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2022.8.10

デッキの作り方/考え方 その②~自分の好きなポケモンで勝ちたい!~ | イツキ先生のポケモンカード教室

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デッキの作り方/考え方 その②~自分の好きなポケモンで勝ちたい!~ | イツキ先生のポケモンカード教室
目次

【はじめに~ご挨拶~】

 こんにちは!

 8月もいよいよ2週目に入り、夏休みの折り返し地点になってきたと思います😆


 学生の皆さん、ちゃんと夏休みの宿題は終わっていますか??

 自由研究の課題が出ている学生さんは、「ポケモンカード」を自由研究のテーマに何か調べてみるのも面白いかもしれませんよ😉


 親御様もお盆シーズンになり、どこに出かけるにも人ごみで大変かと思います。

 帰省などされる方も道中にはお気を付けください!

 かくいう私も、体調を崩し、ポケモンバトルマスター決定戦は無念の不参加となってしまいました😭


 公式大会も「健康」あってこそなので、日頃からの体調管理には十分に気をつけてください!😖


 私はといえば、来週にはいよいよワールドチャンピオンシップ2022に出場するため、ロンドンへ行ってきます!!

 一緒に出場される選手の皆様もどうぞ宜しくお願い致します😆




 さて、今回のテーマは【自分の好きなポケモンで試合に勝つにはどうしたらよいか?

 よく質問をいただくので、この点を踏まえたデッキの構築についてお話したいと思います😊


 自分の好きなポケモンというテーマですので、鋼ポケモンが好きな私は先日発売されたばかりのVSTARスペシャルセットで登場した《ザシアンVSTAR》のデッキを考えてみたいと思います🥰

デッキの主役(エース)のポケモンを決めよう!

 さてまずは、自分の好きな主役となるエースポケモンを決めましょう!


 「自分の好きなポケモン」でオリジナルのデッキを考えることに正解はありません。

 とにかくポケモンカードを楽しむこと! これが大事です😆


 とはいえ、いくら楽しむことに主眼を置いたとしても、負けっぱなしではだんだんと楽しくなくなってしまうかもしれません。


 よく子供さんにティーチングする時、その子が自分で考えたデッキを拝見すると、自分の好きなポケモンがたくさん入っている様子が見受けられます。

 楽しければそれでもちろんOKです! だけど、思うように勝てなくて、結果的にポケモンカードが続かなくなってしまう子も少なくはありません😖


 ゲームは70%程度の勝率が、最もモチベーションを維持すると先行研究でも言われております。ある程度勝つこともまたゲームを続けるには大切な要素でもあります。


 では、少しでも勝てるようになるため、「自分の好きなポケモン」が最もその強さを活かせるようにデッキを一緒に考えてみましょう!




 例えば、これらのカードが同一デッキに入っているとします。

 小さなお子様ですと、まだまだルールがわからず、伝説のポケモンや格好いいポケモンをとりあえずデッキに入れてしまことはよくあります。


 しかし、この状態ですとどうでしょうか?

 確かに強いカードばかりですが、攻撃するために必要なエネルギーの色が統一されていないことで、《ザシアンV》が「ワザ:ぶちぬく」を使用しようと思っても、手札に肝心な《鋼エネルギー》がなければ、エネルギーが合わず、ワザを宣言することができません😅


 これではせっかく強くて格好いいポケモンたちもその強さを十分に活かすことができません。




 となると、もし《ザシアンV》を活かすのであれば、《ザマゼンタV》を相方にして、鋼タイプに絞って揃えていくと良さそうですね😍


 タイプを絞ることはメリットもあれば、デメリットもあります🤔


 【メリット】

 専用カードが使いやすくなる!

 例えば、《メタルソーサー》《結晶の洞窟》といった鋼タイプ用のトレーナーズカードが使いやすくなります。

 現行のスタンダードレギュレーションでは使用できなくなりましたが、《鋼鉄のフライパン》なども非常に強力な鋼タイプ向けのグッズでしたね😉




 【デメリット】

 弱点をつかれやすくなる!


 タイプを絞ると、それだけ弱点をつかれた時にはあっという間に負けてしまいます😭

 鋼タイプの弱点は「炎」タイプのポケモンになります。


 この弱点を対策する方法として「炎」タイプのポケモンの弱点をつくために「水」タイプのポケモンを採用するのもありです😊

 《インテレオン》の「技:たきのぼり」や《ヒヤッキー》の「技:ギガインパクト」は、無色エネルギーで技を使いながら、「炎」タイプのポケモンの弱点をつくことができます。


 それ以外にも《コーティング鋼エネルギー》をデッキに入れれば、《かがやくリザードン》に一撃で倒される心配も無くなりそうです😉




 色々な強いポケモンが統一されず、バラバラに入っていることは童話で例えるなら、桃太郎のお話に金太郎やシンデレラなど他の主人公がいるような状態です。


 だとしたら、どうでしょうか?

 桃太郎の鬼退治とシンデレラのガラスの靴では、お話としての方向性やバランスも崩れてしまいます😅


 デッキを作る時のポイントは、自分の好きなポケモンに着目し、そのポケモンを特徴を強く活かせるよう考えてみることです!😍


自分の好きなポケモンの特徴や強みを考えてみよう!

 さて、最初にも書いた通り、今回は私もずっと相棒として使用している《ザシアンV》の進化系である《ザシアンVSTAR》を主役としたデッキを考えてみたいと思います😄


 《ザシアンVSTAR》は非常に攻撃力の高いポケモンになります。


 ワザ「ブレイクエッジ」で200ダメージ、VSTARワザ「ソードスター」で310ダメージとVやVMAXのポケモンを1発できぜつさせることが期待できるため、このポケモンはメインアタッカーとして活躍させられると思います!😉




 それではこのカードについて掘り下げてみましょう!


 ワザ「ブレイクエッジ」はなんと相手の弱点や抵抗力、相手のバトルポケモンにかかっている効果を計算しません!

 ということは従来、鋼タイプが苦手としていた《ミルタンク》《チルタリス》《ジュナイパー》の特性を無視してダメージを与えることが可能となります!

 他にも《ヒスイヌメルゴンVSTAR》《ジュラルドンV》のダメージ軽減効果も無視して200ダメージを与えることができます!


 しかし、多くのポケモンVはHPが210~220がメインとなります。そのため、ダメージがわずかに足りません。


 VSTARワザ「ソードスター」も310ダメージと、ポケモンVMAXのHPは320~340が多く、相手のバトルポケモンを一回できぜつさせたいのであれば《こだわりベルト》《ガラルジグザグマ》《ガラルニャイキング》の補助が必要になってしまいます😖


 よく質問されるのですが、自分にかかっている効果は計算するので注意しましょう!🤭




 続いて《ザシアンV》を見てみましょう!

 《ザシアンVSTAR》を主役として使うのであれば、その進化前の《ザシアンV》は必須になります。


 しかし、《ザシアンV》も種類が多く、どの《ザシアンV》を使うのか悩んでしまうかもしれません🤔


 それなら、それぞれの「メリット」と「デメリット」、そして自分のデッキが何をしたいのか?

 そのコンセプトを考えて、自分のデッキに合う《ザシアンV》を選びましょう😍

まずはソード・シールドシリーズの幕開けを飾ったこちらの《ザシアンV》から見てみましょう!


【強み】
①「特性:ふとうのつるぎ」でエネルギーの加速や手札を安定させることが可能。
②「ワザ:ブレイブキャリバー」で殆どのポケモンVをきぜつさせることが見込める。

【弱み】
①《頂への雪道》で特性が使えなくなってしまう。
②ワザに鋼エネルギーを3枚要求するため、ワザを使用するなら鋼タイプに統一したデッキでないと採用が難しい。
こちらの《ザシアンV》はどうでしょう。
同じ鋼タイプでHPなども同じですが、ワザと特性が大きく異なります。


【強み】
①1枚のエネルギーカードで攻撃ができる。《くちたけん》をつけると《メッソン》を後攻1ターン目から倒すことが可能。
②《ミルタンク》などのVポケモンからダメージを受けない特性を貫通。

【弱み】
①「ワザ:きょうじゅうざん」は相手がポケモンVMAXを採用していないと効果が薄い。
②「ワザ:きょうじゅうざん」でポケモンVMAXを一発できぜつさせることが困難。
個人的にはもし採用されていたら面白いと思う《ザシアンV》がこちらです。


【強み】
①弱点を分散することができる。
②闘タイプのポケモンに弱点を突くことが可能である。
③超エネルギーがデッキに採用されていれば、「特性:けんのほうこう」で超エネルギーをつけて、そのターンに鋼エネルギーを手札からつけていれば、次のターンに《ザシアンVSTAR》に進化すれば「ブレイクエッジ」を《メタルソーサー》などを使用せずに安定して打つことができる。

【弱み】
①《メタルソーサー》など鋼タイプ専用カードの対象に選べない。
②抵抗力が失われている。
③「ストームスラッシュ」が超エネルギーの枚数でダメージが増えるため、《ザシアンVSTAR》との相性が他の《ザシアンV》よりも少しよくない。

 ポケモンカードの面白い点には、同名のカードで違った効果を持つものが複数存在することです!


 正解はありません。自分の使いたいポケモンを選んでみましょう😄


 もし正解があるとしたら、それは自分が使っていて楽しいカード!

 または、自分のやりたいゲーム展開ができるカードを採用することが、私個人としてはオススメになります😊

自分の考えを60枚のデッキに収めてみよう!

 では、デッキとして形にしていきましょう!

 今回はこちらの《ザシアンV》を採用する事にしました!


 こちらの《ザシアンV》の強みは「特性:ふとうのつるぎ」でカードを引くサポートを減らして他のカードが採用できる点や、ワザ「ブレイブキャリバー」で相手のポケモンVを230ダメージで、2-2-2と3ターンでゲームを終わらせることを目標にしたデッキとして考えてみました。


 しかし、ブレイブキャリバーは使用すると次の自分の番、このポケモンはワザが使えなくなってしまいます😅


 その弱点を補うカードをデッキに採用して、《ザシアンV》をもっと強く使えるようにしましょう!!😁


 例えば、《とりつかい》はベンチのポケモンといれかえることで、ベンチに戻るとワザの効果や状態異常がリセットされるため、連続で「ブレイブキャリバー」を打つことができます。いれかえの対象とするポケモンは《ミュウ》がオススメですね!


 「特性:ふしぎなしっぽ」は山札の上から6枚を見てグッズをサーチできるため、《クイックボール》で次の《ザシアンV》を用意したり、《回収ネット》《ザシアンV》の入れ替えに手段として利用する事や、《メタルソーサー》で次の《ザシアンV》の育成の準備に入るなど、ゲームの選択肢を多く増やし、勝利への可能性を高めるカードになります😉




 色々考え始めたらデッキを60枚に収めることが難しくなると思います。

 私もこのデッキは最初72枚で12枚も削らないといけなかったので、相当骨を折りました(笑)


 「特性:ふとうのつるぎ」でエネルギーカード確実につけるために《ヤレユータン》を採用したり

 その《ヤレユータン》がサイド落ちしないように《ヒスイのヘビーボール》を採用したり

 そもそも最初に、《ザシアンV》《ヤレユータン》《ミュウ》《かがやくゲッコウガ》を場に置きたいので《バトルVIPパス》は欠かせないな~


 と考え出したら、あっという間にデッキが太っちょ状態72枚です(笑)

ザシアンVSTARデッキ

3

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1

 なんとかダイエットで12枚削って、デッキの原案ができました。


 このデッキのコンセプトは、《ザシアンV》《ザシアンVSTAR》の200~230のダメージと耐久を活かして、相手のポケモンVを《ボスの指令》で呼び出して、2-2-2プランでゲームを終了させることを目標にしています。


 当然相手も容易にポケモンVを場に置いたりはしません。

 そこで《やまびこホーン》で相手のトラッシュにあるポケモンVを強制的にベンチに呼び出し、《ボスの指令》でしっかりときぜつさせることがプランのデッキになります。


 このようにして、自分の考えをまずはデッキの形としてデザインしましょう😉

 そのデッキがきちんと動かせるかどうかは、後は実践⇒修正⇒実践の繰り返しと自身のプレイング次第です😁

実践して良かった点、悪かった点を考えて、どんどん強いデッキにしよう!!

 デッキを安定させるには、とにかくデッキと自分自身が経験(実践)する。

 これが一番早くデッキ作り、さらにはデッキに対するプレイングを上達させる近道になります😉


 対戦を通して自分の考え通りにプレイングができない。それは誰でもあることです😁

 ならば、どこがいけなかったのか? どうすればもっと良くなるのか? を考えることが重要です。


 例えば、このデッキも《とりつかい》を使ってしまうとそのターンには《ボスの指令》が使えなくなってしまうので、《やまびこホーン》《ボスの指令》が思った以上に決まりにくいな!

 それならやはり、《クロススイッチャー》でやってみよう!

 と考えて、修正点をデッキに落とし込んで、形にして実践する。これがデッキ作りにおいては大事なことなのです😊


 それも一人の力ではなかなか難しいと思います!

 だからこそ、ジムバトルなどの店舗大会などに参加して、自分と仲良く対等に話し合える仲間もとても大切です😉


 ポケモンカードは対面で遊べる魅力あるゲームです!

 この夏休み、ぜひ沢山の友達を作って、9月からはじめる新シーズンに備えてきましょう!


 では、今回は以上です!

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このコラムのライター

イツキ先生

イツキ先生