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2024.2.3

チラチーノ型ルギアの考察 | 今津の研究

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チラチーノ型ルギアの考察 | 今津の研究

新弾で超強化⁉ チラチーノ型ルギアの研究

目次

はじめに

 みなさんこんにちは! 今津です。


 最近は学校帰りに毎日カードショップに行く生活をしています。

 新弾の影響もあり、様々なデッキを見かける機会が多く、刺激をもらっています。


 ある日【イダイナキバLO】を使ってジムバトルに参加していた日があったのですが、ふと横の対選卓を見るとそこには【ルギア】の姿がありました。


 直感的に

 「《ブーストエナジー古代》をつけた《イダイナキバ》も簡単に倒されるし《アーケオス》の特性で全員に逃げるエネルギーをつけられるし当たりたくないなぁ」

 と思ったのですが、それと同時に

 「《チラチーノ》も出たし、もしかして今【ルギア】って強いんじゃないか?

 とも思いました。


 ということで、今回は【チラチーノ型ルギア】について考えていこうと思います。

なぜ《ルギアVSTAR》なのか

 私は、前環境から事あるごとに《ルギアVSTAR》のデッキを作成、使用しており、シティリーグで準優勝したりWCSに持っていったりするくらいルギアというデッキを気に入っています。



 そんな私が今、強そうだと思った理由として


《チラチーノ》という青天井のアタッカーが登場したこと

各種ACESPECと相性が良いこと

苦しまされていた《頂への雪道》が使えなくなったこと

戦いやすいデッキが環境に多いこと


 などパッと考えるだけでも強そうに思えませんか?


 ということで、実際にデッキを組んでいこうと思います。


デッキ制作

環境読み

 現在、新しくデッキを組むにあたって考えないといけない仮想敵は左から順番に、このようになると思っています。

 左4つは言わずもがな、【イダイナキバLO】は最近急激に数を増やしている要警戒デッキです。

 まず、これらに勝つためにそれぞれどういったものが必要かを考えていきます。


【リザードン】

《ルギアVSTAR》が1回の攻撃できぜつさせられる中盤から後半にかけて《リザードンex》のHP330をこちらも1回の攻撃できぜつさせること

《ナンジャモ》を使われながら《かがやくリザードン》などのサイドが1枚しか取れないアタッカーで攻撃された後、《ボスの指令》がしっかり打てること


【パオジアン】

・サイドを2枚取られるアタッカー以外で《パオジアンex》を1回の攻撃できぜつさせること

・【げっこうしゅりけん】でサイドを2枚取られないこと


【トドロクツキ】

《トドロクツキex》のHP230を1回の攻撃できぜつさせること

・最速後攻1ターン目から《ルギアV》がきぜつさせられるので、逆転するために相手にきぜつさせられず相手をきぜつさせることが出来るアタッカーがいること


【パルキアサーフゴー】

《パルキアVSTAR》のHP280と《サーフゴーex》のHP260を1回の攻撃できぜつさせること

・「げっこうしゅりけん」でサイドを2枚取られないこと


【イダイナキバLO】

《イダイナキバ》+《ブーストエナジー古代》のHP200を常に出せること

・ベンチポケモンをバトル場によばれても簡単に逃げられること

《イダイナキバ》に1回の攻撃できぜつさせられないこと

 ざっと挙げてみましたが、これを見るだけでもわかる通り、今の環境は相手の大型ポケモンを1回の攻撃できぜつさせることが非常に大事になってきます。


 そこで新しく登場したこのポケモンが鍵になってきます。

 《チラチーノ》

 無 ひっぱたく30

 無無 スペシャルころころ70×
 このポケモンについている特殊エネルギーの枚数×70ダメージ。

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 「ワイルドフォース」で登場したポケモン。

 サイドを1枚しかとられないアタッカーでありながら、ターン1の手貼りと《アーケオス》2体の「プライマルターボ」の4枚を合わせることで、ついている特殊エネルギーが5枚になり、350までダメージを出すことが出来る。

 この《チラチーノ》、非常に可愛らしい見た目とは裏腹に、すべてのポケモンを1撃できぜつさせるほどのパワーを持っています。


 今までの【ルギア】は火力が出にくいことが1つの問題点だったのでこのカードの登場は大きな強化といえるでしょう。

《チラチーノ》の強みと弱み

 次にこの《チラチーノ》を採用するにあたり、どういった調整が必要なのかを考えるために、強みと弱みを挙げていこうと思います。


 強み

青天井の火力が出せる。

・サイドを1枚しか取られないアタッカーである。


 弱み

・1進化のため、攻撃するまでにラグがある。

・1進化のため、デッキの枠を取る。

・火力を出すには4枚から5枚の特殊エネルギーが必要になる。

・枚数換算なので《ダブルターボエネルギー》と相性が悪い。


 と言うように、この《チラチーノ》は確かに火力こそ出せますが、様々な解決すべき点があることも事実です。


 ただでさえ【ルギア】は《アーケオス》を2枚トラッシュに送ることと《ルギアVSTAR》に進化させるというハードルがあるデッキなので、さらに《チラチーノ》まで枠を割くとなると既存の形から少し変わった形にする必要がありそうです。

ver1.0

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4

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3

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1

1

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4

1

1

1

4

3

3

2

2

2

 ver1.0


 まずは、前環境の【ルギア】に《チラチーノ》を純粋に入れてみました。


 採用候補のACESPECはそれぞれ

 《マキシマムベルト》

 このカードをつけているポケモンが使うワザの、相手のバトル場の「ポケモンex」へのダメージは「+50」される。

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 火力を求められる環境にマッチしているACESPEC。
 ・《ルギアVSTAR》の220が270
 ・《チラチーノ》の210が260、280が330
 ・《カビゴン》の180が230
 など明確に取れるexポケモンのラインが変わってくる。
 《ヒーローマント》

 このカードをつけているポケモンの最大HPは「+100」される。

━━━━━━━━━━

 《ルギアVSTAR》のHPが380になりきぜつされづらくなる。
 また、《ミストエネルギー》により《トドロクツキex》の「くるいえぐる」も無効化出来るので非常に倒されづらいアタッカーを作ることが出来る。

 《チラチーノ》につけて《テツノカイナex》の「ごっつあんプリファイ」を耐えるプランも。
 《プライムキャッチャー》

 相手のベンチポケモンを1匹選び、バトルポケモンと入れ替える。その後、自分のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替える。

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 グッズで相手のベンチを呼びながら入れ替えることが出来るカード。

 以前の【ルギア】はベンチの倒せるポケモンを倒すコンセプトのデッキだったが、《チラチーノ》型はバトル場の大型ポケモンも倒すことが出来ることと、《ボスの指令》《ジェットエネルギー》で代用が効くので採用価値は少し低め。
 《マスターボール》

 自分の山札からポケモンを1枚選び、相手に見せて、手札に加える。そして山札を切る。

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 条件なくポケモンを1枚持ってくることが出来るカード。
 序盤のハードルが高い【ルギア】には是非とも入れたい1枚だが、替えが利かない《マキシマムベルト》《ヒーローマント》の方が採用価値は高い。

 このような評価です。


 今回はそれぞれのアタッカーと相性のいい《マキシマムベルト》を採用してみました。

 この時点のリストでも上手く回った時は環境デッキと渡り合える力がありましたが、問題点も浮き彫りになりました。


 その問題点が

・安定感に欠ける。

《チラチーノ》で330以上を出すのにエネルギーを大量に使う。

《チラチーノ》《ダブルターボエネルギー》の相性が良くない。

《カビゴン》に付けるエネルギーが残らない。


 主にこの4つでした。


 また、《チラチーノ》が火力を出せるため、《ミュウex》を使う場面が少なかったり、火力を出すために従来よりもエネルギーを捨てづらかったりという噛み合わも感じました。

ver1.1

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2

2

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4

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1

2

1

ver1.1


 ver1.0から改良したリストです。

 使いづらかった《ミュウex》《カビゴン》が抜けて、すぐに動けるアタッカーとして《レントラー》を採用しました。


 《レントラー》《カビゴン》と違い、1エネルギーで攻撃できる且つ、【サーフゴー】の《パルキアVSTAR》や【ルギア】の《ルギアVSTAR》の弱点を突いて1回の攻撃できぜつさせることが出来ます。


 また、《チラチーノ》と相性が良くなかった《ダブルターボエネルギー》《カビゴン》《ミュウex》が抜けたことにより、枚数を減らしました。

デッキ解説

基本的な回し方

4

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3

1

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2

2

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1

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4

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2

1

デッキコード:ggH9gg-KWP9FY-gniNnL


Ver1.1 再掲


 このデッキはじゃんけんに勝てば先攻を取ります。


 序盤は《ルギアVSTAR》の特性「アッセンブルスター」を使い《アーケオス》を2体出すことを目指します。


 《ルギアV》を出すことは必須として、《アーケオス》を2体トラッシュに出来るだけ早く送ります。

 このデッキは《アーケオス》を2体出すことで強い動きが出来るので多少無理をしてでも序盤にトラッシュに落としに行きます。

 この時、そのターンに《アーケオス》を落とせないのにボールを使って手札に持ってくることは基本的にやめた方がいいです。(《ナンジャモ》を打たれて《アーケオス》が下に行ってしまうことを避けるため。※持ってきた方が良い例外もあり)


 中盤は山札のエネルギーの枚数を確認しながら、相手のデッキに合わせたアタッカーを駆使して適宜《ギフトエネルギー》をつけながらサイドを進めていきます。


 相手の大型には《チラチーノ》を、220以下には《ルギアVSTAR》などで戦います。

 どのアタッカーで攻撃するのが効率がいいのかを考えながらアタッカーを選びます。

 《ギフトエネルギー》はアタッカー以外の取られたくないポケモンに付けることも重要で、出来るだけ《ナンジャモ》《ジャッジマン》を打たれたくないときに相手から見て倒したいポケモンに付けることを意識しましょう。


 終盤は残っているエネルギーを使ってサイドを取り切りましょう。


 いくら《チラチーノ》が火力を出せると言っても、山札の中に特殊エネルギーが無ければ火力を出すことは出来ません。

 山札に特殊エネルギーがどのくらい残っていて何ダメージ出せるのかを常に考えておきましょう。

環境デッキへのプラン

【リザードン】

 以前までは《リザードンex》を1回の攻撃で倒すことが難しかったのでしんどいマッチアップでしたが、《チラチーノ》を2回使うことで勝てるマッチになりました。


 先攻、後攻共に序盤は《ルギアV》が1回の攻撃できぜつさせられないため余裕があり、逆に終盤では1回の攻撃できぜつさせられてしまうので、Vポケモンは最低限だけ場に出した方が勝ちやすいです。


先攻

 序盤 《ルギアVSTAR》でサイドを2枚取る。

 中、終盤 《チラチーノ》《リザードンex》を2回きぜつさせる。


後攻

 序盤 《ルギアVSTAR》《リザードンex》にダメージを与える

 中盤 《レントラー》《チラチーノ》《リザードンex》《ピジョットex》をきぜつさせる。

 終盤 《チラチーノ》《リザードンex》を2回きぜつさせる。

 ※《ビーダル》型は《ウガツホムラex》などの序盤から火力の高いポケモンが出てくる事があるので注意。

【パオジアン】

 相手の盤面にどのポケモンが出ているかどうかで戦い方が大きく変わるマッチです。


 順当に攻撃してこちらが先にサイドを取りきれるならアタッカーを、先に取られそうなら《セグレイブ》《ビーダル》を狙います。《セグレイブ》《ビーダル》を立てながら継続的に高火力を出し続けることは難しいので息切れを狙います。


 また、《チラーミィ》を同じターンに2体置いてしまうと「げっこうしゅりけん」で2枚サイドを取られてしまうので、タイミングをずらして1体1体置くようにしましょう。


先攻後攻

 序盤 《ルギアVSTAR》《パオジアンex》を積極的に狙う。

 中、終盤 《チラチーノ》《パオジアンex》《テツノカイナex》《セグレイブ》をきぜつさせる。

【トドロクツキ】

 《ミストエネルギー》がとても強力に働くマッチです。


 《チラチーノ》《ミストエネルギー》がついた《ルギアVSTAR》で積極的に取れるサイドを取っていきます。

 《マキシマムベルト》を引ければ《トドロクツキex》を一方的にきぜつさせられるので積極的に引きに行きたいです。


先攻後攻

 序盤 《ルギアVSTAR》《ミストエネルギー》をつけて倒せるポケモンを倒していく。

 中、終盤 《チラチーノ》《トドロクツキex》を、それ以外を《ミストエネルギー》がついた《ルギアVSTAR》できぜつさせる。《マキシマムベルト》が引けたら《ルギアVSTAR》《トドロクツキex》もきぜつさせられる。

【サーフゴー】

 このマッチも《チラチーノ》が強いマッチです。

 相手のアタッカーは基本的に《パルキアVSTAR》《サーフゴーex》だけなのでサイドを2枚ずつ取る事が出来ます。


 「げっこうしゅりけん」には気を付けて相手が《パルキアVSTAR》の特性「スターポータル」を使っていないうちは《チラーミィ》を安易に2面置かないようにしましょう。


先攻

 序盤 《ルギアVSTAR》で1-1とサイドを2枚取る。

 中、終盤 《チラチーノ》《パルキアVSTAR》《サーフゴーex》を2回きぜつさせる。


後攻

 序盤 《パルキアVSTAR》《レントラー》で取る。

 中、終盤 《チラチーノ》《パルキアVSTAR》《サーフゴーex》を2回きぜつさせる。

【イダイナキバLO】

 おそらく今の環境で【イダイナキバLO】に最も強いデッキが【ルギア】と言っても差し支えないほどに有利マッチです。

 継続した200点以上の火力、安定した逃げエネの確保と、【イダイナキバLO】に勝てる要素が詰め込まれています。


先攻、後攻関わらず戦い方

 《ルギアVSTAR》でひたすら攻撃する。

 エネルギーを落とされて《アーケオス》などが逃げられなくなると困るので先にエネルギーを付けておく。

入れ替え候補

 《かがやくリザードン》

 特性 「エキサイトハート」
 相手がすでにとったサイドの枚数ぶん、このポケモンがワザを使うためのエネルギーは少なくなる。

 炎無無無無 かえんばく250
 次の自分の番、このポケモンは「かえんばく」が使えない。

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 《レントラー》との選択枠。
 《レントラー》と比べて、誰に対しても250ダメージが出る点が優秀です。

 しかし、スタートした時にしばらく置物になってしまう点、無いと勝てない相手が現状いない点から今回は不採用になりました。
 
《トドロクツキex》《タケルライコex》などのHPが250以下のポケモンが増えてきたら《ルミナスエネルギー》と合わせて《レントラー》と入れ替えることになりそうです。
 《ハバタクカミ》

 特性「あんやのはばたき」
 このポケモンがバトル場にいるかぎり、相手のバトルポケモンの特性(「あんやのはばたき」をのぞく)は、すべてなくなる。

 無無無 たたりとばす90
 ダメカン2個を、相手のベンチポケモンに好きなようにのせる。

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 ロスト系統が増えてくると採用したい1枚です。
 特性「あんやのはばたき」の効果で《キュワワー》の「はなえらび」や《ウッウ》の「ロストプロパイド」が使えなくなり取れる選択肢を大きく減らすことが出来ます。

 他にもスタートした《ヒトカゲ》《リザードンex》に進化しても「れんごくしはい」を使えなかったりと、相手からすると非常に厄介なポケモンとなります。
 《マツバの確信》

 このカードは、自分の手札を1枚トラッシュしなければ使えない。

 相手のベンチポケモンの数ぶん、自分の山札を引く。

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 《博士の研究》と違い手札を残しながら山札を引けるカードです。
 引ける枚数は少ないですが特殊エネルギーを捨てなくて済む点が優秀です。
 《チェレンの気くばり》

 ダメカンがのっている自分のむしょくポケモンを1匹選び、そのポケモンと、ついているすべてのカードを、手札にもどす。

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 ダメカンが乗った《ルギアVSTAR》を回収することが出来ます。
 《かがやくゲッコウガ》の「げっこうしゅりけん」を《ルギアVSTAR》《チラーミィ》に当てられて、ダメカンが乗った《ルギアVSTAR》《テツノカイナex》の「ごっつあんプリファイ」で取られるプランを崩すことが出来ます。
 《げんきのハチマキ》

 このカードをつけているポケモンが使うワザの、相手のバトルポケモンへのダメージは「+10」される。

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 《ルギアVSTAR》《テツノカイナex》《トドロクツキex》を1回の攻撃できぜつさせることが出来るようになります。
 感覚としては小さい《マキシマムベルト》です。

 【トドロクツキ】が多いと読むなら採用価値は高くなりそうです。

最後に

 いかがだったでしょうか。

 【ルギア】特有のムラはあれど、デッキパワーの高さを感じるデッキで、大会等でも見かけることがありそうです。


 ただ、この形の【ルギア】はエネルギー管理がかなりシビアなので、慣れるまでは特殊エネルギーをあと2枚ほど増やして見てもいいと思います。


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 今後もデッキの考察、解説などのコラムを書いていきますのでぜひよろしくお願いいたします!

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このコラムのライター

今津

今津