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2022.7.12

Vol.20「光水火【鬼羅.Star】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!

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Vol.20「光水火【鬼羅.Star】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!
目次

はじめに

 初めましての方は初めまして、『yk800』です。


 このコラムでは、直近で話題となったデッキや筆者である私yk800が個人的に気になったデッキを紹介していきます!


 今回の特集は光水火【鬼羅.Star】。


 メタビートデッキの代表格としてよく知られるこのデッキですが、新弾で登場したメタクリーチャーのパワーを取り込んで、めきめきと大会での入賞数・使用者数を伸ばしています。


 今週はそんないま最もアツいデッキ・光水火【鬼羅.Star】について、基礎から解説していきたいと思います!

光水火【鬼羅.Star】のサンプル構築

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光水火【鬼羅.Star】ってどんなデッキ?

 対戦相手の動きを妨害する、いわゆるメタクリーチャーを展開してゲームを遅延しつつ打点を並べていく、「メタビート」に分類されるデッキです。


 その性質上コスト2〜3程度の軽量クリーチャーを大量に横並べする戦術が基本になるのですが、《「正義星帝」<鬼羅.Star>》はまさにこのようなデッキのために存在するクリーチャー。


 登場時・攻撃時の小型クリーチャー踏み倒しとターン終了時に小型クリーチャーすべてをアンタップ、そして常時働く小型クリーチャーへのブロッカー付与と、全ての能力がデッキに強く噛み合っています。

 そのまま使うとコスト5の重さが少し気になるところですが、《エヴォ・ルピア》がその悩みの大部分を解決してくれています。


 登場時能力でそのまま《「正義星帝」<鬼羅.Star>》へと進化できるため1ターン早く展開可能なのはもちろん、コスト4なので手札に2セット揃っていれば《エヴォ・ルピア》《「正義星帝」<鬼羅.Star>》《エヴォ・ルピア》《「正義星帝」<鬼羅.Star>》と流れるように2体の《「正義星帝」<鬼羅.Star>》を立てることも。


 《エヴォ・ルピア》《「正義星帝」<鬼羅.Star>》ともに登場時能力に1ドローがついているため、頻繁に成功するわけではないものの思いのほか成功率は高く、リソース損失がないのも強力な点だと言えそうです。


 《奇天烈 シャッフ》《「本日のラッキーナンバー!」》《単騎連射 マグナム》といったトリガーケア手段も多数積まれており、《蒼狼の大王 イザナギテラス》《T・T・T》の爆発的に山札を掘り進めるパッケージによって1枚積みのカードにもある程度アクセスしやすくなっています。


 ビートダウンデッキでありながら、受けが硬いデッキにも比較的勝ちやすいことは、光水火【鬼羅.Star】の大きな魅力となっています。

光水火【鬼羅.Star】のメタカードあれこれ

 ここまで良い点ばかりを説明してきましたが、メタビートにはひとつ大きな難点が存在しています。


 それは、環境によく刺さるメタクリーチャーがいなければ、序盤の遅延を十分に行えない点。


 デュエル・マスターズのメタクリーチャーは有効な範囲がかなり精密に調整されており、「刺さる相手には刺さるが、刺さらない相手には何もしない」カードがほとんど。ある程度広い範囲に有効なメタカードもありますが、そういったカードは相手に課す縛りが弱めで、抜け穴も多くなっています。


 光水火【鬼羅.Star】の軽量メタクリーチャー枠は、おおむね最大3種12枚。ここにどのメタクリーチャーを採用するかは、非常に重要だと言えるでしょう。


 改めて、現在の環境にはどんなメタクリーチャーが存在しているのか、振り返っていきましょう!

 以前の新弾特集記事でも解説しましたが、《飛ベル津バサ「曲通風」》は現状幅広い対面に刺さる汎用性の高いメタクリーチャーです。


 山札の上から数枚を見てピックするカードの存在が多くのデッキの再現性を高めていた現環境。その中で「山札を見る」行為の制限は想像以上に重く、強力です。


 特に有効なのが、《進化設計図》《巨大設計図》などの「設計図」系カード群。


 デッキ構築の制限を代償に莫大なリソースをもたらし、環境でも大暴れしているカードたち。ですが、これらのカードを活用するデッキはほとんどが潤沢なハンドリソースを前提としているため、リソース源を止められてしまうと満足にデッキが機能しなくなります。


 また、同じく《天災 デドダム》も「山札の上から1枚目を公開して手札に加える」だけのカードに変貌。振り分けの柔軟性をさておくとしても、3→5のマナカーブにすら寄与しなくなるのは大きな痛手です。このカードの利便性に強く依存していたデッキも、骨子の再考を余儀なくされています。


 他にも、《地龍神の魔陣》《堕呪 ゴンパドゥ》《カーネンの心絵》《蒼狼の大王 イザナギテラス》《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》《禁断英雄 モモキングダムX》


 影響を受ける例は枚挙に暇がなく、【火単ブランド】のようなシンプルな構造のビートダウンを除けば、ほとんどのデッキが「山札の上からX枚を見る」能力を何らかの形で活用しています。


 刺さる範囲の広さとクリティカルな相手に対する影響力のどちらも高水準で、現環境でもトップクラスのメタカードだと言えるでしょう。

 相手のコストを軽減する能力を封殺するメタクリーチャー。


 現環境における主な役割対象は【火単ブランド】の《我我我ガイアール・ブランド》《“罰怒”ブランド》、【グルメ墓地ソース】の《樹食の超人》《暴走龍 5000GT》《大魔王 ウラギリダムス》


 その他には【ディスペクター】系デッキのササゲール全般や、《流星のガイアッシュ・カイザー》のコスト10以上のクリーチャーのコストを軽減する能力にも有効です。


 かなりピンポイントなメタクリーチャーかつプレイヤーを攻撃できないデメリットがあるものの、「軽減して出たクリーチャーを除去する」のではなく「軽減することそのものを禁止する」ため、コスト軽減するクリーチャーに依存するデッキはこれ1枚でほぼ完全にノックアウトされます。


 特に先に挙げた2つのデッキは、3ターン目までにこのカードを置くだけでメインムーブをほぼ完全に封じ込められるため、これらのデッキが多そうな環境では優先したいですね。

 相手ターン中のみ、召喚以外の方法で、と抜け道は少なくないものの、基本的なコスト踏み倒しを置換効果でシャットアウトできる破格のメタクリーチャー。


 役割を持てる対象はかなり幅広いため書ききれないですが、現環境においては主に《未来王龍 モモキングJO》の「モモキング」進化クリーチャー踏み倒し、《ナウ・オア・ネバー》《ドラゴンズ・サイン》《「正義星帝」<鬼羅.Star>》、革命チェンジや侵略各種などに有効です。


 《煌ノ裁徒 ダイヤモン星》との相互補完が非常に強く、この2体が揃えば機能するコスト踏み倒しはG・ゼロや無月の門などの「コストを支払わない召喚」のみに限られます。


 【モモキングダム退化】に対しては出せば《バッドドッグ・マニアクス》を要求するためかなり有力なほか、あまりメジャーでないコンボデッキなどはおおむね何らかの形でコスト踏み倒しを活用してくるため、多種多様なデッキを十把一絡げに対策しやすいことも大きな強みだと言えるでしょう。

 出した手段を問わず、相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりもコストが大きいカードが出た時にそれを山札の下へ送り返すメタクリーチャー。ツインパクトカードで、下の呪文面では相手の呪文を1ターン封じ込めつつカードを1枚引けます。


 最大の特徴は何といってもその腐りづらさでしょう。


 メタ能力はコスト軽減・踏み倒しの両方に作用し、《煌ノ裁徒 ダイヤモン星》と違ってG・ゼロなどにも非常に有効。クリーチャーを使わない相手であればほとんどは呪文主体のデッキなので、《ジャミング・チャフ》の呪文ロックも便利そのものです。


 このカードの弱点は、登場時能力の使用を許してしまう点。強力な登場時能力でアドバンテージを稼いでくる相手にはあまり有効に働きません。


 また、マナの枚数に依存しているため有効な相手は広いものの「賞味期限」が存在します。相手を遅延して時間を稼ぐのには適していますが、複数体並べて処理を困難にし、相手を詰ますような用途は期待できない点に注意しましょう。


 これまでに紹介した3種では対策しきれない、【青魔導具】の《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》によるドルスザクの踏み倒しや《ガル・ラガンザーク》の「夢幻無月の門」に対して明確な回答になりうる点が、環境における最大のセールスポイントです。


 【青魔導具】が多そうなメタゲームでは優先的に採用したいところ。

 役割範囲は《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》と似ていますが、こちらは登場時能力を使われてしまうかわりに「選ばれない」能力を持っているのが大きな特徴です。マッハファイターがあるため手放しの信頼はできないものの、場持ちの良さはピカイチ。


 複数並べばスター進化やEXライフを持つディスペクターさえも無理やり押し返せる点も面白く、除去されづらさと合わせて《未来王龍 モモキングJO》《王来英雄 モモキングRX》を活用するデッキに対してかなりの時間を稼げる点は特筆に値します。


 踏み倒しギミックに強く依存したデッキは、対処手段がなければ突破にかなりの時間を要するでしょう。


 ただし、《奇石 ミクセル》と同じように登場時能力は使われてしまうわりに有効範囲は狭い、相応にピンポイントなメタカードです。【モモキングダム退化】などを強く意識するのであればない選択肢ではありませんが、現状では優先度は落ちると言わざるをえません。




 他にも相手クリーチャーが登場したターンに攻撃できなくなる《レク・シディア》や呪文のコストを1引き上げる《音奏 プーンギ》などのメタカードも採用候補にあります。


 メタゲーム次第で有効なメタカードは移り変わりますが、迷った時は比較的広い範囲に刺さるカード、出てからの対処ではなくそもそも出させないカードを優先するのがセオリーだと言えるでしょう。

光水火【鬼羅.Star】に採用されるカードについて

 詳細は先述したので補足的な説明を。


 これら2枚は共通点として、G・ストライクと種族にレクスターズを持っているのが光水火【鬼羅.Star】における強みとなっています。


 G・ストライクは《メッチャ映えタタキ》と合わせて受け札10枚体制を実現。過剰打点を受け切れるほどのものではありませんが、ジャスキル突貫を躊躇わせる程度の抑止力になってくれます。


 ブロッカー付与以外はほぼノーガードで、適切なメタクリーチャーを引けなければビートダウンになすすべもなかったところを、チャンスを得られるようになったのは小さくない進化でしょう。


 レクスターズは言わずもがな、文明を無視して《「正義星帝」<鬼羅.Star>》の進化できる点が優秀。


 殿堂入りしているため目にする機会は多くないものの、《希望のジョー星》下でも《「正義星帝」<鬼羅.Star>》を出せる貴重な進化元です。

 詳細は先述したので割愛。


 バトル時パワー4000は強制バトルや攻撃された時はもちろん、《「正義星帝」<鬼羅.Star>》の効果でブロッカーになった時も機能するので、忘れないように注意しましょう。

 カード除去もできる小型クリーチャー除去。


 環境柄カード除去が刺さる相手はそれほど多くないですが、【青魔導具】の《卍 新世壊 卍》に対してはクリティカルに刺さる1枚です。


 クリーチャー除去モードは【火単ブランド】との対面やミラーマッチにおいて便利。


 《蒼狼の大王 イザナギテラス》でサーチしながら唱えると、ブロッカーを並べながら小型クリーチャーを除去できるため都合2点分打点をズラせます。申し訳程度にトリガーもついているため、ビートダウンを意識するなら増量も検討できるでしょう。

 どちらも主に詰めの場面で、トリガークリーチャーを警戒して用いるカード。


 それぞれ1枚ずつの採用ですが、《蒼狼の大王 イザナギテラス》が絡めばかなりの枚数山札を掘れるため、どちらかにはアクセスできるゲームが多いです。


 《単騎連射 マグナム》は直接、《「本日のラッキーナンバー!」》《蒼狼の大王 イザナギテラス》経由で《「正義星帝」<鬼羅.Star>》から踏み倒せるため、テンポロスもほとんど意識する必要はありません。


 《T・T・T》によるリソース力を背景としたタメのアクションと相性がよく、これらのカードで受けの硬いデッキを突破できる点が光水火【鬼羅.Star】の強みの一つです。

 色基盤としても強力なドローソース。


 基本的には4ターン目に《エヴォ・ルピア》《「正義星帝」<鬼羅.Star>》を揃えるためにも3ドローを多用することになりますが、3体タップはブロッカー排除&《「正義星帝」<鬼羅.Star>》の殴り先確保、スピードアタッカー付与は《奇天烈 シャッフ》に合わせてコスト2つ指定と、3つのモード全てが有用。


 《蒼狼の大王 イザナギテラス》を採用する最大の動機と言っても過言ではないでしょう。

 メタクリーチャー・打点補助・色基盤と、このデッキに欲しい要素全てを兼ね備えたスーパーガール。


 メタ能力で強制タップインさせられる範囲は進化クリーチャー・スピードアタッカー・マッハファイターとかなり広範に渡り、スター進化推しの現環境によく刺さっています。メタクリーチャーの天敵であるマッハファイターを機能停止させられるのも◎。


 また、味方のコスト4以上のクリーチャー全てにスピードアタッカーを付与できるのも見逃せません。《T・T・T》でも挙げた《奇天烈 シャッフ》はもちろん、《蒼狼の大王 イザナギテラス》が呪文をキャストしながら追撃を仕掛けてくれるようになるだけでも十分に強力です。


 多色が重いため枚数配分は2〜4枚の間で個人差があるものの、ぜひとも採用したいクリーチャーです。

 呪文を主体としたデッキに対する痛烈なアンチカード。


 道中の展開妨害から詰めの局面でのトリガー封殺まで、「コストを選んで」という制限こそかかるものの幅広い範囲に対応できる柔軟性はこのカードの大きな強みです。


 クリーチャーロックも「選ばない」ため、《未来王龍 モモキングJO》が下に入った《禁断英雄 モモキングダムX》に対して5を宣言することで返しの退化即攻撃を制限できる点は見逃せません。


 また、スピードアタッカー付与とは非常に好相性。出たターンに数字を2つ宣言できるようになるため、一気に詰めの難易度が下がります。


 このデッキでは《T・T・T》《その子供、可憐につき》と併用すれば比較的容易に達成できます。【5cザーディクリカ】のような多数の呪文トリガーを用いるデッキに対しては積極的に狙っていきたいコンボです。

 リソース回収と呪文の踏み倒しを同時に行う便利屋。


 よく知られた話ではありますが、「山札の上から5枚を見て、好きなカードを1枚手札に加える」能力と「手札からコスト3以下の呪文を唱える」能力はそれぞれ独立しているため、例えば「《「正義星帝」<鬼羅.Star>》を手札に加えて既に持っていた《T・T・T》を唱える」こともできます。


 サンプル構築はやや呪文が少なめの構成になっていますが、より《蒼狼の大王 イザナギテラス》を活かすべく、《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を採用して打点増強・展開補助の役割もこなせるようにした構築も存在しています。

 《「正義星帝」<鬼羅.Star>》の心強い相棒。


 このコンビを複数揃えて《「正義星帝」<鬼羅.Star>》を連鎖的に2面立てるムーブはこのデッキの有力な勝ちパターンのひとつです。


 サンプル構築では完全に《「正義星帝」<鬼羅.Star>》の専用サポートになっていますが、《キャンベロ<レッゾ.Star>》を採用して展開のバリエーションを広げた構築も結果を残しています。

 小型クリーチャーで攻め立てるデッキの総大将です。


 1ドロー付きの踏み倒しによってリソース損失なく次々とメタクリーチャーを並べていく姿はまさに圧巻。


 メタクリーチャー軍団による妨害と味方全体へのブロッカー付与が組み合わされば並大抵のことでは突破できず、攻撃に向かった小型クリーチャーもターン終了時にアンタップさせてくれるため、攻守ともに高い制圧力を発揮します。


 クリーチャーを攻撃すればシールド・トリガーのリスクを負わずに攻撃時能力の回数を稼げるため、《T・T・T》を活かしたタップキルとの相性が非常に良好です。


 登場時能力で《蒼狼の大王 イザナギテラス》を踏み倒せばそのまま《T・T・T》まで繋がるため、状況次第でドローとタップを使い分けていきたいところ。

おわりに

 というわけで、今週は光水火【鬼羅.Star】について解説していきました。


 今回はサンプル構築としてもっともオーソドックスな形を取り上げましたが、このデッキのバリエーションはメタクリーチャーのチョイスだけには留まりません。


 《エヴォ・ルピア》の項目で言及したように《キャンベロ<レッゾ.Star>》《ブランド-MAX》をセット採用した構築や、この前プレミアム殿堂解除されたばかりの《アクアン》を活用する構築。


 《蒼狼の大王 イザナギテラス》の枠を1枠《イグゾースト・Ⅱ・フォー》に差し替えた構築もあれば、少し前に流行した《ナゾの光・リリアング》《緊急再誕》のパッケージを活用する構築もまだまだ現役。


 《「正義星帝」<鬼羅.Star>》の踏み倒し先の自由度から、チューンナップの余地はいくらでもあります。仮にこの形の構築が手に合わなくとも、かなり「遊べる」カードですので、この機会に触ってみてはいかがでしょうか。


 それでは、また来週お会いしましょう。お相手はyk800でした!

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このコラムのライター

yk800

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