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2024.5.24

『モダンホライゾン3』独占公式プレビュー「温故知神」

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『モダンホライゾン3』独占公式プレビュー「温故知神」

『モダンホライゾン3』独占公式プレビュー

目次

2001年の君へ

 
「公式プレビューの時間だぞ!!」


 
「よっしゃあ『モダンホライゾン3』、モダンの果てを見に行こうじゃありませんか! 想起インカーネーションの新種かな!? 新ピッチスペルサイクルかな!?」


 
「今回のプレビューカードは君が大好きなプレーンシフト関係のカードだ……多分」


 
「『プレーンシフト』!? 『プレーンシフト』と言えば、ウルザがテヴェシュ・ザットの魂をタイタンスーツにセットしてファイレクシアにシュートする魂爆弾を作った、あの伝説のセットですね!?」
 
「統率者でよく見る黒い人、そんなポジションなんだ・・・」


 
「『プレーンシフト』を代表とするカードといえば《シヴのワーム/Shivan Wurm》を初めとする開門クリーチャーと、《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》とか……あとは初めて登場した欠点のない除去こと《終止/Terminate》物議を醸していたのが記憶に新しいですよね~!
 
「23年前のセットのことを記憶に新しいとか言われても……じゃあこれよろしく」


どんっ


 
「バトルメイジ! バトルメイジじゃないか!! お前、ダークファイアーズに就職しに来たのか? メインデッキから《ヤヴィマヤの火》《対立》を割れるじゃないか!」


 
「完全にインベイジョンブロックの人になってる……正気に戻すためにもう一枚あげよう」


どんっ

 
「えっ……なんですかこれは? 戦闘フェイズ飛ばしたりしないやつのどこが“まばゆい”の……??」


 
「たのむから2001年から戻ってこい~~」

活用案


さて、2024年の視点からカードを見てみましょう。


『プレーンシフト』の戦闘魔道士シリーズと違って、《荒景学院の戦闘魔道士》はキッカーを支払った時に追加される効果が「戦場に出た時」ではなく「唱えた時」に強化されていますね。

打ち消しに弱かったキッカーの弱点を克服してしまうとは、エルドラージ恐るべし……。

効果としてはアーティファクトかエンチャントの追放と、クリーチャーを手札に戻す、どちらも非常に使いやすい能力です。

対象を消し去ってしまうところがエルドラージらしいですね。

リミテッドではアドバンテージとテンポが取れる強力カード、構築だと打ち消されない置物追放としてサイドボードに居場所がありそうですが、本体を唱えるのに無色のマナが必須となる事だけ注意です。


統率者デッキに入れる場合は、本人は無色のカードでもキッカー・コストに青マナ緑マナを含むため、を含む統率者でしか使用できません。





《まばゆい肉搔き》が持つ無色の呪文を唱える度に《落とし子》を生成する能力は、エルドラージ呪文はもちろんのこと、アーティファクト呪文でも反応するのが強力です


《まばゆい肉搔き》を出した後からマナ加速するアーティファクトを数枚唱えるだけでも簡単に7~8マナまで届くため、強力なエルドラージやアーティファクトに繋げるランプ戦略を後押ししてくれます。

統率者では《頭蓋骨絞め/Skullclamp》も良いお供になりそうですね。


コンボ視点で見ると《語りの神、ビルギ/Birgi, God of Storytelling》と似た動きが出来るため

《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》《未来予知/Future Sight》のようなライブラリーの上から独楽を唱えられるカードや
《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》+1マナ以下のアーティファクトと組み合わせることにより、容易に無限ダメージを与えることが可能となります。

《雲石の工芸品》ではアーティファクトを手札に戻せませんでした。

お詫びして訂正致します(2024/5/24 21:35追記)

そもそもエルドラージって何?

 
「エルドラージっていま何してるの?」


 
「うわあ最近ジェイスとヴラスカのお嫁さん顛末でニコニコしていた設定厨の嫁!!」


 
「言葉に悪意を感じるが?」


 
「ヒッ……やだなぁーついこの間の『異界月』で、タミヨウさんがエムラクールを月に封印したばかりじゃないですか!!」
 
「異界月って、いつのセット……?」


 
8年前。マジックおじさんにありがちな言動だね!」


 
「そこ黙って!! ハイ! 今からエルドラージの話します!!!

むかしむかし・・・

それはマナが5色に分かれるよりも前のはるか昔。


久遠の闇に、マナを餌として育つ怪物が生まれ落ちました。

それらは自在に久遠の闇を行き来し、様々な次元の表層に現れては世界を喰らい始めます。

いくつもの次元が、人知れず怪物に食われて消えていきました。


その怪物ことエルドラージの脅威に気づく者も現れます。

食い荒らされ、崩壊する次元を目の当たりにした《精霊龍、ウギン》《石術師、ナヒリ》《ソリン・マルコフ》の三人のプレインズウォーカーです。


ウギンは作戦を立てました。

凄まじいマナを秘めたゼンディカーの次元を寄せ餌として、エルドラージをおびき寄せ、封印しようというのです。

ナヒリにとって、ゼンディカーは大切な故郷でした。しかし、代わりに他の次元を犠牲にするのも嫌でした。


計画は見事成功し、エルドラージ達の封印に成功すると、ナヒリは数千年に渡って監視の眠りにつきました。



しかし現実を捻じ曲げるエルドラージの力は、やがて漏れ始めます。

強大なエルドラージの一体、ウラモグの渇きと飢えにさらされ続けた住人たちは吸血鬼へと変貌していき、エムラクールに隷属した天使は光輪によって目を塞がれました。

すでに多数の小型のエルドラージたちが出現し、封印が破れかけていることに気づいたナヒリは目を覚まします。


明らかな危機が、ゼンディカーに迫っていました。

しかし、二人にいくら呼びかけても、助けに来る気配はありませんでした。


地上のエルドラージ達をせん滅しながら封印が弱まった原因を探していたナヒリは、《虚空喰らい、ズロドック》に従う吸血鬼達の、生け贄の儀式を目の当たりにします。

ズロドックを倒し、再び封印を直したナヒリは、助けに来なかった二人を探してプレインズウォークするのでした。


たどり着いたイニストラードには、吸血鬼による人間の絶滅を防ぐため《獄庫》《大天使アヴァシン》を創造したばかりで消耗し、弱っているソリンが居ました。


口論となった二人はついに戦いを初め、ナヒリが勝利を納めます。

しかし戦いに加わったアヴァシンがナヒリを打ち負かすと、ナヒリは獄庫に封印されてしまうのでした。




それからまた、千年近くの月日が経ちました。

この千年の間に発生した「大修復」によって全次元のプレインズウォーカー達は大きく弱体化し、その力を弱めることになりました。


再びゼンディカーにて、宝の地図を辿ってエルドラージ封印の地にやってきたチャンドラは、サルカンと後をつけてきたジェイスの闘いに巻き込まれ、偶然にも封印を解く条件を満たしてしまいます。


壊れかけた封印の様子を見にソリンもやってきましたが、ゼンディカーを解放したいニッサによって完全に封印は破られ、神に等しい力を持つエムラクール・ウラモグ・コジレックの三体が姿を現しました。

破滅を告げて姿を消したソリンを尻目に、ニッサはエルドラージ達が他の次元へと去ることを期待しますが、三体はゼンディカーへと浸食を開始します。

その進撃を止める術は、誰にもありませんでした。


そのころ、獄庫に封印されている悪魔・グリセルブランドを殺して過去の契約を踏み倒そうと画策したリリアナによって獄庫は破壊され、ナヒリはゼンディカーへと帰還します。


そこで目にしたのは、無残にも食い荒らされた故郷の風景と、巨大なエルドラージ達の姿でした。

ナヒリはこうなった原因は全てソリンにあると考え、復讐を誓います。


一方、ギデオンの呼びかけによってゼンディカーにはプレインズウォーカーが集結しつつありました。

ギデオン・ジェイス・ニッサ・キオーラは住民たちと協力しあって、面晶体の牢獄にウラモグを捕らえることに成功します。



しかしそれは、突如として現れたオブ・ニクシリスによって破られました。

ウラモグを捕らえていたエネルギーを利用して自身の失われていた灯を再覚醒させ、ウラモグを解放し、さらにはコジレックまでも呼び寄せたのです。


これにより連合軍は壊滅的な敗北を遂げ、プレインズウォーカー達は行方不明となりました。

絶望が包み込むゼンディカーの中で、それでも生き残った人々は戦いを続けます。


オブ・ニクシリスに拷問を受けていたプレインズウォーカー達を救ったのは、遅れてやってきたチャンドラでした。

解放した皆と力を合わせてオブ・ニクシリスを撃退すると、再び連合軍は集結します。


そこでジェイスはウギンから聞いたエルドラージの特性をもとに、エルドラージを殺す作戦を考案しました。

ゼンディカーに流れるエネルギーをニッサによって操り、久遠の闇にいるウラモグとコジレックの本体を直接引きずり出す。

そしてエルドラージの力を直接ゼンディカーに吸い取らせて殺す、それがジェイスの考えた作戦でした。



コジレックとウラモグをおびき寄せるためにギデオンとチャンドラ率いる軍勢が自ら囮となり、キオーラが梅雨払いをして、ついにニッサの力線が二体を捕らえます。

しかし流れ込むエルドラージの力に耐えきれなくなったゼンディカー次元は、崩壊を始めてしまいました。


ジェイスは最後の賭けにでます。


ゼンディカー全ての力を使って二体を同時に燃やし尽くす。チャンドラ、出来るか? と。

チャンドラは答えました。”出来る”。そして、ニッサと共にそれを成し遂げました。



ゼンディカーの戦いは終わりました。

多くの犠牲を払いましたが、ゼンディカーの脅威は去り、ウラモグとコジレックは消滅しました。

しかし、姿を消したエムラクールの行方を追って、ジェイスは調査を続けるのでした。




復讐に燃えるナヒリはイニストラード各地に謎の石を設置し、マナの流れを狂わせることでエムラクールを呼び寄せ、アヴァシンをも狂わせることに成功します。

苦渋の決断でソリンはアヴァシンを廃棄しますが、アヴァシンによる世界への防護が失われたことで、エムラクールはイニストラードに降臨してしまいました。



イニストラード全土のゾンビを従えたリリアナを筆頭に、プレインズウォーカー達は総力戦を挑みますが、生物はおろか死人さえも変異させ、隷属してしまうエムラクールの前には成す術もありません。


狂気に呑まれゆく精神世界の中で、ジェイスは天使エメリアの姿をしたエムラクールとの対話を交わします。


『これは何もかも間違い。私は不完全で、足りなくて、始まったばかり。不毛の怨嗟ではなくて、花が咲くべき。土は受け入れてくれない。私の時じゃない。今はまだ』


なんとか正気を取り戻したジェイスは、タミヨウからエムラクールを封印する術があると教えられます。



タミヨウの拘束呪文をジェイスがエムラクールへと接続し、ニッサがイニストラードの力を引き出して銀の月へ封印するその作戦は、全ての力を使い果たしてもエムラクールを封印するには到底足りず、あえなく失敗します。


しかしタミヨウが別の巻物を開いて読み始めると、そこから信じられないようなエネルギーがあふれ始めました。

すぐさまジェイスはその力を呪文に直して、エムラクールへと放ちます。

月から弾けた銀色の光がエムラクールを包むと、それは縮んでゆき、やがて消滅しました。


全てが終わったあと、ジェイスはタミヨウに感謝を伝えます。


しかし、恐怖に震えるタミヨウから帰ってきた言葉は意外なものでした。

”あの呪文は、エムラクールが私の体を使って、自ら放ったものなのだ”

と……。


『ジェイス・ベレレン、これは全部私の駒。ずっとここにあったもの。もう遊びたくないだけ』


異界月から8年、エムラクールは沈黙を守り続けています。


終わりに

 
「えっ!? 自ら封印させたってことは、その気になればエムラクールはいつ復活してもおかしくないってこと??」


 
「そういう事になるね。時系列が違うとはいえ『モダンホライゾン3』は怒涛の勢いでエルドラージ達がプレビューされているし、メインストーリーに関係しそうな情報が無いか、毎日目を光らせてるのよ」


 
「……かわいいお花が咲いたエルドラージとか出てこないかなー」


 
「苗木で我慢してなさい!!」


君の心に刻まれるもの

モダンホライゾン3

2024年6月14日発売!!

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このコラムのライター

ラッチ

ラッチ