その19〜新年だし統率者黄金夜の刃、ギセラで全てを焼き尽くそう~
●初火の出
新年明けましておめでとうございます。
今年もドラゴンスターをっていうか「ゆるふわマジックであそぼう」をよろしくお願いいたします!!
本当によろしくお願いします!! たとえドラゴンスターのことを嫌いになったとしても「ゆるふわマジックであそぼう」のコラムだけは嫌いにならないでください!! お願いします!! もう限界なんでs――
はい。じゃあ今回もやっていきましょう。
正月から飛ばしていくぞ。ブレーキなんてとっくに壊れているんですよこっちは。
え? もう正月なんてとっくに明けた? そういう圧力やめてください! 苦手な人だっているんですよ!!
まだ正月! まだ正月! ドビーは悪い子! ドビーは悪い子!(コンクリートに頭を打ちつけながら)
・・・ふう、じゃあ眼の前の景色も紅く染まってきたことですし、正月なので紅白カラーのめでたいクリーチャーで統率者を組みましょう。
《黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight》
伝説のクリーチャー — 天使
飛行、先制攻撃
いずれかの発生源が対戦相手か対戦相手がコントロールするパーマネントにダメージを与える場合、代わりにその発生源はそのプレイヤーやパーマネントにその2倍のダメージを与える。
いずれかの発生源があなたかあなたがコントロールするパーマネントにダメージを与える場合、そのダメージの端数を切り上げた半分を軽減する。
5/5
可愛いイラストのこちらを使ってもいいですね。
キュートな顔してても、しっかり剣は2本持っているところもポイントです。
紅白のめでたいカラーリングにゴールド☆ナイトという縁起の良さそうなパリピネーム、さらにクリーチャータイプはこれまためでたい天使。
まさに賀正にピッタリなクリーチャーですね。
限界次元と名高いイニストラードで正月祝ってる余裕なんて皆無な気がしますが、そこは気にしないでおきましょう。
しかしいくらめでたい天使を使ったところで今は1月、冬も真っ只中でとても《寒け/CHILL》ですからね。
普通にデッキを組んだだけでは降りしきる雪に埋もれた心の切なさは埋められません。
気になるあの子の左手を右ポケットにお招きするためになんとしてでも暖を取りたい季節、というわけでバーンを組みます。
統 率 者 で
バ ー ン を
組 み ま す
そこ、「おめでたいのは正月じゃなくてライターの頭だろ」って言うのやめなさい。事実陳列罪で当局に泣きつきますよ。
ざっくり言うと自分が与えるダメージは倍になって、自分が受けるダメージは半分になるクリーチャーです。なんて都合が良いんでしょう!
相手には言葉を適切に伝えられず、必要以上に他人の言葉で傷ついてしまう繊細な自分とは大違いですね!
彼女の力をもってすれば対戦相手3人をウィッカーマンにするためのダメージが120点から60点になります。他にもダメージを倍化させるカードを駆使すれば目標達成も夢ではありません。紙も42回折れば月に届きますからね。
後半のダメージ軽減能力も、自分を含めて全体にダメージが及ぶ強力な火力のデメリット部分を無視できるのでとても便利です。
《魔力の墓所/Mana Crypt》でコイン投げに負け続けたときのダメージも軽減してくれます。優しい!!!
そんな《黄金夜の刃、ギセラ》でバーンデッキを組む上で能力を最大限に発揮できるカードがあるんですよ奥さん。
古来より赤系アグロ最強のコントロールキラーエンチャント《魔力のとげ》です。
具体的に言うと、この1枚が「対戦相手だけ土地からマナを出すたびに2点ダメージ与える」エンチャント、コントロールデッキ使いしかいないカードショップに一週間赤単使いを監禁した状態で考案させたオリカのような特級呪物に化けます。
(※《黄金夜の刃、ギセラ》コントロール時のみ)
マジックが土地からマナを出して呪文を唱えるゲームである以上、この最凶エンチャントから逃れる事は不可能なので、このカードを盤面に叩きつける事を主目的にすると良い感じに対戦相手が炭になります。
●紅く燃えるデッキリスト
これが120点のライフを削る統率者のバーンです。
序盤全力でマナ加速をし、《黄金夜の刃、ギセラ》とダメージ倍加エンチャントを設置したら手札の火力を片っ端から叩き込んでいきましょう。
●紅蓮の各カード解説
■ダメージ倍化カード
《黄金夜の刃、ギセラ》を出せば既にダメージは倍になっていますが、《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》に代表されるダメージ倍化カードを複数枚貼ることで火力のダメージはさらに跳ね上がります。10倍だぞ10倍。
ただしこの役割のカードばかり採用して肝心の火力が減ってしまっては本末転倒です。必要なのは銃よりも弾ですからね。採用枚数はほどほどにしましょう。
■手札補充
どのフォーマットでもバーン最大の弱点は弾切れです。
ただでさえゴールが遠いフォーマットでバーンを組むという無茶をしているのに、肝心の火力が尽きては本末転倒です。
ここを疎かにすると後半何もしないダメージ倍化エンチャントを置くだけ置いて何もできず、虚ろな目で他の対戦相手のプレイを眺めるだけになってしまうので気をつけましょう。
体育の授業で体操服持ってくるの忘れた時を思い出しますね。
ちなみにマナ加速のためのマナアーティファクトも、手札補充を兼ねてドローに変換できるものを優先的に採用しています。
といっても赤白のカラーリングで都合の良いドロー呪文などあまりないので、赤のお家芸である「衝動的ドロー」を駆使します。どうせ手札にきた火力を片っ端から使っていくので、宵越しのカードなど不要です。
《勇敢な騎士、カラ卿/Syr Carah, the Bold》
ダメージを与えるたびに衝動的ドローをさせてくれるクリーチャーです。
ささやかですがダメージソースにもなります。
ただ能力誘発が自身のダメージ以外インスタントかソーサリーで、エンチャントやアーティファクトによるダメージは対象外であることは留意しておきましょう。
《ジェスカの意志/Jeska's Will》
統率者をコントロールしていると弾を補充してくれるだけでなく、マナまで用意してくれます。至れり尽くせり!
大量のマナを手配してくれた手札を溜め込んでいる対戦相手に感謝の気持ちをこめて火力(チップ)をかましてあげましょう。
■火力
お ま た せ
このデッキの真髄です。手札にきた火力を片っ端から各対戦相手の顔面に叩きつけてやりましょう。
カード選定のポイントは「各」対戦相手であることです。これにより与えるダメージを実質的に120点から40点まで減らすことができます。
ギセラと合わせると実質20点! あら不思議! 普通の構築フォーマットと同じ点数になりました!
「確かに!」と思ったそこにあなた。このデッキとの相性は抜群ですがマジで詐欺被害に遭わないよう気をつけてくださいね。
《苦痛の城塞/Citadel of Pain》
アンタップ状態の土地分だけダメージを受けるようになります。
こちらは自分のターンで手札の火力を叩きつけるだけなので何もデメリットはありません。
マジックがロックンロールなのは最早常識です。
見えない明日を恐れて土地を立てておくのが悪いのです。
これらイカしたメンバーで実質20点叩き込めば勝ちです。楽勝ですね!
そこ、「オタクが使う『実質』ほど虚構なものは無くない?」って言うのやめなさい。ファクトハラスメントですよ。
これら火力呪文はマジックの歴史が紡いできた火力呪文のほんの一例です。このリストに無いカードだって全然構いません。
真っ赤に燃えるハートに身を任せて好きな火力を採用してください。できましたか? これで概ね完成です。
そうしたら最後の仕上げとして少し外に出て寒空を眺めましょう。
・・・落ち着きましたか? 落ち着いたら少しカードを抜いて全体除去を追加したら完成です。僕はもう手遅れなので入れていません。
●焦熱の終わりに
ふう、年明けからバーニングなデッキを組んでしまったぜ。暖冬の原因この記事なんじゃないかな・・・こいつでみんなと熱いバトルをすれば心も体もポッカポカ間違いなし!
ひと仕事終えたことだし、初詣にでも行くかな!
(チャリーン)
(パン! パン!)
(カランカラン)
今年も不用意な発言でSNSが炎上しませんように!!!
おしまい