メリークリスマス!
年末は赤白の季節
メリークリスマス!
とタイトルに載せているが、この記事が公開されている頃には、すでにクリスマスは終了している事だろう。
さて、年末といえば、クリスマスの次に年の瀬が迫ってくるものだ。良い子たちにプレゼントを配ったと思ったら、その年の締めくくりをしなければならない。
”師走”の文字通り、実に忙しいものである。
そんな年末は、赤と白が目立つ時期となっている。
サンタクロースのカラーリングであり、年末年始では街中でも紅白という色を目にする事も多いだろう。
そう、年末年始は赤白の季節なのである。
赤白といえば、火と光である。
ということは、きっとあのお方が、みんなにもクロスギアやドラグハートをプレゼントしてくれることだろう。
《仙界一の天才ミロク》
色もちょうど赤と白なので、縁起も良さそうだし、サンタクロースと同じ色なので、たぶん色んなプレゼントを配ってくれることだろう。
実際、自分のクリーチャーには、そのクリーチャーよりコストが小さいクロスギアやドラグハートをプレゼントしてくれるデザインになっている。
サンタクロースの正体が分かってしまったかもしれない。このクリーチャーこそ、サンタクロースなのだ。
しかし、ソリには乗らず、もっとヤバそうなクロスギアに乗って世界を回ることだろう。そして、何を欲しがっているか、という細かい事は一切気にしてくれないだろう。
なんか「これ面白そうだから渡してみよっと」という、あまりに刹那的なプレゼントを世界中にバラまいてくれるに違いない。
おおよそ、それっぽいイメージが湧いてきたが、肝心な存在が思い浮かばない。
そう、ソリを引くトナカイだ。
トナカイ、というか動力源が無ければ、ソリは動かない。
これは大変だ。動力が無ければプレゼントを配る事は出来ない。
いや、仙界一の天才なのだから、動力くらい何とか出来そうだが、せっかくだから動力も探してあげよう。これも優しさというものだ。
あの仙界一の天才を引っ張れるほどなのだから、並大抵なトナカイでは不相応だろう。ドラゴンくらい凄い存在でなければならない。
一応、今のアドバンス環境で、ミロクと組み合わせて使われるドラゴンは存在している。
それが、この2枚だ。
この《ヴァリヴァリウス》+《イメン=ボアロ》の組み合わせは、そのまま《ギガハート》装備から龍解まで狙える動きとなっている。
が、これではない。
これはトナカイではない。正確には、ミロクを乗せて走るドラゴンではない。
誰も乗せず、もうこの2体だけで相手に殴り込みをかけていくトナカイだ。乗り手など必要ない、俺たちで十分だ! という強い意気込みを感じられる。
そんなトナカイでは、世界中の煙突を次々に破壊して、町までも木端微塵にしてしまうかもしれない。そうなってしまっては、クリスマスどころではない。
ミロクを乗せて走れるドラゴンとは、すなわちミロクを踏み倒してそのまま射出してくれる、くらいの存在でなければならないだろう。
そんな都合の良いドラゴンが居るのか?
そう思った人も多いだろう。
しかし、最新弾に、そんな”トナカイ”に相応しい存在が収録されているのだ。
それがこの《ボルシャック・クリスド》だ。
攻撃時にカードを1枚引き、手札からコスト5以下のクリーチャーを踏み倒し、スピードアタッカー、強制攻撃、攻撃後の破壊を与えるというものだ。
どう見てもトナカイである。
名前に”クリス”が入っているので、これはクリスマスを示唆しているに違いない。
そして、能力は火文明というより光文明に近いものを感じる。
そう、このカード自身が火(赤)であり、能力は光(白)、つまりクリスマスであり年末年始なのだ(暴論
ソリはともかく、トナカイとサンタが揃ったので、これで全国の良い子にプレゼントを配る役者は揃ったわけだ。
いや、もはやソリは必要ない。トナカイに跨って駆け抜ければ良い。
この組み合わせで、新たなデッキを作り上げてしまおう。
サンタは投げつけるもの
メインコンセプトは決まっている。
《ボルシャック・クリスド》で《仙界一の天才ミロク》を発射する。
以上だ。
当然、《仙界一の天才ミロク》でクロスギアやドラグハート・ウェポンも出せる。まずは、超次元ゾーンから出すカードから考えてみるのが良いだろう。
とは言ったものの、コストが大きい《ボルシャック・クリスド》はタップ状態だし、《仙界一の天才ミロク》は攻撃後に破壊されてしまうので、何を装備したら良いのだろうか?
一応、破壊は攻撃の後なので、《ガイハート》を《仙界一の天才ミロク》に装備したら、処理順さえ間違えなければ、龍解する事は可能だ。
しかし、それでも打点は4点しかない。
そのうえ、踏み倒しを行っているとなると、カウンターで《ガイアッシュ・カイザー》が飛んでくる事も容易に想定されるだろう。
とすれば、生半可なドラグハートやクロスギアではダメなのである。やるのであれば、相手をそのまま、一撃で沈めてしまうくらいの攻撃力が欲しいところである。
欲しいところであるが、そんな簡単に解決できる問題でもない。
ドラグハートはどれも強力だが、一撃必殺を可能にするものはごく僅かだ。そのうちの一枚であった《バトライ刃》は、プレミアム殿堂によって第一線を退いたばかりだ。
そんな《バトライ刃》に一番近い存在といえば、《バトガイ刃斗》であるが、一撃必殺を決めるには、出して即龍解させなければならない。
しかし、それは非常に困難なのだ。
なぜなら、《バトガイ刃斗》を装備できるのは《ボルシャック・クリスド》であるが、装備する頃にはタップ状態のため、肝心の踏み倒し効果を使えないのである。
まだ《仙界一の天才ミロク》が攻撃する前なので、この攻撃に対して革命チェンジを交える事が出来たら、2体目のドラゴンが出ることで龍解は可能だ。
ところが、ドラゴンでも無い《仙界一の天才ミロク》が革命チェンジできる先のクリーチャーは、どうしても限られてしまう。
それにデッキの色的に合わないカードを採用しなければならない。多色ゆえのマナ不足という可能性も考慮しなければならない。
何よりも、サンタクロース本人が突然帰宅するという、クリスマスにあるまじき光景が繰り広げられるのである。
考えれば考えるほど、このデッキは難題が積み重なっているのだ。やはり、全国の良い子たちにプレゼントを配るというのは、簡単な事では無いらしい。
目指す着地点は見えているが、どうやって《バトガイ刃斗》を出したうえでドラゴンを出すか。上記の流れから、革命チェンジ以外の方法を検討する必要があるだろう。
そんな方法があるだろうか?
頭を抱えていたところ、ある発想が浮かんできた。
すなわち、革命チェンジで出したクリーチャーで、次のドラゴンを出してしまおう、というアプローチだ。
そのために必要なのが、この2枚のドギラゴンだ。
要するに、《ボルシャック・クリスド》ではなく、革命チェンジ後の《ドギラゴン剣》《ドギラゴン閃》に《バトガイ刃斗》を装備させ、能力でドラゴンを踏み倒すのである。
これであれば、《バトガイ刃斗》を出した状態で2体目以降のドラゴンを出す、という問題を解決できるのだ。
そのうえ、このコンボに頼らずとも対戦相手を倒しきるだけのパワーまで手に入れる事ができる。
さらにさらに、《ボルシャック・クリスド》に頼らずとも《仙界一の天才ミロク》を出す事も出来たりと、何から何まで至れり尽くせりなカードなのである。
極めつけに、《ドギラゴン閃》は赤白の色合いである。つまり、このクリーチャーもトナカイと言って過言ではないだろう。
いや、どう考えても過言である。
なんか、結局普通の赤白ノヴァになったのでは? と思ってしまいそうになるが、気のせいである。多分。
ざっくりと大枠が決まったので、形にしてみよう。
クリスマス終了のお知らせ
【メイン(40枚)】
【超次元ゾーン(8枚)】
良いお年を
今年最後の記事が、こんな感じで良いのか? と思ったが、年末年始っぽいしクリスマスっぽいし、まあ良いんじゃない? って事でこのネタを取り上げてみた。
ちなみに、《ボルシャック・クリスド》自身はポテンシャルが高いので、他にも色々なデッキが考えらえる。
出す候補としては、《ドラグストライク》なんかも、面白いだろう。
自爆した後に手札から《地封龍ギャイア》や《龍世界ドラゴ大王》などを出してしまえば、相手をいきなり”詰み”にもっていくことも夢ではない。
シールドをブレイクする必要があるという危険こそあるが、それに見合ったリターンがあると言えるだろう。
今回、その相方として採用した《仙界一の天才ミロク》は、まだ私が中学生の頃、フレイバーテキストに出てきた名前であった。
《巡霊者シリアス》のフレイバーテキストに初登場した時は、一体どんな能力を持ったクリーチャーなのだろうとワクワクしたものだが、まさか出会うまで15年以上かかるとは思わなかった。
仙界一の天才の名に恥じぬ、単純な強さに加えて将来性も兼ね備えた、そんなクリーチャーである。
今の時点でも十分な強さだが、今後の強化も十分に期待できる一枚と言えるだろう。
そんな感じで、今年の最後の記事は、これにて終わり。
また来年、新たな可能性を探し求めていこう。