はじめに
こんにちは! てるるです。
JCSも終わり、WCSに出場しない人にとってはオフシーズンとなりました。
皆さんは、どのようにポケカを楽しんでいますでしょうか?
私は先日、第3回ダブルレインボー杯という自主大会に参加してきましたので
そちらで使用したデッキを簡単に紹介します。
なお、こちらの大会ですが、ADV-PCGレギュレーションの大会となっています。
北は北海道、南は熊本。海外からの参加者も複数人いた89人規模の非常に大規模な大会となりました。
(最近は数百人規模の自主大会もありますが、スタンダードではなく過去レギュで89名は間違いなく最大規模です)
※編注
本記事内に取り上げております多くのカードにつきましては
弊社通販サイトでのお取り扱いが極めて僅少となっており
カードへのリンクや画像がないお品物が多くございます。
読者の皆様にはご不便をおかけいたしますが、なにとぞご理解とご了承賜りますようお願いを申し上げます。
ルールについて
ADV-PCGレギュレーションというのは
「ポケモンカードゲームADV」シリーズから「ポケモンカードゲーム」シリーズまでを指します。
ADV1〜PCG9+WCPまでに収録されたカードの使用が可能です。
コンシューマゲーム本編で説明すると、ホウエン地方が舞台の3世代のころのカードが使えます。
つまり、おおよそ2003年から2007年までの期間のカードプールになります。
倒すとサイドを2枚とることができるポケモン(ポケモンex(エクストラ))が初登場した世代であり
2つのタイプを持つポケモンも初登場しており
δ-デルタ種と呼ばれる元のポケモンのタイプから変化したポケモンが登場したり
細かいところでは、特性がポケパワーまたはポケボディーという名称で使われています。
今と違う対戦体験ができ、国内国外問わず人気が高いレギュレーションです。
(海外の情報を調べる際は、ADV-PCGではなく、RS-PKやEX Seriesで調べると良いです)
また、カードプールは変わっていないのにも関わず、新しいデッキが生み出され
環境が変化していることが特徴的でもあります。
デッキ選択の経緯
環境考察
今現在のADV-PCG環境で特に意識されていているデッキは2種類あげられます。
それがわるいバンギラス(PCG3)+マルマインexデッキと
オドシシ(PCG4-B)系統のデッキです。
この2デッキに勝てることが前提と考えました。
それぞれのデッキを説明すると
・わるいバンギラス
3つあるワザの全てが強力で高いHPを持つ非exのアタッカーであるわるいバンギラスをメインにしたデッキです。
バトル場に対して大ダメージを出すこともでき、ダメカンをばらまくこともできる非常に強力なポケモンを
マルマインexのポケパワーでエネルギー加速でサポートします。
マルマインexによって、サイドを2枚とられるというデメリットは
《ロケット団の幹部》や逆転! マジックハンドを使うことにより、むしろメリットとなり
《ロケット団の幹部》を使用する際に、封印の結晶をわるいバンギラスにつけることによって
ポケパワー・ポケボディーのロックも押し付けます。
・オドシシ
オドシシ系統のデッキは主に、レックウザexδ-デルタ種 (PCG9-B)と組み合わせる型と
バグーダ(PCG2-B)と組み合わせる型がありますが、それ以外にもメインではなく
ピン差しする場合など様々な組み合わせがあります。
オドシシの特徴といえるのが、2つ目のワザである「つきおどす」です。
手札を見て、任意のトレーナーをトラッシュできるワザは非常に強力で
序盤からこのワザで、相手の動きを妨害していくことが本筋となります。
封印の結晶も使うことができるため、ポケパワーでの復帰も許しません。
1つ目のワザも強力です。
現行のスタンダードレギュレーションのように
進化ポケモンをメインに添えたデッキの方が多いため
確定で進化ポケモンをこんらんにできるのは相手に理想の動きをさせないという役割にマッチしています。
序盤はこれらのワザや他のポケモンで盤面をコントロールしていきます。
ワザのダメージ自体は控えめなことから、サイドは先行されますが
その後、《ロケット団の幹部》や逆転! マジックハンドで相手を止めて
レックウザexδ-デルタ種やバグーダで脅威を排除しながら、サイドを取っていくデッキです。
さて、どちらも非常に強力なデッキで
特に後者のデッキについては、ここ3年くらいに開発されたデッキになります。
コロナ禍前はこのレギュレーションで遊んだりしていましたが
その後ほとんど触っていなかったため、圧倒的に経験値が足りていません。
都合がいいことに、わるいバンギラスもオドシシも闘弱点です。
このため、弱点をつくのがシンプルな回答になると考えました。
とはいえ、そのようなことは分かりきっているため、わるいバンギラスデッキ側にも
ホロンエネルギーSYN:FFと《基本炎エネルギー》を採用して弱点の対策をしている場合が多いです。
その点を踏まえ、何度かわるいバンギラスデッキを回してみると
任意のエネルギーをサーチする手段がないため、この2枚を安定して揃えることはできないと感じました。
上記の結論にたどり着いたのであれば、闘タイプのデッキを使わない理由はありません。
ナッシーライチュウの理由
ナッシーδ-デルタ種以外にも闘ポケモンは存在しますが、なぜナッシーライチュウなのか。
ナッシーライチュウは海外ではライエッグス(Raieggs)と呼ばれ
ナッシーδ-デルタ種とライチュウδ-デルタ種で状況に合わせて戦っていくデッキになります。
どちらもバラマキワザと、バトル場に対してダメージを出せるワザを持っています。
ライチュウδ-デルタ種のワザ「パチパチ」と呪われたほこらの関係で
特にポケパワーを多用するデッキに対して圧力のかけやすいデッキです。
サーナイトexδ-デルタ種デッキやわるいカイリュー+わるいマルマインデッキ等
ポケパワーを多用するデッキも今回一定数いると考え
ライチュウナッシーがシンプルに良いのではないかと考えました。
デッキ紹介
各カード採用理由
ライチュウδ-デルタ種 3枚
ピカチュウδ-デルタ種(PCG7) 2枚
ピカチュウδ-デルタ種(PCG-P 112) 2枚
ナッシーδ-デルタ種の「デルタサークル」の威力に関わるため、ピカチュウδ-デルタ種は2種4枚。
わるいバンギラスの「スピンテール」を2回耐えるHP50のピカチュウδ-デルタ種を2枚。
トレーナーロックのワザを1エネのマヒで回避できる可能性があるピカチュウδ-デルタ種を2枚。
逃げ0のポケモンが盤面にいると便利なため、ライチュウδ-デルタ種は4枚でもよいのだが
ほかのカードの枠を作るために3枚。
ナッシーδ-デルタ種 3枚
タマタマδ-デルタ種(PCG7) 4枚
ナッシーδ-デルタ種の「デルタサークル」の威力に関わるため、タマタマδ-デルタ種は4枚。
ライチュウδ-デルタ種同様、可能であれば4枚で採用したいが
ほかのカードの枠を作るために3枚。
ホロンのポワルン 3枚
ホロンのコイル 2枚
ホロンの導師でサーチができ、ポケモン回収装置でリソースの回復ができるエネルギー。
サイド落ちすると困るため、最低2枚ずつ。
ホロンのポワルンに関しては、「デルタドロー」で展開する場合もあるため、1枚多く3枚。
<b>ホロンのトランシーバー 4枚</b>
山札およびトラッシュからサポーターを触ることができる非常に強力なカード。
もちろん、4枚。
エネルギーリムーブ 3枚
現行の《クラッシュハンマー》。
元々は入れることを考えてもいませんでした。
しかし、大会の数日前に投稿されたこの記事を読み、採用を検討し始めました。
わるいバンギラスデッキに対して
そもそもホロンエネルギーSYN:FFと《基本炎エネルギー》は容易には揃わないという感覚を掴んでいるため
そのような観点からいうと積極的に採用する必要はありませんが
汎用的に使える妨害カードであること、足りない経験値をコインで補うのも選択肢と思い、採用を決意しました。
とはいっても、上記の感想から4枚は過剰という判断から3枚採用。
ポケモン回収装置 3枚
つまり、《レスキュータンカ》。
手札に戻す効果、山札に戻す効果。
どちらも試合中使いたい上に、ナッシーδ-デルタ種とライチュウδ-デルタ種をそれぞれ3枚ずつに絞っているため
少し多めに3枚採用。
そっくり! テレポーター 1枚
スタートしたり、展開につかったホロンのポワルンやホロンのコイルを
ピカチュウδ-デルタ種やタマタマδ-デルタ種に入れ替えるためのカード。
ホロンのポワルンやホロンのコイルがベンチに残っていると
デルタサークルの威力に関わるのもありますが
攻撃できないこれらのポケモンがバトル場に縛られることが負け筋になり得るため採用。
封印の結晶 4枚
ポケパワーやポケボディーをとても簡単にロックすることができるどうぐ。
ポケパワーを多用するデッキが暴風(ポケモンのどうぐやスタジアムをトラッシュすることができるトレーナー)を4枚採用する原因でもあるカード。
よほど構築上の都合で合わない限り、最大枚数の採用で良いように思います。
ホロンの導師 3枚
ホロンの冒険家 1枚
ホロンの科学者 1枚
ホロンの研究員 1枚
ホロンのトランシーバーでサーチできるホロンのサポーター。
1ターン目に使いたいホロンの導師は4枚にしたいが、枠との兼ね合いもあり3枚。
その他のサポーターは、ホロンのトランシーバーで再利用が可能なため1枚ずつ。
呪われたほこら 4枚
特にポケパワーを多用する2進化デッキに対して、ダメージを稼ぐためのカード。
特殊エネルギーの効果をなくすクリスタルビーチを割るためのカードでもあることから、最大枚数採用。
ダブルレインボーエネルギー 4枚
スクランブルエネルギー 4枚
《ワープエネルギー》 1枚
1枚で2エネルギー以上の働きをする強力な特殊エネルギーである
ダブルレインボーエネルギーとスクランブルエネルギーは
進化ポケモンにしか貼れないため、必要な時に貼れるように最大枚数。
《ワープエネルギー》はエネルギーの追加枠および、オドシシのこんらん対策。
同様の役割のカードとしては、ヒーリングエネルギーも存在しますが
《ワープエネルギー》の方が汎用性があると思い、こちらを採用しました。
当日の対戦結果
1戦目
わるいカイリュー + わるいマルマイン + R団のニューラex
3-6 負け
手札が芳しくなく、強引にポケモンを並べて、ナッシーδ-デルタ種でR団のニューラexを倒すところまではいけるが
サイドからも、その後のドローからもサポートに触れず、トップドローのみで戦う展開。
そのまま、盤面にもサイドにも差が付き負け。
2戦目
ナッシーδ-デルタ種 + ライチュウδ-デルタ種
5-6 負け
ミラー対決。
お互いにナッシーδ-デルタ種の「ばくれつだん」でサイドを不用意に進めないように攻撃する展開。
サイドを進めた段階で《ロケット団の幹部》を打たれ、そのままこちらはサポートに触れず
相手は触れたため、そのまま盤面の復帰ができずに負け。
3戦目
カイリューexδ-デルタ種 + ジュカインexδ-デルタ種
2-2 勝ち
2ターン目には、ジュカインexδ-デルタ種が出てくるが、手札が詰まってしまっているようで、それ以外に何も出されず
こちらも手札は芳しくなく、エネルギーになかなか触れなかったが、サイドを2枚とられた段階で
ようやくジュカインexδ-デルタ種を倒すことができ、タネ切れ勝ち。
時間が余っていたため、その後フリー対戦を行いましたが、カイリューexδ-デルタ種のトレーナーロックには苦しみましたが
2体目を立てることができなかったようで、そのまま勝つことができました。
4戦目
ジュペッタex + ヤミラミ
6-5 勝ち
ホロンのコイルスタートと不穏な始まりだったが
封印の結晶や呪われたほこらで妨害しながら、サイドレースを進めていき
《ロケット団の幹部》にも屈さなかったため勝ち。
5戦目
ナッシーδ-デルタ種 + ライチュウδ-デルタ種
5-6 負け
2度目のミラー。
同様にお互いにナッシーδ-デルタ種の「ばくれつだん」を打ち合うが、こちらはタマタマδ-デルタ種が1枚サイド落ちしていた関係で
ナッシーδ-デルタ種を2体倒され、盤面にタマタマδ-デルタ種もいない状況を作られてしまったため
巻き返すこともできずに負け。
6戦目
オドシシ + レックウザexδ-デルタ種
5-6 負け
サイド自体は順調に進めるものの、順調にエネルギーのリソースを枯らされているのを感じながら
サイド5枚とったタイミングでの《ロケット団の幹部》から数ターン復帰できなかったため
数ターンかけてポケモンを倒され続けて負け。
7戦目
ナッシーδ-デルタ種 + ライチュウδ-デルタ種
1-6 負け
3度目のミラー。
「ばくれつだん」が打ちたいところだが、サイド6枚の《ロケット団の幹部》で手札が詰まり
温情のサイド5枚の《ロケット団の幹部》でも解消されなかったため
サイドを献上し続け負け。
マルマインex入りも、《ピジョットex》の元ネタであるピジョット入りのデッキにも当たらないという
想像していなかったマッチアップでしたが
結果としては、2-5予選落ちと不甲斐ない結果となりました。
終わりに
大会の結果自体はよくなかったかもしれませんが
各地の過去レギュプレイヤーとの交流は心躍るものがありました。
対戦もそうですが、カードの交換(まさにトレーディングカード)、海外からのプレイヤーとの雑談
全てが楽しい2日間でした。
2日目のサイドイベントでは上々の結果を残すこともできました。
運営スタッフの皆様、ありがとうございました。
この記事を読んで、少しでも過去レギュに興味を持ってくれた方
よろしければ、近くで大会などがないか調べてみてください。
日本各地から参加者が集っていることから想像できるように
東京以外でも過去レギュの大会を開いているショップやコミュニティは存在します。
私自身はADV-PCG発売当時はポケモンカードを触っていませんでした。
それでも、楽しめています。
スタンダードで遊ぶのももちろん楽しいですが
ポケモンカードにはスタンダード以外の遊び方もありますので、ぜひ模索してみて下さい。
本日の麺活コーナー
このコーナーは私が個人的に美味しいと思った麺屋を淡々と紹介するだけです。
過度な期待はしないでください。
店名:俺のラーメン あっぱれ屋
住所:京都府城陽市奈島下小路11-34
まろやかな魚介豚骨スープと
胡椒の効きが絶妙なチャーシュー。
つけ麺は20食限定と難易度は高めですが
チャンスがあればぜひ食べていただきたい味。
なお、公共交通機関で行く場合は1時間に1本のバスで行くことになります。
覚悟しましょう。