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2024.4.6

《僻境宮廷のエリヴェア/Ellivere of the Wild Court》 | ラッチの「統率者は最高!」

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《僻境宮廷のエリヴェア/Ellivere of the Wild Court》 | ラッチの「統率者は最高!」

ラッチの「統率者は最高!」| 《僻境宮廷のエリヴェア》

目次

一周年!!

こんにちは、ラッチです!


早いもので、ドラスタのコラムを書き始めてから1年が経ちました。

完全アーティスト縛りのデッキを作ったり延々と好きな基本土地のイラストを語る記事を書いたりと好き勝手やっておりますが

たまにはまじめなデッキも紹介しようと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!!


さて先日、購入したまま放置していた『エルドレインの森』統率者デッキ「武勇と美徳」で遊んでみたのですが、これが驚くほどに強かったんですよ・・・!

最近の構築済みデッキは昔とは比べ物にならないくらい完成度が上がっているとはいえ、通常の対戦卓に混じると一人だけドラフトやシールドのリミテッドデッキで戦っているような気分・・・になることが多いのですが、このデッキは何度対戦してもそれがほとんど無い!


しかも『エルドレインの森』の後に続くセットでも、相性の良いカードが次々と収録されて強化され続けています。

これは改めて組んでみるしかない・・・!!


というわけで、今回お勧めする統率者は《僻境宮廷のエリヴェア/Ellivere of the Wild Court》です!




《僻境宮廷のエリヴェア》は、エルドレインのアーデンベイル王国に生まれ、10歳の誕生日まで泣くことも、一言も喋ることなく育った少し風変わりな少女でした。

誕生日の儀式の際に動物と意思疎通が出来ることを示して見せた彼女は、それからたくましく成長を遂げ、従騎士として活躍を始めるようになります。


ファイレクシアの侵略によってアーデンベイルが滅びてしまった後も、生き残った王国中の人々を助けて周っていた彼女のもとへ転機が訪れました。

上級王となったウィル・ケンリスから、その功績を称えられ史上最年少の騎士として「エリヴェア卿」の称号を授与されたのです!


そうして与えられた最初の任務こそが、王国を支配する「いまわしき眠り」の呪いを解く手がかりを探すため、危険に満ちた僻境を探索する事でした。


しかし僻境においてもエリヴェアは、アウフ・フェアリー・バニコーンといった温和な生き物たちを友人として、今日も森の奥へと楽し気に探索を続けています。


※『エルドレインの森』統率者デッキ「美徳と武勇」同封のポスターより

《僻境宮廷のエリヴェア》の強みは非常にシンプルです。


戦場に出た時と自身が攻撃するたびに付与する「聖者・役割・トークン」が、プチ《きらきらするすべて》ともいうべき能力で、自軍のクリーチャーを次々とフィニッシャー級のサイズへと押し上げていくことが出来ます



特に、統率者を早期にプレイするために投入される《ラノワールのエルフ》をはじめとしたマナ・クリーチャーは、その性質上中盤以降になると役割を失ってしまいがちなのですが、このデッキでは強力なアタッカーとして最後まで活躍することが出来ます。


そして「1ターンに1回だけ誘発」や「対戦相手一人につき1回誘発」などの制限がないドロー能力によって、ひとたび動き始めると毎ターン3、4枚ドローしながら6/6、7/7、8/8と自軍が膨れ上がっていくような状況が頻発します。

あとは全体除去に気を付けてさえいれば、あっという間に殴り勝っていることでしょう。


デッキのやりたいことは非常に明確で分かりやすいのですが、エンチャントが出るたび、戦闘ダメージが与えられるたびに誘発する能力など、1ターンに処理しなければならないアクションも多くなりがちなため、マジックに慣れてきた中級者以上の方にお勧めしたい統率者です。


それでは、いよいよ構築済みデッキの改造に進んでいきます。

お勧めカード

入手しやすい最近のセットから、相性の良いカードを見ていきます

マナ・ブースト

出来るだけ早く攻撃の体制を整えたい《僻境宮廷のエリヴェア》デッキにとって、エンチャントかつ軽量なマナ加速は、マナ・クリーチャー以上に重要なカードです。


《豊かな成長/Abundant Growth》《枷はずれな成長/Unbridled Growth》は加速こそ出来ませんが、色マナの安定とエンチャント枚数の底上げには非常に有用なカードになります。

1ターン目にマナ加速、2ターン目に《西の樹の木霊/Kodama of the West Tree》をプレイできれば、盤石なマナ基盤は目前です。


3ターン目に《僻境宮廷のエリヴェア》を出すことで4/4トランプルになった《西の樹の木霊》の攻撃が通れば、4ターン目には5マナからクリーチャーの展開をしつつ強化や除去、といった複数アクションを押し付けていくことが出来るようになります。


地味に持っている「到達」能力や改善されている味方へのトランプル付与も、このデッキでは非常に有用です。

基本的にクリーチャーを強化する以外は何もしない「役割・トークン」ですが、《森の友、ジャヘイラ/Jaheira, Friend of the Forest》が居れば話は変わります。

誰かにオーラとしてついたままで緑マナを生み出せるようになるため、凄まじい展開力を発揮することが出来ます。


無理なく《英雄的介入/Heroic Intervention》などを構えられるようになるのもありがたいですね。

ボード・コントロール

《新ベナリアの光、ダニサ/DANITHA NEW BENALIA'S LIGHT》+《贖罪への道/REDEMPTION ARC》


毎ターン任意のクリーチャーの追放が可能になる、プチコンボです。


特に《贖罪への道》《エリヴェア》自身に付けて、破壊不能を与えながらドローの条件を満たす使い方も強いため、お勧めのカードです。




《赤歯の執政、イェナ/Yenna, Redtooth Regent》は第二の統率者と呼べるような、強力なエンチャント複製能力を持っています。


除去を連打するもよし、オーラの強化をばらまくも良しと、彼女が居れば盤面の掌握も難しくはないでしょう。

アドバンテージ

《マラメトの模範、クチル/KUTZIL MALAMET EXEMPLAR》


カードが発表された時から「アンコモン!? ・・何かの間違いでは??」と言われ続けている新時代の象徴です。


オーラデッキで最も悲しい瞬間である、強化しようとしたクリーチャーを除去されることがほぼ無くなります。

エリヴェアと同じようなドロー能力まで持っていますが、流石にこちらはプレイヤー1人につき1枚までしかカードを引けませんので、間違えないようにしましょう。




《つるむ面倒/TROUBLE IN PAIRS》


《リスティックの研究/Rhystic Study》より多くカードが引けると話題のエンチャントです。

対戦相手のデッキパワーが高いほど、この条件から逃れることは難しくなっていきます。

フィニッシャー

もともと強いカードを強化する意味は薄いので、オーラデッキに採用されるクリーチャーは小粒になりがちです。


《野薔薇のアルコン/Archon of the Wild Rose》はそんなクリーチャー達を全員まとめて4/4に押し上げた上、飛行まで付与してくれる最終決戦兵器となります。

イラストも神々しくて最高ですね。




《神聖なる憑依/Hallowed Haunting(VOW)》はスタンダードではお馴染み、エンチャントデッキのエンドカードです。


スピリットトークンによる戦闘継続能力もうれしいですが、エンチャント7つ以上で全体に飛行と警戒付与は、攻防の難しい統率者戦で力による支配を可能にします。




《君主のオキネク・アハウ/Sovereign Okinec Ahau》は攻撃するたびに、自軍全員に対してオーラでの強化値を倍にしてくれるような働きをします。


《僻境宮廷のエリヴェア》と一緒に攻撃すれば「役割・トークン」を《君主のオキネク・アハウ》につけたあと自身の強化を受けることが出来るため、速やかにゲームを終わりまで導いてくれるでしょう。


それでは、構築済みデッキを改造して何度か対戦した上で完成したデッキリストです!

デッキリスト

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遊び方

・・・思ったよりも禍々しいデッキになっちゃいました!!


というのも、このデッキの一番強い動きが

1ターン目、マナ加速カード

2ターン目、アタッカーを召喚

3ターン目、《僻境宮廷のエリヴェア》プレイからアタッカーを強化して攻撃、ドロー

4ターン目、《エリヴェア》自身を強化しつつ更なるアタッカーを展開しながら攻撃

という流れになるんですね。


この動きをできるだけ担保するためには、マナ加速13枚、アタッカー12枚、強化&回避能力付与9枚が最低限必要になります。


マナ加速はなんとかなったのですが、3マナ以下で十分な脅威となるアタッカーを考えた時に、《輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar》《マナ喰らいのハイドラ/Managorger Hydra》クラスのカードがそうは見当たらず、ならば他に《エリヴェア》と相性の良いアタッカーは何だろうかと考えてたどり着いたのが、今日も元気に二段攻撃☆各種2マナクリーチャー達です。

これであれば1ターン目にマナ加速が出来なかったときの保険を兼ねつつ、アタックが通れば2ドローとなる《エリヴェア》の有用な強化先になってくれます。

これらの兼ね合いから、強化オーラは回避能力付与を最優先に選びました。




残りのスロットで真っ先に採用したかったのが、《僻境宮廷のエリヴェア》を守るためのカードです

デッキ全体が《エリヴェア》への依存度を高めているため、《ルーンの母/Mother of Runes》とその亜種はフル投入し、「破壊不能」を与えるカードと除去カードで脇を固めます。


3ターン目エリヴェアから《照光の巨匠》パンチ2ドローで最高に気分が良い瞬間


・・・その結果、効果を発揮するまでに時間がかかってしまうカードやドローするだけのカードが抜けていってしまいました・・・君主も赤歯も良いカードなのですが。

更なる速さを求める貴方へ

もしも更なる速さを求めるのであれば、《魔力の墓所/Mana Crypt》《セラの聖域/Serra's Sanctum》といった強力なマナ加速を検討しましょう!


即死コンボが飛び交う環境へ乗り込むのであれば、《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》に代表される妨害クリーチャー達で、相手をこちらの土俵へと引きずり込みましょう!

ロマンは終わらない

今回は採用しませんでしたが、一撃必殺のロマンを追い求めるのも楽しいですよね。

オーラにはそのために特化した十分なカードが用意されています・・・!!

「感染」能力持ちのクリーチャーをありったけ投入し《エリヴェア》で強化して、高速で毒殺を狙うデッキなどもいけるかもしれません

終わりに

「強化して・殴って・カードを引く」


《僻境宮廷のエリヴェア》というカードが良くまとまっているおかげで、一口にオーラデッキといっても非常に多様なバージョンが作れてしまうことが判明し、記事を書き始めてからもひたすらにデッキをいじり続けてワクワクしています!!


リアニメイト・オーラデックウィンとか無限マナ生成型とか、まだまだ試していないカードや構築が沢山ありますので、皆さんもぜひオリジナルエリヴェアデッキを組んでみて、遊んでみてください! 楽しいよ!!

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このコラムのライター

ラッチ

ラッチ