はじめに
はじめましての方もそうでない方もこのコラムを読んでくれてありがとうございます。
キチキギスex、声に出すと舌を噛む。TCG大好きバーチャルYouTuberの三七瀬なくりです。
前回のコラムから時間が空いてしまいましたが、こんな時期に風邪をこじらせて寝込んでいました。
体調管理もカードゲーマーの嗜み、気を引き締めていきましょうね。
そんなわけで、新弾「ナイトワンダラー」環境に出遅れてしまったのですが、最近になってようやく新弾デッキを組めるようになってきましたので、新弾カードで強化された《レジドラゴVSTAR》デッキの話をしたいと思います。
レジドラゴVSTARとは
特徴的なのはなんといってもワザ「りゅうむそう」でしょう。
自分のトラッシュにあるドラゴンタイプのポケモンのワザを何でも使うことができるというワザですが、ワザを使うためのエネルギーは草草炎の3エネでよいというのが面白いポイントです。
類似カードとしては特性「いきなりへんげ」を持つ《メタモン》や、2019年発売の「ミラクルツイン」で収録された《ミュウツー&ミュウGX》がありますが、メタモンもミュウツー&ミュウGXもワザを使うためのエネルギーはコピー元と同じ数が必要になります。
ところで、特定の条件に合致するポケモンのワザを自由に使えるというワザや特性は、過去にも様々な形で登場してきました。
つい半年前にエクストラレギュレーション入りした《ミュウVMAX》のワザ「クロスフュージョン」は記憶に新しいですよね。
このワザは自分のベンチにいる「フュージョン」ポケモンが持っているワザを自由に使うことができます。
《ミュウツー&ミュウGX》も《ミュウVMAX》も、レギュレーション変更までの長い間環境の最前線を走り続けた超強力なポケモンです。
ってことは《レジドラゴVSTAR》にも大きなポテンシャルがあるのではないでしょうか。
……と言われ続けて早2年半、エクストラ環境では環境トップクラスのデッキとして認知されているものの、スタンダード環境では「たまに見かけるかな?」くらいの位置にいるのが、このレジドラゴVSTARというポケモンです。
が、ここに来てその立ち位置も変わりつつあります。今回はそういう話をしたいってワケ。
他のポケモンのワザを使える効果はなぜ強いのか
なぜ他のポケモンのワザをコピーして使用できるワザや特性は強力なのでしょうか。
ミナナセが思うに、理由は大きく3つあります。
1. 臨機応変に最適なワザを選択できる
基本的に、ポケカに登場するポケモンが持っているワザは最大2種類までです。
過去レギュレーションではその限りではないですが、現在のスカーレット&バイオレット環境では3つ以上のワザを持っているポケモンは存在しません。
一応、ワザマシンや《大地の封印石》の効果で一時的に使用可能なワザの数を増やすことはできますが、あまり意味はありません。
2. コピー元のポケモンでワザを撃つより簡単
3. カードプールが広がるにつれてワザの選択肢が増える
《ミュウツー&ミュウGX》もそうでしたが、『特定の条件に合致するポケモンのワザを全て使える』という効果は、この『特定の条件』に合致するポケモンがどれだけ存在するかで評価が変わってきます。
つまり、新しいパックが発売されてカードプールが広がるにつれて、自然と使えるワザのバリエーションも増えていくんですね。
《レジドラゴVSTAR》はドラゴンポケモンのワザなら何でもコピーできますので、新弾にドラゴンポケモンが収録される度に使えるワザが着実に増えてきているわけです。
これが最近になって《レジドラゴVSTAR》が注目され始めている大きな要因です。
新弾に強力なドラゴンポケモンが収録されたら自動的にレジドラゴVSTARの評価も上がるんですよね。
ナイトワンダラー環境である6月現在、レジドラゴVSTARデッキへの採用を検討されるドラゴンポケモンの候補はおおよそこのくらい存在します。
意外と多くありませんか?
デッキレシピ
というわけで、実際にミナナセが組んでみたデッキレシピを見てみましょう。
こんな感じでどうじゃろう。
デッキ紹介
まずはドラゴンポケモン枠ですが、今回のレシピでは5種類を採用しました。
基本的には《ドラパルトex》の「ファントムダイブ」か《ヒスイヌメルゴンVSTAR》の「アイアンローリング」をメインウェポンとして戦っていきます。
相手の大型ポケモンを突破する必要がある場合は《タケルライコex》の「きょくらいごう」で青天井火力を出していったり、小型ポケモンを複数一気に取るために《キュレム》の「トライフロスト」を使ったりと、大小どんなサイズの相手にも柔軟に対応できるのが大きな強みですね。
また、《キュレム》ともども新弾「ナイトワンダラー」で登場した《オノノクス》が優秀で、ワザ「りゅうのはどう」はレジドラゴVSTARでは意外と出しづらい230という高火力を出すことができる他、「アックスダウン」は特殊エネルギーがついている相手のバトルポケモンを強制的にきぜつさせることが可能です。
「アックスダウン」による強制きぜつはダメージではないので、《レガシーエネルギー》の『このカードをつけているポケモンが、相手のポケモンからワザのダメージを受けてきぜつしたとき、とられるサイドは1枚少なくなる』という効果を無視してサイドを取ることができます。
裏を返せば《ミストエネルギー》がついているポケモンはきぜつさせることができないため、《ルギアVSTAR》などの対面では意識しておいたほうがいいと思います。
次に、トレーナーズの中で特筆すべきカードとして、《キャンセルコロン》をピックアップしておきましょう。
このデッキでキャンセルコロンが必要になる相手は大きく2パターンありまして、1つ目は《マナフィ》、2つ目は《オーガポン いしずえのめんex》ですね。
マナフィに関しては、《キュレム》の「トライフロスト」を通すために《ボスの指令》や《プライムキャッチャー》と組み合わせて使うことになります。
ボスの指令とキャンセルコロンを同時に手札に揃えるのはやや難易度が高いですが、あらかじめ必要なカードをトラッシュに置いておくことで、レジドラゴVSTARのVSTARパワー「レガシースター」による回収が可能になります。
序盤の内にボスの指令やプライムキャッチャーを使っておくのも強い動きになりそうですね。
次に《オーガポン いしずえのめんex》が相手の場合はバトル場のオーガポンの特性を消すことでレジドラゴVSTARの攻撃が効くようになりますので、ここでキャンセルコロンが活躍してくれます。
似たようなパターンとして、他に《テツノイバラex》や《ハバタクカミ》、《クレッフィ》といった妨害特性も一時的に消すことができるので、覚えておくといいと思います。
最近出た《マシマシラex》なんかも特性を消しながら倒せると嬉しいポケモンですね。
終わりに
ということで、レジドラゴVSTARデッキのざっくり紹介でした。
このデッキ、これからもドラゴンタイプのポケモンが増えるたびにどんどん多彩になっていきますので、今のうちから触れておくといいんじゃないかなとミナナセ的には思います。
と言いつつミナナセもそこまで深く使い込んでいるわけではないので、もしかしたらリストはこれからちょこちょこ改良していくかも。
今のところキュレムやタケルライコexでスタートしちゃった時のプランがないので、《フトゥー博士のシナリオ》や《ネジキ》、《ポケモン回収サイクロン》といったカードが採用候補に上がってきています。
もし新しいアイデアが形になったらXやYouTubeでお伝えしていきますね!
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。
対戦ありがとうございました。