新環境のミライドンについて
はじめに
みなさんこんには! 今津です。
CL福岡も終わり、環境も少しずつ変化してきているように感じます。
今回はそんな今、強そうだと感じた《ミライドンex》について調整した経緯と現在のデッキリストの解説をしていこうと思います。
なぜ【ミライドン】が強そうなのか
第一に、【ミライドン】が強そうと言っても、なぜ強そうなのか、という話になると思います。
その理由として
・CL福岡で優勝した【ルギア】が増えると予想されること。
・そのルギアに対して戦える【ロストバレット】、【パオジアン】が数を増やしそうなこと。
・【ロストバレット】以外の《ロストスイーパー》の採用率が高くないこと。
・【ミライドン】が苦手な【リザードン】、【LO系統】が軒並み【ルギア】に不利がつくこと。
などが挙げられます。
これらを踏まえた上で、【ミライドン】というデッキの簡単な解説に移りたいと思います。
ミライドンについて
【ミライドン】は新環境になり、使用率が激減していました。
これには理由があり、前環境から《モココ》や《ピオニー》などのキーとなるカードがレギュレーション変更によりスタンダードで使えなくなったことで、定番とされていたデッキ構築がなくなり、新しい形を生み出す必要があったからだと考えています。
ミライドンに入る新しいカード
【ミライドン】は前述の通り、《モココ》や《ピオニー》こそ使えなくなりましたが、新しく使えるようになったカード達もあります。
《プライムキャッチャー》
グッズ
相手のベンチポケモンを1匹選び、バトルポケモンと入れ替える。その後、自分のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替える。
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ACESPEC枠。
《ペパー》を打つターンにも相手ベンチのポケモンを呼べるようになった。
【ミライドン】に置いて入れ替えるという行為も大切な役割なため、全てにおいて相性のいいカード。
《ヘビーバトン》
ポケモンのどうぐ
このカードをつけているにげるためのエネルギーが4個のポケモンが、バトル場で相手のポケモンからワザのダメージを受けてきぜつしたとき、そのポケモンについている基本エネルギーを3枚まで選び、自分のベンチポケモンに好きなようにつけ替える。
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《モココ》が使えなくなってエネルギー供給がしんどくなると思っていたらカードリストに居た化物カード。
《ロストスイーパー》が〜という話もあるが《ロストスイーパー》の採用率が下がっているため、剥がされないことが増えた。
《テツノカイナex》がきぜつさせられたときに、ついているエネルギーを3枚までベンチポケモンにつけ替える事ができ、《テツノカイナex》で途絶えることなく攻撃し続けることが出来る。
《緊急ボード》
ポケモンのどうぐ
このカードをつけているポケモンは、にげるためのエネルギーが1個ぶん少なくなる。そのポケモンの残りHPが「30」以下なら、にげるためのエネルギーは、すべてなくなる。
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《ヘビーバトン》との兼ね合いで《ビーチコート》が使いづらくなったが、エネを切らずに逃げることが出来るカード。
《タウンデパート》から持ってくることもでき、使いやすい逃げ札。
《テツノカシラex》
特性
コバルトコマンド
このポケモンがいるかぎり、自分の「未来」のポケモン(「テツノカシラex」をのぞく)が使うワザの、相手のバトルポケモンへのダメージは「+20」される。
ワザ
超無無 ツインショーテル
相手のポケモン2匹に、それぞれ50ダメージ。このワザのダメージは、弱点・抵抗力と、ダメージを受けるポケモンにかかっている効果を計算しない。
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《テツノカイナex》の「ごっつあんプリファイ」の火力を120から140に上げられる。
これによって《ブーストエナジー古代》がついていない《トドロクツキ》を1回のワザできぜつさせることが可能に。
このように様々な強化できるカードが追加され、環境に適応した形が組めるようになっていました。
ver.1.0
まず最初に組んだ形がこちらになります。
構築としては、じゃんけんに勝てば先攻を取る形で、【古代バレット】や【トドロクツキ】を厚く見た構築となっています。
回してみたところ、後攻1ターン目の《テツノカイナex》「ごっつあんプリファイ」を返せるデッキが少なく、先攻を取るデッキが多い今なら後攻特化にした方がいいのでは、という感覚を掴みました。
また、【ミライドン】というデッキが今の環境ですと、有利なデッキが多く、少し環境に合わせてあげるだけで勝ちやすいデッキが増えるため、構築の幅も広いとも感じ、総じて好感触だったと言えます。
ver.2.0
使い方
このデッキはじゃんけんに勝てば後攻を取ります。
序盤 それぞれの効果を最大限使い、盤面を作りながらサイドを進めます。
相手のデッキやバトル場にいるポケモンによって作る盤面は異なりますが、基本的にはVポケモンやexポケモンがバトル場にいるなら《ミライドンex》を、それ以外か弱点をついて「ごっつあんプリファイ」でも倒せるようなポケモンなら《テツノカイナex》を《エレキジェネレーター》で育てます。
このとき、《エレキジェネレーター》のヒット率が高くなるように山札からエネルギー以外のカードを持ってこられるカードは先に使っておきましょう。
中盤以降 相手の準備が整う前にある程度サイドを進め押し切ります。
このデッキは継続して戦う能力は高くなく、試合が長引けば長引くほど不利になっていくので、相手の育ちきっていないポケモンなどを《ボスの司令》や《プライムキャッチャー》で狙って相手のテンポに持ち込ませないことを意識しましょう。
環境デッキとの相性
有利
微有利〜微不利
・【トドロクツキ】
今の【トドロクツキ】は先攻を取ってくるのでサイドを先行しやすく、体感微有利です。
サイドを先行出来れば【パオジアン】と同じく2-2-2が取りやすいデッキなので、後攻を取って最速で攻撃しましょう。
・【古代バレット】
HP200を避け続けるゲームで体感微有利です。
《ブーストエナジー古代》を付けてHP200となった《トドロクツキ》にかまっていると負けてしまうので《ロストスイーパー》や《ボスの司令》などで避けて、HP140の《トドロクツキ》を《テツノカシラex》の特性「コバルトコマンド」込み「ごっつあんプリファイ」で、《かがやくゲッコウガ》を「ごっつあんプリファイ」で倒していきます。
後半にならないと打点が上がらないデッキなので《テツノカイナex》が生存することが多く、《テツノカイナex》1枚でサイドを4枚取ることもあります。
・【アルセウスギラティナ】
先にエネルギーの付いた《アルセウスV》を倒せるかどうかでゲームが決まります。
進化されたあとのHP280を複数体相手にすることは難しいですが、《ビーダル》を「ごっつあんプリファイ」で取れたりとサイドをすすめる手段はあるのでそこまで不利といった印象もありません。
感覚としては五分くらいな印象です。
・【ロストギラティナ】
【ロストバレット】と違い、サイドを4取ったあとから《ツツジ》+「スターレクイエム」で逆転されるプランがあります。
《ロストスイーパー》が入っていない構築も多いので《森の封印石》を残しながら最後にサイド2を取れるプランを残しながら戦えれば勝ち切ることが出来ます。
体感微不利です。
・【ビーダル型リザードン】
この形の【リザードン】は【ピジョット型】と比べゆっくり盤面を作るデッキなので、【ピジョット型】と比べ、「ごっつあんプリファイ」で序盤に押し切れる確率が高いです。
と言っても《リザードンex》が複数体進化してしまうと手がつけられなくなるので微不利といった印象です。
不利
・【ピジョット型リザードン】
【ビーダル型】と比べて《リザードンex》に早期に進化しやすいこと、《ロストスイーパー》にアクセスしやすいことから、かなり厳しいマッチアップです。
ただし、【リザードン】側が遅れたり、《ピジョットex》を《ライコウV》のような2エネルギーで攻撃出来るポケモンで倒せたりするので、全く勝てないという事もありません。
・【カビゴンLO】
HP250の《ヒーローマント》つき《カビゴン》が倒せなかったり、《ミミッキュ》を攻撃出来るアタッカーが《サンダー》と《ミュウex》だけでお守りがつくと1回のワザできぜつさせられなくなってしまう、かなり厳しいマッチアップです。
出来るだけベンチに出すポケモンを絞って、エネルギーを貼れないポケモンが出てこないようにして押し切ることを目指しましょう。
体感かなり不利です。
入れ替え候補
《学習装置》
ポケモンのどうぐ
自分のバトルポケモンが、相手のポケモンからワザのダメージを受けてきぜつするたび、そのポケモンについている基本エネルギーを1枚選び、このカードをつけているポケモンにつけ替えてよい。
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《ミライドンex》で攻撃する事が多くなれば《ヘビーバトン》よりも強くなる1枚。
今でも強いが少し過剰気味。
最後に
いかがだったでしょうか。
対策したいデッキによって採用するカードは変わってくると思うのでどんどんいじってみてください!
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今後もデッキの考察、解説などのコラムを書いていきますのでぜひよろしくお願いいたします!