おかえり、「オレっち亭」へ
「わからねえって顔してやがるな。冒険者つっても、お前は実力を付けていきなりのし上がった。だから脳みその方が空っぽだってことは十分承知よ。だからゆっくり聞けって」
「ネヴァーウィンターって街は、このバルダーズ・ゲートを含むソード・コーストの中でもいっとう北にある大都会よ」
「太古の折、北の土地から取れる資源と、南の大都市から持ち込まれる交易品とを商う都合、どんどんでかくなりやがった。北の宝石って言われていた時代もあったんだぜ」
「とはいえ、寒い街だからよ。いくら発展したって言ったって、冬には随分と苦しめられていたようだな。まあ今だってそれは変わらないけどよ」
カラン。
「俺だけ喋ってるんだ。俺の舌だって乾かないようにしなきゃいけねえだろ。コイツはお前につけとくからな」
「今から、ざっと50年ほど前か……。ネヴァーウィンターの近くにある火山、ホートナウが大噴火したのよ。それだけじゃねえ。その混乱に乗じて、オークの大軍団が溜め込まれた富を狙ってネヴァーウィンターの街を襲い始めた」
「普段なら大規模な攻勢だとしても、ネヴァーウィンターが反撃に出りゃ、ビクともしなかっただろうよ。だがな、噴火の混乱に腐敗した常備軍、怠惰な生活……すべてが悪い方向に向いちまった」
「栄華を誇ったネヴァーウィンターは滅び、後に残ったのは廃墟だけよ」
カラン。
「もう一杯いただくぜ。まあ、そんなネヴァーウィンターも長らく放棄されていたんだがな。土地がいいんだろうな。ネヴァレンバー卿という貴族がネヴァーウィンターの復興を始めた」
「ネヴァレンバー卿は、ウォーターディープからの融資の申し出も蹴って、自費で街の復興を成し遂げた。散り散りになっていた住人たち、新しい仕事を求めて現れた流れ者、たくさんの人間がネヴァーウィンターに集まった」
「まあ、そんな折にダガルト・ネヴァレンバー卿が病に伏せる事件があってな。その間、フォージっつうどこから来たのかわからんが……それなりに地位のある人間らしい。コイツが今は街を仕切ってるってわけだ」
「街に潜入したいって? 別に普通に歩いていけばいいだろ? まあ、今は街への検問が厳しくなってるからな」
「なんでも大規模な祭りが久しぶりにあるって話だ」
「まあ、行くんなら気をつけていきな。北への旅は厳しいぞ」
サクってガッポリ! フォージデッキ(統率者デッキ)
みなさん、こんにちは!
発表されましたね、ユニバース・ビヨンド「マーヴェル」!
マーヴェルのキャラクターは魅力的ですから、自分の好きなキャラクターがカードになる可能性にときめきを抑えられないのではないでしょうか?
かくいう私は……アイアンマンがどういうカードになるのかが気になりますね。
ロバート・ダウニーJrが好きなので……もしかしたら俳優さんの許諾は取られないかもしれないので俳優さんのイラストが出ない可能性も高いですが。
そんな中、実在の俳優さんが堂々たるイラストになっているシリーズと言えば……。
そう、「Secret Lair: Dungeons & Dragons:Honor Among Thieves」だね。
そんなコラボカードの中でも、今回は黒の統率者《Forge Neverwinter Charlatan》を取り上げます。
今回のデッキリストは、いつもプレイしている友人から提供してもらいました。ありがとうございます!
生贄! 宝物! ネヴァーウィンター支配デッキ(デッキリスト)
Forge Neverwinter Charlatanデッキのキーカードたち
《Forge Neverwinter Charlatan》(以下、フォージ)の能力で注目すべきはやはり、《宝物》の数だけ自身のパワーを強化する能力。
この能力を存分に活かすために必要となってくるのは《宝物》ですが、どのように供給していくか……?
なんと、プレイヤーがクリーチャーを生贄にささげると、《宝物》を生成する能力がフォージ自身に搭載されているのです。
単体で完結してるじゃないか……。
単体で完結しているとはいえ、自身、あるいは対戦相手にクリーチャーを生贄に捧げさせる必要があります。
そこで、《シェオルドレッドの勅令》、《疫病造り師》、《甦りし悪夢、ブレイズ》などの相手に生贄を共用する呪文やクリーチャーでフォージをサポートします。
いわゆる、こういった布告除去はクリーチャーを対象に取らないので、比較的、呪文として唱えやすく、効果も高いですね。
しかも、フォージが場に出ていれば《宝物》まで出てくる……最高じゃないか。
そして、大切に大切に育てたフォージが除去されては困ってしまいますね。
そこで《統率者の板金鎧》などを使用してフォージは死守!
なおかつ、《統率者の板金鎧》はプロテクションを得る能力もあるため、対戦相手のブロックをかいくぐって統率者ダメージを与えることにも寄与!
また、《囁き絹の外套》、《ならず者の道》など、ブロックを回避する能力を付与するカードも使用することで、めちゃくちゃデカくなったフォージが統率者ダメージでワンパンチという夢も見られます。素晴らしい!
もしカードを入れ替えるなら……?
今回のリスト、目的に対して非常に明確な構築がされており、どこを切り取っても、フォージを強化して殴る! というアクションが可能になっています。
その中でも、私好みにチューニングするなら……ということを考えてみると、やはりドローを強化することを考えたいです。
《夜の囁き》、《骨読み》などのベーシックなドローできるソーサリーを追加したいです。
《地下世界の人脈》を検討しても良いかもしれません。
コンボデッキではないので、大量のドローは必要ないですが、定常的にドローができる方が嬉しいかもしれません。
《ボーラスの信奉者》も良いかも。
自分のクリーチャーを生贄にしますが……どうせ《宝物》が出ますし!!
終わりに
今回は「Secret Lair x : Dungeons and Dragons」のカードを再び取り上げてデッキを紹介しました。
Secret Lair自体の通信販売は終了してしまいましたが、面白いカードが多く、デッキを考えるのが楽しいセットだと思います。
シングル販売でカードが手に入る機会もまだありそうなので、ぜひデッキを組んでみてください。
そして、今回は話を控えたのですが、元となった「Dungeons and Dragons:アウトローの誇り」の映画も非常に面白いのでぜひ見てください。
面白さにうちふるえたら、感想を教えてくれ! 頼んだぞ!
それではまた、「統率者をめぐる冒険」でお会いいたしましょう。