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2022.5.3

デッキの作り方講座① メタビート編 | サーニーゴのポケモン通信

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デッキの作り方講座① メタビート編 | サーニーゴのポケモン通信

デッキの作り方講座① メタビート編

目次

はじめに

 こんにちはサーニーゴです。


 今月はタイムゲイザースペースジャグラーの発売がありましたので、様々な最新カードのデッキの紹介をしてきました。


 今回のコラムはデッキの組み方についてです。

なぜデッキが重要なのか?

 ポケモンカードの勝つための要素はプレイング、デッキ、運の3つだと考えています。


 上手いと言われるプレイヤーはプレイングとデッキの2つを追求し、運の要素を極限まで減らそうと試みています。


 しかし、最近のポケカはゲーム展開が速く、毎番ポケモンVが倒されてサイドが動きます。

 それ故にある程度までプレイ精度を上げると細かいプレイの積み上げで差を付けるのが難しくなってきています。(もちろんプレイヤー全体のレベルが上がっていることもあります)


 それならデッキの部分で差を付ければ良いのでは? と言う話になるのですが、近年はSNSが発展し、新鮮な情報をすぐに仕入れることができるようになり、デッキの部分でも他のプレイヤーと差がつかなくなりました。


 特に大会で結果を残した強力なデッキは拡散されやすく、多くのプレイヤーのデッキ構築完成度を上げています。

 また当然ですが、運はコントロール不能な領域です。


 このような状況もあり、最近のポケモンカードで真剣に勝つことを目標にするというのは非常に難しいです。


 では、結局、どの部分が一番他のプレイヤーと差が付くのかと言うとデッキだと思います。

 しかし、これは必要最低限のプレイスキルが備わっている上での話です。練習内容に関しては以前のコラムをご覧ください。


 以前のコラム:【CLへ向けたポケモンカードの練習方法】


 話をもとに戻します。世間的に広く出回ってるデッキでは差をつけることが難しいので、自分なりの調整や自らで新しいデッキを考える力は非常に重要だと考えています。

デッキの作り方は2つある

 デッキの組み方は大まかに分けて2つあると考えています。


 1つ目はカードパワーの高いカードを軸に作る組み方、こちらは新弾発売後に多く見られる手法です。

 もう1つが環境デッキに合わせて作る組み方で、ある程度環境が固まってきたら取れる形です。


 今回は後者のやり方で考えてみようと思います。

デッキの軸の決定

 今回の記事では数日前に僕が大会で使用したリストを例に考えてみます。(あくまでも考え方や方針の一例として取り上げるので、デッキリスト自体は参考までにお願いします)

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 環境に合わせてデッキを組む場合、環境をある程度把握していないといけません。


 今の環境は《パルキアVSTAR》《ミュウVMAX》のデッキパワーが高く、2強環境と考えて間違いないです。

 続いて人気なのが前弾での環境トップだった《アルセウスVSTAR》です。

 正直、今の環境ではパワー不足を感じざるを得ませんが、前の環境で人気だったデッキが突如消えることは稀です。


 この3つにある程度勝てることを目標にデッキを考えるにあたって、一番難しく感じたことは後攻の時に勝率が大きく落ちるというポイントです。

 VSTAR中心の今の環境では圧倒的に先攻が有利です。では、先攻の時と後攻の時にできることをそれぞれ考えてみます。

 先攻にしかできないこと
 ・先にエネルギーをつけられる
 ・先に進化できるため、進化デッキ同士なら先に攻撃できる

 後攻にしかできないこと
 ・ワザが使える
 ・サポートが使える

 当たり前かもしれませんが、以上の2つずつです。

 これを元に後攻にしかできないことをメリットとして活かせるデッキや逆転できるプランのあるデッキを考える必要があります。


 今回、僕が注目したのはワザが使えるという点で、仮に使えなかったとしてもその段階で決着が着かないことです。

 その結果、ポケモンVではないポケモンを上手く使えることを条件に考えました。

 ポケモンVのみがアタッカーだと2枚ずつサイドを取られて、最短3回の攻撃で負けてしまいます。後攻であれば、これは非常によくある負けパターンです。


 この条件に合いそうなポケモンを考えた結果、《ドガース》のワザで後攻から進化して特性を止めることのできる《ガラルマタドガス》を軸に決定します。

 うらこうさくの《ジメレオン》軸のデッキが流行中なので、環境にも合っていると言えます。

 またワザが使えなかったとしても、中盤は打点を稼ぎつつベンチポケモンを守れる可能性があるところが魅力でした。


 他にも最短のサイドプランを崩す手段は色々あるので、デッキを作る際はメモに残しておくと頭の整理ができておすすめです。

相方を決める

 ここで相性の良いポケモンを考えてみます。


 悪タイプのポケモンはワザに使うエネルギーが同じで自然と噛み合います。

 また1枚のエネルギーで攻撃できるので、他のタイプと組み合わせることもそう難しいわけではありません。


 しかし、ここで重要なのが最低限のデッキパワーが必要ということです。

 環境デッキを意識しすぎるあまり、それらに有利な要素で固めた結果、他のデッキに勝てなくなってしまっては本末転倒です。


 今回軸にしたかった《ガラルマタドガス》は特性を止めるという性質上様々な場面で役に立ち、汎用性の低さに関する心配はありませんでした。

 唯一足りないところは1回の攻撃で高いダメージを出せない点です。ゲームを決められるだけのダメージが出せるポケモンと組み合わせるのがベストです。


 候補として考えたのが以下の3種類

 ・《ムゲンダイナVMAX》
 ・《ヒスイダイケンキVSTAR》
 ・《ガラルファイヤー》

 それぞれメリットがありますが、先攻後攻で有利不利が大きく傾くポケモンVを避け、《ガラルファイヤー》を相方に選択します。


 《ムゲンダイナVMAX》はHPが高く1回の攻撃で倒され辛い、《ヒスイダイケンキVSTAR》《マタドガス》をサイドプランに組み込みやすいなどそれぞれメリットがありますが、深掘りしすぎるとキリがないのでこの2種の話は一旦ここでおしまいです。


 《ガラルファイヤー》を相方にしたことで、デッキのエンジンはうらこうさくの《ジメレオンに決定します。

環境に合わせて調整する

 《ガラルファイヤー》を相方としたデッキは海外で一時期流行したデッキです。

 当時のデッキを参考にするのはもちろんですが、今の環境に合わせて作らなければいけません。


 そこでデッキの構築単位での考察点と各マッチアップでの考察点の2つに分けて考察する必要があります。特に前者は基盤になるので、ここがしっかりできてないと後者の考察の意味が薄くなります。

構築単位で考察

 ポケモンVが軸ではないデッキは《ツツジ》というカードの影響を他のデッキより大きく受けます。

 その理由はポケモンVが軸の場合よりも多くのポケモンを育てなければならず、手札がたくさん必要だからです。


 そこで《ツツジ》のケアをする方法として《ビーダル》の採用を考えましたが

 ・《ボスの指令》で呼び出されると時間を稼がれる

 ・1進化なので育てる手間がある

 ・中盤まで手札が5枚以上あることが多い

 など様々な理由で少し使い辛いと感じました。


 しかし、ここで《ツツジ》を使われるタイミングまで手札に干渉されないシーンが多いことに気が付きます(環境トップである《パルキアVSTAR》《ミュウVMAX》における《マリィ》の採用枚数は非常に少ない)

 《ツツジ》を使われる前にアタッカーを2体用意してしまえば、使われても要求値が低くなり、手札の復旧に専念することができます。


 逆にこちらは1枚ずつしかサイドを取られないので、《ツツジ》を使うタイミングがポケモンVが軸の場合よりも多いです。このことから要求値を上げられる側があえて《ツツジ》を使うことでこちらの手札や盤面に干渉され辛くなることに気がつきました。

各マッチアップでの考察

《パルキアVSTAR》
 ポケモンを入れ替える手段が少ないので、序盤は《ガラルマタドガス》《マリィ》《パルキアVSTAR》を削ってチャンスがあれば《メッソン》を倒します。

 普通にサイドを取り合う展開に突入し、《ツツジ》を使われるタイミングにはアタッカーを2体出していたいので、簡単に《パルキアVSTAR》を突破できるポケモンを探しました。


 最初は《ゼラオラ》が適任だと考えましたが、《インテレオン》で攻撃されつつ《ツツジ》を使われてしまうと《パルキアVSTAR》に攻撃できないので《ライコウV》を採用しました。




対ミュウVMAX
 《ガラルファイヤー》の打点が上がるまでは《ミュウV》のサイコジャンプで受け回されてしまいます。

 ベンチに攻撃できるように手札と盤面を整えることを意識すればある程度は改善します。


 上手なプレイヤーに対しては格段に勝率が落ちるので、バトル場のポケモンを倒しやすい工夫をしてもいいと感じましたが、他のデッキにも勝たないといけないので最低限の対策にしました。




対アルセウスVSTAR
 最近の環境では闘タイプがいませんが、前環境の名残で《ノコッチ》の採用率が下がってる印象はありません。

 《チェレンの気配り》で回復されて弱点までないので、有利にすることはとても難しく感じました。


 そこで対策としてメジャーな《ガラルサンダーV》に加えて、《タフネスマント》まで採用することで無理矢理闘うことにします。

 しかし、1枚では《ツールスクラッパー》でトラッシュされてしまうので2枚採用しました。2枚目を通すために1枚目はおとりとして使います。


 過剰な対策はデッキコンセプトを崩壊させてしまうので普通はよくないのですが、《ミュウV》のサイコジャンプや《インテレオン》のクイックシューターからHPが低いポケモンを守れるので広く使えるカードであったことも1つの理由です。(このカードよりデッキパワーを挙げることができるカードがあるのは間違いないです。)


 また《ノコッチ》《ガラルマタドガス》で止めて出す隙を与えなかったり、《インテレオン》のクイックシューターで倒すことで突破口にします。

完成

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終わりに

 というわけで脳内で考えたリストを60枚にまとめてこんな感じになりました。一度も対戦せずに大会に持っていきましたが、ある程度想定通りの動きはできていたと思います。


 本来はここからテストプレイを繰り返して、利点と欠点をまとめ、改善していきます。

 また例としていい感じのデッキがあれば、コラムに書きたいと思います。



 最後に自分の宣伝です。

 YouTubeでほぼ毎日情報発信をしているのをご存知の方も多いと思いますが、このように大会で使ったデッキ構築や新カードの考察のより深い内容をチャンネルメンバーシップで配信しています。

 デッキ相談やリモート大会を通して他の利用者との交流も行っていますので、興味のある方はこちらから詳細だけでもぜひご覧ください。


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このコラムのライター

サーニーゴ

サーニーゴ