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2022.6.22

もっと強くなりたい! プレイングについて | イツキ先生のポケモンカード教室

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もっと強くなりたい! プレイングについて | イツキ先生のポケモンカード教室
目次

はじめに

 PJCSも終わり、競技者としてのポケモンカードプレイヤーの多くはオフシーズンに入っているかと思います😊


 しかし、9月からは新しいシーズンが始まります!

 その結果次第で、来年海外で行われるポケモンワールドチャンピオンシップや国内最大規模のポケモンカードイベントであるPJCSに優先枠として参加することができるようになります。


 一部のプレイヤーは、ポケモンカードを始めた時期がシーズンの途中でシティリーグなどに参加できず、大型イベントに参加できなかった方もいらっしゃるはずです😂

 だからこそ、この6〜8月の間にしっかりと練習して、9月からの新シーズンに備えていきたいですね!


 そこで、今日はポケモンカードの練習方法やプレイングについてのお話をしようと思います!😎


 練習は絶対に大事なのです!



プレイング中によく悩む人に

みなさんはゲーム中、こんな事を悩んだことはありませんか??


このターン

「博士の研究」を使うのか?

「マリィ」を使うのか?



 ポケモンカードの公式大会は1試合25分という時間の制限があります😢

 時間切れになると両者敗北となり、最終結果では対戦した相手の成績も順位に反映されるため、両者敗北は公式大会では選手たちは最も避けたい結果となります。

 (興味のある人は「オポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージ」で検索してみてください)


 しかし、今の環境は、自分ターンでの工程(作業)が多く、時間を要してしまいます。


 例えば、《ミュウVMAX》デッキの《ゲノセクトV》の「特性:フュージョンシステム」では、大量にドローすることで多くのグッズを使うため、山札確認の回数が増え

 山札確認⇨思考⇨対象のカードを決定⇨シャッフル⇨相手に確認⇨再び「フュージョンシステム」

 と繰り返していくことによって、多くの時間を使うこととなります。



 《パルキアV》デッキも同様に、日本では《インテレオン》「うらこうさく」を主軸としたものが流行しておりますが

 「うらこうさく」で対象のカードをサーチする以外にも、1枚しか入れないカードが多い=カードの種類が多いため、サーチ中に山札の内容を頭の中で照合することでサイドに何が落ちているのかを想定することに時間を要します。


 私は、その時間を短縮することや脳への負担を最小限に留める1枚採用の《マナフィ》の回収などの目的で、《ヒスイのヘビーボール》を「うらこうさく」のデッキには採用することが多いです。



 では、いよいよ今回の本題である


 「迷わないプレイング」とは何か?

 について一緒に考えたいと思います。



迷わないプレイングに必要なこと

 私は「目的」または「目標」と呼んでいます。


 人のよって、それぞれ言葉の違いはあると思いますが

 何をどこまで、自分の番でやりたいのか?

 いわゆる、「再現性」という言葉を使う人もいると思います。


 自分の頭でこの番はどこまで動かしたいのか?

 どの状況で相手に番を返したいのか?

 それを前提に使うカードを決めています。




 先ほどの例で言えば、《博士の研究》《マリィ》かで悩むのであれば

 《博士の研究》は7枚のカードを引くことができます。


 自分が今欲しいカードをドローすることで、「目標」を達成しやすくなります。自分の「目標」を優先したい時は《博士の研究》《マリィ》より強力なカードになります。


 しかし、《博士の研究》も万能なカードではありません。カードをドローする際に、手札のカードをトラッシュします。

 その際に、必要な進化先が山札からなくなってしまうことや、《ボスの指令》《ふつうのつりざお》などゲーム後半で決め手となるカードや、エネルギーカード不足で敗北に直結する恐れがあります。

 どうしてもトラッシュが難しい時は《マリィ》の方が結果として良かったとなるかもしれません。

 「分からないことが、分からない」


 そんな言葉をよく耳にします。


 では、プレイング中に迷わないようにするコツを今回は伝授したいと思います。



なぜ? どうして? EBMを大事にする

 EBM(以下:根拠)とは、「Evidence-Based-Medicine」の略語で、医療用語の一つとなります。

 「科学的根拠に基づいた医療」と訳され、医療職では誰でも知っている言葉となりますが、職種によっては全く耳にしない人もいると思います。私は、ゲームにも常にEBMつまり「根拠」が必要であり、これをプレイングでは最も重要視しています。

 ※人によっては「エビデンス」、「言語化」とも言っています。


 根拠とは何か? つまり、自分のプレイングをどれだけ正確に言語化できるか?

 私のティーチングや練習では、この部分について調整メンバーで特に力を注いでいる部分になります。


 先ほどと同様に例を出してみます。

 《博士の研究》がよく採用されるデッキには《アルセウスVSTAR》《ジュラルドンVMAX》を組み合わせた「アルジュラ」は流行しているデッキタイプの一つです。

 《博士の研究》を使用する際、《ふつうのつりざお》《ボスの指令》などトラッシュした場合

 練習相手に「エネルギーカードの残数と、ボスの指令の使用回数は想定している?」と尋ね、双方で確認しながら、練習を行います。


 常に「なぜ? どうして?」、「本当にそれで大丈夫なの?」を確認しながら、正しい結論に導くように思考します。
 ※これをクリティカルシンキング(批判的思考)と言います。SNSでの荒らしの様な意見は、実は批判的ではなく、否定的に該当します(豆知識)


 批判:物事に検討を加えて、判定・評価すること。(goo国語辞書より)

 否定:そうではないと打ち消すこと。また、非として認めないこと。(goo国語辞書より)




 練習では

 「《クイックボール》を使います。

 サーチの過程でサイドに《ジュラルドンVMAX》が1枚あると想定できたので、《博士の研究》を使用して手札の《ジュラルドンVMAX》2枚をトラッシュすると後続の《ジュラルドンVMAX》が完成しないので

 後に《アルセウスVSTAR》でサーチする予定で、今は《マリィ》を使用します」

 と確認しながら行う事で、ゲームのプレイング一つ一つに丁寧な「根拠」を身につけることができます✊


 これはやってみると意外と難しいです。


 この方法で練習したプレイヤーの多くが意外なタイミングで、自分の行動が言語化できていませんでした。

 「引ければ良かったと運に任せている場面が〇箇所あった」

 「〇〇いう場面で、自分が運に頼る癖があった」と話します。


 自分のプレイングの特徴や癖、強み弱みを確認することができるのです。


 しかし!

 その「根拠」が正しいかどうかは自分だけでは分からないことがあります。

 だからこそ、対人で遊べるカードゲームはコミュニケーションを取りながら、練習では対戦相手としっかりとコミュニケーションを取り確認し合うことが大切なのです😊

 大会(本番)ではそんなことはできないですからね😂


 日々、競技として「勝利」を得ることも大切な事でもあります。だけれども、強くなるためには、何でも相談できる仲間が必要になる時もあります。

 「勝利」よりも大切な何かをカードゲームから学ぶことや、みんなで楽しくポケモンカードができたら私は嬉しいと思っています!


 では、今回はこの辺で✋


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このコラムのライター

イツキ先生

イツキ先生