はじめに
こちらの記事では愛用者・主催者として見てきた今の【赤白サムライ】を徹底解説していきたいと思います。
本大会は【オリジナル構築戦】という以下のルールで戦うレギュレーションでのイベントとなります。
*40枚デッキだけで遊びます。
*外部ゾーン(超次元ゾーン、超GRゾーン)は使いません。
*ゲーム開始時から存在するカード(ドキンダム、ドルマゲドン、零龍)は使いません。
※殿堂カード(殿堂、プレミアム殿堂、プレミアム殿堂超次元コンビ)の制約は受けます。
現在の赤白サムライの形とは?
『赤白メタビート化した赤白サムライ』
ここまで様々な形で環境に居続けた【赤白サムライ】
「魔覇革命」の登場により対抗馬が多くなったことで
徐々にその母数を減らしつつある本デッキですが、前環境では使用者も多かった【赤白サムライ】
【赤緑アポロ】を意識した《ドラゴンズ・サイン》軸でしたが、どうしても安定感に欠けてしまうことが難点でした。
そこで構築を見直すことで、メタビート化しただけでなく安定感を増した構築となり環境を席巻していました。
まずはその活躍したリストをご覧ください。
↓リストはこちら↓
火光サムライ【マロク・ミクセル軸】
ではこのリストでの今の立ち位置はどうなっているのでしょうか。
現在の環境リスト共に相性を見ていきたいと思います。
環境使用トップ【アナカラージャオウガ】
アナカラージャオウガへの有利不利は?
・勝率約3割
~その理由とは?~
《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》の存在。
クリーチャーが場に出るだけでアタックできない効果が付与されることから
「武偉」の効果で破壊したとしても、アタックできない効果は付与されたままなのが非常に重たいです。
さらに破壊しようとしても《同期の妖精 / ド浮きの動悸》がその邪魔をします。
対象を選ぼうとしても《同期の妖精》の効果により、対象を《同期の妖精》に吸われてしまいます。
さらに多面展開をしようものなら《ボンキゴ》にドローされてしまい、リソースを確保されてしまいます。
つまり相手のメタクリーチャーを除去できる札を構築に入れない限り、勝利を掴み取るのは難しそうです。
もしくは相手のメタが間に合う前に走り切ることが勝利への道となります。
~採用するとしたら?~
《ボルシャック・ガラワルド》がおススメです。
《チャラルピア》がコスト軽減をサポートしてくれるだけでなく
場にいるクリーチャーの数だけ自身の召喚コストを軽減することもでき
バトルに勝った時のドローがあるため、相手に対して圧力をかけることもできます。
今後、メタのメタにはなりますが、採用する価値があるかもしれません。
採用カード案
《ボルシャック・ガラワルド》
アーマード・サムライ希望の星。
種類:クリーチャー
文明:火
コスト:8
■ バトルゾーンにあるクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
■このクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引いてもよい。
環境使用トップ2【黒緑アビス】
黒緑アビスへの有利不利は?
・勝率4割
~その理由とは?~
《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》と《謀遠 テレスコ=テレス》の存在。
【赤白サムライ】は手札の要求値が高いデッキであることはご存じだと思います。
その中で2ターン目ブースト→《マーダン》と動かれると、こちらの動きを妨害されるだけでなく
《フットレス=トレース / 「力が欲しいか?」》から《謀遠 テレスコ=テレス》と動かれるともう止められません。
自身の手札要求値に比べると遥かに手札要求値が低いため、どうしても不利がついてしまいます。
がしかし、こちらのメタクリーチャー《ミクセル》が機能します。
そうなると黒緑アビス側としてはマナを貯める選択肢になるため、少しの隙が生まれます
そこが勝利へのチャンスとなります。
受け札も少ないことから、多面展開で攻めてくるデッキに弱いため、【アナカラージャオウガ】よりは勝機が見込めそうです。
環境使用率トップ3【赤青マジック】
赤青マジックへの有利不利は?
・勝率6割 ちょっと有利?
~その理由とは?~
「じゃんけんが勝った方が有利」がこの対面の真理となります。
がしかし、ここで輝くのが《奇石 ミクセル》の存在。
基本的に相手のメタクリーチャーを超える術が
クリーチャーが並んだタイミングに出す《飛翔龍 5000VT》や《歌舞音愛 ヒメカット》のみ。
赤青マジックの基礎的な動きは《芸魔隠狐 カラクリバーシ》に頼っているため、《ミクセル》の存在が重くのしかかります。
さらに受け札も少なくなっているため、一度走り出すと止める術はありません。
そこが勝利へのチャンスとなります。
お互いにメタクリーチャーを立てる立てないを差し置くと
どうしてもお互いに先行を取った方が有利になることだけは忘れないようにしましょう。
環境を見た上でサムライを使うには?
では現環境上位3デッキのリスト及びその対策を述べてきましたが
じゃあどんなリストにすればいいの? どう動けばいいの?
と思う方もいらっしゃると思います。
まずはデッキリストから。
構築案①
基本的なリストはほぼ変わりません。
それほどまでに元のリスト基盤が完成されたリストになっています。
変更点は「呪文メタ」です。
現在の環境上位のデッキタイプは呪文に頼ることが少なく
シールドを詰める際に呪文をケアする必要性が薄くなっていることから
ラフルルラブを採用せずとも、メタカードであるミクセルの呪文面《ジャミング・チャフ》が活躍してくれます。
あとは相手のメタカードを乗り越える手段。
そのための《ボルシャックガラワルド》。
果たしてサムライにとって希望の星となるのか。
続いては環境でよく使用されているカード単位で【サムライ】を紐解いていきたいと思います。
使用率が高い「デッキ」ではなくカード単位で対策する
ここからは今現在使用率が高いカードが
どれだけサムライにとって刺さりが良いか
解説していきたいと思います。
使用率が高いカード①
《飛翔龍 5000VT》
一度場に出れば様々なメタクリーチャーを無にする。
種類:クリーチャー
文明:水
コスト:8
■ このクリーチャーの召喚コストを、バトルゾーンにあるクリーチャー1体につき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■ジャストダイバー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のパワー5000以下のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。次の相手のターン中、相手はパワー5000以下のクリーチャーを出せない。
《飛翔龍 5000VT》が赤白サムライにとってどのような影響を与えるのか。
パワー5000以下のクリーチャーは以下の通りです。
使用率の高いカード②
《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》
低コストメヂカラは留まることを知らない。
種類:クリーチャー
種族:マジック・マーフォーク
文明:水
コスト:3
パワー:4000
■ 相手のクリーチャーが出た時、このターン、そのクリーチャーは攻撃できない。そのクリーチャーがコストを支払わずに出ていたら、カードを1枚引いてもよい。
《ボン・キゴマイム》が赤白サムライにとってどのような影響を与えるのか。
影響を受けるクリーチャーは以下の通りです。
今後、使用されそうなカードとは?
踏み倒しやコスト軽減が中心となる環境
【アナカラージャオウガ】
【黒緑アビス】
【火水マジック】
これらのデッキの主な動きは
クリーチャーや呪文による「踏み倒し」
もしくは「コストの軽減」によってメインクリーチャーを場に出す
となります。
そのため、これからはコストの軽減を防ぐクリーチャーや
《ミクセル》などによるコストの大きいクリーチャーを除去するカードが必要となります。
代表となるカードはこちら
最終的な赤白サムライの今後の立ち位置とは
相対的にTier2と言われる立ち位置になる可能性が高いです。
というのも、【アナカラージャオウガ】や【火水マジック】のような
拡張性の高いデッキと比べ必要なパーツが多いため
どうしても「メタクリーチャー」や「メタをメタる」カードの採用に幅が効かないことが弱点となります。
また、当然ながらそのカードの採用枚数にも限界があり、《奇石 ミクセル》を最大限生かす必要があります。
そこを突きます。
既存の構築には考えられないメタカードの採用。
自分の動きを押し通すためのカード。
そのカードの採用で元々は自分の動きを押し通すことが強い【赤白サムライ】というデッキ。
押し通すための切札を見つけることができれば、今後の環境に大きな変化をもたらすでしょう。
そのためのヒントはもうお伝えしましたね・・?
ちょっとこういう謎めいたこと言ってみたかったんですけど
答えはお分かりですね?
そう《オフコース》や《ガラワルド》試してみましょう!
【最後に】
いかがでしたでしょうか?
執筆にかなり時間をかけてしまいました。
本当に愛着のあるデッキでいかに環境に組み込むことができるか。
考えながら書いてると止まりませんでした。
参考になれば幸いです。
まずはGP! 果たして【サムライ】はどこまで活躍するのでしょうか!
もしよければ感想を #VDCS のハッシュタグでツイートしていただければ幸いです。
もしこのコラムがよかったと感じていただけたら、いいねやSNS等で拡散をよろしくお願いいたします!
今後も【VDuelCS~協賛:ドラゴンスター~】何卒宜しくお願い致します。
以上、らふぁにぃでした!