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2024.1.17

「ドメイン・ランプ」 | 黒田正城のスタンDojo!

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「ドメイン・ランプ」 | 黒田正城のスタンDojo!

黒田正城のスタンDojo! 「ドメイン・ランプ」

目次

はじめに

みなさん、こんにちは。BIG MAGIC ELDERの黒田です。

このたび縁あって、ドラスタさんのサイトで記事を書かせていただくことになりました。

この連載では主に直近の大会で活躍している、スタンダードのデッキについて定期的に触れていきたいと思います。

最近はスタンダードのイベントが目白押しです。

《ヴェールのリリアナ》でおなじみPWFMを皮切りに、《セラの天使》《ニコル・ボーラス》の特別なプロモカードがもらえる(かもしれない)FNM、プレイマットが魅力的な年末年始スタンダード。

そしてこれからは、CSの予選フォーマットがいよいよスタンダードになります。

スタンダードは、純粋にとても面白いフォーマットだと思います。

来月には新セットも登場しますし、いよいよ目が離せなくなりますね。

これだけ環境が整っている中、プレイしないのはもったいないですよ!

では、記念すべき第1回目のデッキ紹介に入りましょう。
定番中の定番ですが、今回のお題は「ドメイン・ランプ」です。


サンプルデッキは下記のとおりです。

メインデッキ

4

4

3

2

4

4

4

4

4

1

4

4

4

4

1

3

1

1

1

3

サイドボード

2

3

2

3

1

2

ドメイン・ランプの基本的な動き

このデッキの動きは非常にシンプルで、序盤にマナ加速を唱え、巨大なマナを揃えてからパワーカードを連打するデッキです。


序盤、中盤、終盤でやることがはっきり分かれていますが、思いっきり簡略化して説明すると、ゲーム展開は「2回除去って、7マナポン」です笑


ドメイン・ランプは序盤に戦力となるクリーチャーを展開せず、無防備なのでぐっとライフが減るのが普通です。

しかし4マナ、5マナ揃った段階で全体除去を打ってクリーチャーの攻勢を抑えることができれば、あとは頼もしい絆魂持ちクリーチャーか、除去しきれないほどの3/3ビーストが逆転してくれます。

なので、「2回除去って、7マナポン」なのです。

序盤はじっと我慢していたのに、7ターン目以降、突然怒り狂って反撃に入るタイミングがとても好きです笑

このデッキは『ファイレクシア:完全なる統一』《偉大なる統一者、アトラクサ》を手に入れて一気にトップメタの仲間入りを果たしましたが、『エルドレインの森』で《豆の木をのぼれ》、『イクサラン:失われし洞窟』で《魂の洞窟》を手に入れたことで序盤の展開が安定し、他のデッキを引き離した感があります。

最初は人によって枚数に差がありましたが、今やどちらも必須パーツとなって4枚ずつ使われるのが定番になりましたね。

このデッキの理想的な展開は2パターンあります。

と言っても、2ターン目の展開が違うだけですが・・・笑

2ターン目A:《豆の木をのぼれ》をプレイ
2ターン目B:1ターン目に《スパーラの本部》、2ターン目に《ジアトラの試練場》と置きながら《力線の束縛》をプレイして相手を妨害

3ターン目:《装飾庭園を踏み歩くもの》をプレイ
4ターン目:《ゼンディカーへの侵攻》をプレイして《装飾庭園を踏み歩くもの》で攻撃、《覚醒したスカイクレイブ》をプレイ
5ターン目:7マナで《偉大なる統一者、アトラクサ》《群れの渡り》をポン

打消しで妨害されないデッキ相手だと、これが最高の回り方になりますので関連パーツは全て4枚採用されています。


ただ毎回こんなゲーム展開になるはずはありません。

引きムラもありますし、相手が《かき消し》《大洞窟のコウモリ》《復活したアーテイ》などの妨害呪文を持っているとプレイは途端に難しくなります。


この妨害を《魂の洞窟》や各種除去で切り抜けていくのが、ドメイン・ランプを使っていて面白いタイミングだと思います。

デッキ相性

《太陽降下》《集団失踪》など6枚以上の全体除去に加え、《力線の束縛》《怒りの大天使》が入っていますので、真面目にクリーチャーを展開して攻撃してくるデッキにはとても強いです。


具体的には白単アグロ、白赤アグロ、恐竜などを使う、緑系のミッドレンジなどです。

赤黒ミッドレンジも手札破壊という妨害はありますが、同一カテゴリかなと思います。

いずれも順調にマナを伸ばすことができれば、自然とリソース差がついて勝つことができるでしょう。

一方、このデッキが苦手としているのは、打消し呪文を搭載しているクロックパーミッション系のデッキです。


青白兵士、青黒ミッドレンジ、エスパーミッドレンジが該当します。特に青白兵士は打点が高く、苦戦を強いられるでしょう。
青黒ミッドレンジやエスパーミッドレンジは黒マナが入るため、打ち消しだけでなく《大洞窟のコウモリ》による手札破壊も備えている点が危険です。

《地底のスクーナー船》が全体除去に耐性を持っている点も厄介ですし、このデッキから出てくる《ティシャーナの潮縛り》は悪魔のような存在です。

赤単は純粋なアグロとは別枠で考える必要があって、「手を抜くと負ける」デッキの典型例だと思います。


あまり当たらないからと、サイドボードから《痛烈な一撃》《強情なベイロス》を抜いた途端に当たって負けた・・・なんてのは非常~~にありがちな展開です笑

上述の2枚は赤単専用のカードなので、他のカードでもいいと思いますが、序盤を乗り切る手段をちゃんと用意しておくことが大事です。

準備を怠らないようにしましょう。

さいごに

以上、第1回目のデッキ紹介でした。

これから、こんな調子で色んなスタンダードのデッキを見ていこうと思います。

気になるデッキがあったら、リクエスト(ドラスタコラムXのDMまでどうぞ!)をいただけると次のネタとして扱えますのでとてもありがたいです!

ドメイン・ランプは非常にパワフルなデッキです。

これからも長期にわたってTier1の座に居続けると思いますので、興味のある方は是非一度試してみてください。

足りないカードはドラスタさんに行って揃えましょう!笑

おまけ

最後に、サイドボーディングに関するTipsをいくつか載せておきたいと思います。

ひとつでも皆さんのお役に立てば幸いです。

・アグロ相手には《豆の木をのぼれ》を抜いて除去を入れましょう。

プレイする暇がありませんし、後からプレイする《一時的封鎖》で消えてしまいます。

・サイドボードに単体除去を足すときは、必ずインスタントにしましょう。

全体除去がソーサリーなので、俊速持ちや速攻持ちのクリーチャーが苦手です。

例えば、ライフが増えるからと言って《執念の徳目》のようなカードを採用しても、一発殴られているためプラマイゼロです。

・個人的イチオシのインスタントは《火山の悪意》です。

《ヨーグモスの法務官、ギックス》などにちょうど当たりますし、手札整理も素晴らしい活躍をします。

《ゼンディカーへの侵攻》に打つこともできるのでめちゃくちゃ使い勝手が良いです。

・バントポイズンには《一時的封鎖》が一番効きます。

唯一無二なので、流行っている間は3枚ぐらい使うのがいいと思います。

《かき消し》《ティシャーナの潮縛り》が入っているデッキにはゼンディカーへの侵攻》を2枚、《偉大なる統一者、アトラクサ》を1枚抜き、それ以外の入れ替えを考えると枠が空きやすいです。

どちらも打ち消されたら致命傷になる重い呪文なので、減らして構いません。

《大洞窟のコウモリ》《石術の連射》をプレイすることがよくあります。

青黒系と当たったら惜しまず使っていきましょう。

相手が黒単や赤黒のときはさすがに入れなくていいです。

・赤黒相手には《偉大なる統一者、アトラクサ》を減らしましょう。

《ギックスの残虐》で落とされた上に釣られると負けます。

要は手札に溜めなければいいのです。

・ミラーマッチはお互いに手札を増やし、相手が有利になったら《太陽降下》で流し、次の戦力を展開し・・・という戦いが続きます。

《豆の木をのぼれ》もお互いの場に並ぶため、気が付くとライブラリーが残りわずかになっている、というゲームが多いです。

そこで《完成化した精神、ジェイス》が火を噴きます。

・ミラーマッチで一番強いのは《ティシャーナの潮縛り》だと思っています。

《装飾庭園を踏み歩くもの》《ゼンディカーへの侵攻》《怒りの大天使》《偉大なる統一者、アトラクサ》《力線の束縛》を打ち消します。

そして一般的なデッキに入っている《否認》《軽蔑的な一撃》《強迫》が効きません。

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このコラムのライター

黒田正城

黒田正城