ギゴガギゴ(変形音)
今回、紹介する統率者、《暴君、メガトロン》は「兄弟戦争」のときにパックから出るタイプのコラボコンテンツ、ユニバース・ビヨンドの一環として手に入るカードだ。
そして、コラボしているのはそう! 「戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー」!!
知らない方のために簡単に紹介すると……「戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー」とは、米ハズブロの誇る超ヒットコンテンツ、トランスフォーマーの日本放映版タイトルである!!
そもそも、このトランスフォーマー、アメリカ発祥に思われがちだが……実は日本生まれだったりする。
時は1980年代、株式会社タカラ(現・タカラトミー)から発売された超人フィギュア「ミクロマン」と組み合わせて遊ぶことを意識して作られたトイシリーズ「ダイアクロン」が、アメリカへ渡り、「トランスフォーマー」として再設定されたものだ。
「トランスフォーマー」としてトイブランドが展開するのに合わせて、日米合作で作られたアニメーションが「戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー」というわけだ。
近年では実写映画化され、2007年のマイケル・ベイ監督「トランスフォーマー」をはじめ、最新作は「トランスフォーマー/ビースト覚醒」まで公開されている。
《暴君、メガトロン》はこのトランスフォーマーのメインキャラクターの一人(一体?)で、非常に人気の高いキャラクターとなっております。
トランスフォーマーでは、正義のロボット軍団「サイバトロン(実写映画版、アメリカ版ではオートボット)」と悪のロボット軍団「デストロン(実写映画版、アメリカ版ではディセプティコン)」が戦いを繰り広げている。
戦いの理由としては……まあ、つまるところお互いが気に食わないという感じではあるのだが、メガトロンは悪のロボット軍団デストロンの首領だ。
悪の首領であるにも関わらず、部下はしょっちゅう裏切ったりその地位を狙ったりしているものの(お前のことだ、スタースクリーム)、度量がむちゃくちゃ大きく、裏切った部下を許したり、計算高い作戦を考えたりと”暴君”とついているにも関わらず、割と理想の上司タイプ。しかし、まあ色々あるので、実態は君の目で確かめてくれ。
そして、トランスフォーマー最大の特徴は、ロボットが自動車や飛行機など、様々な乗り物などにトランスフォーム(変形)すること。
やはりロボットが別の形に変形するのはロマンがある。
《暴君、メガトロン》は、ロボットから戦車形態へ変形するぞ!
ちなみに、G1(ジェネレーション・ワン、一番最初のアニメ化されたトランスフォーマーのことをこう呼ぶ)のメガトロンは、ワルサーP38という拳銃に変形するのだが、いろいろな理由で今回は戦車に変形するタイプのメガトロンを選んだようだ。
なんだかんだで、部下をぶん投げて相手クリーチャーにダメージを与える《暴君、メガトロン》のデッキを君の目で確かめてくれ。
さあ、戦いだ!
銀河の帝王!メガトロン(統率者デッキ)
銀河の帝王、メガトロンのキーカード
さて、《暴君、メガトロン》ですが、統率者が中心のデッキとなっています。
表面のマナ生成能力を存分に活かすため、ウラ面のアーティファクトをぶん投げてクリーチャーにダメージを与え、余剰ダメージを対戦相手に与える能力を活用します。
そのために、点数で見たマナコストが大きいアーティファクトを用意したいのですが、普通にマナを揃えていたのでは間に合いません。
ではどうするか……こういうときはズルすることを考えます。
なんとかズルできねえかなあと思ってカードリストを眺めていたとき、あるじゃないか! すぐ近く! 「兄弟戦争」に!!
兄弟戦争のギミックの1つ、「試作」です!!
試作は本来のコストではなく代替コストで安く場に出せる代わりに、パワーとタフネスが本来の値よりも小さくなっているというもの。
しかし、この場合、パワーとタフネスは重要ではありません。
素早く場に送り込み、そしてメガトロンの能力でぶん投げること!
能力でぶん投げる場合、試作で出ようがなにしようが関係ありません。
3マナで出して6マナ分のダメージとしてぶん投げられるバーン! やったね!!
ルール上、試作で出したパーマネントは試作のマナコストに代替されることとなります。
お詫びして、訂正いたします(2023年12月24日)
試作で唱えて、メガトロンの能力で投げた後は墓地から引っ張りあげれば元のコストになるからお得!
同様にコストが大きいもののコスト軽減があるアーティファクトを探してみました。
《古き石の偶像》などは、サクればダメージ源になる上に、トークンまで残してくれる! 最高じゃねえか!
そして、なにしろ統率者が中心となっているデッキなので、統率者が落とされるとどうしようもなくなる状況が多々あり……。
とにかく統率者を守るためのカードを厚く取ってあります。
プロテクションで対象不適正にするもの、除去されても場に戻るもの、などを中心にチョイス。
マルドゥカラーは、これらが中心にどうしてもなるのですが、白の持つプロテクションを与えるカードは強力ですね。
そして、アーティファクトを墓地に送り込むのだからとアーティファクトを墓地から引っ張り上げるカードを脇を固めるためにチョイス!
《嵐の王、イモーテク》は墓地からアーティファクト・カードが離れると2/2のネクロン・アーティファクト・クリーチャー・トークンを生成してくれるというシナジー!
《ゴブリンの溶接工》なんかで墓地と戦場のアーティファクトをぐるぐる行ったり来たりさせるだけでクリーチャー・トークンをどんどん生み出し、戦場を支配することができます!
大量のマナが生み出された暁には!
《荒廃鋼の巨人》や《ダークスティールの溶鉱炉》など、ビッグマナを活かして相手を圧倒するカードへとつなげていきましょう!
《再鍛したレガシー、カーン》はこれらの大きなアーティファクトを出せば、むちゃくちゃなスタッツを得ることが可能で、なおかつマナも生み出してくれるという
まさにメガトロンのために生み出されたようなクリーチャーとなっています。
終わりに
今回は《暴君、メガトロン》を統率者にしたデッキを紹介いたしました。
マジック:ザ・ギャザリングに突如出現したトランスフォーマーたち。
だけど、その存在はどこか魅力的でなおかつ面白い能力をたくさん持っていました。
みなさんもお気に入りのトランスフォーマーをみつけてデッキを組んでみてください。
それではまた、「統率者をめぐる冒険」でお会いいたしましょう。