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2023.8.30

Vol.70「水闇【魔導具】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!

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Vol.70「水闇【魔導具】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!
目次

はじめに

 初めましての方は初めまして、『yk800』です。


 このコラムでは、直近で話題となったデッキや筆者である私yk800が個人的に気になったデッキを紹介していきます!


 今回の特集は【魔導具】


 魔導具の常識に囚われない構築で話題になった水単【魔導具】の派生形。ゲームをコントロールする手段に非常に長けている反面、コンボデッキとしての強みが薄れているためかなり玄人好みの構築に仕上がっている印象です。


 独自の強みと弱みを持った水闇【魔導具】について、基礎から解説していきたいと思います!

水闇【魔導具】のサンプル構築

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水闇【魔導具】ってどんなデッキ?

 従来の水単【魔導具】とは異なり、《「無月」の頂 $スザーク$》のリソース制圧力に全幅の信頼を寄せたコントロールデッキ」というのが筆者の認識。


 もちろん「墓地に魔導具を6枚揃えて『無月の門・絶』を使う」というミッション要素がある、という意味ではコンボを含んでいるとも言えますが、それはあくまで《「無月」の頂 $スザーク$》を活かすための手段であり、それ自体が勝ち筋になるわけではありません。あくまでも《「無月」の頂 $スザーク$》を早期に複数体着地させて、相手と莫大なリソース差を付けることが最大の目的です。


 そのために必要な大量の墓地を1枚で用意してくれる《堕∞魔 ヴォゲンム》がこのデッキのキーカード。すでに手札か墓地に《「無月」の頂 $スザーク$》があればそのまま出せますし、まだ見えていなかったとしても一気に山札を掘り進めてアクセスし、次のターンには登場できる状況を整えてくれます。


 相手のリソースを制圧したあとは悠々と高打点のドルスザクで殴り切るか、《神の試練》を絡めて追加ターンを活かしてフィニッシュを狙います。




 これまでの水単【魔導具】との最大の差別化点は、やはり《卍 新世壊 卍》《月下卍壊 ガ・リュミーズ》のパッケージから脱却している点でしょう。


 《卍 新世壊 卍》は継続ドローによるリソース力とハンデス耐性に加えて呪文ロックにまで耐性を持ち、約5年前のカードであるにも関わらず今日までコンボデッキの常識に反し続けているオーパーツですが、同時にどうしてもこのカードの有無で出力に差が出てしまったり、カード除去等で狙われると目論見が崩れてしまう弱点は否定しきれませんでした。


 【魔導具】の周辺パーツも年々強化されつづけているため年を経るごとに《卍 新世壊 卍》依存度は下がってきてはいるものの、エレメント除去という新たなフィールドへの対処手段が汎用的に配られはじめる向かい風も同時に受けています。


 そんな中で、《卍 新世壊 卍》自身とそこに依存する《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を採用せずとも十分に戦えるのは、ひとつの明確なメリットです。


 また、空いたスロットに早期から盤面に干渉できる《堕魔 ドゥポイズ》や追加の防御トリガーを採用できるため、速いデッキに対するアプローチが増えているのは見逃せない点です。


 一方で、《卍 新世壊 卍》を手放したことによるデメリットももちろん数多く存在します。


 最大のものとしては、最速4ターン目でフィニッシュ級のアクションを起こすブン回りを放棄したこと。


 水単【魔導具】は2ターン目に《卍 新世壊 卍》を設置して3ターン目に《堕呪 ゾメンザン》+2マナの魔導具呪文、と動けば次のターンには2+2で無理なく4枚の魔導具呪文を《卍 新世壊 卍》の下に埋め込み、《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》をプレイできました。


 《卍 新世壊 卍》のない水闇【魔導具】には、もちろんそんな理不尽な動きはないため、しっかりとゲームをコントロールしてフィニッシュに向かう必要があります。


 また、呪文ロックで受け札が完全に機能停止したり、トップデックの水魔導具呪文からドローを繋げられないためハンデスを受けた際の切り返しが難しかったりと、《卍 新世壊 卍》の抜けた穴は決して小さくありません。


 そもそも通常の水単【魔導具】に《堕∞魔 ヴォゲンム》を採用するだけでも出力はやや下がりますが近しいことは可能。あえてコントロールに振り切るにはそれなりの環境的な理由が必要になってくるでしょう。

水闇【魔導具】に採用されるカードについて

 初動デッキ回転枠。基本的には通常の水単【魔導具】と同じく、「特定のカードを探しに行く時の《堕呪 ゴンパドゥ》、とりあえず山札を掘り進めたい時の《堕呪 バレッドゥ》という使い分けの認識で間違いありません。


 《卍 新世壊 卍》のような1枚のキーカードを持たない(強いて言うなら《堕∞魔 ヴォゲンム》このデッキでは墓地肥やし性能の高い《堕呪 バレッドゥ》の方が重宝する場面が多いです。1枚目の《「無月」の頂 $スザーク$》や、特定の対面に有効な《ガル・ラガンザーク》《流星のガイアッシュ・カイザー》などを早めに引き込みたい場合は《堕呪 ゴンパドゥ》が有効になるでしょうか。


 墓地リセットを活用してくる相手には《堕呪 バレッドゥ》を温存してリセットの返しに墓地を作る動きが有効に働く場合も。《お清めシャラップ》などを駆使する相手は頭に入れておきたいところです。

 軽量除去魔導具であり、ドルスザクの自壊要員。


 自分の盤面に何もなければ相手の初動軽減やメタクリーチャーを1:1で落とせるのはもちろん、闇マナを供給するための単色カードとしても非常に優秀です。


 序盤にテンポを取れる除去としても優秀ですが、このカードが本当の強さを発揮するのは中盤以降。自分のクリーチャーを破壊できる能力を活かして《「無月」の頂 $スザーク$》を破壊し、自分のターン終了時にもう一度出し直して確定除去とランダムハンデスを使い回す動きが非常に凶悪です。


 ついでにこのカードの能力でも相手のクリーチャーを破壊できてしまうため、一度動き出せば盤面を固めて戦う相手には無類の強さを発揮できます。


 だいたいはドルスザクの下敷きにしてしまうため活きる場面は少ないかと思いますが、《堕∞魔 ヴォゲンム》をバトルゾーンから離して山札切れによる自滅を防げるカードであることも覚えておくとよいでしょう。

 軽量ブロッカーと墓地リセットのツインパクト。下面の呪文を相手の墓地利用メタ、あるいは自分の山札回復のために用いるのが基本の使い方になります。


 特に《堕∞魔 ヴォゲンム》の墓地肥やしによって山札切れが身近なこのデッキでは、自分にも使える墓地リセット能力が非常に有効です。《神の試練》が1枚しか採用できなくなった以上、山札回復は多く採用するに越したことはありません。


 また、闇マナが出やすいこのデッキではパワー5000のスレイヤーブロッカーとなる上面もビートダウンデッキ相手には悪くありません。ブロック・攻撃するたびに手札を捨ててしまいますが、むしろこの墓地肥やしを利用して「無月の門・絶」に必要な魔導具数を満たす場面もあるでしょう。


 闇水の多色がマナ要員としても強く、デッキに欲しい要素を埋めてくれる優秀な1枚です。

 トリガー魔導具3人衆。


 受けとしての純粋なスペックがもっとも高いのは《堕呪 ボックドゥ》


 S・トリガー・プラスという非常に緩い条件で2打点を止められる優秀な受け札です。手撃ちも苦にならないコストですが、手札から使った場合は1体の攻撃・ブロックを1ターン止めるだけのカードである点には注意。詰めの場面では除去耐性を持つブロッカーでも無力化できるため悪くない1枚です。


 《堕呪 エアヴォ》は逆に受けとしての性能はやや心許ないですが、コントローラー指定のないカード選択式バウンス呪文ということで、自分のドルスザクの下にある魔導具を手札に戻せるのが面白いポイント。


 《堕呪 ブラッドゥ》などのどうしてもそのタイミングで必要なカードを手札に加えられるのは、シチュエーションとしてはやや特殊ですができて困ることはありません。


 また、エレメント除去ではないにしても厄介なフィールドやタマシードに干渉する貴重な手段です。


 《堕呪 カージグリ》はちょうどその中間のような性質。3マナで相手のクリーチャーに触れるため、条件付きでコスト軽減されるクリーチャーや早出しギミックを使って登場したクリーチャーを追い返してテンポアドバンテージを取るのに適したカードです。


 それぞれに良さはありますが、欲しいカードを追加する際はやはり汎用性で劣る《堕呪 カージグリ》の採用枚数から削ることが多い印象です。

 今回の構築のメインエンジン。通常の水単【魔導具】でも採用率の上がっているカードですが、水闇【魔導具】ではこのカードの墓地肥やし能力が最大の武器となっています。


 一挙に13枚ものカードを墓地を叩き込めるため、《「無月」の頂 $スザーク$》が非常に運用しやすくなるのが最大の強み。《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を使わずとも「無月の門・絶」だけで十分なほどの墓地リソースを確保し、破壊されても何度でも蘇るドルスザクの厄介さをより一層際立たせます。


 生き残り続ける限り毎ターン墓地を供給できるので、単発で墓地をリセットするだけでは対策になりきらないのも強いポイントです。


 墓地肥やしは強制ですが、自分自身も「無月の門」系能力の下敷きになれるためデメリットは軽微。いざとなれば《堕魔 ドゥポイズ》《堕呪 エアヴォ》で強引にバトルゾーンを離したり、《堕呪 ブラッドゥ》で山札を回復したりと様々な手段で敗北を回避できます。

 侵略などの踏み倒しギミックを活用するデッキに対して強烈なプレッシャーを与える大型メタ能力を持つドルスザク。


 呪文で選ばれないだけでなく、破壊されても魔導具を使うだけで「夢幻無月の門」でバトルゾーンに帰ってくるため、真っ正面から乗り越えようとするなら除去したターン中にギミックを押し付ける必要があり、一度着地すれば非常に突破されづらいのが最大の特徴です。


 ブロッカーを持っているためビートダウン全般にも強く、トリガー魔導具呪文から相手ターン中に「夢幻無月の門」を起動して除去+トリガーブロッカーとしてガッチリ相手の攻撃を受け止めてくれることもしばしば。


 殿堂入りカードということで毎ゲームのように使えるわけではないものの、うまくゲームに関われば大きな戦力となってくれます。

 登場時の確定除去とランダムハンデス、相手の墓地にカードが置かれるたびに誘発するドロー能力によって凄まじいリソースゲーム適性を誇る、【魔導具】系デッキを代表するフィニッシャー。


 《卍 新世壊 卍》+《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》がなくとも水闇【魔導具】がデッキとして成立するのはこのカードの存在があってこそ。《「無月」の頂 $スザーク$》を複数着地させて相手のリソースを削り取り、十分以上の打点を確保したうえで殴り切る・あるいは《神の試練》でExターンを獲得して安全を確保しつつ詰めるのがこのデッキの基本的な勝ち筋です。


 テキストのひとつひとつがわかりやすく強力なので難しいことはありませんが、《堕魔 ドゥポイズ》の項目でも書いたように自分から破壊して再登場させることで追加のアドバンテージを取りに行く動きは墓地に大量の魔導具を確保できる《堕∞魔 ヴォゲンム》と組む強みと言えるでしょう。


 誘発タイミングの都合上、自分のターン終了時に誘発した《堕∞魔 ヴォゲンム》の効果で墓地に落ちたこのクリーチャーをそのまま「無月の門・絶」で蘇生させることはできないので要注意です。

 山札の枚数が少ない状況では山札切れ回避手段であると同時に、追加ターンによるフィニッシュ補助。上手く墓地リセットと噛み合わせれば連続で複数の追加ターンを取り、実質的にフィニッシャーになることすらある強力な呪文です。


 このカードの殿堂入りは水単【魔導具】のレパートリーにもいくらかの影響を及ぼしましたが、こと山札切れが見えやすく他の追加ターン獲得手段がない水闇【魔導具】にとってはかなり手痛い殿堂入りでした。


 トリガーケア手段が乏しいこのデッキでは、受けの堅いデッキに対する詰めはこのカードによる追加ターン獲得はほぼ必須要項。墓地に落ちた際はできる限り《堕呪 ブラッドゥ》で拾い上げたいところです。

 小回りの効くハンデスであり、メタクリーチャー除去であり、《堕魔 ドゥポイズ》《堕∞魔 ヴォゲンム》を墓地から釣り上げる蘇生札でもあり。


 墓地から唱えられる能力は《堕∞魔 ヴォゲンム》の豪快な墓地肥やしともかなり相性がよく、魔導具でもドルスザクでもないカードとしては珍しく墓地に落ちて嬉しい場面も多いカードです。


 当たり前の話ではありますが、除去とハンデスのモードはどちらも相手のカードが墓地に落ちるため、《「無月」の頂 $スザーク$》がいるとおまけで2ドロー。ただでさえ膨大なアドバンテージ差がさらに大きく広がります。

 主に踏み倒しを活用するビートダウンデッキに対するカウンターパート。


 特に重要なのは相手クリーチャー登場ターン中のプレイヤーへの攻撃制限能力でしょう。


 《堕魔 ドゥポイズ》《「無月」の頂 $スザーク$》など盤面処理手段に優れるこのデッキはスピードアタッカーに唐突な打点を押し付けられないことのメリットが大きく、その隙に相手のリソースを的確に奪えば簡単に優位を維持できます。


 普通に召喚するのは極めて難しいためどうしても相手依存のカードではありますが、それでもなお採用する価値のあるカードです。


 このクリーチャーがいれば《「無月」の頂 $スザーク$》のコストが4軽減されて6になり、手札からの召喚もある程度現実的になるのは覚えておいて損はありません。

おわりに

 というわけで今回は【魔導具】について解説していきました。


 普通に使う分には正直に言って通常の水単【魔導具】の方が強そう……なのですが、見た目にはそれほど大きな変化はないのに戦い方は大きく変わるところには面白さを感じます。


 実際にエレメント除去やカード除去で【魔導具】に抗おうとするデッキへのアンチテーゼとしてはかなり綺麗ですし、環境次第ではこちらの方が優秀なこともあるでしょう。


 そもそも、これまで不動のキーカードであると思われていた《卍 新世壊 卍》を不採用としてもデッキとして成立する、という事実に魔導具がこれまで手に入れてきた強化パーツの優秀さを感じますね。


 それでは、また来週お会いしましょう。お相手はyk800でした! 記事が面白かったらぜひTwitterでのシェアをお願いします!

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このコラムのライター

yk800

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