一周年!!
こんにちは、ラッチです!
早いもので、ドラスタのコラムを書き始めてから1年が経ちました。
完全アーティスト縛りのデッキを作ったり、延々と好きな基本土地のイラストを語る記事を書いたりと好き勝手やっておりますが
たまにはまじめなデッキも紹介しようと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!!
さて先日、購入したまま放置していた『エルドレインの森』統率者デッキ「武勇と美徳」で遊んでみたのですが、これが驚くほどに強かったんですよ・・・!
最近の構築済みデッキは昔とは比べ物にならないくらい完成度が上がっているとはいえ、通常の対戦卓に混じると一人だけドラフトやシールドのリミテッドデッキで戦っているような気分・・・になることが多いのですが、このデッキは何度対戦してもそれがほとんど無い!
しかも『エルドレインの森』の後に続くセットでも、相性の良いカードが次々と収録されて強化され続けています。
《僻境宮廷のエリヴェア》は、エルドレインのアーデンベイル王国に生まれ、10歳の誕生日まで泣くことも、一言も喋ることなく育った少し風変わりな少女でした。
誕生日の儀式の際に動物と意思疎通が出来ることを示して見せた彼女は、それからたくましく成長を遂げ、従騎士として活躍を始めるようになります。
ファイレクシアの侵略によってアーデンベイルが滅びてしまった後も、生き残った王国中の人々を助けて周っていた彼女のもとへ転機が訪れました。
上級王となったウィル・ケンリスから、その功績を称えられ史上最年少の騎士として「エリヴェア卿」の称号を授与されたのです!
そうして与えられた最初の任務こそが、王国を支配する「いまわしき眠り」の呪いを解く手がかりを探すため、危険に満ちた僻境を探索する事でした。
しかし僻境においてもエリヴェアは、アウフ・フェアリー・バニコーンといった温和な生き物たちを友人として、今日も森の奥へと楽し気に探索を続けています。
※『エルドレインの森』統率者デッキ「美徳と武勇」同封のポスターより
《僻境宮廷のエリヴェア》の強みは非常にシンプルです。
戦場に出た時と自身が攻撃するたびに付与する「聖者・役割・トークン」が、プチ《きらきらするすべて》ともいうべき能力で、自軍のクリーチャーを次々とフィニッシャー級のサイズへと押し上げていくことが出来ます。
特に、統率者を早期にプレイするために投入される《ラノワールのエルフ》をはじめとしたマナ・クリーチャーは、その性質上中盤以降になると役割を失ってしまいがちなのですが、このデッキでは強力なアタッカーとして最後まで活躍することが出来ます。
そして「1ターンに1回だけ誘発」や「対戦相手一人につき1回誘発」などの制限がないドロー能力によって、ひとたび動き始めると毎ターン3、4枚ドローしながら6/6、7/7、8/8と自軍が膨れ上がっていくような状況が頻発します。
あとは全体除去に気を付けてさえいれば、あっという間に殴り勝っていることでしょう。
デッキのやりたいことは非常に明確で分かりやすいのですが、エンチャントが出るたび、戦闘ダメージが与えられるたびに誘発する能力など、1ターンに処理しなければならないアクションも多くなりがちなため、マジックに慣れてきた中級者以上の方にお勧めしたい統率者です。
それでは、いよいよ構築済みデッキの改造に進んでいきます。
お勧めカード
入手しやすい最近のセットから、相性の良いカードを見ていきます。
マナ・ブースト
ボード・コントロール
アドバンテージ
《マラメトの模範、クチル/KUTZIL MALAMET EXEMPLAR》
カードが発表された時から「アンコモン!? ・・何かの間違いでは??」と言われ続けている新時代の象徴です。
オーラデッキで最も悲しい瞬間である、強化しようとしたクリーチャーを除去されることがほぼ無くなります。
エリヴェアと同じようなドロー能力まで持っていますが、流石にこちらはプレイヤー1人につき1枚までしかカードを引けませんので、間違えないようにしましょう。
フィニッシャー
デッキリスト
遊び方
これであれば1ターン目にマナ加速が出来なかったときの保険を兼ねつつ、アタックが通れば2ドローとなる《エリヴェア》の有用な強化先になってくれます。
これらの兼ね合いから、強化オーラは回避能力付与を最優先に選びました。
残りのスロットで真っ先に採用したかったのが、《僻境宮廷のエリヴェア》を守るためのカードです
デッキ全体が《エリヴェア》への依存度を高めているため、《ルーンの母/Mother of Runes》とその亜種はフル投入し、「破壊不能」を与えるカードと除去カードで脇を固めます。
3ターン目エリヴェアから《照光の巨匠》パンチ2ドローで最高に気分が良い瞬間
・・・その結果、効果を発揮するまでに時間がかかってしまうカードやドローするだけのカードが抜けていってしまいました・・・君主も赤歯も良いカードなのですが。
更なる速さを求める貴方へ
ロマンは終わらない
今回は採用しませんでしたが、一撃必殺のロマンを追い求めるのも楽しいですよね。
オーラにはそのために特化した十分なカードが用意されています・・・!!
「感染」能力持ちのクリーチャーをありったけ投入し《エリヴェア》で強化して、高速で毒殺を狙うデッキなどもいけるかもしれません!
終わりに
「強化して・殴って・カードを引く」
《僻境宮廷のエリヴェア》というカードが良くまとまっているおかげで、一口にオーラデッキといっても非常に多様なバージョンが作れてしまうことが判明し、記事を書き始めてからもひたすらにデッキをいじり続けてワクワクしています!!
リアニメイト・オーラデックウィンとか無限マナ生成型とか、まだまだ試していないカードや構築が沢山ありますので、皆さんもぜひオリジナルエリヴェアデッキを組んでみて、遊んでみてください! 楽しいよ!!