はじめに
こんにちは、せるぷーです。
第7弾「森羅鋼鉄」がリリースされて3週間、グランプリ大阪も直前となりましたが
あらゆるデッキが入り乱れる群雄割拠の時代となっています。
それもこれもグランプリがチーム戦であるため
最強デッキ1つではなく戦えるデッキ3つが求められているからでしょう。
今回のコラムはそんな第7弾環境のメタ解析となりますが
触れておきたいデッキが多すぎるので、各デッキの説明が薄くなることはご容赦ください。
デッキ説明の凡例
Tier(デッキシェア率)
デッキ名の後ろの★の数で表現します。
3段階評価ですが、★が一個でもTier3(見かけることもある)くらいの想定です。
【大分類】
・アグロ
序盤からリーダーに攻撃することを主眼に置いているデッキ。
相手に序盤を捌くカードがないと一気に倒せるが、終盤はリソース不足になりがち。
・ミッドレンジ
序盤をある程度捌きつつ、おおよそ3~4ターン目の進化絡めたところから攻めるデッキ。
・コントロール
盤面をまっさらにしてリソース差を付けて、主に高コストのフィニッシャーで倒すデッキ。
・コンボ
特定のターンやカードの組み合わせで一気に出力を上げるデッキ。超越など。
【特性】
デッキが持つ特性のうち特筆しておきたいもの。◎>○>△で評価。
採用カードによって大きく変化することはある。
フォロワー系
・疾走、大型疾走:【疾走】で攻撃できるフォロワーがデッキ内にいること。大型は1枚で7点以上与えるものが目安
・横展開:1枚のカードで2体以上のフォロワーを出す能力(トークン込み)
・フォロワー強化:フォロワーの攻撃力を上げる能力
除去系
・単体除去:基本的に除去はみんな入っているので、特性としては10枚以上入っていることを目安
・全体除去:振り分けなどの複数除去も含む
アドバンテージ系
・ドロー:純粋にカードを引く能力
・ルーティング:手札交換とも。引いて捨てる、捨てて引く能力
・サーチ:特定のカードを探す能力。上からX枚見るを含む
その他
・直接火力:疾走以外のリーダーへのダメージ能力
・回復(リーダー)、手札破壊:そのままの能力
・各種キーワード:疾走以外のキーワード。【守護】など。
・コスト踏み倒し:本来のコストよりも早いターンで場に出すことができる。《死の祝福》や《機構の解放》が該当
【キーカード】
デッキの主軸となるカードを3枚紹介。
【概要】
デッキで特にキーとなる動きの部分、相手にするときのポイントをささっと解説。
クラス別デッキタイプ紹介
エルフ
自然エルフ ★★★
【大分類】
コンボ+ミッドレンジ
【属性】
大型疾走○、全体除去○、ルーティング○、回復△
【キーカード】
《回帰する抱擁・ラティカ》《大いなる回帰》《萌芽の化身》
【概要】
「《ラティカ》+《大いなる回帰》+進化」で全体除去+リーダー7点が基本線。
《ラティカ》が発動するルートに関しては色々と覚えておきたい。
《萌芽の化身》もいるとPP管理が複雑になるので、対戦相手にわかりやすく伝えつつ、一つ一つ進めていこう。
また《ラティカ》の打点だけではちょっと足りないので、他の【疾走】持ちが足されていることが多い。
相手にするときはどこで何回ラティカアタックを受けるか、また、他のところでいかにダメージを受けないようにするかがポイント。
妖精エルフ ★★
【大分類】
アグロ
【属性】
横並び○、疾走○、横並び○、フォロワー強化◎
【キーカード】
《クイーンセイバー・シンシア》《アマツ》《フェアリーサークル》
【概要】
基本的には前環境までと同じ動きで、『フェアリー』をいかに育成するかがポイント。
《クイーンセイバー・シンシア》によって6ターン目以降の打点が大きく変わっていることに注意。
相変わらずドローに不安を抱えるデッキなので、回ったときと回らなかった時の差は激しい。
相手にするときはブン回りされるとどのデッキでも勝ち目が薄いが
動きが悪そうならボードをきっちり捌いて余計なダメージを受けないようにしたい。
童話エルフ ★
ロイヤル
自然ロイヤル ★★★
【大分類】
ミッドレンジ
【属性】
単体除去○、疾走・大型疾走○、ルーティング○、サーチ○
【キーカード】
《王たる光・ベイリオン》《森の姫・ミストリナ》《母なる君》
【概要】
ロイヤルらしい王道ミッドレンジ。
今までと違ってフォロワーの攻撃以外の除去(スペルや能力など)が多いことが特徴。
また、『ナテラの大樹』を場において使う関係で横展開は弱め、序盤の展開もワンテンポ遅い。
キーカードのLG3枚がどれもこれも強力だが『ナテラの大樹』に依存しているので
場に出す枚数など含めて運用は計画的に。
相手にするときは逆に見えている樹の枚数から打点を計算しよう。
《ミストリナ》が攻守交替の一つのタイミングなので、そこで一方的に不利にならないように。
また、単体フォロワーの除去性能は高いものの、【守護】の裏に隠された大型フォロワー(《ギンセツ》)が取れなかったりする。
ウィッチ
機械ウィッチ ★★
【大分類】
ミッドレンジ~コントロール
【属性】
横並び○、単体除去○、全体除去○、ドロー△、フォロワー強化△、サーチ○
【キーカード】
《蒼の反逆者・テトラ》《ソニック・フォー》《機械生命体》
【概要】
機械ウィッチはフォロワーに小刻みにダメージを与えるカードが多いのが特徴。
サーチ・ドロー要素もそれなりに多いため、盤面を制圧しつつ一定の圧力を掛けられる。
フォロワーが小型、直接火力もあまりないので《ベルフォメット》さんの展開力は大切。
盤面を制圧しても効果の薄いデッキ、自分の処理能力を上回る出力ができるデッキは苦手。
超越 ★★
【大分類】
コンボ+コントロール
【属性】
単体除去◎、全体除去△、サーチ○、ドロー○、ルーティング△、疾走○、追加ターン◎
【キーカード】
《天外の華・エレノア》《美麗なる術式》《次元の超越》
【概要】
改めて属性として書き上げると、特殊な立ち位置なのが浮き出るのがこの超越。
《カースエンチャンター》の制限でアグロデッキへの対応力が一ランクダウン。
代わりに入る《エレノア》は陰陽師でないため《クオン》のカウントとして使えず
フィニッシュターンが遅れることも。
ただミッドレンジが多い環境なら優位に立てるデッキパワーは残っています。
機械ナイトメアは《モノ》の疾走一撃が《白霜の風》で返せないことも含め
カードの取捨選択によるところはあるもののかなり苦労する相手。
ドラゴン
自然ドラゴン ★★
【大分類】
コントロール
【属性】
全体除去○、直接火力○、大型疾走○、ルーティング○、PPブースト○
【キーカード】
《呪われし影・ヴァイディ》《猛火のティラノサウルス》《メイシア》
【概要】
PPブーストから《ヴァイディ》込みで強力なファッティを叩きつけていく、
由緒正しきランプデッキともいえるのが自然ドラゴン。
弱点である「後半に有効牌を引かない」も、『ナテラ』のルーティング能力が大幅緩和。
決め手として《影の侵食》の継続ダメージもあるが、大体《粛清の英雄・メイシア》の一撃必殺が最後に来る。
進化の体力4フォロワーなので《烈火の魔弾》で返せるが、墓場のフォロワーの枚数はある程度気にしておきたい。
《ドラゴンウォーリア》などの低コスト2面取りフォロワーを採用していないことも多く、序盤がとにかく泣き所。
横展開取るカードも重いため、1ターン目から攻め立てられるアグロ系は厳しそう。
原初ドラゴニュート ★
【大分類】
アグロ
【属性】
単体除去△、全体除去△、直接火力◎、疾走○
【キーカード】
《原初の竜使い》《ニードルドラゴニュート》《華麗なる竜人・マリオン》
【概要】
盤面取りゲームなら原初の出番。ただ体力6を倒せるカードが増えたので注意。
原初相手には無駄に的を作らないのが基本。
フォロワーがいないとリーダーにダメージが飛ばないことを活かしてリーサルをうまくずらそう。
《フィルレイン》など主要フォロワーにドラゴニュートが多いことを生かすため
本体への打点アップとして《ニードルドラゴニュート》を取った形も。
原初分と含めて直接ダメージが飛んでくるので守り切るのが難しい。
また、原初も使わない純正アグロドラゴニュート型もある。
ナイトメア
機械ナイトメア ★★★
コントロールナイトメア ★★
ビショップ
機械ビショップ ★★
コントロールビショップ ★★
卵童話ビショップ ★
デレマス限定構築
クールアグロ ★
【大分類】
アグロ
【属性】
横展開◎、疾走○、単体除去△、フォロワー強化○
【キーカード】
《島村卯月》《岡崎泰葉》《〔オーバー・ザ・レインボー〕神谷奈緒》
【概要】
前環境から全く同じなので詳細は割愛。
1ターン目から攻められる太いアグロという地位は今環境でも健在。
体力3のフォロワーやキーカードのように複数枚のフォロワーを出すカードが多いので、
特定フォロワーをメタって単体除去中心になりつつあれば強く出られる。
デレマス限定構築はこの他キュート軸、ニュージェネ軸は引き続き健在。
コンボ型は全体除去が多くなった関係で(特に自然エルフ)一歩後退。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
フェイスドラゴンや守護ビショップなど、もうちょっと紹介したいデッキもあったのですが
デッキの種類が多すぎて流石に全デッキを触るほどの時間が取れなかったこともあり
ある程度情報が集められるデッキに絞って紹介させていただきました。
それなりにCSや公認大会には出たのですが、全く相手にしたこともないデッキもあって
デッキリストから推定して書いているところもあります。3週間では時間が足りないですね……。
あと今環境は「クラスを見てもデッキが分からない」
ダイスロールで先手後手を決めることで相手にマリガンの判断を与えたくないくらいです。
色々とありますが、グランプリ大阪で一つの答えが出ると思うので
どのように洗練されたデッキが出てくるのか、週末を楽しみに待ちたいと思います。
それでは、また次のコラムにてお会いしましょう。