい。


 ただ根本的に荒野・フォロワーの種類が少ないのが問題。ニュートラル合わせて全部かき集めても8種類しかない。

 《フィルレイン》《マリオン》などの力添えが必要になる。

その他

・7コスト以上のカード

 高コストで手札が詰まってしまう事態に陥らないように低コストでも使用できる効果が付いている。

 ただ基本的にアドバンテージを失っているので、PP7にたどり着いた時に手札がないということも。


 《猛火のティラノサウルス》は条件を満たす中でアドバンテージを失わないで済む貴重なカード。

 自然ベースにしてPPを伸ばすのがよさそうか?

ナイトメア

「荒野」関係

 ナイトメアは「荒野」というよりは「魔界」寄り。乗物が無関係なわけではないが。


 《カオスルーラー・アイシィレンドリング》と『魔導列車』については単体で完結しているので

 どんなデッキに使っても強い。


 墓場を再利用するカード、特に3コスト以下の荒野・フォロワーを場に出すのが一つのテーマになっている。

 墓場から出た《異形》の進化後能力が強烈なので狙って行きたいところ。


 ただ【ネクロチャージ_10】が条件になっているので、荒野テーマとは別に墓地を肥やせるデッキ構成にする必要がある。
 それを踏まえて《ストレイホロウ・イルガンノ》と相性の良い《ネフティス》系にするのが一案。


 《ヘクター》《スカルドリーマー》が【疾走】を持ってくれるので、それを狙うのもよさそう。 

その他

《糸蜘蛛の放射》
 とりあえずアクト状態にしておけば九割方無害にしておける。

 2コストナイトメアに採用して、後で《異界を統べる者》で他のと合わせて流そう。

《恨みの語り部》《魔剣の騎士・ハザン》
 こっそりと追加された【真紅】推しカード。


 特に《恨みの語り部》は真紅状態ならリーダーに3点と、2コストの基本スタッツを持ってるフォロワーが持つには相当強力な能力。

 ハザンも待ちに待った【ドレイン】持ち。

 進化後は2回攻撃もできるので、可能ならバフを掛けて一気に回復したいが、そう都合のいいカードがないのが悩みどころ。

ビショップ

「荒野」関係

 先に紹介した《リボルバーイーグル》《パニッシュメントスナイパー》を含め前向きなカードが多いので

 《悪魔のエピタフ》などとも合わせてアグロ基調で戦っていくことになる。

 《メルティングシュガー・セリーナ》はEXに2枚カードを置くという点で《アリス》っぽいポジション。

 ビショップの荒野カードは6種類あるので、ヒットしないことは少ないはず。
 攻撃しないとPPが回復しないため、《ヘイブンファイア》のコスト軽減が状況によってはうまく使えない点には注意。

 (4PPで出して、攻撃先が【守護】持ちでセリーナが倒されてしまう、クイックを使われるなど)

 《双砲の神罰・アンヴェルト》はEXエリアに荒野・カードがあれば、という緩い条件もあって見た目通りの強さを発揮しそう。

 相手の【守護】を剥がしつつリーサルダメージを。

《ダーティプリースト》
 1コストで乗物供給という大事な役目を担う1枚。
 (1コスト乗物供給役はその他エルフ、ロイヤル、ニュートラルに1枚ずつ存在)


 条件を満たす乗物を自給自足でき、1から全部払っても5コストでフォロワー消滅が狙える。

 『駿馬』ではなくて『機動二輪車』だったら嬉しかったがそれは贅沢か。

最後に

 いかがでしたでしょうか。


 ぱっと見では使い所が難しかったり、専用構築寄りかなと思ったカードもあるのですが

 全体を見ていくと結構やりおる感じがしています。


 また、乗物カードの使い方が多岐にわたるためプレイングも難しくなりそうです。

 それを含めて、使い込むほど味のするデッキが出来上がってくるのではないでしょうか。


 次回コラムはGP千葉の前に環境の整理が出来ればと考えています。

 それでは、また次のコラムでお会いしましょう。

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このコラムのライター

せるぷー

せるぷー