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2024.3.9

CL福岡参戦! デッキ選択の結果はいかに!? | なかねのポケラボ

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CL福岡参戦! デッキ選択の結果はいかに!? | なかねのポケラボ
目次

はじめに

アローラ!なかねです。


先日、福岡で開催された大型大会「チャンピオンズリーグ2024 福岡」(CL福岡)に参加してきました!

大型大会に参加したからには使用したデッキの記事を書くぞ! と意気込んだのも束の間、肝心の戦績は1-3ドロップ……

結果はついてこなかったけど、環境の考察とデッキ選択は良かった気がする……!


というわけで、今回は趣向を変えて大会に向けたデッキ選択についての記事になります。


大会から日が経ち公式から当日のシェア率なども出ているので、実際のデータを確認しベストなデッキ選択ができたのかを考えていきます。

デッキ選択を行う上での判断基準や思考の過程をお伝えできれば嬉しいです!

環境考察

デッキ選択を行うにはまず、環境に存在する各デッキタイプのシェア率を把握することが第一歩です。


というのも、ポケカには強力な特性や弱点システムなどがあり、カードやデッキタイプの評価が相対的になりやすく、各デッキタイプのシェア率と流行の構築を抑えなければ適したデッキ選択ができません。


単純な例を挙げると、「悪タイプの《リザードンex》が勝ちまくっているから弱点を突かれる超タイプデッキは立ち位置があまり良くない」といった具合です。


現在はシティリーグの結果が公式サイトから確認ができる上、SNS上でこれらのデッキがまとめられているため、以前にも増してメタゲームのデッキ選択に及ぼす影響が強いと思います。

CL当日のシェア率を予想しよう

今回のCLは新弾発売時からシティリーグが開催されていたこともあり、例年のレギュレーション変更後よりも各デッキタイプの研究の進みが早かったように感じます。


新弾発売から約3週間を経て、私が想定していたCL当日の環境予想は以下の通りです。

同一のTierの中では左に位置するデッキタイプの方がシェア率が高いと考えていました。


CL当日のデッキタイプシェア率予想

Tier1 (シェア率 15%以上)

リザードンex、ロストバレット


Tier2 (シェア率 10~15%程度)

古代、パオジアンex、アルセウスVSTAR+ギラティナVSTAR、ルギアVSTAR


Tier3 (シェア率 10%以下)

サーフゴーex、イダイナキバ、ロストギラティナ、アルセウスVSTAR、サーナイトex などなど……




まず、環境トップのTier1にはレギュレーション変更後から評価の高かったリザードンを筆頭に、CL前週に勝てる構築が一気に知れ渡ったかがやくゲッコウガ》軸のロストバレットを位置づけました。


これらのデッキは実際のデッキの持つ強みもさることながら、有名プレイヤーがシティリーグで使用し、実績を残したことも流行に一役買っています


特にリザードンはデッキエンジンとして《ビーダル》を採用したタイプの構築がある程度固まり、レギュレーション変更前から一定の人気があった《ピジョットex》をエンジンにしたタイプも含めて相当勢いがあったと思います。




続くTier2にはじわじわとシェアを伸ばしていた古代デッキ、環境初期から一定の人気を誇ったパオジアンアルセウス+ギラティナに加え

新たに《チラチーノ》という強力な相棒を手にしたルギアが一定のシェアを有していると予想していました。


Tier2の中ではCL直前で頭角を表したルギアの存在が一番厄介で、大会当日にどれほどのシェアを有するのかが非常に読みづらい存在でした。


CLのDay1はマスターリーグであれば最大9回戦を行うため、これらのデッキタイプとは1回は対面するだろうと意識していた仮想敵です。




一方で、Tier3に位置するデッキタイプやその他のデッキタイプはさまざまな参加者がいる大型大会という性質も相まって強く意識することはなく、デッキ選択への影響は大きなものではありませんでした。


逆にいうと、再現性が高くやりたいことがはっきりしているデッキは負けづらいため、《アルセウスVSTARを主軸にしたデッキなどは大型大会に持ち込む評価が高くなります

こういったデッキは比較的プレイの方針がわかりやすく、長い回戦数でもプレイミスを起こしづらい点も評価を助ける印象です。

環境デッキに共通する要素を探す

大会当日の仮想敵を見定めたところで、それぞれのデッキタイプが持つ強みを考えていきます。


ポケカの大型大会はTier1と呼ばれるようなデッキタイプであってもシェア率が20%を超えることは少なく、特定のデッキタイプに寄せたデッキ選択や構築はあまりおすすめできません。

そのため、環境上位デッキに共通する要素を探し、それらに強い要素を持つデッキを持ち込むというのが勝率を伸ばすアプローチかと思います。


今回は大会に向けてさまざまなデッキを実際に試しつつ、具体的な考察に関してはきむらさんの記事を参考にさせていただきました。

こんなに良いまとめが無料で見れるなんてドラスタコラム凄すぎる…!


きむらさんのコラムでも述べられていることなのですが、当時の環境上位デッキはそれぞれ有する強みが個性的で、広く対策することが非常に難しい環境でした。

しかし、そんな状況でも共通する要素として、

 ・盤面を構築するスピードが比較的ゆっくりしている

 ・最序盤に安定して高いダメージを出しづらい

ことが環境上位デッキタイプの持つ特徴ではないかと考えていました。


具体的には、レギュレーション変更前に一定数存在した、《バトルVIPパス》《ポケストップ》を駆使して序盤からサイドを取り進めていくようなターボ系と呼ばれるデッキが少ないということです。

これはポケモンをサーチするカードの種類が影響しており、ターボ系のデッキは安定して盤面を形作れないことが理由となって影を潜めています。


そこで、序盤から自身のやりたい動きを押し通すことがこの環境攻略の糸口ではないかと考えました。

大型大会ということもあり、対応しづらい初見の要素があれば尚ヨシです。


対面よりもワンテンポ早くやりたいことを押し通す」デッキを持ち込む、という方針でデッキ選択へ進みます。

デッキ選択

デッキ選択の方針を決めたので、次は序盤から押し付けた時に一番強い要素を考えます。


ここでパッと思い浮かぶのがサイドを複数枚取る動きです。

後手1「メロディアスエコー」はやっぱり強い!


とはいえ、自身で述べたとおりターボ系のデッキは基盤が安定せず、まともに構築を組むのも難しい。

そんな中最初に検討したのが最速で《ヤミラミ》のロストマインを宣言するようなデッキでした。

これは《ジラーチ》を用意されてしまうことや、そもそも古代デッキなどはサイド1枚のポケモンのHPが高く、あまり強い要素とは言えないためロストゾーンに。


続いて、《テツノカイナex》の「ごっつあんプリファイ」を継続的に宣言できるデッキを研究することにしました。

ロストギミックや《ミライドンex》《エレキジェネレーター》を合わせた雷タイプ軸のデッキをしばらく試し、いくつかのデッキタイプには明らかに有利がつくなといった印象だったのですが、環境の主役であったリザードンへの勝率が見込めず、これもまた候補止まりでした。


CLまで残り数日、暗雲が立ちこめようかというところに、友人がシティリーグで入賞したあるデッキタイプを共有してくれました。

イダイナキバとの出会い

その共有してくれたデッキというのが、今回CLに持ち込んだイダイナキバです。


《イダイナキバ》は登場当初、山札を4枚掘り進めるテキストから大きな話題を呼び、実際にシティリーグなどでも入賞していたデッキタイプです。

しかし、当時リザードンに次いで勢いのあった《テツノカイナex》を擁するパオジアンに押し切られることが多く、次第に入賞リストから数を減らしていきました。


ですが、CL当時の環境では少し状況が異なります

まず、Tier1に位置付けていたリザードンとロストバレットは《イダイナキバ》を1回のワザできぜつさせる打点を出しづらく、山札を削り切るターンに猶予があります

続くTier2には環境当初苦手としていたパオジアンがいますが、《災いの荒野を採用し、ベンチのシステムポケモンを縛るプランを取り入れることで当時ほどの不利はつかなくなっていました。


残りのデッキタイプにも大きく不利がつくことはないからこれしかない!!


…と言いたいところだったのですが、CL前週に台頭し始めたルギアはそのダメージラインと《ジェットエネルギー》の性質により対策が不可能に近く、頭を悩ませました。

とはいえルギアは流行し始めて間もなく、シェア率は多くても10%程度だろうと判断し、イダイナキバを大会に持ち込むことを決めました。

デッキ解説

かくしてCLに持ち込むデッキが決まりました。

別の友人もイダイナキバでシティリーグに参加していたので、そのフォードバックも含めて残りの数日を調整に当てることに。


CLの回戦数と予想していたシェア率を考慮した微調整のうえ、CLに持ち込んだレシピが以下です。

デッキレシピ

4

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1

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4

1

4

4

3

3

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4

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4

4

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2

4

5

1

デッキ解説

ここでは大会に持ち込んだイダイナキバの簡単な解説をします。


<デッキの目標>

基本的には毎ターン古代のサポートを使用して盤面を準備し、《イダイナキバ》のワザ「じばんほうかい」を使用して相手の山札を掘り進め、山札切れによる勝利を狙います

また、アルセウス系統や古代デッキにはアタッカーを倒してリソースを刈り取るサブプランを持っています。


4エネルギーを要するワザ「きょだいなきば」はダブルターボエネルギーを利用した状態でも140ダメージを叩き出すことができ、《ブーストエナジー古代》をつけた状態であれば中打点を駆使してアタッカー運用が可能になります。

対面のリソースを考慮して、山札を削る、もしくはアタッカーを倒すかの判断をしましょう


<構築の特徴>

今回の構築の特徴は《カウンターキャッチャー》《災いの荒野》を多めに採用していることです。

ピジョット軸のリザードンやパオジアンなど、相性が五分〜不利な対面の勝率を上げることが期待出来ます。


《ミミッキュ》などで釣り出した非ルールポケモンは《イダイナキバ》を1回できぜつさせる打点を持ち合わせていないことが多く、それを呼び出し縛ることでリソースゲームを仕掛けていきます。

加えて、もともと相性のよいロストギミックのデッキなどにも有効に働く場面が多く、デッキスロットを割り当てました。


こういった勝つためのカードは《トレッキングシューズ》などの再現性を上げるためのカードとの競り合いになるのですが、環境当初と比較してある程度デッキの手の内がバレていることも加味し、この配分となりました。

大会の振り返り

ここからは大会の結果を受けての振り返りになります。

対戦結果と実施のデッキ分布、構築の反省点について述べていきます。


清々しく負けた結果で恐縮ですが、よければご覧ください…!

対戦結果

R1: アルセウス+ギラティナ…勝ち

ギラティナスタートからベンチを開いてくれたため、サイドを取らずに裏を呼びきって山札切れで勝利。


R2: パオジアン…負け

ゲームを通じてサポートに2回ほどしか触れず、ただポケモンを出しては倒されるのを眺めていたら対戦相手のサイドがなくなっていた。


R3: ロストバレット…負け

序盤に出遅れてしまい、こちらの盤面にダメージが220乗ったところからゲームスタート。

終盤ベンチを縛るタイミングでカイナ+ツツミ+フーパ+ライコウ+封印石あたりまで見えていたため、ボスとつりざお4枚目のセット持ちを割り切ったところ、全部使われてターン足りずに負け。

こちらの道中のリソース管理にもう少し工夫の余地があった気がする。


R4: リザードン+ビーダル…負け

初手に必要なポケモン+探検家があり、新たな探検家とポケギアをピックしたところで取れる行動が無くなりました…

最後は仕方なしに出したメタモンがきぜつするのを目にしてゆるやかに種切れ負け。こんなのってないよ。

マスターリーグDay1のシェア率

公式のYoutubeチャンネル内で公表されたデッキタイプのシェア率※は以下の通りです。


リザードンのシェア率が想定よりも遥かに高いことに驚かされましたが、想定していないデッキタイプがシェア率上位に食い込むことはなかったため、デッキ選択を行う上での前提は組み立てられていたかと思います。


<公表されたマスターリーグDay1のシェア率>

・リザードンex …27.1%

・パオジアンex …10.8%

・ロストバレット …10.2%

・アルセウスVSTAR+ギラティナVSTAR …8.6%

・ルギアVSTAR …8.6%

・古代 6.2%

 ※7位以下にはトドロクツキexやサーフゴーexといったデッキが5%以下のシェア率で存在

構築の反省点

対戦結果に記載した通り、これでもかというくらいにデッキが回りませんでした。

分散があるため仕方ない点はあるかもしれませんが、再現性を軽視していたことを認めざるを得ない結果です。


勝てるカードを増やすアプローチはシティリーグで優勝を狙うのならば許容されたかもしれませんが、CLのような大型大会ではより構築に再現性を持たせるべきでした。


しかし、デッキタイプとして見た場合のイダイナキバは有名プレイヤーが使用し予選全勝で初日抜けといった結果も残しており、決して的外れな選択ではなかったと思います。

まとめ

・シティリーグの結果にSNS上の流行を加味した環境考察

・再現性を前提にしたデッキ選択

・ホームランを狙うよりも次の打席に立つことが大事

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございます!


負けた当日は福岡旅行記でも書こうかなと思っていましたが、こうして振り返るとなんだかんだ学びがありますね。

そして、ここまで清々しく負けた記事を書かせていただけるドラスタコラムには頭が上がりません……

次の大型大会がいつになるか分かりませんが、今回の反省を活かしてまた頑張ろうと思います。


次回の記事はシティリーグS3で使用したデッキの解説になりそうです。

鮮度のあるうちに出したい……出します!!


それでは!

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このコラムのライター

なかね

なかね