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2023.6.5

『指輪物語:中つ国の伝承』独占公式プレビュー「うさぎソリじいさん」

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『指輪物語:中つ国の伝承』独占公式プレビュー「うさぎソリじいさん」
目次

「馬が必要だ」

ある日のこと。


 
「新人ライター君のラッチに公式プレビューの仕事とってきてあげたよー」


 
「うおおおありがとうございます! この日のために『ロード・オブ・ザ・リング』をばっちり予習しておきました!! さあ、アラゴルンでもレゴラスでもギムリでもどんと来い!!!」


 
「はい、これよろしくね」




ペラッ







 
「・・・・・」











 
「・・・・・・・・・・・・・・誰??」


 
「うさぎソリじいさんだー!!!」


 
「うわああ原作読んでる嫁!! うさぎソリじいさんって???


 
中つ国の動物をこよなく愛し、映画『ホビット』ではうさぎ達が曳くそりに乗って活躍する変わり者の魔法使いだよ


 
「そ、そんな人、出てきましたっけ・・・記憶にないんですが


 
茶色のラダガスト》は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』には一切登場しないからね。白のサルマン、灰色のガンダルフと同じ魔法使いなんだよ。あ、そもそも指輪物語の世界では魔法使いは人じゃないからね? 人間じゃなくてアバターになってるでしょ。元々この世界を作った唯一神が世界を作る前に創造した精霊であるアイヌルが居て、地上の形を整えるためにやって来たアイヌルのうち主役となったのがヴァラール、補助となったのがマイアールなんだけど、この《茶色のラダガスト》はマイアールだよ。それで神の意に背いた最強のヴァラールことモルゴスによって一度地上はめちゃくちゃになるんだけど、他のヴァラール達が総力戦でモルゴスを虚空に追放したんだよね。でもその意志を継いだのがモルゴスの副官だったマイアールのサウロン。サウロンは姿名前を偽ってエルフの細工師達に近づき、知識を与えて力の指輪を作らせた上、自分が持つ一つの指輪の力を通して皆を支配下に置こうと目論んだんだけど、その企みは露見してエルフを支配下に置くことは失敗。それでも欲深い人間の王9人を配下に置き、中つ国最強の人間の国であったヌメノールに取り入り、不死の力が手に入ると唆して西方へ攻め込ませるんだけど、ヴァラール達と唯一神の怒りに触れて国は滅亡し、サウロンの肉体ごと大陸は海へ沈められる。魂だけになってモルドールへ逃げ帰ったサウロンが一つの指輪の力で復活し、再び人間の国に侵攻するんだけど回復しきっていなかったサウロンは結局人間の王に討ち取られちゃうの。でもその王は欲望からサウロンの指輪を処分できなかったから、また月日をかけて力を取り戻していくんだけど、この復活しつつあるサウロンを打倒するためにヴァラール達から送り込まれたのがラダガスト達、魔法使いと呼ばれる5人のマイアール。だから存在としては本来のサウロンと同じく強大な力を持つ精霊なんだけど、過去の出来事からヴァラールは中つ国で自分たちが直接力を誇示することは望ましくないと考えていて、魔法使いに老人の肉体という枷を与えた上で、エルフや人間に力を貸す以上のことをしてはいけないという方針も与えたんだよねこの肉体の枷のせいでサルマンは堕落するしガンダルフも死にかけたり散々な目に遭うんだけど肝心のラダガストは・・・・」



 
「ヒッ」


 
「はい、『ホビットの冒険』と『指輪物語』『シルマリルの物語』『終わらざりし物語』、読もうね?」




ドサッ


・・・・・


・・・



そんなわけで実は原作でほとんど語られていない、動物大好き魔法使いの《茶色のラダガスト》ですが、カードとしてはどのようになったのか早速見ていきましょう!



4マナ2/5とかなり防御寄りなパワー、タフネスに設定されているのは、争いを好まないラダガストの性質を表していますね。

その能力はラダガスト自身やトークンではないクリーチャーが自分の戦場に出るたびに、ライブラリーの上からそのマナコストに等しい枚数のカードを見て、クリーチャーカード1枚を手札に加えるというアドバンテージ獲得能力になっています。

動物たちをどんどん仲間にしていくイメージでしょうか。


ラダガスト自身で1回分のアドバンテージが保証されているので普通に使っても悪くない性能ですが、手札に加えられるのは「あなたがコントロールしているクリーチャーと共通のクリーチャー・タイプを持たないクリーチャー・カード」という制限が課されているので、デッキ構築の時点で可能な限りクリーチャータイプを散らかしたほうが良いでしょう


特にラダガスト自身のタイプであるアバターとウィザードは手札に加えることが出来ないので注意してください。


上記を踏まえると、統率者として専用デッキを組むのがベストなカードだと思います。


世界観を重視するファンデッキとして組むのであれば、イラストにも描かれている【兎】【リス】【大鹿】【狼】など森の動物たちを中心に採用していくのが良いでしょうか。

映画で大活躍を見せたエントこと【ツリーフォーク】達を入れるのも楽しそうですね!

可愛いカード並べてみる?

相性の良い能力

クリーチャーを戦場に出すたびに能力が誘発しますので、相性の良さそうなキーワード能力を考えていくと


不死
頑強

想起
忍術

蘇生
続唱
奇襲
疾駆
待機

召集


このあたりが好相性でしょうか。


中でも想起は高コストのクリーチャーカードを低コストで戦場に出せる上に、エレメンタルが持つ能力として定義されているので、相性的にもフレイバー的にもベスト能力だと思います。


個人的イチオシカード

《東の樹の木霊/Kodama of the East Tree》はひとたび《茶色のラダガスト》と並べば、大量のクリーチャーを尽きることなく展開する助けとなります。


《シルバーバックの古老/Silverback Elder》は状況に応じた柔軟性を!


《妖術師の衣装部屋/Conjurer's Closet》は 繰り返し《茶色のラダガスト》の能力を誘発させ、手札を動物たちで賑わせてくれるでしょう!


《粒選りの収穫/Cream of the Crop》はより確実にクリーチャーカードを手に入れる助けとなり、《森林の怒声吠え/Woodland Bellower》はその時必要なクリーチャーを探してきた上で《茶色のラダガスト》2回分の能力を利用できます。


他にも定番カードではありますが
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》

《森の知恵/Sylvan Library》

《エメラルドの大メダル/Emerald Medallion》

《獣に囁く者/Beast Whisperer》

《始原の賢者/Primordial Sage》

などがおすすめです。

ここまではなるべくマジック世界の固有名詞を含んだカードは避けて紹介しましたが、気にせずフルパワーで組みたいなら

《セルヴァラの暴走/Selvala's Stampede》
《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth》

《鋭い目、ナイレア/Nylea, Keen-Eyed》

《活力を穢すもの/Defiler of Vigor》

《カル・シスマの恐怖、殺し爪/Goreclaw, Terror of Qal Sisma》

あたりが強く使えそうですね!

マナ・コスト軽減カードでクリーチャーを唱えやすくして、《茶色のラダガスト》の能力をフル活用すれば、何者にも負けない軍勢が出来上がっている事でしょう!!

終わりに

映画『ホビット』視聴中・・・


  「・・・・・・」


  「!!!・・・うさぎソリじいさんだー!!!」

(何気に相性が良いのでおすすめカードです)


うさぎソリめちゃくちゃ可愛いので、気になる人は観よう、『ホビット』!!!

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このコラムのライター

ラッチ

ラッチ