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2022.6.29

【第16章】引き金は二度引かねぇ、さっき引いたのはアイツだ! | プラズマの未開地探求録

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【第16章】引き金は二度引かねぇ、さっき引いたのはアイツだ! | プラズマの未開地探求録

無限の可能性を秘めた龍

目次

底知れぬ龍の力

深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ


底知れぬ怪物を相手にする際は、己が怪物にならぬように気を付けなければならない、という格言である。


デュエル・マスターズに存在する無数のカード。その中には、底知れないポテンシャルを秘めた一枚も多い。


特に、カードプールが広がることで効果を発揮するカードは、まさに無限の可能性を秘めていると言っても良いだろう。


そして、今回の最新弾にも、そんな”無限の可能性”を秘めた一枚が収録されている。

《MAX-Gジョラゴン》だ。


召喚時またはターンのはじめに、カードを1枚引き、その後手札を1枚マナゾーンへ置くことができる。


これだけでも継続的にリソースを稼ぐクリーチャーという点で優秀だが、このクリーチャーの特筆すべき能力は、その先に書かれている。


なんと、その際にマナに置いたカードがジョーカーズまたはレクスターズのクリーチャーかタマシードなら、その能力を得られるのだ。


レクスターズは昨年登場したばかりの種族であるが、ジョーカーズは登場してから既に5年が経過した種族である。


つまり、膨大な可能性を秘めたクリーチャーなのである。

《ジョット・ガン・ジョラゴン》という、登場時から無限の可能性を秘めていたジョラゴンが、ここに来て更なる力を得て再登場というわけだ。


これほどの可能性を秘めたカード、使わないという手はないだろう。

果たしてどれほどのポテンシャルがあるのか、その深淵をのぞき込んでみよう。

深淵への、のぞき込み

まず、《MAX-Gジョラゴン》の能力を読み直してみよう。


「このクリーチャーが召喚によって出た時、または自分のターンのはじめに、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚マナゾーンに置く。こうしてマナゾーンに置いたカードが、ジョーカーズまたはレクスターズの、クリーチャーまたはタマシードなら、次の相手のターンの終わりまで、その置いたカードが持つ能力をすべて、このクリーチャーに与える。」


クリーチャーの能力を得られるのは、召喚して出した時か、ターンのはじめである。

つまり、「バトルゾーンに出たとき」のような能力は、得ても意味が薄い。


ただし、全く意味がない訳ではない。

クリーチャーの能力を得るのは、《MAX-Gジョラゴン》の効果である。

つまり、《MAX-Gジョラゴン》の上に進化クリーチャーを出したら、そのクリーチャーにも効果が引き継がれるため、「バトルゾーンに出たとき」能力がトリガーするのである。


事実、この挙動を利用したデッキが、デュエチューブでも紹介されている。

その際は《モンキッド<ライゾウ.Star>》を使い、マナゾーンから進化クリーチャーを連鎖的に乗せていくデッキであった。


このように、与える能力次第で構築が変わるものの、どんな能力を与えても、夢のような動きが可能になるのである。

特に、”進化した場合、進化先にも能力が引き継がれる”という点は、色々な利用方法が考えられるだろう。


たとえば、強力な常在型能力を与えたうえで、一撃必殺級の攻撃を叩き込める進化クリーチャーに進化する、というのも一つの手だろう。

しかし、膨大なコストを必要とするため、あまり現実的な運用方法とは言いにくい。

常在型能力を与えたうえで、自身を打点の一部としてカウントする方が、まだ現実的だろう。




他に、「バトルゾーンに出たとき」能力を与えたうえで進化させる運用方法は、どんなものがあるだろうか。


どうせ進化させるなら、そのコストは少ない方が良い。贅沢を言えば、0コストで進化させたいものだ。

そんな時に便利なのが、侵略持ちのクリーチャーだ。攻撃するだけでコンボを始動させることが可能となる。


強力な「バトルゾーンに出たとき」能力を与えたうえで、攻撃時に複数侵略すれば、それだけで勝利を手繰り寄せることができるだろう。

また、シンカパワーも引き継がれるため、進化クリーチャーを重ねた分、その数だけシンカパワーをトリガーさせることも可能である。



出た時、常在型ときたので、次は攻撃時にトリガーする能力を探してみよう。


すぐに思い出されそうなのは《ボルシャック・モモキングNEX》《正義星帝<鬼羅.Star>》あたりの、進化レクスターズだろう。


だが、これらは既に、出てすぐに攻撃することができるという、自己完結したクリーチャーである。

せっかく即座に攻撃ができるのだから、攻撃までにラグのあるクリーチャーの能力を持たせて攻撃したい。


そんな素晴らしい条件に合致する能力、それが”Jチェンジ”持ちである。

実戦で活躍したものは《グレープ・ダール》《ソーナンデス》のようなマッハファイター持ちくらいであったが、もっと大きい数値を持つ、即座に殴れなかったJチェンジ持ちの能力を与えてやれば、凄いことが起こるのだ。


さて、Jチェンジの最大値は、一体いくらだろうか? それは、このクリーチャーが持っている。

《スコプンプン》

なんと、Jチェンジ10である。


この能力を与えてやれば、コスト10のジョーカーズを、たった6マナで呼び出すことが可能となるわけだ。


コスト10のジョーカーズには何が居たか? それは、これだ。

《ラドン・ベップバーン》

誰だお前?!?! となった人も多いかもしれないが、れっきとしたコスト10のジョーカーズである。


能力は、マナを支払わずに相手のクリーチャーが出ることを阻害するものである。

相手ターン中という制限こそあるものの、GRクリーチャーや各種踏み倒し、すべてに対して対応することができる凄いクリーチャーだ。


さて、何か凄いことができそうに書いているが、Jチェンジを使う運用方法には、一つ問題がある。


それは、「そもそもJチェンジしなくても、チェンジ先の能力与えちゃえばよくない???」という問題である。


まさにその通りで、盤面に維持する必要が特にないのであれば、その能力を一時的に与えるだけで十分なのだ。


それに、《ラドン・ベップバーン》の場合、持っているQブレイカーが裏目になり、シールド・トリガーで逆転される可能性も高い。

それならば、《MAX-Gジョラゴン》にその能力を与えて、Wブレイカーでシールドを攻撃する方が、よっぽど安全なのである。


このように、攻撃時にトリガーする能力と組み合わせる方法は、なかなか難しい部分が多いのかもしれない。




さて、出た時、常在型、攻撃する時、残りは離れた時、だ。


意外と、これが少ないのである。


バトルゾーンを離れた時の能力は、あまり見かけない。

あったとしても実用性の高いものは少ないため、見落としている可能性はあるが、実際探したところ、本当に少ないのである。


そのうえ、バトルゾーンから離すためのカードも必要となり、コンボパーツが増えることになってしまう。


この部分に関しては、あまり考察する必要はないと思っていた。

しかし、あるカードを見返した時に、この部分にこそ、一つの答えへの道が隠されていることに気が付いたのだった。

バトルゾーンを離れた先に

バトルゾーンを離れた時に強力な能力を発揮するジョーカーズまたはレクスターズ。


それを探していた時、最近でもよく見るクリーチャーが想起された。

《我我我ガイアール・ブランド》である。


だから何だ? と思うだろう。

それもそのはず、《ガイアール・ブランド》は自身の能力でバトルゾーンから退場することが可能だ。

だが、《MAX-Gジョラゴン》には、その能力がない。何かしらの方法でバトルゾーンから引き離す必要があるのだ。


そんなときに便利な能力がある。


そう、革命チェンジだ。


さて、《ガイアール・ブランド》の能力を持った《MAX-Gジョラゴン》が革命チェンジすると、何が起こるだろうか?


革命チェンジで出たクリーチャーは、攻撃中、かつタップ状態で出てくることになる。


それが、《ガイアール・ブランド》の能力でアンタップされ、しかもスピードアタッカーになるのだ。


すなわち、革命チェンジで出てきたクリーチャーが、実質2回攻撃という、何か凄いことが起こるのである。


革命チェンジしたクリーチャーをアンタップ状態で出す、あるいは、すぐにアンタップするというコンボは、過去にも何例か考案されていたものである。


しかし、革命チェンジで出たクリーチャーは召喚酔いしているという障壁があったため、実際に運用するには至らないものばかりであった。


そんな問題が、今回のコンボでは解消されているのだ。


何なら、隣のクリーチャーで少し攻撃していたら、更に打点は膨れることになる。もはや、勝ちは目前と言って良いだろう。


何か凄いことが起こりそうなので、これを起点にデッキを構築してみることにしよう。

引き金は二度引かねえ! さっき引いたのは俺じゃねえ!!

4

4

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4

3

1

2

4

3

1

2

4

4

というわけで誕生したのが、このデッキである。


コンセプトは、先に述べた通り。

《我我我ガイアール・ブランド》の能力を得た《MAX-Gジョラゴン》を革命チェンジさせ、チェンジ先をアンタップ・スピードアタッカー化させるデッキである。


革命チェンジ先としては、《三つ星鉄人ミシュラ》を採用。

これは、Tブレイカーの革命チェンジを最初から使ってしまうと、《切札勝太&カツキング-熱血の物語-》による反撃を受けやすくなるためである。


先に《ミシュラ》でシールドを2枚だけ割っておき、さらに《ミシュラ》でTブレイカー持ちの革命チェンジを持ってくることで、2撃目で相手のシールドを0に追い込むことが可能となるのだ。


2枚採用されている《ダイナボルト<カツキング.Star>》は、《我我我ガイアール・ブランド》の5~6枚目の枠となるカードである。


《ダイナボルト<カツキング.Star>》の能力を得た《MAX-Gジョラゴン》を革命チェンジさせると、なんとその能力により、手札から再び《MAX-Gジョラゴン》を出すことができるのだ。

《ミシュラ》へと革命チェンジしていたとしたら、サーチしてきた《ドギラゴン剣》を、再度出しなおした《MAX-Gジョラゴン》から革命チェンジさせることが可能だ。

これにより、《我我我ガイアール・ブランド》の能力を与えた時と、ほぼ同じような動きが可能となるわけである。


しかし当然、《ドギラゴン剣》がシールドゾーンに落ちてるという場合もあるだろう。

その場合に備えて、《ドギラゴールデン》をサブウェポンとして採用してある。

このコンボだけでは最後の一撃が足りないが、相手のクリーチャーの動きを止めたり、除去も可能だったりと、《ドギラゴン剣》にはないメリットも多々ある。

状況を見ながら、使い分けよう。


また、このデッキのもう一つのギミックとして、《バイケンの海幻》がある。

これは、序盤から攻撃してくる相手に対して、《切札勝太&カツキング-熱血の物語-》《流星のガイアッシュ・カイザー》を繰り出すことのできる、実は強力なカードである。

さらに、とりあえず設置するだけで、コンボパーツを引き寄せるカードとしても役に立つ、どんな対面にも有効となる一枚である。

そのうえ、ドラゴンという大盤振る舞いである。


あとは、それっぽい強いカードを詰め込んだら、完成である。

というのは半分冗談で、ギミックの軸となるカードがことごとくドラゴンだったため、ドラゴン軸で組むにあたり、自然にこの形へと落ち着いた。

終わりに

今回のデッキは、《MAX-Gジョラゴン》を使ううえでも、ほんの一例に過ぎない。


何なら、このコンボを運用する上での一例でしかないのだ。


最初にも述べた通り、《MAX-Gジョラゴン》には無限ともいえる可能性が秘められている。


それは、このクリーチャーが得られる効果が今後増えるだけでなく、それらの効果と組み合わせて爆発的な動きを可能にするカードが登場しても強化されるためである。


もしかすると、既に恐ろしい可能性を見つけ出した人も居るかもしれない。いや、居るに違いない。


もうじき、超CSが開催される。


その時に、このカードは真価を発揮してくれるのかもしれない。

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このコラムのライター

プラズマ

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