何もできないまま終了・・・天才型超越ハンデスコントロール
はじめに
ハイサイナマステこんにちは! さけねこでございます!
初めましての方ははじめまして! ご存じの方は改めましてこんにちは!
今日からドラゴンスター様のコラムで執筆させて頂くことになりました。
主にポケモンカードのおもしろデッキや公認自主イベントのポテンシャルポケカの記事をメインに掲載していく予定です。
さて、「ポテンシャルポケカ」とはなんぞや? 「さけねことは」どんな人物じゃ?
と気になる方もいらっしゃると思いますので、先ずは自己紹介をさせてください。
さけねことは
2019年公認ジャッジの資格を習得し、それから公認イベントを担当しつつプレイヤーとして日々ポケモンカードを愉しんでいます。
直近の実績としては2023年4月12日のシティでベスト8入り、シティのアベレージ(平均)は決勝トーナメント進出までが多いです。
今回はロスト、ギラティナ、ルギアが多い環境ではありましたが《ゼラオラVSTAR》のデッキで挑戦しました。
当日使用したデッキはこちらです。
いつも誰も使ったことが無いような一風変わった面白デッキで入賞することが多く、日々精進し
その他実績ではリザードンHR争奪戦優勝、3年前にオンラインで史上初の200名大会「オールフレンズポケカ」を実施したり、Youtuberさんと日々イベントやポケモンカードゲームを遊んでいます。
お付き合いのあるポケカYoutuberの皆様
あそビバ!ちゃんねる!
初心者でもわかりやすい説明で楽しくポケモンカードをご紹介されているYoutuber様です。
もちポケちゃんねる!!
毎日新しいデッキや、多くの種類のデッキを研磨されているYoutuber様です。
趣味はイベント・脚本製作、映画鑑賞、動画作成、園芸(最近ほうれん草とキャベツ、ブロッコリーが採れた!)、ChatGPTによるプロントエンジニアリング、自作PC、ボードゲーム製作、ツーリング、旅行、写真、ゲーム、居酒屋めぐり、筋トレなど器用貧乏に楽しんでおります。
本執筆記事ではポケモンカードゲームについてはもちろんのこと、ポケカ以外の内容も含めてゆるく楽しくお話していきたいと思います。
ちょっと空いた時間で、クスッと笑える記事が書ければ良いですね。
ポテンシャルポケカとは
さて、私が運営するポテンシャルポケカについてご紹介していきたいと思います。
勝利数+投票された数の合計で優勝が決まるポケモンカードの公認自主大会です。
ポケモンカードゲームの魅力の一つとして多くのカードプール(種類)があり、様々デッキが作成出来るところにあります。
本大会ではカード1枚1枚のポテンシャルを最大限に活かしたデッキや、いわゆる環境やTier1等のよく使われるデッキを更に探究してみたりと、デッキビルダーの皆さまが多く集まる大会です。
現在採用されている《そらをとぶピカチュウVMAX》も半年前からポテンシャルポケカでは有効なカードの1枚として採用されており、また現在新たに注目されている《アローラロコンVSTAR》は、過去にこの1種類しかポケモンを入れていないデッキなども登場しました。
このように、将来可能性のあるデッキやカードはもちろんのこと、相手の手札や山札を0枚にするデッキも活躍しており、ポケモンカードゲームの魅力が更に深まるだけでなく、自分自身のデッキ構築も磨ける場として好評を頂いているイベントです。
「想像を絶するデッキでした」
今回で第24回を迎えるポテンシャルポケカですが、この大会へお誘いして、来て頂いた方がこんなことを言ってたんです。
「でも、私の作るデッキって、ハンデス(相手の手札を0枚にする)だったり、LO(相手の山札を略)だったり、嫌われちゃうかなと思うんです」
「大丈夫! 皆使ってますよ! そういうデッキが優勝したりすることもある大会なので、お互いにカードの可能性を追求したいと思う方ばかりなのでぜひいらしてください!」
こんな些細な会話から今回参加して頂いたみたいなのですが、その方が大会終了後にわざわざ声をかけて頂いて
「・・・想像を絶する大会でした。また来たいです、いや、もうこれは、なんと言いますか・・・明日とか開催しないんですか?」と。
何が起きたのでしょうか笑
彼の表情は初めてそのお店の激辛ラーメンを味わい、お腹壊しつつも新たな扉を開いた人のような・・・。
ちょっと形容し難い、あの苦悶に満ちた笑顔。
では、彼が体感したポテンシャルポケカのデッキをご紹介していきたいと思います。
《ベラカス》主体のデッキであり、初見は「一体何がはじまるんですか???」という気持ちと
同時によぎった考えは「《ベラカス》ってどうやって使うんだろう」という感想でした。
ベラカスというポケモン
《ベラカス》
ワザ 「さいきのいのり」 無色1エネルギー
自分のトラッシュからポケモンを1枚選び、ベンチに出す。
特徴的なのはこのワザですね。
自分のトラッシュからポケモンを1枚選び、ベンチに出す。
この文章から読み取れるのはポケモンだったらVUNION以外なら何でもベンチに出せるということになります。
2進化であっても、1進化であっても、そのポケモンがトラッシュにあればワザを使うことでベンチに出せます。
一見すると非常に強そうなワザですが、実はかなり時間を要します。
ポケモンカードというものは、いかに短いターンで相手のサイド枚数と自分のサイド枚数の差をつけるか、というところも重要なゲームでありますので、いくら強いポケモンがベンチに並べることができたとしても、そのターン数が通常より多く掛かってしまえばあまり良いとは言えません。
さて、《ベラカス》のターン数を最大限有効活用出来る2進化ポケモンから考えていきましょう。
《ふしぎなアメ》を利用した場合で、2進化ポケモンが出して使える先行2ターン目最速の環境は以下の通りです。
- ベンチやバトル場に1進化前のたねポケモンがいる
- 手札に《ふしぎなアメ》と場のたねポケモンから進化する2進化ポケモンがある
この2つの条件が最速となります。
余談ですが、2進化の水タイプのポケモンであればサポート《カイ》の効果によってほぼ確実に場に出すことが出来るので《ベラカス》より《カイ》主軸のデッキの方が良いですね。
ではベラカスを利用した場合は最速でどの位かかるでしょうか。
- トラッシュに2進化ポケモンがいる
- 《ベラカス》が進化した状態でバトル場にいる
- 《ベラカス》がワザを宣言する
これだけ見ればほぼ同じターンであるような気がしますが、注目すべきは「《ベラカス》がワザを宣言」しなければポケモンを出せないという部分ですね。
つまり、自分のターンが終了した後で2進化ポケモンが出てくることになりますので2進化ポケモンを出して使えるようにするには最速で3ターンが必要です。
また、対象のポケモンをトラッシュに送るという動作が必要となるのでサポートの《バーネット博士》等を利用する以外は必ずボール系のグッズを利用して、その後に対象のポケモンをトラッシュに送る、という一手間が余計に発生するのでデッキ構築がさらに厳しくなります。
さらにワザ宣言後の対象のポケモンは1体しか選べないので、それであれば複数2進化ポケモンを育てることが出来る《ふしぎなアメ》の方が良さそうな気がしますね。
以上のことから《ベラカス》より《ふしぎなアメ》で構築する方が育てやすい可能性が高いです。
しかし、裏を返せば以下の条件が望ましいデッキであれば《ふしぎなアメ》より《ベラカス》の方が使いやすいデッキが構築できます。
- トラッシュを利用する・トラッシュに送るカードが多い
- 常に相手よりサイド枚数が多い状態が望ましい
Q.こんな条件が望ましいデッキがあるんですか?
A.あるんです。
ということで生まれたのが今回のたそがれベラカスデッキとなります。
たそがれのベラカスデッキ
勝ち方
まるでパズルのようなデッキなので、パッと見ただけではなかなか理解するのが難しいですね笑
基本的な動きとしては相手にサイドを取ってもらい、相手のサイドが1枚になったら《ナンジャモ》で手札を1枚にして、《ゴチルゼル》の「ほしよみ」で相手の山札の上をコントロール。
その後に《ヤドラン》で「たぞがれのひらめき」を使い、相手が全く何もできない状態で勝ち切ります。
そのため、前述に記載した3つの条件を満たしており、《ベラカス》を最大限活かせるデッキです。
それではキーカードについて紹介していきましょう!
カード紹介
《ゴチルゼル》
特性
「ほしよみ」
自分の番に1回使える。相手の山札を上から2枚見て、どちらか1枚を選び、山札の上にもどす。残りのカードは、山札の下にもどす。
ワザ
「サイコアウト」120
相手の手札からオモテを見ないで1枚選び、トラッシュする。
《ベラカス》にうってつけの相棒がこちらのカードです。
相手にサイドを5枚取らせた後に《ナンジャモ》を使い、手札を1枚にします。
その後、特性の「ほしよみ」でデッキトップを固定し、相手の最後の手札も「サイコアウト」によってハンデスします。
サイドを5枚も取っている状況なので、《博士の研究》などドローカードの殆どを消費していると考えられ、「ほしよみ」で確認した2枚がどちらもドローカードである状況がなかなか発生しづらいというのもポイントです。
《フォレトスex》
テラスタル:このポケモンは、ベンチにいるかぎり、ワザのダメージを受けない。
特性
「ばくれつエナジー」
自分の番に1回使えて、使ったなら、このポケモンをきぜつさせる。自分の山札から「基本エネルギー」を5枚まで選び、自分のポケモンに好きなようにつける。そして山札を切る。
相手の意表を突き、すぐに一連の流れを起動するための1枚。
相手にサイドを5枚与えていてはターン数としては掛かりすぎて、何があっても良いように盤面が形成されてしまいます。
そのため、4~5ターン目で相手が残り3枚のサイドであれば「ばくれつエナジー」を使って相手のサイドを1枚にして強制的に《ナンジャモ》で手札を1枚にします。
その準備には次のカードが欠かせません。
《かがやくイーブイ》
ワザ
「キラキラあつめ 」
自分の場のポケモンのタイプの数ぶんまで、自分の山札から好きなカードを選び、手札に加える。そして山札を切る。
このカードにより様々な盤面でも臨機応変にカードを整えることが可能です。
現在、自分の手札に干渉するカードの多くは《ジャッジマン》と《ナンジャモ》です。
現環境では《ナンジャモ》を採用する割合が多く、《ナンジャモ》の場合は「自分のサイドが少ない」時に使用すると不利になります。
そのため「キラキラあつめ」で加えたカードは手元に残りやすくなります。
《ゾロアーク》
特性
「げんえいへんげ」
自分の番に1回使える。自分のトラッシュから1進化ポケモン(「ゾロアーク」をのぞく)を1枚選ぶ。その後、このポケモンと、ついているすべてのカードを、トラッシュし、このポケモンがいた場所に、選んだポケモンを出す。
現在ポケモンカードのスタンダードルールでは自分のトラッシュに干渉するカードがないので、1進化である《ワナイダーex》や《ヤドラン》を安定して出すことができます。
《ヤドラン》
「たそがれのひらめき 」
このワザは、相手のサイドの残り枚数が1枚のときにしか使えない。自分のサイドを2枚とる。
勝利へと導く最強のキーカード!
《イーブイ》やトレーナーズの効果で《クロススイッチャー》と《ワナイダーex》の盤面が整ったら完成です!
相手からしてみれば、何をしてくるのか分からないのでサイドを取っていたら、1ターンの間に《フォレトスex》《ナンジャモ》《ゴチルゼル》でハンデス&デッキトップを固定された挙げ句、《ヤドラン》で急襲されるという驚きの展開が繰り出されます。
「たそがれのひらめき!!」と3回ワザ宣言をして勝利した時、ポケモンカードでは味わえない快楽があなたを誘います笑
いかがでしたか。
まるで予想だにしないカードで勝ってみたい! という方にぜひおすすめのデッキです。
前述しましたが、ポケモンカードは本当に多くの種類があるので様々なデッキが構築できるのが面白いですよね。
ポテンシャルポケカは毎月第1土曜日に秋葉原カードショップビームスさんの5階で開催していますので興味ある方はぜひご参加ください!
もし雰囲気やどんなデッキか登場しているのか気になる方はTwitterのハッシュタグ「#シャルポケ」で御覧ください。
これからもポケモンカードの魅力を余すところなく伝えていきたと思いますので、応援よろしくお願いしますー!
それではおつねこさまでしたー!!!!
今日のポケモン豆知識!
《ベラカス》のモデル・モチーフとなった「スカラベ」は、エジプト神話においては非常に神聖な昆虫とされていました。
転がす玉を太陽に見立てて太陽神ケプリと同一視され、フンの中から成虫になる様から復活の象徴とされていました。
そのため、ポケモンカードでもこのようなワザになっているんですね。