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2024.5.8

何が違うの? フェスティバルブースター | みんなで歩こう先導者への道

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何が違うの? フェスティバルブースター | みんなで歩こう先導者への道

『フェスティバルブースター2024』について知ってみよう

目次

はじめに

 皆さまこんにちは、宮浦⑨と申します。
 私のコラムでは主にこれからヴァンガードをはじめてみたい、あるいは始めたばかりでまだわからないことが多い。
 そんな方がもっと楽しく、もっと強くなれるような内容をお伝えしていきたいと思っています。

 今回のテーマは「何が違うの? フェスティバルブースター」

 ヴァンガードファイターの皆様は、カードゲーム祭会場で先行発売される「フェスティバルブースター2024」の情報で盛り上がっているかと思いますが、ディヴァインズシリーズからはじめたばかりの人は「フェスティバルブースターって普通のブースターパックと何が違うの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 実は、ヴァンガードをはじめとしたカードゲームのブースターパックにはいくつか種類や販売形式の違いがあるのはご存じでしたか?
 今回は「フェスティバルブースター2024」を中心に紹介しつつ、ヴァンガードのブースターパックの種類と傾向についても軽くご紹介したいと思います。

「スペシャルシリーズ」って?

(出典:「カードファイト!! ヴァンガード」TCG公式サイトより引用:スペシャルシリーズ「フェスティバルブースター2024」商品情報)



 まず、ディヴァインズシリーズになって発売された運命大戦無幻双刻は皆さんもご存じかとは思います。

 実は『フェスティバルブースター』はこれらの商品と色々と違う、「スペシャルシリーズ」と呼ばれる特別な商品になるのです。


 これらの違いは公式サイトの商品紹介ページの他にも商品のナンバーから見分けることが出来ます。
 (運命大戦 【VG-DZ-BT01】)

 (フェスティバルブースター2024 【VG-DZ-SS01】)


 この最後に『SS』と書かれているものが「スペシャルシリーズ」パックになります。


収録内容が違う!

(出典:「カードファイト!! ヴァンガード」TCG公式サイトより引用:スペシャルシリーズ「フェスティバルブースター2024」商品情報)




(出典:「カードファイト!! ヴァンガード」TCG公式サイトより引用:ブースターパック「運命大戦」 商品情報)


 ここに比較のために「フェスティバルブースター2024」「運命大戦」の収録カード情報を並べてみました。


 パッと見た感じでもかなり収録内容に違いがあると気付くと思います。
 わかりやすいところですと、フェスティバルブースターは『再録』と呼ばれる過去のカードがそれなりの枚数ありますね。


 とくに「特別再録」と分類されているものはカード上では「Re」「Re+」と表記され、雑誌付録や大会参加賞のPRカード、あるいは絶版となった古いパックの収録ながら今も使われているようなカード達のことです。
 このように再録されたカードはそれだけ手に入りやすくなりますので、最近始めたばかりの人は再録カードの情報は要チェックです。

1パックに入っている枚数が違う!

 次に1パックに入っているカードの枚数、1ボックスに入っているパックの数もかなり違います。


 運命大戦「1パック7枚 1ボックス16パック」なのに対し

 フェスティバルブースター「1パック3枚 1ボックス10パック」となっており

 商品紹介にもありますが『必ず光るカードが入っている』という点が大きな特徴となっています。


 ここでいう「光るカード」というのはRR以上の新規カード、あるいはRR以上と同じ加工がされている特別再録カードのことで、フェスティバルの名にふさわしいお祭り仕様になっているのです。

販売期間が違う!

 そして、フェスティバルブースターのような特殊パックと通常ブースターパックを比較する際に最も重要なことは「販売期間」です。


 通常ブースターパックは基本的には、店舗で売り切れていても少し時間が経てば増版され、再入荷されるかたちで一年ほどは店頭に並びます。
 しかし、フェスティバルブースターのような特殊パックは基本的には一度売り切れるともう買えない、というパターンがほとんど。


 そのため、半年後どころか一か月後にはもうパックが店頭に無いということも珍しくありません。
 また、パックがなくなると欲しいカードがあっても手に入れるのが難しくなってしまったりもします。

 ですので「フェスティバルブースター」のような特殊パックに収録されたカードが欲しい時は、素早い対応が求められてしまい、注意が必要なのです。

他にもこんなパックがあります

 ちなみに、余談にはなってしまいますが、ヴァンガードのパックの種類にはまだほかにもいくつかあります。


 それらも併せてこの場で紹介させていただこうと思います。

リリカルブースター

(出典:「カードファイト!! ヴァンガード」TCG公式サイトより引用:リリカルブースター「リリカルモナステリオ ほしがきらきらっ!」 商品情報)


 7月に発売予定の「リリカルモナステリオ ほしがきらきらっ!」は「リリカルブースター」と呼ばれ、パックの数や1パックの値段は通常ブースターパックと同じですが、収録カードがリリカルモナステリオのものだけという特別なパックになっています。


(商品ナンバーは【VG-DZ-LBT01】)

タイトルブースター

 他にはコラボカードだけが収録された「タイトルブースター」と呼ばれる商品もあります。


 これは惑星クレイのオリジナルユニットではなく、コラボ作品のカードだけが収録されたブースターパックです。
 Dスタンダードでは『刀剣乱舞』『モンスターストライク』『シャーマンキング』『終末のワルキューレ』の4タイトルが存在します。


(商品ナンバーは【VG-D-TB0X

「フェスティバルブースター2024」の注目新規カード

 ここからはフェスティバルブースターに収録されたカードの中から新規のオーバートリガーに注目して紹介したいと思います。


 「フェスティバルブースター2024」には全ての国家で使用できるオーバートリガーが新たに2種収録されています。


 これらは全ての国家で使用でき、デッキの方向性に応じて、国家専用のオーバートリガーと比較して使い分けることができるようになります。

 全ての国家で使えるオーバートリガーには現状『《オルバリア》』『《ヴァルナート》』『《イドスファロ》』の3種類があります。

 今回の新規2種はこれらと比較すると防御向きの性能と言えるかもしれません。


 では、さっそく新規カードの能力を見てみましょう。

 光のオーバートリガー、《メルゼンブリア》の追加能力は『ユニットのいない相手のRとGの合計2つにつき1枚ドロー。その後、相手のリアガードとガーディアンを全て退却させる』というもの。
 盤面次第ではありますが、複数枚のドローとリアガードの全退却と豪快な能力な一方、実は中々に難しい処理を求められるカードでもあります。

 まず、ドロー能力はガーディアンサークルが1枚でも、10枚でも関係なく「ユニットがいるか、いないか」で判断します。
 また、「開いているサークル」のカウントは切り捨てなので、最大値の3枚をドローするには「リアガード0かつノーガード(もしくはブリッツオーダーのみでガード)」でないといけないため、大量ドローは意外と難しいでしょう。


 そして、その後に発生する「ガーディアンの全退却」これが少々曲者です。


 この追加能力が発動するタイミングはまだバトルの結果が決まる前なので、相手のヴァンガードのパワーを挙げていたガーディアンが退却したことでシールド値は0となり、ヴァンガードに1億のパワーを与えなくてもガードを貫通できるようになります。
 しかし、退却させるだけでは守護者の持つ「ユニットはアタックがヒットしない」という能力までは無効にできないので、完全ガードを貫通することはできないというのは覚えておいてください。

相性の良いデッキ

 このオーバートリガーと特に相性が良いデッキはやはり『《零の運命者 ブラグドマイヤー》』でしょうか。


 ディヴァインスキルにより守護者が使用できなくなるため、ガーディアンの全退却との噛みあいが非常に強力なうえ、ヴァンガードで2ダメージ、リアガードの《ザムーグ》に+1億を与えることでさらに2ダメージと、このカードをドライブチェックでめくるとほぼ確実に4ダメージを与えられるようになるため、不利な状況からでも逆転しやすくなるでしょう。




 他にはリリカルモナステリオの「《縛眼の麗蛇姫 シアナ》」デッキもかなりの好相性でしょう。


 このカードは相手のリアガードとガーディアンの合計が2枚以下の時に発揮される永続能力を持っています。

 そのため、このオーバートリガーを捲ると、どんな状況でも確実に追加能力が発揮するのです。


 また、「ヴァンガードのパワーは低く、リアガードのパワーが高い」というデッキの性質の関係でヴァンガードの攻撃に守護者が使われにくいのも全退却貫通と噛みあっています。

 メルゼンブリアと対になる夜のオーバートリガー、《ニクラスゼリア》の追加能力は『ダメージから1枚を手札に加える』回復能力と『手札からユニットカードを1枚まで選び、パワー+10000させて場に出す』という連続攻撃能力がセットになったものです。

 特筆すべき点はやはり、5枚目のヒールトリガーになる、という強力な防御性能でしょうか。
 ヴァンガードにおいて後半の1点回復がどれほど頼もしいかはファイターなら誰もが理解していることでしょう。

 裏のダメージを選べば、表のダメージを増やすことにも繋がるのでCCが苦手なデッキにも一考の余地が生まれることでしょう。
 
 ただ、これはヒールトリガーにも言えることですが、ヴァンガードはダメージがそのまま能力のコストになるゲームのため、回復し過ぎるとCB能力が使えなくて何もできない。

 ということになる恐れもあるので採用する際は気を付けたいところですね。


 通常のヒールトリガーと違い「ダメージゾーンから1枚まで選び、手札に加える」能力なので一応、回復しないということも選べはしますが……もったいないですよね。

相性の良いデッキ

 このオーバートリガーと相性が良いデッキの代表格は「《無双の運命者 ヴァルガ・ドラグレス》」だと思います。


 「CCが苦手で表のダメージの枚数が攻撃回数に直結している」かつ「ヴァンガードの攻撃時、前列のユニットがいないのでトリガーの振り先を用意する工夫が必要」という《ヴァルガ》の欠点を一枚で解消してくれています。


 ディヴァインスキルや《シュウラ》と合わせて使えば、とんでもない攻撃回数を実現することも夢ではありません。

 他にも、「《魔忍竜 シラヌイ “朧”》」のデッキもこのオーバートリガーと相性が良いかもしれません。


 シラヌイデッキはバトルフェイズに前列のユニットがいなくなることはありませんが、このデッキでは《シラヌイ “骸”》の能力でメインフェイズにドライブチェックができます。
 なので、《忍竜 フウライ》《忍竜 セキエイ》といった自力でスタンドする能力をあらかじめコールすることでパワー+10000をさらに効率的に活かすことが出来ます。

おわりに

 いかがでしたか?

 例年、フェスティバルブースターではどんなデッキにも使える汎用カードが収録されるので、予想外のデッキが大幅強化をされたり。ということも珍しくありません。

 ですので、新規カードはしっかりチェックしてみてくださいね。


 それでは最後までご清覧ありがとうございました。

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このコラムのライター

宮浦⑨

宮浦⑨