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2023.12.29

ワーム語りおじさん | ラッチの「統率者は最高!」

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ワーム語りおじさん | ラッチの「統率者は最高!」

ラッチの「統率者は最高!!」《ワーム語り、バルー/Baru, Wurmspeaker》

目次

ワーム集めおじさん

みなさんこんにちは、ラッチです!

年の瀬も近づく中、今年最後の記事として「基本土地は最高!」シリーズの森編を書いていたのですが、力強く生命力に溢れた森のイラストを見ているうちに思い出してしまいました。

原初の記憶、初めてフィニッシャーに選んだカード、そしてその部族のことを。



――時は『エクソダス』発売時期。

《根切りワーム/Rootbreaker Wurm》


7マナ6/6トランプル。

相手の《白騎士/White Knight》《大気の精霊/Air Elemental》をも蹴散らす、荒れ狂う暴力の象徴。

2枚だけ所持していたこのカードこそが、私の最初のフィニッシャー。




当時から人気だった《甲鱗のワーム/Scaled Wurm》

も1枚デッキに入っていたけれど、なかなか戦場に出ることも無く、最終兵器として手札を温め続ける毎日で。


「もっとワームがたくさんあれば勝てるのになー・・・」


・・だからきっと、ワームのコレクションを始めたのは必然だったのでしょう。





MTG WikiもGoogleもなく、電話回線でインターネットに繋いでいた時代。


どのセットに何のカードが存在するのかを小学生が知る術は無くて、おもちゃ屋のミニ四駆コース脇に設けられたカードコーナーで知らないカードが無いか探してみたり、まれに置いてあったテキスト形式のカードリストを読み漁って「ワーム」の文字を探すのが精一杯。

あるとき『ザ・ダーク』に唯一の青いワームが居る! という情報を聞きつけた私は、自転車で片道1時間半かけて古いパックの置いてあるカードショップへと出向き、手持ちの全財産1500円を祈るようにつぎ込んで

こいつを引き当てた嬉しさを、今でもよく覚えています。

ワーム好きおじさん

そんなワームたちを一堂に会して遊ぶことのできるフォーマットが統率者ですから、それを逃す手はないわけで!


今回はワーム部族デッキをご紹介していきたいところなのですが

アルファ初出の《大喰らいのワーム/Craw Wurm》を始めとする最古参の種族にもかかわらず、マジックの歴史上において伝説のワームは1枚しか登場していません!!

こいつだけ



・・・信じられますか?? フェニックスだって伝説は2枚出ているのに・・・!!


こんなにでっかくて格好良くて強いワームが沢山いるのにっ・・・!!!

サイズ見た目能力共にエルドラージ三神にすら引けとを取らない《世界棘のワーム/Worldspine Wurm》だって、非伝説。

どう見たってラスボスなのに・・・!!!


・・しかしこれほどに強大な存在でありながらも固有名詞を持たず、ただその世界に在る生命の一つ、というのがワームの魅力でもあります。

全種類のワームを使いたい・・!
とにかくワームを並べたおしたい!!

そんな思いの元に選ばれた初代ワームデッキの統率者は、彼でした。

《不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim》


5色統率者にしてマナ加速能力を持ち、《邪神の寺院/Temple of the False God》《古えの墳墓/Ancient Tomb》をサーチしてこれば、次のターンには《甲鱗のワーム》を素出しする事すら可能。


毎ターン山札から3枚ものカードを踏み倒していくその姿は、全ワーム使いの願望が具現化したアバターかと思うようなかみ合いっぷりで
時には世界を業火で焼き払い

時にはこの世の終わりかと思うような光景をやすやすと作り上げる最高の統率者でしたが・・・

あえなく2021年9月に統率者戦において《不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim》禁止指定

 



後釜に《樹の神、エシカ/Esika, God of the Tree》を添えて回してみたりもしたのですが

加速できるマナの量や踏み倒せるカードの条件があまりにも違い過ぎてもはやデッキの体をなさず。


5色ワームデッキは解体となりました・・・。

ゴロス禁止から1年後、伝説のワームは一向に現れませんが全世界のワーム使いに一筋の希望が生まれます。

ワーム語りおじさん《ワーム語り、バルー/Baru, Wurmspeaker》登場

《ワーム語り、バルー/Baru, Wurmspeaker》


マジック史上「ワーム」を参照する初めてにして唯一のカードの登場です!


その能力は全ワームに+2/+2とトランプルを与えるという破格の性能に加え、毎ターン4/4のワームを生成することも可能。

もちろんワームトークンにも修正が入るため、6/6トランプルのワームを量産するという骨太な統率者となっています。

昔からワーム大好きバルーくん

実は『オデッセイ』の主人公、《ピット・ファイター、カマール/Kamahl, Pit Fighter》の子孫。 

デッキリスト

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遊び方

なるべく早く統率者をプレイした後は、手ごろなワームを1体召喚すれば楽しいワームライフの始まりです!


出来るだけ多くのワームを採用するため、妨害や除去といった小細工は一切抜きにしてあります。

邪魔なカードはプレイヤーごと除去していきましょう!!


では、カード解説です。

カード解説

バルー強化

《ワーム語り、バルー/Baru, Wurmspeaker》のトークン生成能力は自身のコントロールするワームの最大パワー分だけ起動コストが軽減されるため

パワー5以上のワームが居れば+2/+2修正と合わさって7マナ軽減され、たったの1マナで起動が出来るようになります。


ここでバルー自身にもワームのクリーチャータイプを与えてやると、自分のパワーを参照して勝手にコストを軽減してくれるワーム量産機が爆誕します!!

1度でもトークンを生成すれば次回から6/6トークンのパワーを参照できるため、バルーを除去されてもリカバリーはそう難しくありません。


アンタップ手段を絡めてしまえば世界をワームで蹂躙できる日も近いでしょう!

アドバンテージ

緑がドローの苦手な色だったのはもう過去のお話。


令和の緑には継続的なドローカードを始めとして、一枚でとんでもない枚数を引くカードも各種揃っています。


何を採用するかは戦略次第ですが、今回はバルーのトークン製造能力に合わせて戦闘持続力を高められるように、戦場に出たクリーチャーのパワーを条件にドローできるカードを採用しました。


《世界樹への貢納》のような色拘束が強いカードも気兼ねなく採用できるのが、単色統率者の強みですね!

フィニッシャー

ワーム1枚1枚がフィニッシャーです!


と豪語したいところですが、120点分のライフを削るのに素の性能のままではいささか分が悪く。

そんな時は優秀なスタッツをフル活用できるカードを採用していきましょう。


+1/+1に加えて感染とトランプルを付与する《大軍の功績》は、デカいワームはもちろんですが《ワームとぐろエンジン》《死のとぐろワーム》のようなカードと特に相性抜群で、ライフの余裕にあぐらをかいていた対戦相手達を一瞬で地獄へと叩き落とします。


《圧倒する暴走》《不自然な成長》もバルーによる+2/+2修正がさらに上乗せされるため、最低でも12/12トランプル以上のワームたちがなだれ込む盤面を作り出せます。


《髑髏胞子の結節点》はまだお試しですが、除去耐性と押し込みを兼ねるカードとして期待しています。

採用候補カード

《領界渡り》は自身がバルーの強化を受けてコスト軽減の条件を満たしつつもアドバンテージを稼げる貴重なカードです。

でも多相であってワームではないので採用しませんでした。


《ビヒモス呼び、ルナーディ》はマナ加速をこなしながらもワームを大幅に強化しつつ速攻まで付与できるため、非常に相性の良いカードです。

でもワームではないので採用しませんでした。


《頑強な決意》はワーム全般を除去から守れる優秀なカードです。

単体除去やコントロール奪取カードが頻繁に飛んでくる環境ならば採用すべきでしょう。


《Legolas's Quick Reflexes》は刹那と呪禁で単体除去から確実にバルーを守りながらも、能力を起動すると除去まで打ててしまう謎のカードです。

ただ、あまりにも市場に出回っている数が少なく、持っていないので採用しませんでした。

終わりに

やはり好きなカードを並べていく時間は最高のひと時ですね・・・!!


惜しむらくは緑単には入れられないワーム達も、死ぬほど格好良い奴らばかりなこと・・・

いつか、来たらいいな・・・《ワームの巡礼者、ゴロス改》

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このコラムのライター

ラッチ

ラッチ