タケルライコ×オーガポンについて
はじめに
みなさんこんにちは、今津です!
JCSを間近に控え、ポケモンカードと飲み会をループする生活を送っています。
今回はJCS前に急激に流行りだした【タケルライコ×オーガポン】について、このデッキの強みや環境デッキとの相性、対策など考えていきたいと思います。
タケルライコ×オーガポンについて
サンプルレシピ
このデッキは、《オーガポン みどりのめんex》の特性「みどりのまい」や《オーリム博士の気迫》で場にエネルギーを溜め、《タケルライコex》のワザ「きょくらいごう」で相手のポケモンをきぜつさせていく構築となります。
ワザ「きょくらいごう」は、基本エネルギー1枚トラッシュにつき70ダメージと、色制限や上限がなく、2進化exなども1回できぜつさせられる火力を出すことができます。
このデッキの強み
このデッキの強みは、大きく分けて4つあります。
1つ目が、最速後攻1ターン目から攻撃できるという点です。
ポケモンカードは先にサイドを6枚取れば勝ちなので、純粋に攻撃しあった場合、先にサイドを取ったほうが有利になります。
2つ目が、青天井火力ということです。
先に攻撃出来ても相手のポケモンをきぜつさせなければサイドを取れませんが、このデッキは比較的簡単に高いダメージを出すことができ、相手のポケモンをきぜつさせやすいです。
3つ目が、カードを引く効果が多いことです。
高いダメージを出すことができると言っても、《オーリム博士の気迫》を引かないとダメージが出ないことが多いですが、このデッキには《オーガポン みどりのめんex》の特性「みどりのまい」や《かがやくゲッコウガ》の特性「かくしふだ」、《ポケストップ》など、カードを引く効果が大量にあり、求められている動きの再現性が高いです。
また、後半の《ナンジャモ》や《ツツジ》に対しても、カードを引く効果が多いため、そのターンに必要なカードが揃いやすく、序盤から攻めていくデッキなのに後半の手札干渉に対しても強いという点があります。
4つ目が、たねexの中で高いHPを持つということです。
現環境、速いデッキといえば【ミライドン】や【ルギア】が上げられますが、《タケルライコex》はHP240であり、ワザ「フォトンブラスター」やワザ「ストームダイブ」で倒されないという強い点があります。
また、弱点が無いところも優秀で、1回の攻撃で《タケルライコex》をきぜつさせるには、ちゃんと高いダメージが出るポケモンを準備する必要があります。
環境デッキとの相性
有利
【ドラパルト】
《ドラパルトex》が《タケルライコex》を1回の攻撃できぜつさせることができないのに対して《タケルライコex》は《ドラパルトex》を1回の攻撃できぜつさせることができ、【ドラパルト】はアタッカーが《ドラパルトex》のようなサイドを2枚取られるアタッカーしかいないことが多く、【タケルライコ×オーガポン】が有利に戦えます。
ただし、最近では【ドラパルト】に《クレッフィ》が入っているレシピなども数は多くないですが存在しているため、注意が必要です。
【ミライドン】
【ミライドン】側が《タケルライコex》を1回の攻撃できぜつさせることが難しく、対して《タケルライコex》が【ミライドン】側のポケモンを1回の攻撃できぜつさせることができ、一方的に【タケルライコex】が有利に戦えます。
【ロストギラティナ】
【ロストギラティナ】は【ロストバレット】と比べてワザ「アビスシーク」を打たなければ、ロストゾーンを溜める速度が速くなく手札が整いにくいデッキであり、ワザ「アビスシーク」を打たせない、打たれてもサイドを2枚取れる+後半の《ギラティナVSTAR》を1回の攻撃できぜつさせられるようなデッキであれば有利に立ち回ることができます。
【タケルライコ×オーガポン】はこの条件に当てはまっており、比較的優位に立ち回ることができます。
【ゲッコウガ】
《ゲッコウガex》はワザを使いながら好きなカードを1枚持ってくることができたり、2体に120ダメージを出せたりと器用なことができますが、アタッカーが軒並みサイド2枚を取られるカードであり、【ゲッコウガ】側がサイドを6枚とりきるまでに【タケルライコ×オーガポン】がサイドを取り切ることができるため、有利に立ち回ることができます。
【ハピナス】
【ハピナス】は高耐久を活かして攻撃を耐えて《マシマシラ》や《チェレンの気配り》で回復して耐久するデッキなのですが、青天井の火力が出せる《タケルライコex》は《ハピナスex》を1回の攻撃できぜつさせることができ、有利に戦えます。
微有利〜微不利
【リザードン】
先にサイドを2枚取ったほうが有利になるマッチです。
速度的に【タケルライコ×オーガポン】が試合の主導権を握りやすいですが、【リザードン】側のかがやく枠が《かがやくリザードン》だった場合、【リザードン】側が有利になりやすいです。
【ロストバレット】
【ロストバレット】は【ロストギラティナ】と比べ、ロストゾーンを速く溜めることができ、《ミラージュゲート》を早い段階で使うことができます。
《ミラージュゲート》が使えるようになれば、《ガチグマ アカツキex》や《トドロクツキex》で《タケルライコex》をきぜつさせることができるため、順当に回れば【ロストバレット】がサイドを先に6枚取りやすいです。
しかし、少しでも【ロストバレット】側の回り方が悪かったり、スタートポケモンがサイドを2枚取られるポケモンだった場合、【タケルライコ×オーガポン】の方がサイドを先に取り切ることができるため、全体的には五分五分なイメージです。
【タケルライコ×オーガポン】
当たり前ですが先にサイドを2枚取ったほうが勝つゲームです。
先にサイドを2枚取れなさそうなら《かがやくゲッコウガ》などのサイドを1枚しか取られないポケモンをバトル場に出してサイドを2枚取らせないことや、《タケルライコex》を狙い続けてアタッカーがベンチに出せないことを狙ったりしてターンを稼いだりする動きが必要になってきます。
不利
対策カード
次にそんな【タケルライコ×オーガポン】に対して有効に働くカードを紹介していきます。
《クレッフィ》
特性
いたずらロック
このポケモンがバトル場にいるかぎり、おたがいの場のたねポケモンの特性(「いたずらロック」をのぞく)は、すべてなくなる。
ワザ
無 ねらいおとす10
ダメージを与える前に、相手のバトルポケモンについている「ポケモンのどうぐ」をトラッシュする。
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バトル場にいることでたねポケモンの特性を全てなくすことができるポケモン。
【タケルライコ×オーガポン】はたねポケモンの特性でデッキを回す点とサポート《オーリム博士の気迫》を打たないといけないデッキの性質上、《クレッフィ》をバトル場から退かすことが難しく、序盤に押し切られる確率を大幅に減らすことができます。
最近では、【ロストバレット】や【ミライドン】などの速いデッキに対しても有効に働くことから、【サーナイト】や【ドラパルト】に採用されるケースがあり、【タケルライコ×オーガポン】を使う上で警戒しておかなければいけないカードとなっています。
《ミミッキュ》
特性
しんぴのまもり
このポケモンは、相手の「ポケモンex・V」からワザのダメージを受けない。
ワザ
超無 ゴーストアイ
相手のバトルポケモンに、ダメカンを7個のせる。
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【タケルライコ×オーガポン】は非V、exのアタッカーの選択肢が狭く、《ハバタクカミ》や《チヲハウハネ》くらいしかありません。
そのため、《ミミッキュ》(特に《勇気のおまもり》のようなHPを増やす道具がついたもの)を突破することが難しく、数ターン稼げることも珍しくありません。
最後に
いかがだったでしょうか?
シティリーグが終わり、入賞デッキが公開されなくなったことで環境デッキがどんな型か分からない、どんなデッキが多い環境か分かりにくい日々が続いていますが定期的に今回のような環境デッキの解説などもしていきますので今後も読んでいただけると嬉しいです。